国際オリンピック委員会、スウェーデン法務相にThe Pirate Bayへの対処を求める

2008年08月20日

以下の文章は、TorrentFreakの「IOC Wants Olympic Torrents Off The Pirate Bay」という文章を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:IOC Wants Olympic Torrents Off The Pirate Bay
著者:Ernest
日付:August 19, 2008

国際オリンピック委員会(IOC)は、スウェーデン法務相Beatrice Askに公式書簡を送付し、The Pirate Bayにて北京オリンピックのビデオクリップが共有されることを妨害するようスウェーデン政府に「協力」を求めている。しかし、The Pirate Bayは、何も削除する予定はないとして、同トラッカーの名前をThe Beijing Bayに変更した。

IOCは、インターネットを検閲することに手慣れておあり、スウェーデン政府に対してThe Pirate Bayからオリンピックtorrentを削除するのを援助してほしいとスウェーデン政府に依頼した。彼らは、それらが100万回以上ダウンロードされたのだと主張している。IOCはまた、オリンピックの閉会式のクリップが共有されるのを妨害する(!)のを協力するよう求めている。

明らかに、IOCは先週我々が書いた記事を読んでいるのだろう。その記事では、数百万人の人々がBitTorrentによってオリンピックの開会式をダウンロードしていることが示されている。また、他にも複数のオリンピッククリップがポストされている。これらは開会式ほどに人気のあるものではないが、体操決勝などのイベントはおよそ50,000回ほどダウンロードされている。

法務相報道官は、IOCが停止を求めているのは、主に開会式のクリップだと述べている。IOCは法的状況についても疑問視しており、彼ら自身がオリンピックビデオの共有を禁止させるための措置を講じることができるのかどうかについての情報を求めている。

IOCがThe Pirate Bayではなく、スウェーデン政府に連絡をよこしたというのは面白い。おそらく、彼らは削除通知を送ることがほとんど効果的ではないことを理解しているのだろう。The Pirate Bayの共同設立者であるPeter Sundeは、TorrentFreakにこのように述べている。「我々に対しては、法的脅威が通用しないことをIOCが理解しているというのは悪くないと思いますよ。それは彼らがスマートで礼儀知らずだというでしょうから。」

「我々はオリンピックを無視するつもりでした。ただ、現在は我々の機関砲に弾を込めているところですけどね。ますディストリビューションという我々の武器は、中国のほうを向いていますよ。」と彼はいう。The Pirate Bayが最初にとったアクションは、サイトの新たなロゴを作成し、名前をThe Beijin Bayに変更することであった。まさしくThe Pirate Bayスタイルが取られていて、トップページのそのロゴからは“give us the gold”タグの検索結果へのリンクが張られている。

このタグは、先週スウェーデンのレスリング選手の一件について言及したものである。この選手は、審判の誤審のために金メダルのチャンスを失い、銅メダルを投げ捨てた。Peterは我々にこう述べる。「スウェーデン政府は、自国のレスリング選手から盗んだ金メダルを我々に返せと言い返してやればいいんですよ。あと、人権を蹂躙するような国でオリンピックを開催するんじゃない、ともね。」

ほとんどのBitTorrentサイトは、削除を求められれば当該のtorrentを削除する。しかし、TorrentFreakが調べた限りでは、どのサイトの管理人たちも削除通知を受け取ってはいないようだ。もちろん、IOCがこのBitTorrentの問題を解決しようとしたら、非常に簡単なことだ。閉会式をテレビで放送しなければいい。それによってIOCはファイル共有ユーザを妨害するだけではなく、世界中のビデオ録画しようとする人たちにオリンピック精神を盗まれずに済む。勝者って感じだね。

現在はまたロゴが変わってしまって、法務省Beatriceに愛を届けようよ!という画像に差し替えられ、名前は「The Beatraice Bay」になったんだそうな。

でいつものように、The Pirate Bayブログのページにリンクされていて

法務相に愛という名の手紙を送れ!とのこと。相変わらず、こういうの好きだよねぇ。

IFPI、イタリアからのThe Pirate Bayトラフィックをハイジャック

2008年08月18日

以下の文章は、Cpoy me happyの「Explain plz」という記事を海賊っぽく翻訳したものである。

原典:Copy me happy
原題:Explain plz
著者:Peter Sunde
日付:August 15, 2008

今イタリアからthepiratebay.orgにアクセスすると―そん中でも俺らがバイパスしてないISPだったりするとーこんなサイトが表示される。

http://217.144.82.26/pb/

やってくれるよ。このサイトはイタリア警察によってブロックされましただのなんだの書いてんだが、誰がこのIPを持ってるのかチェックしてみるとだな…。UKだよ、UK。全然イタリアじゃない。で、このIPをひっくら返してみると、www.pro-music.orgだと。英国ifpiの所有してるサイトってわけだ。

