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アップル(ソニー、アマゾン、マイクロソフト)がジェイルブレイクを支持しなければならない理由

以下の文章は、Electronic Frontier Foundation の「Why Apple (and Sony, Amazon, Microsoft etc.) Should Support Jailbreaking」という記事を翻訳したものである。

原典:Electronic Frontier Foundation
原題:Why Apple (and Sony, Amazon, Microsoft etc.) Should Support Jailbreaking
著者:Trevor Timm
日付:December 2, 2011
ライセンス:CC BY

昨日、EFFは米国著作権局に、「スマートフォン、タブレット、ビデオゲーム機」のジェイルブレイクについて、デジタルミレニアム著作権法の免除を与えるよう求めた。こうした免除があることで、デバイスメーカーが承認しないアプリケーションやオペレーティングシステムを、法的な問題を抱えることなく実行できるようになる。これは、DMCA第1201節の「本法のもとで保護される作品へのアクセスを効果的にコントロールする技術的措置」の回避禁止を免除するものである。

2009年、EFFは、iPhoneやその他のスマートフォンをジェイルブレイクしたいユーザのために、アップルが反対する中、著作権局から免除を勝ち取った。このルーリングのおかげもあってか、ジェイルブレイク・コミュニティは活気づき、これらのデバイスにおけるイノベーション、セキュリティ、プライバシーをはかり知れないほどに向上させた。

それでは、なぜアップルやその他のメーカーは、このプロセスに未だに反対しているのだろうか?これは重要な問いである。当初、アップルはジェイルブレイクに対する同社の法的能力について、ジェイルブレイクは同社のビジネスモデルに食い込み、マネタイズを損ねるものだと主張した。しかし、アップルの収益はあらゆる側面で常に右肩上がりであった。

実際、ジェイルブレイク・コミュニティはアップルのような企業に損害を与えるよりも、最終的には助けとなっている。アップルやその他のメーカーが最初は拒否していた多くの機能が後に採用されているではないか。そこで、ジェイルブレイクが、スマートフォンのメーカーとユーザの双方にもたらした利益について見てみることにしよう。そして、ジェイルブレイクが、タブレットやビデオゲーム機(プレイステーション3やWii、XBOX 360)にも拡張されなければならない理由についても言及する。

イノベーション

誰に聞いても、ジェイルブレイク・コミュニティはスマートフォンのユーザビリティを大きく改善している。たとえば、このコミュニティは旧バージョンのiPhoneでビデオを録画できるアプリケーションを開発した。これは当初、アップルからリジェクトされたものだった。また、最初にiPhoneにワイヤレス・キーボードを接続したのもジェイルブレイカーたちだった。アップルは後にこれらの機能を採用した。

こうした模倣のパターンは、ユーザ・インターフェースのデザインから携帯電話の管理アプリケーションに至るまで、ジェイルブレイク・コミュニティがもたらした多数のイノベーションにおいても見られている。WiredのDavid Kravetsは「こうしたハックには、プルダウン通知ホームスクリーン・カメラ・アクセスワイヤレス同期などが含まれる」と言う

セキュリティ

セキュリティ修正については、メーカーの脆弱性修正が遅れたり、まったく対応されていないときに、ジェイルブレイク・コミュニティがスマートフォンユーザの保護に大いに貢献している。

iPhoneのウェブブラウザでPDFファイルを開く際のセキュリティ・フローが発見されたとき、アップルからの修正パッチのリリースは遅かった。メーカーから出される修正パッチを気長に待てないユーザにとって、自分自身を守るためには、インディペンデント・デベロッパーが開発した「非公認の」パッチをインストールするために、ジェイルブレイクしなければならなかった。

2011年のDigiNotarの失態は、なぜジェイルブレイクが必要不可欠であるのかを示す意味で、重要な事例であった。最近まで、DigiNotarは認証権限者(certificate authority)、つまり、クレジットカード・トランザクションを含む多数のサービス間のコミュニケーションを認証、保証するデジタル証明書を交付する機関であった。しかし、今年9月、それはハックされ、詐欺的な証明書を交付し始めた。それにより、悪意あるユーザがデバイスやサービスを悪用することが可能になった。初期バージョンのAndroidは自動的にはアップデートせず、古いオペレーティング・システムを使用するユーザたちが自分自身を守るためには、スマートフォンをジェイルブレイクするより他なかった。

