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米大手ISP各社、今年7月よりスリーストライク・スキームを導入か

以下の文章は、TorrentFreakの「ISPs To Begin Punishing BitTorrent Pirates This Summer」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:ISPs To Begin Punishing BitTorrent Pirates This Summer
著者:Enigmax
日付:March 15, 2012
ライセンス:CC BY

今年7月より、米国の大手インターネット・サービス・プロバイダが、オンライン著作権侵害対策を講じる著作権者への支援を開始する。コムキャスト、ベライゾン、タイム・ワーナー・ケーブルなど主要ISPは、昨年交わされた了解覚書(MOU:Memorandum of Understanding)の規定に基づき、彼らの義務を果たすことになる。これにより、数百万のISP加入者に著作権侵害警告が送付されることになるだろう。

昨年6月、長く苦しい交渉の末、RIAA/MPAAと米国の大手インターネット・サービス・プロバイダとの間で、インターネットにおける著作物の無許諾共有への対策について合意が交わされた

この協定では、レコードレーベルや映画スタジオなどのコンテンツオーナーが、BitTorrentを含むピア・ツー・ピア・ネットワーク上の著作権侵害を監視、発見された事例についてインターネット・サービス・プロバイダに報告することになっている。ISPは、通知、警告、そしてその他の措置という段階的なシステムを通じて、著作権侵害を疑われた加入者を「教育」する措置をとることに合意した。

当時はビッグニュースとして扱われ、非常にホットな話題ではあったのだが、2011年中頃からその進捗状況はほとんど報じられなくなった。当初の発表では、ISPが昨年末までにこの警告システムを実施することになっていたが、実際にはそうはならなかった。

しかし、同スキームを管轄する著作権情報センター(CCI:Center for Copyright Information)によると、前関係者間で今年7月12日の開始を目指して調整を進めているという。

「CCIメンバーは、消費者を教育し、著作権泥棒を防止するための協働システムの開発を順調に進めております」とスポークスマンはTorrentFreakに語った。

「CCIは先例のないシステムを実現するために取り組んでおり、了解覚書に従って進めております。近いうちに、私たちは[アンチ・パイラシー監視]パートナーの名前や、CCIやそのテクノロジー・パートナーがどのように協働するかの詳細を含めて、アナウンスする予定です。

CNETによると、こうした前向きな見通しは、RIAA会長ケアリー・シャーマンによっても確認されている。

シャーマンは昨日開催された米国出版社協会(Association of American Publishers)の年次総会において、(コムキャストやケーブルビジョン、ベライゾン、タイム・ワーナー・ケーブルなど)大手ISPの『ほとんど』が、いわゆる「段階的レスポンス」(スキーム)に加わったと述べた。

シャーマンは、このプロセスは決して容易なものではないと言う。ISPは著作権侵害を繰り返すユーザ(まさにレーベル、スタジオが行動を変えたい人たち)を追跡するために独自のデータベースを構築しなければならない。では、来る7月、大手ISP加入者たちはどのような変化を迎えるのだろうか。

P2Pファイル共有以外では、おそらくほとんど通知を受けることはないだろう(サイバーロッカーでの共有はカバーされない)。もちろん、このスキームが導入されることで、ISP料金が値上がりするといった影響は不可避だろうが。

EMIやソニー、ユニバーサル、ワーナーなどのポピュラー音楽、ディズニー、ソニー、パラマウント、20世紀フォックス、ユニバーサル、ワーナーの映画をダウンロードしている人たちにとっては、状況は一変するだろう。

昨年6月に公表され、ホワイトハウスや議員らに支持された了解覚書(MOU)の下、ISPは著作権侵害を疑われたユーザに勧告を送付する。

最初は『初期教育的ステップ(Initial Educational Steps)』と呼ばれる段階で、加入者は、著作権侵害が違法であり、ISPの利用規約違反であること、合法的な選択肢が存在すること、さらに著作権侵害を継続した場合にはISPアカウントの停止または終了もありうる、という勧告を受け取る。

次の段階は『確認ステップ(Acknowledgment Step)』と呼ばれ、上記勧告後に再び権利者から加入者に対し著作権侵害の報告があった場合、ISPは著作権警告(Copyright Alert)を送付する。加入者はその警告を受領したことを確認し、今後、自身のアカウントで違法な活動をしないことを誓約しなければならない。

