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アレックス・コックス:映画産業は腐ってる、海賊版のほうがマシ

以下の文章は、TorrentFreakの「Repo Man's Alex Cox: The Copyright Industry is Corrupt, Go Pirate」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Repo Man's Alex Cox: The Copyright Industry is Corrupt, Go Pirate
著者:Ernesto
日付:February 27, 2012
ライセンス:CC BY

Repo Man (1984 Film)著作権産業がより厳しいアンチパイラシー法や著作権保護期間の延長についてロビー活動を行う際、彼らは決まって、これはアーティストの利益のためだ、と言う。

しかし、本当だろうか?だとしたら、そのアーティストたちが、金持ち企業に自らの著作権を譲り渡さねばならないのはなぜ?

映画『レポマン』の脚本・監督と務めたアレックス・コックスは、Quietusのインタービューの中で、この問題に対する彼の考えを述べている。

「腐りきっていますね。今、彼らは著作権保護期間を延長するために、若いアーティストがその金を必要としているんだ、と言っています。でも、若いアーティストがそんな金を手にすることはないんです。彼らは、UniversalだとかViacomだとか、大メディア企業にその金を渡すよう契約させられているのですから。」

「我々アーティストは、こうした大企業に全ての権利を奪われてしまっています。我々が1ペニーだって得ることのない映画や音楽を違法にダウンロードしたと、大企業はキッズをひどく非難するのです。」

「全くふざけてますよ。オーディエンスには、今すぐ私の作品たちをパイレートするのをお勧めしますね。」

アーメン。

このインタビュー自体は、映画『レポマン』Blu-ray版が英国でのリリースにあわせたもの。その中で、配給元のUniversalとの確執について触れられており、その流れで上記の発言になったと。

TorrentFreakの記事の原題は、「著作権産業は腐ってる(The Copyright Industry is Corrupt)」なのだけれど、この流れからすれば、主に槍玉に挙げられているのはハリウッドなのだろう。

もともとアレックス・コックス自身、インテリでパンクでインディペンデント気質な人だったと思うので、こういう発言は不思議ではない。以前翻訳した『Steal This Film』でも彼のインタビュー映像が使われているので、興味のある方は是非。

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BitTorrentと海賊版とインディ映画製作者

以下の文章は、TorrentFreakの「Filmmaker: BitTorrent Pirates Help Us Get More Exposure」という記事を翻訳したものである。昨年12月の記事。

原典:TorrentFreak
原題:Filmmaker: BitTorrent Pirates Help Us Get More Exposure
著者:Ernesto
日付:December 14, 2011
ライセンス:CC BY

数日前、インディペンデント映画「The Inner Room」がBitTorrentに登場した。こうした出来事を脅威だと捉える映画製作者がいる一方で、同映画のプロデューサー マーク・ディスラーには全く正反対の出来事として捉えられた。数カ月間、彼は海賊たちが映画をピックアップするのを待っていた。そしてついに、彼の映画が新たな露出を得たのである。そして彼の映画は初めてIMDbムービー・メーターのトップ250入りを果たした。

MPAAなどの映画産業のロビイストは、海賊行為が大手スタジオだけではなく、小規模なインディペンデント・プロダクションをも傷つけていると主張する。

しかし、インディペンデント映画製作者 マーク・ディスラーは、そんなに白黒はっきりしたものではないという。先週、彼の映画「The Inner Room」がネット上に流出し、例のごとくたくさんの人たちがその映画をBitTorrentで共有し始めた。

1日と経たずして、5,000人のユーザが対価を支払うことなくコピーを手にした。一部の映画製作者にとってこれは最悪のシナリオである。しかし、ディスラーは彼らとは全く異なる見解を持っている。彼はBitTorrentでのダウンロードが、彼の血と汗と涙の結晶である映画を露出するための良い方法であると考えていた。