プライバシー

モバイル・デバイスにおけるプライバシーへの懸念が高まりつつある中、ジェイルブレイク・コミュニティは、メーカーが保護してくれないユーザのプライバシーを守るために不可欠な存在である。

近くにいる誰かに自動的に存在を通知するテキストメッセージを隠す非公認のiPhoneアプリを最初に公開したのもジェイルブレイカーであった。また、ジェイルブレイカーは、アップルがiPhoneの詳細な位置データを無断で記録するのを回避するパッチを公開してもいる。同様に、Andoroidでは、BLE Privacy Guardという非公認アプリケーションを提供している。これは、サードパーティ・アプリケーションがセンシティブなデータにアクセスしようとするのを監視するためのものである。しかし、これらのプライバシー保護アプリケーションは、自らのデバイスをジェイルブレイクしなければ利用できない。

タブレットの人気は、ここ数年で爆発的な伸びを見せているが、EFFはiPadやNOOKのようなデバイスを使用するユーザにも、スマートフォンユーザがこの3年間に享受したのと同じ恩恵を与えるよう求めている。

しかし、それだけではない。我々は、ビデオゲーム機についても、免除を申請している。

ビデオゲーム機

Playstation 3やNintendo Wii、XBOX 360など、ビデオゲーム・コンソールのメーカーは、第三者の著作権を侵害するためでなくても、ユーザによるオペレーティング・システムやソフトウェアの選択を制限している。我々が申請している免除によって、ユーザは自らのコンソールで自らが選択したオペレーティング・システムを実行したり、「homebrew」アプリケーションを実行したりできる。

ビデオゲーム機は、パワフルなコンピューター・プロセッサを備えており、これはユーザにとってデスクトップに代わる安価な選択肢となりうる。研究者たちのみならず米軍までも、ソニーが別のオペレーティング・システムのインストールをサポートした際、PS3のクラスタをパワフルなスーパーコンピュータ群に加えた。しかし、ソニーが2010年のファームウェア・アップデートでこのオプションを削除したため、ジェイルブレイクしなければ、PS3でLinuxを実行することはできなくなった。実際、今年初め、ソニーはPS3のセキュリティホールに関する情報を公表した研究者らを、PS3にLinuxをインストールし、実行させるものだとして訴えた。我々はこの免除により、ユーザが自分のゲーム機に自らの選択でオペレーティング・システムやアプリケーションをインストールし、実行できるようになることを望む。

EFFは、アップル、ソニー、その他メーカーに、DMCAに関わるこれらの免除をサポートするようお願いしたい。ユーザ・エクスペリエンスを改善し、ユーザのプライバシー情報を保護し、セキュアであるために。

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Apple、App StoreにBitTorrent関連アプリを承認

以下の文章は、TorrentFreakの「Shocking: Apple Approves BitTorrent App For App Store」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Shocking: Apple Approves BitTorrent App For App Store
著者:Ernesto
日付:October 02, 2010
ライセンス:CC by-sa

AppleのApp Storeは審査が非常に厳しいことで知られている。BitTorrentもAppleの禁止リストにあげられている。しかし、あるデベロッパーが審査プロセスでの禁句である「torrent」を巧みに避け、AppleからBitTorrent関連アプリケーションの承認を勝ち取った。

なぜApp StoreにはBitTorrent関連のアプリケーションがないのか、というと、AppleがBitTorrentに関連する全てのアプリケーションを禁止しているためである。Appleは、BitTorrentがしばしば著作権侵害に用いられており、そうしたアプリケーションはApp Storeにはふさわしくないと主張する。結果、その手のデベロッパーたちはCydia(ジェイルブレイカー向けのストア)のようなアウトレットに向かわざるを得ない。

「このカテゴリーのアプリケーションはしばしば、第三者の権利を侵害する目的で使用されるからです。App Storeではこの種のアプリケーションを公開いたしません。」というのが、BitTorrent禁止を打ち出したAppleの公式説明であった。しかし現在、この審査プロセスにてクリエイティビティを発揮し、パスしたデベロッパーが登場した。