こうした『教育的』試みに失敗すると、ISPは軽減措置著作権警告(Mitigation Measure Copyright Alert)を送付できるようになる。この通知では、加入者は再度確認を求められ、以前の警告を受け取っていること、ISPの利用規約に従い、加入者のアカウントに対して『軽減措置』が適用されることが告げられる。

軽減措置には、アップロードないしダウンロード速度の抑制、サービス品質の一時的な制限(ダイヤルアップよりちょっとマシな程度に)、加入者が更なる『教育』を受けられるためにライディング・ページのリダイレクト、そしてアカウントの停止などが含まれる。ISPはアカウントの停止に関して未だ合意しておらず、また、VOIP、電子メール、セキュリティ、テレビサービスの停止についても合意してはいない。

コンテンツ産業とISP業界との間で交わされた合意は、あくまでも任意であり、法的義務を負うものではなく、このスキーム実施の根拠となるのはISPの利用規約となる。

繰り返し警告をうけた加入者への措置として、アカウント停止ないし終了が選択肢に挙げられているが、これについてはコンセンサスがとれているとは言いがたく、またISP側に裁量が認められているため、ISP側も積極的には選択したくはないというところだろう。

日本でも類似したスキームが既に実施されている。ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)の活動がそれに当たり、現在のところは、啓発(メールでの通知)を目的とし、速度抑制やアカウントの凍結、停止などは行われてはいない。

CCIFでは、ISP業界団体と著作権団体との間で、ファイル共有ソフト(Winny、Share)を著作権侵害用途で利用するユーザに向けた啓蒙スキームを構築している。おそらく、日本においてスリーストライク(段階的レスポンス)制度が導入された暁には、このスキームがスライドしていくことになるのだろう。

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RapidShare、著作権侵害対策として無料ユーザのダウンロード速度を制限

以下の文章は、TorrentFreakの「RapidShare Slows Download Speeds To Drive Away Pirates」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:RapidShare Slows Download Speeds To Drive Away Pirates
著者:enigamx
日付:February 24, 2012
ライセンス:CC BY

先週辺りから、RapidShareの無料ユーザたちが、ダウンロード速度の低下について不満の声を上げている。ユーザ間では、RapidShareがプレミアム・サービスに移行させようとしている、といった噂が広まっている。しかしRapidShareによると、速度低下の理由はシンプルなもので、同サービスから海賊ユーザを締め出すためだという。ただ、無料ユーザであっても高速ダウンロードは可能ではあるが、別のコストを支払う必要がある。

1月のMegaupload摘発後、TorrentFreakではサイバーロッカー界隈の動きに注目してきた。ファイル・ホスティング・サービスは混乱し、残されたユーザたちは別の選択肢を模索している。

この大転換は実に興味深いものであった。一部のサイバーロッカーは最終的に閉鎖に至り、別のサイバーロッカーはポリシーを変更した。まもなく、ユーザが許容可能な程度の機能を持ち合わせたサイバーロッカーがほとんどなくなっていることが明らかになった。

興味深いことに、WAREZブログやリリースサイトが現金報酬プログラムがないはずのRapidShareに目を向けはじめている。サイトユーザは、このスイスのファイルホスティングサービスを何度も何度も利用した。

1週間ほど前から、RapidShareの無料ユーザたちから、ダウンロード速度が30kb/s程度にまで落ち込んでいるとの声が上がりだした。ユーザの間では、RapidShareがMegaupload閉鎖による混乱に乗じて、ユーザに制限のないプレミアム・サービスに追い立てようとしているのではないか、との憶測が広まった。そこで我々は、RapidShareに尋ねることにした。以下は、彼らからの返答である。

「1月19日、MegauploadはFBIによって閉鎖されました。そのごまもなく、他のファイルホスティングサイトもサービスを縮小したり、完全に運営を停止してしまいました」とRapidShareはTorrentFreakに語った。

「それ以降、RapidShareは無料ユーザの著しいトラフィック増大に直面しています。残念なことに、我々のサービスを悪用するケースも増大しています。相当な数の著作権侵害者が、違法な活動を行う新たなファイルホスティングサービスとして、RapidShareを選択していることを示唆しています」と同社は説明する。