「5,000ダウンロードと言わず、500,000ダウンロードの方がありがたいかもしれません。もちろん、ディストリビューターは違うふうに考えているかもしれませんが。小規模な映画にとっての最悪の事態は、どの映画にも当てはまることでしょうが、全く無視されてしまうことです。500,000人に映画をダウンロードされようと、忌み嫌われようと、全く見られもしない、話題にものぼらないよりは良いと思うのです。」とディスラーはTorrentFreakに話した。

「もちろん、誰しもに忌み嫌われることはないでしょうから、何人かは気に入ってくれるでしょう。そしてたくさんの人にその映画を楽しんでほしいと思ってくれるかもしれません。さらに重要なのは、それについて話してもらうことです。そのバズはうまく行けば映画のセールスに変換されるかもしれません。また、特典のためにDVDを手にしてくれるかもしれないし、もっとダイレクトに、自分が本当に楽しんだ映画の製作者をサポートしようと思うかもしれない。」

ディスラーは、大半のインディペンデント映画はハリウッド大手の映画制作会社とは違って、雀の涙ほどの広告予算しかないのだと説明する。こうした映画にとって、BitTorrent『パイラシー』はプロモーションとして機能する。ディスラーは2年前、彼の友人の映画がパイラシーのお陰で爆発的に人気に火がついたのを見て、BitTorrentの力に思い知ったという。

「あなたが小規模な映画製作者で、広告費が全くなかったとしましょう。BitTorrentはあなたの映画を世に知らしめ、そうして人々の会話に乗る、何れにしても全てが広告になるのです。映画『Ink』の製作者ジャミン・ウィナンズ/ジャミン・カイオワのようになりたいのか、というのは興味深い質問です。この件に関しては、彼らと非常に近い考えを持っているのでしょう。」と彼は話した。

「The Inner Room」の公開に際して、自分たちでこの映画の海賊版を流してしまおうか、と話し合われたという。しかし、最終的にはプロに任せることにした。

「この映画がDVDでリリースされる2ヶ月くらい前に、この映画に関わった何人かから、この映画をBitTorrentに『リーク』すべきかどうか、という話を持ちかけられました。私も最初はそれはいいと思ったのですが、やり方がよくわからない。特に、こういうのはうまくやらなければなりません。となると、誰かを雇わないといけない。どうしようもない状態ですよね。」

「結局、私たちはいつかBitTorrentに上がるだろうと考えました。だから、私たち自身でアップロードする必要はない、と。それから2ヶ月が経ちました。ついに、ようやく、BitTorrentに現れたのです。今はこの映画が広まり、視聴され、楽しまれ、話題になることを祈るのみです。」ディスラーは言う。

これまでのところ、「The Inner Room」は「上々の」BitTorrent効果を引き出したようで、期待していたバズが生まれている。この映画が海賊の手にかかってからわずか数日のうちに、IMDbムービーメーターは大幅にランクアップし、現在250位につけている。映画「Ink」には遠く及ばない露出ではあるが、製作者らはBitTorrentパイラシーによって生み出されたパブリシティに満足しているようだ。

Update:マーク・ディスラーより、以下の声明を追加するよう要請があった。

初めに、私たちのウェブサイトに高品質ダウンロード版を追加することにしました。この映画のHDでのダウンロードはここが初となります。HDダウンロードで9.99ドル、SDダウンロードで7.99ドルです。リージョン制限は無いので、世界中どこからでもダウンロードできます。さらに、私たちをサポートしたいという方のためにドネーション・ボタンを設置しました。