そこで質問。…何でifpiがトラフィックを引っ張り込んで、うちのユーザのログをとってんだ?しかもイタリアじゃなくイギリスで。

なぁ、誰か説明してくんないかな。つまりはだな、なぜ警察はユーザの情報をifpiに流しているのか、ってことだ。しかも、何一つ法的な根拠もなしに、な。

この件に関するTorrentFreakの記事「IFPI Hijacks Pirate Bay Traffic」を以下に翻訳した。

原典:TorrentFreak
原題:IFPI Hijacks Pirate Bay Traffic
著者:Ernesto
日付:August 15, 2008

先週金曜、イタリアのISPは、加入者たちがThe Pirate Bayにアクセスするのを遮断し始めた。奇妙なことに、The Pirate Bayのトラフィックがリダイレクトされる先は、イタリア当局ではなく、音楽産業の悪名高きアンチパイラシーロビー、IFPIであった。The Pirate BayのPeter Sundeはこれを不快に思い、スキャンダルだという。

The Pirate Bay現在、イタリアの潜在的なThe Pirate Bayユーザは同BitTorrentトラッカーへのアクセスを遮断されており、イタリア当局は同サイトが恒久的に遮断されるべきかどうかを調査している。ただ、The Pirate Bayへのアクセスは減少するどころかむしろ増大しており、この遮断は完全にその目的を逃している。

既にThe Pirate Bayは、イタリア人が同サイトにアクセスするための手を打っていた。ただ、そうした措置がイタリアの全てのISPでうまくいっているというわけではなく、まだ未対応のISPのユーザは以下のページにリダイレクトされることになる。面白いことに、このページはIFPIの所有するサーバにてホストされている。IPを逆引きしてみると、このページはIFPIの合法音楽サイトwww.pro-music.orgにリンクされていることがわかる。

「これはスキャンダルだと思いますよ。」The Pirate Bayの共同設立者であるPeter Sundeは、この注目すべき発見に対する反応をTorrentFreakに語ってくれた。「IFPIがますます警察とベッドで仲良くしているということに気づいてほしいと思ってますよ。現在進行中の戦いの中で、片方の側が法的根拠もなく、ますます権力と結びついていくことは、実に憂慮すべきことです。」

Peterは、現在IFPIがThe Pirate Bayにアクセスするはずのすべてのトラフィックを、法的根拠もなく奪っていることは信じがたいことだとして、イタリアのユーザに対して、IFPIに盗まれる前にクッキーを削除するよう呼びかけている。我々はこの点でPeterに賛同する。トラフィックがISPや地元当局など中立なところにそれるならいざ知らず、アンチパイラシーロビーに属するサイトにリダイレクトされるなど、実に憂慮すべきことである。

数日前、我々はIFPIに対してコメントを求めたが、依然として回答はない。彼らがTorrentサイトを「ハイジャック」したのはこれが初めてではない。昨年10月、彼らはOiNKドメインにて同様のことをしている。この場合は、今回のケースよりさらにひどく、彼らはすべての審理に先立って、同BitTorrentトラッカーのメンバーを脅すために利用した。

また、昨年10月、IFPIは彼らの.comドメインを失い、不思議なことにそれはThe Pirate Bayに転送されるようになっていた。The Pirate Bayはそこで、International Federation of Pirate Interestsを開始した。その後、IFPIは何とかドメインの所有権を奪取することに成功したが、この一件は、同組織にThe Pirate Bayに対する対抗意識を増大させるものとなっただろう。

これまでのところ、IFPI会長でありCEOのJohn Kennedyだけが、このイタリアでのThe Pirate Bayに関連した動きについて言及している。「この決定は、The Pirate Bayの活動がイタリアの法律において違法であるという明確なメッセージを出しています。The Pirate Bayは、音楽、フィルム、テレビ、ゲーム全体で、大規模な著作権侵害を容易にしています。まさしくその名前こそ、その運営者たちが合法的なコンテンツの制作者たちを軽視していることの現れでしょう。」