「そこで我々は、痛みは伴うものの、効果的な措置を講じることにしました。無料ユーザのダウンロード速度抑制です。これにより、RapidShareは海賊ユーザに極めて不人気となることで、悪用を抑止できると確信しています」

RapidShareは、ファイルホスティングサービスの無料ユーザと著作権侵害との間には直接的な関連があると言う。海賊版を好む人々はお金を支払うことを嫌っているし、著作権侵害のためのサイバーロッカー・アカウントに自身の支払い履歴が結びつくのを避けるだろう、と同社は考えているようだ。

しかし、RapidShareが言っているのは建前だ、こうした制限を利用して、ダウンロード速度を向上させるためにプレミアム・サービスに促そうとしているんだと言う人もいるだろう。だが面白いことに、RapidShareは、無料で高速なダウンロードを得るための方法も提供している。ただし、無料ユーザがアクセスしようとしているオリジナルファイルのアップローダーが、一定の条件を満たしている場合に限られる。

「こうした措置を通じて、RapidProをご利用の一部のお客様、特にウェブサイトやブログを通じて、自分自身のファイルを提供し、無料ユーザが自分のファイルをダウンロードしてくれる可能性に強く依存している方々にも、影響を及ぼしてしまうと考えました。そのため、そうしたお客様に対しては、無料ユーザが最高速でファイルをダウンロードできるよう、一種の規制緩和の選択肢を提供することにしました」とRapidShareは説明する。

これが意味するところは、コンテンツのアップローダーがRapidShareに、どのようなファイルを共有しているのか、ダウンロードリンクが掲載されるサイトやブログの名前、アップローダーのメールアドレスや電話番号など、アカウントに関わる詳細をRapidShareに提供しなければならない、ということである。

RapidShareは、こうした署名スキームを導入することで、アップローダーのファイルやウェブサイトが違法な活動に関わっていないかどうかを確認できるようになるのだという。

この数ヶ月、RapidShareは法律を遵守し、信頼に足るファイルホスティングサイトであることを示すため、ただならぬ努力を払ってきた。こうした措置は、同社が著作権侵害ファイルから距離をおき、そしてMegauploadと同様の運命を避けようとしていることを強く示唆しているのだろう。

カナダ作詞作曲家協会、ファイル共有の合法化を提案

以下の文章は、TorrentFreakの「Canadian Songwriters Want to Legalize File-Sharing」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Canadian Songwriters Want to Legalize File-Sharing
著者:Ernesto
日付:December 06, 2011
ライセンス:CC BY

多くの大手エンターテイメント産業がBitTorrentサイトに戦いを挑んでいる中、カナダ作詞作曲家協会( Songwriters Association of Canada:SAC)はファイル共有に好意的だ。SAC副代表ジャン=ロベール・バイスランは、インターネットが音楽ビジネスを生き返らえらせたとTorrentFreakに語っている。音楽の共有は人の性であり、作詞作曲家は、作品に対する補償さえあれば、ファイル共有の合法化を望むのだという。

ブライアン・アダムス、エディ・スチュワート、ランディ・バックマンといった大御所を擁するカナダ作詞作曲家協会(SAC)は、1,500組超のカナダ人アーティストを代表している。

音楽産業に結びついた多くの団体と同様に、SACもファイル共有については強い意見を持っている。しかし、彼らは他の大多数とは異なり、音楽共有の場を閉じることを望んではいない。むしろ、まったく正反対の意見を持っている。

SACは、消費者が世界中のすべての音楽にアクセスできるべきだと考えている。これは今日では、ファイル共有サイトだけが可能にしているものである。そこでSACは、これらのサイトを閉鎖するのではなく、ファイル共有を合法化し、作品を共有されたアーティストに補償を与えるよう求めている。

「人々は、常に音楽を共有してきましたし、これからもそうでしょう。私たちが共有する音楽は、私たちが誰であるか、私たちの友だちが、私たちの仲間が誰であるかを決定づけてきました。私達の文化構造における音楽の重要性は、カナダだけではなく世界中で、共有体験と密接不可分に結びついているものです。」とSACは提案している。

SACによれば、ファイル共有は音楽産業にとって脅威ではなく、むしろ機会として捉えられなければならないという。SACはこの点を証明するため、ある種の消費者向けライセンスシステムを通じて、ファイル共有をマネタイズするというアイディアを提示し、他の利害関係者を説得しようとしている。