今週、BitTorrentベースの「IS Drive」アプリケーションがAppleに承認され、App Storeにお目見えした。このアプリケーションは、Imageshackのトレントダウンロードサービス「Imageshack Torrent Drive」ユーザ向けに、モバイルインターフェースからトレントを追加、コントロールできるという代物。さらに、このアプリはダウンロード完了後のビデオのスクリーンショットも表示してくれる。

このIS Driveは、Imageshack Torrent Driveのプレミアムユーザ向けに4.99ドルで提供されているのだが、最も注目すべき点は、これまでBitTorrent関連アプリを全て禁止してきたAppleが、このiPhone Appを通過させた点にある。BitTorrent Inc.もuTorrent用のリモートコントロールアプリを無償提供したいのだろうが、(今のところはそれを諦め)iPhoneのウェブインターフェースを利用したリモートコントロールの提供(日本語記事)に留まっている。

以前より「Jack Torrents」として知られてきた「IS Drive」

TorrentFreakではIS Driveのデベロッパーに、App Storeでリリースされるまでの経緯とその可能性について話を伺ってみた。なお、このアプリは以前より「Jack Torrents」という名前でCydiaにて販売されてきた。

「危険地帯に足を踏み入れていることはよく理解しています。」とデリク・ケプナーは言う。「今後は、好きなTorrentサイトから手動でトレントを登録できる検索機能を追加する予定です。もちろん、このアプリは法律破りを容易にするよう設計しているわけではありませんし、ユーザにはそうして欲しくないとも願っています。しかし、ユーザが自らの意志で法を犯すとして、私やAppleに関係があるのでしょうか?いずれにしても、ユーザはSafari上でも同じことをできるわけです。」

ケプナーはこのアプリを作った動機について、彼自身がImageshackのTorrent Driveサービスの大ファンで、外出時にもTorrent Driveにトレントを追加したかったからだという。IS Driveはまさにそれを実現するものであり、実にシームレスに機能する。

このアプリケーションは、App Storeに申請を出す以前から、iPhoneジェイルブレイカー向けにCydiaストアにて販売されていた。しかしケプナーは、『torrent』という悪しきスティグマを避けつつ、正確な言葉を選ぶことでAppleからの承認を勝ち取った。

「このアプリを『torrent client』と呼ばなければ、Appleは審査プロセスをパスさせるだろうと考えていました。事実、クライアント側では、トレンティング(torrenting: ピースのアップロードやダウンロード)は一切しませんからね。だから、これはトレントクライアントではないのです。ImageShack Driveクライアントですね。」とケプナーは話した。

「加えて、最近公表された審査プロセスのガイドラインを見ても、リジェクトされる理由が考えつかないのです。ですから、今回のリリースでは禁句である『torrent』を使わないよう慎重に言葉を選びました。今後も慎重に新機能を追加していきますから、お楽しみに。」

IS Driveは現在、App StoreにてImageshackのTorrent Driveユーザ向けに4.99ドルで販売されている。

EFF、JailbreakやSIMロック解除の合法化を勝ち取る

以下の文章は、EFFの「EFF Wins New Legal Protections for Video Artists, Cell Phone Jailbreakers, and Unlockers」という記事を翻訳したものである。

原典:Electronic Frontier Foundation
原題:EFF Wins New Legal Protections for Video Artists, Cell Phone Jailbreakers, and Unlockers
日付:July 26, 2010
ライセンス:CC BY

電子フロンティア財団(EFF)は本日、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)における技術的保護手段の回避禁止規定について3つの重要な適用除外を勝ち取った。これにより、自身の携帯電話を改造する消費者、ビデオをリミックスするアーティスト、そして今まで著作権侵害ではないフェアユースにも関わらず訴訟の脅威にあった人々への法的保護を拡大した。

「米国議会図書館著作権局は、EFFからのすべての申請を認めることで、DMCAの弊害を緩和する3つの重要なステップを踏み出しました。」とEFFの自由人権担当ディレクタージェニファー・グラニックは言う。「この法の広すぎる適用範囲から、ジェイルブレイカー、(訳註: SIM)アンロッカー、ヴィッター(訳註: リミックスビデオや批評ビデオの作者)を守れたことを、本当に喜ばしく思います。」