また、私は以下の点について、明確にしておかなければならないと思いました。

  1. 私は北米での映画のデジタル・ライツを所有していません。ただし、私のウェブサイトでのダウンロード販売は除外されています。
  2. 私は「パイラシー」を容認しているわけではありません。単に、私たちのような極僅かな予算しか持たない映画に、BitTorrentは露出をもたらすものだと提案しているだけです。たとえ1万人がダウンロードしたとしても、9,900人かそれ以上は、それがなければ知らなかった人たちでしょう。そうなると、私たちは100人くらいの潜在的な「セールス/レンタル」を失ったことになるのでしょうか?そうは言っても、あくまでも潜在的なセールスです。実際のセールスがいくらだったかなど誰にわかりましょう。いいとこ、5本/回くらいではないでしょうか。それよりも、1万人に露出したことのほうがはるかに貴重ではないかと思うのです。それとも、私が間違っているのでしょうか?
  3. この映画をBitTorrentでダウンロードして、時間を損したと感じる人もいるかも知れませんが、この映画にお金を払わず済んでいるのですからハッピーでいられるのです。一方で、この映画を楽しんでくれた方は、寄付をしたり、私たちのウェブサイトからダウンロードしてくれたり、DVDを買ったり、単純に映画のことを誰かに話してくれるかもしれません。

支援をありがとう。プロデューサー マーク・ディスラー

カナダ作詞作曲家協会、ファイル共有の合法化を提案

以下の文章は、TorrentFreakの「Canadian Songwriters Want to Legalize File-Sharing」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Canadian Songwriters Want to Legalize File-Sharing
著者:Ernesto
日付:December 06, 2011
ライセンス:CC BY

多くの大手エンターテイメント産業がBitTorrentサイトに戦いを挑んでいる中、カナダ作詞作曲家協会( Songwriters Association of Canada:SAC)はファイル共有に好意的だ。SAC副代表ジャン=ロベール・バイスランは、インターネットが音楽ビジネスを生き返らえらせたとTorrentFreakに語っている。音楽の共有は人の性であり、作詞作曲家は、作品に対する補償さえあれば、ファイル共有の合法化を望むのだという。

ブライアン・アダムス、エディ・スチュワート、ランディ・バックマンといった大御所を擁するカナダ作詞作曲家協会(SAC)は、1,500組超のカナダ人アーティストを代表している。

音楽産業に結びついた多くの団体と同様に、SACもファイル共有については強い意見を持っている。しかし、彼らは他の大多数とは異なり、音楽共有の場を閉じることを望んではいない。むしろ、まったく正反対の意見を持っている。

SACは、消費者が世界中のすべての音楽にアクセスできるべきだと考えている。これは今日では、ファイル共有サイトだけが可能にしているものである。そこでSACは、これらのサイトを閉鎖するのではなく、ファイル共有を合法化し、作品を共有されたアーティストに補償を与えるよう求めている。

「人々は、常に音楽を共有してきましたし、これからもそうでしょう。私たちが共有する音楽は、私たちが誰であるか、私たちの友だちが、私たちの仲間が誰であるかを決定づけてきました。私達の文化構造における音楽の重要性は、カナダだけではなく世界中で、共有体験と密接不可分に結びついているものです。」とSACは提案している。

SACによれば、ファイル共有は音楽産業にとって脅威ではなく、むしろ機会として捉えられなければならないという。SACはこの点を証明するため、ある種の消費者向けライセンスシステムを通じて、ファイル共有をマネタイズするというアイディアを提示し、他の利害関係者を説得しようとしている。

「音楽ファイル共有は、あらゆるジャンルの音楽にとって強力かつオープンな、世界規模の配信システムであり、クリエイターと権利者双方に大きなチャンスをもたらすものです。加えて、公正かつ適正なマネタイズ・システムが導入されれば、消費者やインターネット・サービス・プロバイダまで含めたすべての利害関係者に、大きな利益をもたらすでしょう。」

「特定のテクノロジーではなく、行為をマネタイズすることで、音楽クリエイターや権利所有者は、ますます短いサイクルで変化するテクノロジーからマネタイズするというほとんど不可能な挑戦ではなく、長いスパンで安定したビジネスモデルに基盤を置くことができるのです。」

上記は、技術的なイノベーションに対するメジャーレーベルやRIAAの硬直したスタンスを、SACが間接的に批判しているようにも見える。ラジオであれ、カセットテープであれ、ファイル共有であれ、彼らは新たなテクノロジーを音楽の人気の拡大を助けるものとしてではなく、脅威とみなしてきた。