「音楽ファイル共有は、あらゆるジャンルの音楽にとって強力かつオープンな、世界規模の配信システムであり、クリエイターと権利者双方に大きなチャンスをもたらすものです。加えて、公正かつ適正なマネタイズ・システムが導入されれば、消費者やインターネット・サービス・プロバイダまで含めたすべての利害関係者に、大きな利益をもたらすでしょう。」

「特定のテクノロジーではなく、行為をマネタイズすることで、音楽クリエイターや権利所有者は、ますます短いサイクルで変化するテクノロジーからマネタイズするというほとんど不可能な挑戦ではなく、長いスパンで安定したビジネスモデルに基盤を置くことができるのです。」

上記は、技術的なイノベーションに対するメジャーレーベルやRIAAの硬直したスタンスを、SACが間接的に批判しているようにも見える。ラジオであれ、カセットテープであれ、ファイル共有であれ、彼らは新たなテクノロジーを音楽の人気の拡大を助けるものとしてではなく、脅威とみなしてきた。

TorrentFreakでは、この野心的な提案について詳細を伺うべく、SAC副代表ジャン=ロベール・バイスランにコンタクトを取った。彼は、他の音楽産業のキープレイヤーにも、共有のパワーと価値に気づいて欲しいと話した。

「(ファイル共有の)習慣は素晴らしく、止め難いものだと考えています。したがって、公衆に汚名を着せることなく、万人が音楽共有を続けられる制度を確立し、その代わりに、共有された音楽ファイルについて、アーティストや権利者に公正に補償する仕組みを模索したいと考えています。」とバイスランは我々に話した。

「他にもポジティブな側面はあって、商業的には流通していない音楽や、高品質なデジタルファイルを発見できたり、経済的に苦しくとも音楽を楽しむことができたり、新たなアーティストを発見、友だちにレコメンドしたりすることも出来るようになります。」

さらにバイスランは、大手レーベルの方針が、必ずしもミュージシャンやアーティストの最良の利益につながるわけではないと指摘する。彼は、多くのアーティストが未だにそうした企業に依存していることを認識しつつも、彼を含む作詞作曲家が、レーベルのやり方に必ずしも賛同しているわけではないという。

「大手レーベルは、法的措置を講じてでも、市場が利益を生み出すものだと考える限り、できるだけ市場をコントロールしようするでしょう。それがコンテンツプロバイダに不利益を被らせるとしても、市場のコントロールの維持に役立つと考えられる商業努力ならどのようなものでも取り入れようとするでしょう。」とバイスランはいう。

「と同時に、彼らは、脅威や嘘を弄してでも、彼らのコントロールを奪う可能性のあるあらゆる選択肢を阻もうとするでしょう。彼らは大金を注ぎ込み、彼らのビジョンを支持するよう政府にロビイングします。私たちは、消費者とクリエイターにとって、ともに良いと思えるような音楽への新たなアクセス手段を発展させ、提供することが、私たちの使命だと考えています。」

バイスランによれば、インターネットは天からの恵みであるという。大手音楽レーベルにとってはそうではないかもしれないが、ミュージシャンや消費者にとっては確実にそうであると。

「音楽は、ウェブによってより良い方向に向かっています。インターネット・ネットワークは、場所や時間に関わらず、音楽的なディスカバリーを可能にします。今まで想像だに出来なかったミュージシャン同士のコラボレーションを実現してもいます。国外でのツアーを組むにしても、高くつく国際電話や郵便の遅延などに悩まされることもなくなりました。」

「インターネットは、個人による非営利の音楽共有を劇的に広げました。私たちはそれを支持します。もちろんそれだけでは、音楽クリエイターが自らの作品が膨大に使われたとしてもまったく補償する術がありません。」

この最後のステップを解決するために、SACは消費者団体や権利者、コンテンツプロバイダら、これに関わるすべての利害関係者と、彼らが提唱するファイル共有ライセンスについて積極的に対話を求めている。

この最終ステップは関係者にとって大きな跳躍になるのだろうが、SACがファイル共有の良い側面に注目しているのは重要である。これは、RIAAやCRIAから聞かされてきた抑圧的なスタンスとは対照的に、歓迎すべきものである。

「ファイル共有をマネタイズする」という提案は、必ずしも理想的とは言えないのかもしれないが、SACのスタンスは『問題』の本質に向き合っているのだろう。規制を加える代わりに、音楽産業は公正な価格で、世界中のあらゆる音楽を無制限に提供する方法を見つけ出さなければならない。