DMCAは、合法で非侵害的な著作物の使用を妨げることのないよう、3年おきに適用範囲について見直すよう定められている。DMCAは、著作物のアクセスコントロールために用いられるデジタルライツ管理(DRM)や「その他の技術的保護手段」の「回避」を禁じている。依然としてDMCAは競争や言論の自由、フェアユースを妨げるものではあるが、本日の適用除外認定は、DMCAの広範囲にわたる制限からの消費者・アーティストの保護に向かう新たな一歩となる。

EFFの第一の要求は、携帯電話の「ジェイルブレイク」-メーカー未承認アプリケーションを動作させるためにiPhoneやその他の携帯電話を開放するソフトウェアの改造-の合法性を明らかにすることであった。百万人超のiPhoneユーザが、無線プロバイダを変えるために、またAppleのiTunes 『App Store』以外のアプリケーションを使用するために「ジェイルブレイク」していると言われており、潜在的なジェイルブレイカーはさらに多い。しかし、これまでDMCAは消費者やオルタナティブなアプリケーションストアを脅かしてきた。

EFFのジェイルブレイク除外申請が受け入れられたのは、著作権局がApple側の主張を却下したためである。Appleは、iPhoneへの未承認のプログラムのインストールは著作権法で禁じられていると主張していたが、著作権局は「ジェイルブレイクが、そのスマートフォンのオペレーティングシステムを相互運用的なものとするために、スマートフォンまたはオペレーティングシステムのメーカー未承認の独自に開発されたアプリケーションを用いて行われた場合、その改造は紛れもなく相互運用の目的で行われたものであり、フェアユースである。」とした。

「著作権法では、これまで長らくプログラムの相互運用化はフェアユースであると考えられてきました。」とEFFの上級スタッフ弁護士コリンヌ・マクシェリーは言う。「著作権局がこうした権利を認め、技術的保護手段の回避禁止規定が相互運用性に干渉してはならないと認めたことを、実に喜ばしく思っています。」

さらにEFFは、近年YouTubeなどのインターネットサイトで活躍するビデオリミックス・アーティストのための画期的な保護を勝ち取った。この新たなルールでは、アマチュア・クリエイターが批評やコメントのための非営利の作品にDVDの一部を使用し(訳註: フェアユースと考えられる使用)、その目的を果たすために技術的保護手段の回避が必要であると考えられる場合には、DMCAの回避禁止規定から除外されることになる。ハリウッドはこれまで、どのような目的であれDVDの「リッピング」はDMCA違反であるとしてきた。

「非営利ビデオは、オンラインのアートの在り方として強力なものです。たくさん人が人気映画からショートクリップを抜き出して使用しています。たとえ作品が明確にフェアユースであったとしても、その製作過程でDMCA違反かもしれないという懸念があったかもしれませんが、もはやその心配は無用となりました。この恩恵はすべての人にもたらされます。作品を作るアーティストに、そして、彼らの作品を楽しむ私たちに。」とマクシェリーは言う。

著作権局はSIMロックの解除に関してもEFFの申請を受け入れ、2006年の除外ルールを改訂、他のテレコム・キャリアでも使用できるようにした。これまでSIMロックの解除は著作権侵害とは何ら関わりがないにもかかわらず、DMCA下では訴訟の危機に晒され、携帯電話にかけられたデジタルロックゆえに、携帯電話の中古販売、再使用、リサイクルは非常に困難であった。EFFはWireless Alliance、ReCellular、Flipswapらクライアントを代表し、このルールの改訂を求めてきたが、2009年の除外ルールでは中古の携帯電話にのみ適用されるよう改定されたに留まり、新規の携帯電話には適用されなかった。

「著作権局は、SIMロックが著作権保護よりも、消費者とキャリア自身のネットワークとを紐づけることを目的としていると認識しています。著作権局は、DMCAがキャリア変更の際、携帯電話を持ち続けることを妨げる障害として用いられてはならないというEFFの主張に同意しています。また、DMCAが携帯電話の中古販売に干渉してはならないという点も同様です。」

