2008年05月04日
先日も、Azureusの人気が大幅に下降しているよ、という記事で紹介したPC Pitshopの調査の詳細記事を紹介するよ、というお話。この調査は、Pc Pitshopが行っているオンラインウィルス/スパイウェアスキャンの利用者のPCを対象にしたもので、そのスキャンによって得られたデータをもとに、世界規模でのP2Pファイル共有ソフトウェアのインストール率を算出するというもの。おもな結果としては、LimeWireは昨年に比べて大幅にインストール率を低下させているものの、それでもP2Pファイル共有ソフト市場では最も有力なソフトウェアであることが示されている。また、uTorrentの人気の増大も顕著で、大半の地域でそのインストール率は前年比で2倍となっている。
原典:TorrentFreak
原題:Filesharing Report Shows Explosive Growth for uTorrent
著者:Ernesto
日付:April 26, 2008


ドイツでは日本と同様に非商用の著作権侵害でも刑事罰が科せられるのだが、その一方で氏名不詳のまま民事訴訟を起こすことができない、という事情があった。そこでドイツの著作権者たちがこれまでとってきた訴訟戦略は、まず刑事訴訟を起こさせ、それによって取得した個人情報をもとに民事訴訟を起こし、その後刑事訴訟を取り下げるというものであった。こうした戦略がうまくいったと感じたのか、同様の手法による訴訟が乱発され、それによって多くの問題を引き起こすにいたった。検察がISPに対して行う膨大な量の氏名開示請求に膨大なコストがかかり、そして乱発される刑事訴訟のために負担が増し、ほかの案件に対するリソースまでとられかねなくなった。そのような状態に対し、地方州検事総長からは疑問を呈され、またそれと関連しているかどうかは定かではないが、法務相からISPに保持を義務付けている個人データは著作権侵害のような『重犯罪ではないもの』に適用されるたぐいのものではない、と言及されるなど、その戦略自体の見直しを迫られているところでもある。そうした中、ドイツ議会は違法ファイル共有への対処を目的とした、新しい法律を通したようだよ、というお話。
IFPIのアンチパイラシー戦略のシフトは昨年より非常に明確になりつつある。当初は、サービスとしてファイル共有を提供してきたファイル共有企業に、その後はファイル共有ユーザに、そしてファイル共有企業亡きあとファイル共有サービスの機能の一端を担っていたBitTorrentトラッカーなどのHubに、ターゲットを絞ってきたが、そのどれもが結果としてはそれほど成功したとは言い難いものであった。そこで、昨年初めに公開されたIFPIの年次報告にも示されていたように、ISPに対してファイル共有ネットワークへの対処を要求する、という方向にシフトしてきている。大枠としては、ファイル共有トラフィックのモニタリングおよび当該ユーザのインターネットからの切断、電子指紋等を用いたコンテンツフィルタリング、ファイル共有プロトコルのブロック、海賊ファイル共有サイトへのアクセスブロックなどを求めている。そうした活動は昨年から次第に欧州に広がっており、デンマークでは実際にIFPIの主張が認められ、The Pirate Bayへのアクセスを遮断するよう裁判所が命令を下している。そして、IFPIが次のターゲットとしてスウェーデンのISPを狙っているようだよ、というお話。
先ほど、
かつては
BitTorrentによる効率的な配信は、そのユーザであればよく理解しているであろうが、実際にそれを活用しようとする企業、組織は現実には少ない。もちろん、先日のTrent Reznorのように積極的に、もしくは結果的にBitTorrentによるファイル配信の恩恵にあやかることもあるが、大抵の場合はBitTorrentを利用した配信には消極的な姿勢を示すことがほとんどだろう。そんな中、オランダのINHOLLAND大学がBitTorrentプロトコルを積極的に利用することで、ワークステーションのアップデートに関わるサーバコストやその時間などの節約を行っているよ、というお話。
先日、デンマーク法廷において、The Pirate BayをはじめとするBitTorrentサイトに対するアクセスを、ISPに遮断するよう求めていたIFPIを支持する判決が下され、デンマークのISP、Tele2は同社顧客からのThe
Pirate Bayへのアクセスを遮断している。しかし、このような特定サイトに対する遮断措置を行った根拠にあげられたのは、「ルータ上でのコピー」を行うことで、ISPも海賊行為に加担した、というものであった。しかしその論理は、EU法において「ルータ上でのコピー」が著作権者の占有権の及ばない例外であり、制限されると明言されていることを考えると、デンマークが従わなければならないEU指令に違反しているのではないか、という指摘がなされている。
世界的に人気のあった、英国ベースの音楽プライベートトラッカーOiNKの管理人は、昨年10月に逮捕され、起訴に向けての捜査が現在も続けられている。ただ、BitTorrentトラッカー、Torrentホストサイトとして、著作権の侵害に対してどのように責任を問われるのか、という点に関しては、これまでの先例のないことであり、The
Pirate Bayの裁判同様、検察側にとっては非常に判断に難しいケースであることは想像に難くない。そうした推測を裏付けるかのように、OiNK管理人への保釈期間が再度延長されたよと言うお話。


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