ソニー、ユニバーサル、フォックスなど大手映画スタジオの違法ダウンロード履歴がバレる

以下の文章は、TorrentFreakの「Busted: BitTorrent Pirates at Sony, Universal and Fox」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Busted: BitTorrent Pirates at Sony, Universal and Fox
著者:Ernesto
日付:December 13, 2011
ライセンス:CC BY

エンターテイメント産業は、BitTorrentサイトやそのユーザに関してロビイングを強化している。しかし、彼らが他者に要求しているスタンダードを彼ら自身は遵守しているのだろうか。我々がざっと調べたところ、ほとんどすべての米国大手エンターテイメント企業にBitTorrent海賊が潜んでいることを発見した。たとえば、Sony Pictures Entertainment、Fox Entertainment、NBC Universal。こりゃひどいね。

数日前、我々は任意のIPアドレスのBitTorrentダウンロード履歴を公開するウェブサイトが誕生したことを伝えた。このロシアのサイトの開発者は、同サービスがダウンロード習慣がいかに公開されたものかを知らしめるためのものであると話している。今日はそれに倣うことにしよう。

我々は、大手ハリウッドスタジオのIPレンジを用意し、彼らが何をダウンロードしているのかを見てみることにした。そう、まさしく、著作物を共有する人々をインターネットから遮断せよと望む企業である。

まずはSony Pictures Entertainmentから見てみよう。以下に示すように、この1つのIPアドレスだけで、音楽から映画まで多様なファイルをダウンロードしている。これはおそらく氷山の一角にすぎないのだろう。YouHaveDownloadedは、パブリックBitTorrentダウンロード全体の20%しかトラッキングできていないのだから。

Downloads from a Sony Pictures IP

別のハリウッドスタジオ、NBC Universalも見てみよう。こちらも御多聞に漏れず、音楽、テレビ番組、映画をダウンロードしている模様。フロリダ州フォートローダーデール事務所のあるIPアドレスを使っていた従業員(ら)は、『Game of Thrones』の第1シーズンやトランス・ミュージック、『Cowboys and Aliens』のDVDその他をダウンロードしていた。

Downloads from a NBC Universal IP

お次はFox Entertainment、ここには競合スタジオの作品をチェックする熱心な方々がおられるようだ。おそらく、『Super 8』のダウンロードは「市場調査」だということになるのだろうが、ならばDVDの代金を支払われることをお勧めしたい。

そういえば、Foxは自社の映画がリークされていることに気づいて、違反者を牢獄にぶち込むために即座にFBIに通報していたような。おお、痛い痛い。(訳註:未公開または公開中の映画の著作権侵害には、米国でも刑事罰が科される)

Download from a Fox Entertainment IP

上記のような違法ダウンロードをあきらかにすることで、誰かを貶めようなどという意図は全くない。魔女狩りを避けるためにも、IPアドレスの末尾に墨を入れた。IPアドレスは人ではない。多数の人が同じIPアドレスを共有することもあるし、一台のマシンを複数人が使用することもある。

もちろん、我々の調査は、大手ハリウッドスタジオだけに限らない。我々はサンフランシスコのBitTorrent Inc.本社のダウンロード履歴をチェックした。興味深いことに、このIPレンジではダウンロードされた記録は見つからなかった。しかし、他のテック企業、機関においては、多数の海賊行為が発見された。

Googleのニューヨーク・オフィスに登録されたIPレンジから、(Windows 7のコピーを含む)多数のダウンロードリストが発見された。この検索大手が持つ多数のIPアドレスからは、この1つだけであったが。また、「汝、盗むなかれ」という戒律を持つChurch of Godだが、その戒律以上に最新のテレビ番組のほうが重要なようだ。

著作権強化を訴える団体のBitTorrent習慣を明らかにするという発想に至ったのは我々だけではない。昨日、オランダのブログGeenstijlは、同国の著作権管理機関Buma/Stemraの誰かが、テレビ番組『Entourage』やビデオゲーム『Battlefield 3』をダウンロードしていることを明らかにした

この問題について、Buma/Stemraはプレスリリースを公表し、彼らのIPアドレスがなりすまし(IP Spoofing)に使われたと弁明した。なんとも無理筋なストーリーではあるのだが、こうした言い訳は世界中のBitTorrent海賊たちに歓迎されることだろう。実際、SonyやUniversal、Foxにも同様の言い訳をすることをお勧めしたい。つまり、IPアドレスの偽装がそんなに簡単にできるのであれば、著作権者から訴えられたファイル共有ユーザたちも、同じように抗弁できるのだからね。

チェックメイト?