EFFからの3つの申請を簡単にまとめると

  • ジェイルブレイクの合法化
  • SIMロック解除の合法化
  • フェアユース(教育や批評目的)およびドキュメンタリー製作でのDVDリッピングの合法化

ジェイルブレイクの合法化に関しては、Apple側から遠回しな反論が出されているようだ。

「アップルが常に目指しているのは、アイフォーンの利用者が最高の使い心地を得られるようにすることだ。ジェイルブレイクは、(アイフォーンの)使い心地を極めて悪くする可能性があるだけでなく、保証契約に違反する可能性もあり、アイフォーンの安定性と信頼性を損なう可能性がある」

米著作権局、アップル端末での非公認アプリの利用を合法化 / WSJ.com日本版

iPhoneユーザはAppleの所有物ではないですよ。

最高の使い心地の提供を目指すのは勝手だが、「使い心地を極めて悪くする可能性」はAppleにもあって、現にJailBreakしている人たちはAppleがそうしていると感じているのではないのだろうか。保証が極めて受けにくくなるのは仕方ないにしても、iPhoneの安定性や信頼性が損なわれて困るのはAppleのビジネス上の都合なので、そのために消費者の自由を束縛してよし、というわけでもない。

もちろん、この辺は建前でしかなくて、著作権局にも見透かされるどころか、言及されるくらい。

「著作権法には、自社の制限的なビジネス・モデルを擁護しようとする米Apple社を支持する根拠はない」

『iPhone』ロック解除等が合法に:米当局判断 | WIRED VISION

Appleが重視しているのはiTunesによる囲い込みなんだろう。ハードウェアの支配力を利用した、ソフトウェア競争の阻害とも言える。そんなものを著作権法で保護する道理はない、と。

SIMロック解除の合法化に関しては、こちらもハードウェアでサービスを縛り付ける類のものなので、喜ばしい限り。著作権法で保護する道理のなさ加減はこちらの方が上かもしれない。

フェアユース(教育や批評目的)およびドキュメンタリー製作でのDVDリッピングの合法化については、当たり前のかたちに近づいてきたなという印象。他者の映像を勝手に使用したとしても、それが米著作権法にて認められているフェアユースの範囲内であれば、合法的な使用とされるのだが、ハリウッドなんかは、その映像を抜き出すためにDVDに施された技術的保護手段を回避する行為が違法行為である、と言っていると。「フェアユースって言ってっけど、そのDVD、コピー/アクセスコントロールかけてますからー!フェアユース無理!残念!」と悪意を混ぜればこんな表現になる。

そりゃあ馬鹿げてるよって話にはなるよね。ただ、現時点でも私的複製に関しては、私的利用のみを目的としていても見直しの対象外となっている。「かならずディスクから再生してください」ってこのご時世それはナシだろうと思うのだが。まぁ、事実上は解禁されているようなものか…。

米国ではないが、以前デンマークのある男性が、DVDを違法リップしてやった訴えてみろと、権利者団体に挑戦状を叩きつけたなんてこともあったが、権利者団体側は、正規購入品のコピーなら訴えるつもりはないよ、と回答している。まぁ、当たり前の反応だけど(双方)お疲れ様です、という感じなのだが、それでも違法なままというのはあまり気持ちは良くないよね。

EFF以外からの申請で認定されたものについては以下の通り。

  • ビデオゲームのデジタル著作権管理(DRM)機能をクラックして、セキュリティ上の欠陥を調べられるようにすること
  • 電子書籍の音声読み上げ機能が妨げられている場合、視覚障害者がこれをロック解除して使えるようにすること
  • 「プロテクト・ドングル」によって保護されているソフトウェアについては、そのドングルが壊れた、あるいは取り替えできなくなった場合に、ドングル機能を無効にできるようにすること
『iPhone』ロック解除等が合法に:米当局判断 | WIRED VISION

今回の認定範囲の見直しについては、社会情勢・環境の変化に呼応した部分もある一方で、このような申請を根気強く行う市民団体の意義も強く感じさせる。EFFは以前から3年ごとのDMCA見直しに絡んで申請を出し続けており、今回の著作権局の決定もその成果であるといえる。

■ EFF:DMCAの適用免除が必要な方はいますか? :P2Pとかその辺のお話 (2008年10月の記事)