TorrentFreakでは、この野心的な提案について詳細を伺うべく、SAC副代表ジャン=ロベール・バイスランにコンタクトを取った。彼は、他の音楽産業のキープレイヤーにも、共有のパワーと価値に気づいて欲しいと話した。

「(ファイル共有の)習慣は素晴らしく、止め難いものだと考えています。したがって、公衆に汚名を着せることなく、万人が音楽共有を続けられる制度を確立し、その代わりに、共有された音楽ファイルについて、アーティストや権利者に公正に補償する仕組みを模索したいと考えています。」とバイスランは我々に話した。

「他にもポジティブな側面はあって、商業的には流通していない音楽や、高品質なデジタルファイルを発見できたり、経済的に苦しくとも音楽を楽しむことができたり、新たなアーティストを発見、友だちにレコメンドしたりすることも出来るようになります。」

さらにバイスランは、大手レーベルの方針が、必ずしもミュージシャンやアーティストの最良の利益につながるわけではないと指摘する。彼は、多くのアーティストが未だにそうした企業に依存していることを認識しつつも、彼を含む作詞作曲家が、レーベルのやり方に必ずしも賛同しているわけではないという。

「大手レーベルは、法的措置を講じてでも、市場が利益を生み出すものだと考える限り、できるだけ市場をコントロールしようするでしょう。それがコンテンツプロバイダに不利益を被らせるとしても、市場のコントロールの維持に役立つと考えられる商業努力ならどのようなものでも取り入れようとするでしょう。」とバイスランはいう。

「と同時に、彼らは、脅威や嘘を弄してでも、彼らのコントロールを奪う可能性のあるあらゆる選択肢を阻もうとするでしょう。彼らは大金を注ぎ込み、彼らのビジョンを支持するよう政府にロビイングします。私たちは、消費者とクリエイターにとって、ともに良いと思えるような音楽への新たなアクセス手段を発展させ、提供することが、私たちの使命だと考えています。」

バイスランによれば、インターネットは天からの恵みであるという。大手音楽レーベルにとってはそうではないかもしれないが、ミュージシャンや消費者にとっては確実にそうであると。

「音楽は、ウェブによってより良い方向に向かっています。インターネット・ネットワークは、場所や時間に関わらず、音楽的なディスカバリーを可能にします。今まで想像だに出来なかったミュージシャン同士のコラボレーションを実現してもいます。国外でのツアーを組むにしても、高くつく国際電話や郵便の遅延などに悩まされることもなくなりました。」

「インターネットは、個人による非営利の音楽共有を劇的に広げました。私たちはそれを支持します。もちろんそれだけでは、音楽クリエイターが自らの作品が膨大に使われたとしてもまったく補償する術がありません。」

この最後のステップを解決するために、SACは消費者団体や権利者、コンテンツプロバイダら、これに関わるすべての利害関係者と、彼らが提唱するファイル共有ライセンスについて積極的に対話を求めている。

この最終ステップは関係者にとって大きな跳躍になるのだろうが、SACがファイル共有の良い側面に注目しているのは重要である。これは、RIAAやCRIAから聞かされてきた抑圧的なスタンスとは対照的に、歓迎すべきものである。

「ファイル共有をマネタイズする」という提案は、必ずしも理想的とは言えないのかもしれないが、SACのスタンスは『問題』の本質に向き合っているのだろう。規制を加える代わりに、音楽産業は公正な価格で、世界中のあらゆる音楽を無制限に提供する方法を見つけ出さなければならない。

海賊予備軍を優しく諭し、改心させたアプリ開発者

以下の文章は、TorrentFreakの「App Developer Fights Pirate With Politeness」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:App Developer Fights Pirate With Politeness
著者:Ernesto
日付:May 19, 2011
ライセンス:CC BY

多くの大手音楽・映画業界団体が、コンテンツをコピーする人々に銃をぶっ放し、しばしば泥棒だ犯罪者だとレッテルを貼る。しかし、そうした人たちは、正規のお客さんでもある。あるアプリ開発者は、音楽・映画業界団体とは別のルートを取り、潜在的な海賊ユーザを礼儀正しく粉砕した。