.なぜBitTorrentが使えちゃうんだろうというのはさておき、そりゃ人数が多いところなら、違法ダウンローダーが混じっててもおかしくはないよね。アンチパイラシーの熱意も全従事者で共有されてるものでもないだろうし。現状の社会全体の著作権意識の低さを考えると、そんなもんだろうと思うよ。

ただ、Buma/Stemraはちょっとまずいんでないの?とは思う。

著作権ロビーは児童ポルノがお好き?:規制のダシにされる児童ポルノ

以下の文章は、TorrentFreakの「The Copyright Lobby Absolutely Loves Child Pornography」という記事を翻訳したものである。筆者はスウェーデン海賊党のリック・ファルクヴィンエ。

原典:TorrentFreak
原題:The Copyright Lobby Absolutely Loves Child Pornography
著者:Rick Falkvinge
日付:July 09, 2011
ライセンス:CC BY

「児童ポルノはすばらしい」とその男は熱弁を振るった。「政治家はファイル共有をよくわかってはない、ですが、児童ポルノならよく知っている。彼らは有権者への点数稼ぎのためにフィルタリングしたいと考えるでしょう。一度、児童ポルノフィルタリングが導入させれば、そのブロックをファイル共有にも広げることができるのです。」

日付は2007年5月27日、男の名はヨハン・シュリーター、デンマークのアンチパイラシー団体Antipiratgruppenの代表でした。彼は観衆に語りかけていました。報道関係者は会場から閉めだされており、そこにいるのは著作権産業の関係者だけだと思われていました。しかし、そうではなかった。そこには、欧州議会議員クリスチャン・エングストローム、オスカー・シュワルツ、そして私もいました

シュリーターは観衆に呼びかけました。「みなさん、私たちは、オンラインファイル共有撲滅のため、インターネットをフィルタリングしなければなりません。しかし、政治家たちはファイル共有を悪だとは思っていない、それが私たちの課題となっております。そこで、私たちはファイル共有と児童ポルノを関連付けねばなりません。政治家は児童ポルノが何たるかは理解している、そしてそれをインターネットから排除したいと考えている。」

「私たちは、IFPIやMPAと協力して、児童ポルノフィルターを開発しています。それを持って、政治家たちにフィルタリングが機能することを示すことができるのです。」と彼は言った。「児童ポルノは、彼らに理解できる問題です」。シュリーターはそう言って、ニッと笑顔を見せました。

そのような主張をはじめて聞いた私は、自らの耳を疑いました。しかし、この戦略は世界中で展開されていくことになります。

シュリーターのプランは、時計じかけのごとくうまくいきました。デンマークはロシア(では完全に合法)の音楽配信ストアAllofMP3.comを検閲した最初の国となり、現在はThe Pirate Bayを検閲しています。著作権産業は、断片的なインターネットを構築することに成功しました。

このような理由から、著作権ロビーは児童ポルノの問題を何度も何度も口に出します。彼らは、自らの流通チャネルの外側にあるあらゆる文化を検閲するための突破口として、児童ポルノを利用しています。ちょっとGoogleで検索をかければ、その関わりがよくわかるでしょう。

スウェーデンでは、著作権産業のロビイスト ペー・ストロムバックが、それを持論の1つだと公に認めています。このロビー団体のサイト内検索をすると、児童ポルノ(スウェーデン語)について書かれた記事が多数ヒットします(40を超える)。推理は単純かつ直接的。一旦、誰かが他人のコミュニケーションを検閲する権限を得て、そうする義務を与えれば、その誰かが嫌うすべてのものを、仲介者(たとえばISP)はフィルタリングしなければなりません。

著作権ロビーがこのような横暴を続ける理由は想像に難くありません。

DNSレベルのフィルタリングが、滑稽なほどに回避が容易であることは大した問題ではありません。好ましからざる情報の検閲が、当然でありポジティブなものとみなされる政治環境がつくりだされることこそが、問題なのです。一度、その原理が証明されれば、次のステップはIPレベル、さらにはコンテンツレベルでの効率的な検閲フィルタへと強制的に切り替えられていくでしょう。