イタリアは、彼らに付けられたファシストのラベルを払拭しようとしている。一部のイタリア人たちは、The Pirate Bayがイタリアという国をファシスト国家と呼んだことに狼狽した。しかし、このようなスキャンダルはこうしたイメージの改善には役立つものではない。IFPIという組織が、最も有名なファシスト独裁者、ムッソリーニの監視下のイタリア・ローマで設立されたことを考えると、事態はさらに悪くなるだろうと思えるかもしれない。まぁ、これくらいにしておこうか。

The Pirate Bay、イタリア国内からアクセスブロックされる…も逆にアクセスを増やす

2008年08月16日

以下の文章は、TorrentFreakの「The Pirate Bay Blocked in Italy」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:The Pirate Bay Blocked in Italy
著者:Ernesto
日付:August 09, 2008

The Pirate Bayはイタリアの副検察長の緊急命令によって「検閲」されている。現在、The Pirate BayのIPおよびドメインネームはアクセス不能にされており、これらは国中のISPによってブロックされている。しかし、The Pirate Bayが既にいくつかの対抗策をアナウンスしているため、これらのブロックの実効性に関しては疑わしいところである。

The Pirate BayイタリアのISP関係者がTorrentFreakに語ったところによると、イタリア国内の比較的大手ISPのすべてが、人気のBitTorrentトラッカーをブロックせよという要請に応じた。その命令は昨日だされたものであるという。

イタリアはBitTorrentサイトに対峙する姿勢を示していることから、こうした事態はそれほど突飛なことではないかもしれない。2週間前、イタリア最大のBitTorrentサイト、Columbo-BTは、今回のThe Pirate Bayのブロックを命じた同一の検察官によって閉鎖させられた。悪名高きアンチパイラシー組織IFPIは、この検察官を援助しているのだが、これまでのThe Pirate BayとIFPIとの歴史を振り返ってみれば、今回のケースでも彼らが助力しているというのは、驚くほどのことでもないだろう。

このニュースへの反応として、The Pirate Bayの共同設立者でもあるPeter Sundeは、すべてのイタリア人が彼らのサイトにアクセスすることを確実にするために、既に対抗策を講じているとTorrentFreakに話してくれた。「我々はそれらをフィルターするための、実に迷惑なシステムを作り上げています。」と彼は言う。「いくつかのISPは、nullrouteしているようですので、我々はIPを変えました。今のところはうまくいっているようです。また、別のISPでは、ドメインネームを蹴っているようですので、我々はlabaia.orgというドメインを追加したmした。これはイタリア語で「the bay」を意味しています。」

いつものように、この人気BitTorrentトラッカーは戦わずしてダウンすることはない。The Pirate Bayチームは、すべてのイタリア人にサイトがアクセス可能であるようにする、と決意したようだ。彼らは検察官に対してもコンタクトをとるようだ。また、この問題に対し法的に対処する術を知るイタリアの弁護士を招待し、彼らとも連絡を取っている。

「我々はファシスト国家が言論の自由を許さないということを、よーく知っている。我々が、独裁者にとって有害となりうる情報を広める手助けをすることができるために、多くの小国が、独裁者に我々のサイトをブロックするという決断を許している」とSundeはブログエントリにて書いている

ISPがThe Pirate Bayへのアクセスをブロックするよう強制されたのは、これが初めてのことではない。2月には、デンマークのし番館が、ISPの『Tele2』に対し「同社加入者がサイトにアクセスするのをブロックするよう」命じた。この判決は現在、控訴中であるが、ISPのインターネットフィルタリングに関する議論を再燃させるものとなった。

このデンマークの訴訟は、後にスウェーデンでも同様のことをISPに強制させるために、「画期的な判決」だとして持ち出されたものの、その試みは失敗に終わっている。実際、The Pirate Bayへのトラフィックをフィルタリングすることは、ヨーロッパ法に従えば違法だと考えられるようだ。つまり、イタリアでの今回のブロックが、合法的であるかどうかは疑わしいということである。

Sundeはこのブロックを実行した理由に関して、懸念を示しめしている。彼がTorrentFreakに語ったところでは、「イタリアという国がメディアの超大物に牛耳られているというのも馬鹿らしい話で。我々は彼らの競争者だというのに」。ベルルスコーニがこの件に関与しているのかどうかに関わらず、The Pirate Bayへの遮断は失敗に終わりそうである。むしろ、イタリアでの同サイトの人気を強固なものにしてしまうだけではないだろうか。