パイラシーは、コンテンツ・クリエイターに複雑なジレンマを突きつける。自らの作品で生計を立てているのであれば、その作品が無料でコピーされていることを好ましくは思わないだろう。しかし、このご時勢、そうされないことの方が深刻な状況とも言える。つまり、誰も価値を見出していないことを意味するのだから。

また、『海賊ユーザ』が、正規の購入者でもありうると理解すれば、状況はさらに複雑になる。以前にお伝えしたように、音楽海賊ユーザは、正規の音楽購入に多くのお金を費やしている。ある意味、海賊ユーザを非難することは、その人の最大のファンを非難することでもある。

では、そうした様々な側面を持った海賊ユーザに出会ってしまったとしたら、コンテンツ・クリエイターはどのようにアプローチするのだろうか?

アプリ開発者であり、ウェブサイトThe Fucking Word of the Dayのオーナー クリス・ベーカーの例を見るに、対決的、しかし礼儀正しくというのが、良い選択をもたらしうることがわかる。昨日、クリスはxSellizeフォーラムにて、海賊予備軍を発見した。その海賊予備軍は、以下のようなリクエストを投稿していた。

「どなたか、 The F-ing Word of the Dayのクラックをお願いします。」

多くのコンテンツ・クリエイターがこのメッセージを読めば、うんざりするか、怒鳴りつけたくなるのかもしれないが、クリスはより平和的な答えを選んだ。彼は、投稿者「HiDefinition」に返信した。

「こんにちは!私が*** Word of the Dayの、もっと正確に言えば F-ing Word of the Dayアプリのクリエイターです。まずはじめに、お褒めの言葉をありがとう!私はいつも、誰かが私の製品を割ろうとしているタイミングで居合わせてしまうようで。」

クリス・ベイカーは、彼がニューヨークで仕事をしているが、決して裕福ではないと説明を続ける。彼にとってアプリとウェブサイトは、自由になる時間を費やして熱心に続けているプロジェクトで、みんながそこから何かを学び取ることを願っているという。それから、彼は海賊予備軍に事実上の承認を与えた。

「それで、私が何を言いたいかというと、アプリを割ってもいいよ、と。このプログラムには1500ドル掛かりました。私の1ヶ月分の家賃というほどではありません。でも、もし私のサイトがクールだと思ったなら、ステラ・アルトワ(ベルギーのビール)の8分の1くらいだしてもいいと思うなら、私に99セント払ってください。そうしてくれたら、大喜びして、飲みに行っちゃいますよ。」

これは、HiDifinitionが望んでいた返事ではなかったかもしれない。しかし、インパクトはあったようだ。タダで割れアプリを手に入れる目論見は、突然、以前ほど魅力的には思えなくなったようだ。

HiDifinitionは以下のようにリプライした。

「わっ、 開発者の方がコメントくださるとは思いませんでした。あんなリクエストを出してしまって、すみません。クレジットカードもなく、バンキングサービスも利用していなかったので、IPA(iPhone App?)をタダで手に入れようとしてしまいました。でも、あなたの考えを見て、契約しようと思いました。支払いできるようになるには、少し余分にお金がかかてしまうかもしれませんが、私もステラ基金に貢献したいと思います。」

「また、あなたからの返信に心から感謝し、あなたの取り組みをサポートしたいと思います。あなたのアプリがクラックされないことを祈りつつ、あなたへのリスペクトのため、リクエストは取り下げさせてもらいます。クリス、改めてありがとう。ご多幸を。」

クリスの礼儀正しい返答により、彼は少なくとも1人の海賊予備軍を排除した。しかし、これで終わりではなかった。クリスはHiDifinitionからの99セントを心待ちにするのではなく、彼にギフトとしてアプリを送ることを約束し、その代わりにポジティブな評価を依頼した。