日本だとMIAUに期待しているが、 市民団体のパワーの源泉は市民にこそある。まぁ、支えていきましょうよ。最近では、4月時点での模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)条文案の日本語訳を公開している。実に素晴らしい仕事だ。

ACTAでも「技術的保護手段の回避」を禁ずる条項が存在しており、米国はACTAにてDMCAの輸出を試みていることからも、その米国にてこのような判断が下されたことは実に興味深い。また、マジコン対策に絡んで、日本でもアクセスコントロール回避規制が検討されており、日本も他人事とは言っていられない。これについてはいずれ何か書きたい。

uTorrent Falcon、iPhone対応のウェブインターフェースをリリース

以下の文章は、TorrentFreakの「uTorrent Launches Remote Control for iPhone」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:uTorrent Launches Remote Control for iPhone
著者:Ernesto
日付:June 15, 2010
ライセンス:CC by-sa

BitTorrent Inc.はFalconクライアントにiPhone対応の『ウェブ』リモートアクセス機能を追加した。これにより、uTorrentユーザはどこにいてもiPhoneさえあれば、ダウンロードを遠隔操作することができる。uTorrentアプリケーションそのままのインターフェースで、torrentの追加、停止、削除などが可能となる。

Falconプロジェクトは、uTorrentにとって将来の支柱の1つである。このプロジェクトでは、セキュアなウェブインターフェースを通じて、どこにいてもダウンロードステータスにアクセスできる機能などの開発が進められている。uTorrentは数週間前にその『ウェブ』機能を一般に公開したが、本日、開発チームはiPhoneをサポートしたことをアナウンスした。

「世界が常にネットに繋がっているこの時代、ユーザはいつでも、どこでも、Torrentをコントロールすることを望んでいます。そこで、私たちの製品をもっとアクセシブルなものとするため、Torrent Web for iPhoneを導入しました。」とBitTorrent社プロダクトマネジメントVPのサイモン・モリスは語る。

「現在、Torrent Webは実験的なProject Falconソフトウェアの一部として提供されているのみではありますが、大型のロールアウトを前にこの機能の調整を続けていきます。」とモリスは最近のブログエントリにて述べている。未確認ではあるが、このuTorrent WebはiPadでもサポートされるのではないかと推測される。

Falconのリリースは、uTorrentのこれからにとって非常に重要な部分であろう。Falconは通常のuTorrentによく似ているが、ウェブインターフェースやビデオストリーミングなどの複数の機能が追加されている。GriffinやPheonと共に、Falconプロジェクトは最近アナウンスされたuTorrent Labsの一部で、初期の段階からユーザにベータプロジェクトへの参加を許容している。

web.utorrent.comでのウェブインターフェースを利用するためには、最新のFalconリリースをダウンロードし、インストールしなければならない。暗号化、ログインすれば、iPhone対応のインターフェースを利用できる。PC版クライアントとほぼ同様のコントロールが可能になる。

uTorrent Web for iPhone

なぜApp StoreにBitTorrent関連アプリがないのかを疑問に思っている人も多いだろうが、それはApple様がBitTorrentに関連するすべてのアプリケーションを禁止しているためだ。「この種のアプリケーションはしばしば第三者の権利を侵害する目的で使用されており、そのためApp Storeでこの種のアプリケーションを公開しないことにしております。」というのがAppleのオフィシャルな説明だ。

Appleは、自らのビジネスに関わるすべてをコントロールしたいと考えているのだろうが、今のところ、iPhoneでアクセスするウェブサイトまで検閲してはいない。つまり、Safariを通じてuTorrentウェブインターフェースを利用できるということ。今後も、これが続くといいのだが。

ちなみに、Apple側の説明は、TransmissionのiPhoneアプリ開発に絡んでなされたもの。

iPhone/iPod Touchには「しばしば第三者の権利を侵害する目的で使用されて」いるYouTubeビューワがデフォルトで搭載されていたと思ったが。

コリィ・ドクトロウ、Apple iTSにDRMフリーのオーディオブックを拒否される

以下の文章は、TorrentFreakの「Apple Says Audiobooks Must Have DRM」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Apple Says Audiobooks Must Have DRM
著者:Ben Jones
日付:December 12, 2009
ライセンス:CC by-sa