今週、米国のインターネット・サービス・プロバイダが、ネットを警備するために著作権ロビーとの合意を交わしたというニュースがありました。この取り決めからも、著作権産業が児童ポルノを愛していることが伺えます

「児童ポルノ問題とパイラシー問題には共通点があると説明した」とRIAAの代表シャーマン氏は言う。「合法なもの、そうでないもの、ありとあらゆるファイルがピア・ツー・ピア・ネットワーク上でやり取りされています。」

どこかで聞いた気がする?まさしく。デンマークのシュリーター氏が、文化の非独占的なディストリビューションと幼い無防備な子どもへのレイプとを結びつける著作権ロビーの政策決定戦略について話した2007年のあのシーンです。

この結びつけ戦略は、現在、米国でもうまくいっています。

恐ろしいことに、彼らを抑えこむのは極めて困難です。さらに状況は悪く。非常に悪く。

欧州では、EC司法裁判所が人権と通信の自由を擁護し、彼らは後退を余儀なくされましたが、現在はマルムストローム委員を後押しし、同様の検閲体制を敷こうとしています。

もう少し俯瞰的に考えてみてみましょう。そもそも、児童ポルノの検閲は許容しうるのでしょうか?また、著作権産業が、非独占的なディストリビューションを妨害するという真の目標を越えて、この種の追跡は妥当なのでしょうか?

この疑問については、2通りの答えがあります。1つ目の答えは非常に重要です。司法による判断を加えずに、検閲に頼ることは正しいのかということです。それが、いかなる状況においてもNOだということを、私たちは歴史から学んできました。

しかし、もっと感情的な問題もあります。ドイツにMogisという、児童期に虐待された成人を支援する団体があります。彼らは児童ポルノ検閲問題に対して、非常に率直で、確固たる意見を持っています。

彼らは、検閲は問題を隠し、より多くの子供たちが虐待を受けることになる、と主張しています。目を背けてはならない、現実を見て行動を起こせ、ということです。この主張に正面から向き合うのは、感情的には辛いものがありますが、問題を隠せば解決には繋がらないことは、理性的に理解できます。彼らは、「犯罪は罰せられなければならない、そして隠されてはならない」というスローガンを掲げています。

こうした視点から、著作権産業のやり方を見てみましょう。この文脈において、彼らは少しも子供たちに心配しておらず、単に流通チャネルの支配権維持に熱心なだけです。そんなことは知っていると冷笑される方もいるでしょうが、これだけにとどまらないのです。

結論は、あまりに不愉快で避けがたいものとなります。著作権産業ロビーは、積極的に子供たちへの虐待を隠そうとしてる。彼らが子供を心配してではなく、なんとしても検閲を次の段階に進めるためにそうしているのです。検閲メカニズムが彼らの仕事に利益になるからです。市民から文化を奪い、自分たちに有利な独占を維持するために。

このような恥知らずな人々がいるなど理解に苦しみます。しかし、現実に存在しているのです。著作権ロビーは人として最低限の倫理すら欠くようなことをしてでも、あなたが悪であることを証明しようとするのです。

TorrentFreakは隔週でリック・ファルクウインエのコラムを掲載している。彼はスウェーデン海賊党の創設者であり、大のウィスキー愛好者、単車乗り。彼のブログ http://falkvinge.net では主に情報政策について語られている。

Twitterアカウントは@Falkvinge 、Facebookは /rickfalkvinge

一旦システムが作られれば、後は拡張されていく一方で、ということなのだろうね。問題が生じても、縮小や廃止に向かうことはなさそうだし。

この種の検閲で恐ろしいのは、本来の目的を越えて、たとえばここで主張されている「非独占的なディストリビューションの妨害」のようなことを密かに行うことができてしまう。児童ポルノフィルタリングと同様に、対象となったサイトは公表されないだろうし、外部から事実関係を検証するのも難しく、正しく運用されているかどうかは「信頼する」以上のことができない。結構、懸念してるところはある。

余談だが、児童ポルノがはらむ倫理的な問題を政治的な意図で利用するのは、あれあまり気分のよいものではないね。どちらの陣営であれ、ね。

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