そして、クリスはこう締めくくった。

「このスレッドが、あなたにとって、オンラインで起こった「予想外」の1つとして記憶されることを望みます。私は予想外が好きなんです。それに、語彙を覚えるなんてくだらないことでも、人をハッピーにすることが好きなんですよ。」(註:彼のアプリは"sex, drugs, and swearing"な英単語が学べるアプリ)

確かにこのスレッドは忘れ難い。この一件は、銃をぶっ放す戦略が必ずしも最良の戦略ではないことを示しているのかもれしれない。特に、インディペンデント・コンテンツ・クリエイターにとっては。もちろん、必ずしも『海賊ユーザ』を優しく扱うべきだというわけではない。しかし、時にバランスのとれたリアクションを試してもても良いのかもしれない。

TorrentFreakは、クリス(彼はRedditでもたくさんの出会いを共有している)にコンタクトをとった。彼は、誰かが自分のアプリを割ろうとすることは想定していたし、問題だとは思っていないと話した。

「誰かが私のアプリを割ろうとすることはわかっています。誰にも割られないより、割られる方がいいんですよ。もし誰も割ろうとしないのであれば、誰も必要とはしていないということですから。」とクリスは言う。

実際、クリスは海賊版ソフトの使用経験があると認めている。彼は、モラルの問題は開発者が決めることではなく、「海賊ユーザ」が自分自身に問いかけることだと考えている。

「アプリ割れのモラリティは、永遠に答えのでないトピックだと思います。」とクリスはいう。「飢えた子どもが食べるためにパンを盗んだとして、これは悪いことなのでしょうか?飢えたデザイナーがPhotoshop700ドル版を割ったとしして、それは悪いことなのでしょうか?」

「クリエイティブなストーリーテラーは、どんなストーリーでも2つの側面を見せる物語を生み出すものです」。

ビースティ・ボーイズ、最新アルバムをリークされるも、Soundcloudへの公式アップロードで反撃

以下の文章は、TorrentFreakの「New Beastie Boys Album Leaks, Listen Here For Free」という記事を翻訳しつつ、加筆したものである。

原典:TorrentFreak
原題:New Beastie Boys Album Leaks, Listen Here For Free
著者:enigmax
日付:April 27, 2011
ライセンス:CC BY

The Beastie Boysは、最新アルバム『Hot Sauce Committee Pt. 2』の無料ストリーミング配信を開始した。

このアルバムは、例によって既にファイル共有ネットワークにリークされているのだが、バンドはギャーギャーわめくよりも、長いものには巻かれることにしたようだ。

Mike Dは、リーク後に既にこのアルバムの曲をブログ(tumblr)にアップロードし、「これはまったく予定にはなかったんだけど、リークされちゃったし、最初はここで(自分たちの手から)聴かせたい思ってね。もう聴いちゃった人もいるかもしれないけど。楽しんでって。」とコメントしている。

さらに昨日、彼らはSoundCloudを利用し、この最新アルバムのフルストリーミング配信を開始した。

Hot Sauce Committee Part Two by Beastie Boys

アルバムのストリーミング配信に際して、バンドは以下のコメントを掲載している

善良なる人々へ。我々のコントロールを越えた残念な状況により、最新アルバム『The Hot Sauce Committee pt 2』の"clean"なバージョンがリークされてしまった。そこで、我々は不遜かつ敵対的報復措置として、我々のサイトから"full explict"な、いわゆる"filthy"で"dirty"で"nasty"なバージョンをストリーミング配信することにした。幸福と祝福と、調和をもたらさんことを。

SoundCloudで聞くのもいいんだけど、公式サイトのアルバム特設ページもかっこよかった。SoundCloudとのマッシュアップページといった感じ。

それにしても、うまい切り返しだ。他にもリークへの対抗策として、Soundcloudでの配信に先立って、「マディソンスクエアガーデンで、大きなラジカセを置き、そばに立てたマイクで音を拾ってアルバム音源を生中継する、という何ともシュールな方法でアルバムの全曲ストリーミング放送を行った」のだとか

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