オーディオ用DRMは、MP3配信が当たり前となっている現在、ますますその影を薄くしている。Appleは今年初め、iTunes Music Storeで利用できる楽曲からDRMが取り払われるだろうと公表した。しかし、精力的なライターでありブロガーのコリィ・ドクトロウは、Appleは依然としてオーディオブックの販売においてDRMを必要としていると指摘している。

DRMは機能しない。我々も、あなたも、そしてRIAAですらそれを知っている。FCCはDRMに関する公聴会を開いているし、リテーラーですらDRMが役に立たないことに同意する。それこそまさに、Appleが楽曲からDRMを削除する理由であった。しかし残念なことに、iTunes Storeで販売されているオーディオブックにはDRMが必須とされているようだ。

ブロガー、作家、コラムニストとして知られるコリィ・ドクトロウは、テクノロジーやインターネットへの言及を熱心に行っている。彼の前作『リトル・ブラザー』は、インターネット、RFID、テロリズム、そして海賊党に至るまで網羅している。さらにドクトロウは、EEFの欧州ディレクター、ORGの共同設立者でもある。DRMに関する専門的な知識を有し、DRMが機能しないこともよく知っている。

彼は自身の最新の著書『メイカーズ』のオーディオ版をDRMなしでリリースしようとしたのも当然のことだろう。この著書の出版社Random House Audioもそれに同意した。しかし問題はディストリビューターの側にあった。この分野にはAudibleとAppleという2大プレイヤーがいるのだが、両者共に『No DRM』のポジションを快くは思っていないようだ。

ドクトロウがPublishers Weeklyに書いた記事によると、Audibleからは昨年、『リトル・ブラザー』のDRMフリー版に関して拒絶されたのだという。AudibleはiTunes Store唯一のリテーラーであるため、これは巨大市場からの締め出しを意味するものであった。そして今回の『メイカーズ』では、彼らはYesと返答した。しかし今度はAppleがNoを突きつけた。オーディオブックにはDRMをかけねばならぬ、と。

著者や出版社の意向に関わらず、AppleがDRMを必要としているのである。出して欲しけりゃDRMを、というところだろう。

そこで、彼はAudibleから直接販売することにしたのだが、しかしそこにも問題があった。確かに、販売されるオーディオブックにはDRMが付与されてないのだが、ユーザは購入の際に利用許諾誓約書(EULA)に同意しなければならない、つまり、実質的にはDRMと同じことを契約によって行っているのである。(訳注: Audibleが認可していないデバイスでの利用、他のフォーマットへの変換は認められていないのだとか。)

今年初め、Appleが誇らしく宣言したように、DRMは音楽からはなくなっていくのかもしれない。しかし、DRMは依然とし健在である。アーティストや出版社側がDRMを求めているためではなく、しばしばストア側の都合でそうなっているのである。実際、ドクトロウ氏は出版社に非常に満足しているようだ。彼はTorrentFreakにこう話してくれた。「Random House Audioはとても柔軟で、私がDRM抜きのオーディオブックを販売できるよう尽力してくれました。彼ら、そして編集者のエイミー・メッチの援助に心より感謝しています。」

次はAppleやAudibleが、彼らのように柔軟になり、尽力する番だろう。結局、彼らが作品を作り出しているわけではないのだ。彼らは、ただそれを売るだけなのだから。

ドクトロウの書いた元の記事にはこうある。

I can understand why a retailer would want to use my copyright as bait to lock in readers―but exactly how is this good for me?

(どうしてリテーラーが私の著作権をダシに読者を囲い込もうとしているのか、ということは理解できますが、これがどうすれば私の利益になるというのでしょうか。)

With a Little Help: Can You Hear Me Now? - 12/7/2009 - Publishers Weekly

ごもっともです。とはいえ、そんな彼もiTSやAudibleでの販売を完全に諦めているわけではないようだ。彼が購入者として許容しうる条件、つまり「no DRM and no license agreement except "don't violate copyright law."」という条件で出してくれるのであれば、置いてもらいたい、とのこと。なかなか秀逸なオチ。

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