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さて、その続報をいかに翻訳した。上記記事の最後の予測、それが一部実現した、と言えるかもしれない。

原典:TorrentFreak
原題:The Pirate Bay Sees Boost in Italian Traffic Following 'Block'
著者:enigmax
日付:August 15, 2008

The Pirate Bayへのアクセスをブロックするというイタリアの決定は、回避不能なものであった。しかし、世界最大のBitTorrentトラッカーはメディア産業の圧力に直面して、消え去ったのだろうか?いや、まったく。今週のThe Bayへのイタリアからのトラフィックは、実際には増加しており、イタリアでのAlexaランキングも10位入りを果たしている。

The Pirate Bay今週、各所でこのニュースが見られた。各国でThe Pirate Bayへのアクセスブロックの試みがなされているが、今週、イタリアもそのあとに続くことになった。では、彼らが以前に失敗したサイトへのブロックによって、トラフィックを減少させることができたのだろうか?

以前には、一部のISPが同サイトへのブロックを拒否している。しかし、いずれにしても、こうした試みは、サイトへのフリーパブリシティーとトラフィックの増大をもたらすだけのようである。

こうしたアクセスブロックの背後に暗躍するIFPIにとっては不幸なことであるが、これまでのところ、そうした試みの結果は彼らが望んだものとはなっていない。以前、彼らはHTTPShareをブロックしようと試みたが、結局は同サイトへのトラフィックを増大させてしまう結果となった。今回もそれと同様に、今週、イタリアからのThe Pirate Bayへのアクセスが増大したことが確認された。

The Pirate BayのBrokepは、これまで「イタリアからのトラフィックは特段多く」はなかったが、最近のブロック騒動が、それをよりよいものにしてくれたようだ。

「ブロックされたことで、我々はイタリアからのトラフィックを増やした。」と彼はいう。「イタリアのAlexaでも第10位につけることになったし、我々自身の統計でもトラフィックは5%の増加を示している(以前はまったく安定していたのに)」。こうしたことは、世界中のプレスが数多くこの件を取り上げたことを考えると納得がいくだろう。Brokepもそれを理解して、

「非常に興味深いことだ。思うに(以前、デンマークで起こったことも考えても)、今後もメディアが報じてくれるほどに、より多くの注目を集めることになるんだろう。で、たくさんの新規ビジターがわんさかやってくる、と。」

どうにも、他の結果がもたらされるということは考えにくいようだ。音楽産業、映画産業はThe Pirate Bayをひどく憎んでいるかもしれない。しかし、数百万の普通の人々がThe Pirate Bayを愛している。その熱意を抑えることは難しいだろう。

もちろん、アクセスが増加したことが直接に利用を増大させた、とは言い難いのだけれど、それでも減らすことにはならなかったというのは、誤算のような気もする。どうせアクセスを増やすだけなんだから、何もしちゃいけない、というのも考えものだが、かといってこうした思わぬパブリシティーという副産物をを生み出すことを無視することもできないのだろうね。

Textbook Torrent、1か月の停止期間を経て復旧

2008年08月13日

以下の文章は、TorrentFreakの「Textbook Torrents Makes Long Awaited Comeback」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Textbook Torrents Makes Long Awaited Comeback
著者:Ernetso
日付:August 05, 2008

1ヶ月間の停止期間の末に、TextBook Torrentsが帰ってきた。まさに、第1学期が始まる数週間前である。ホスティング企業であるDreamhostが停止通知を受け取ったことで、教科書という形態の知識を共有することを目的としたBitTorrentトラッカーは、7月初めからオフラインとなっていた。

Textbook Torrentsトラッカーは、BitTorrentの中でも最大の教科書の図書館であると考えられる。これまで長きにわたって、同サイトはレーダーに捕らえられることなく運営を続けてきたが、1か月前にそれは変化を迎えることとなった。7月1日、The Chronicle of Higher Educationは同サイトの記事を掲載し、それはSlashdotやLA Timesブログに取り上げられることとなった。

このようなアテンションの喚起は、サイトに多くの新規ビジターを集めることに繋がったが、同時にこのパブリシティーには望ましくない側面もあったようだ。Textbook Torrentsの管理人、GeekmanはTorrentFreakに対して、同サイトをホストするxlHost、ドメイン登録を行っているDreamhostのいずれも、これらの報道の数日後に、停止通知を受けとったのだという。「私たちは、その1週間ほど前にPearson Educationから、DMCA警告状を受け取っていたのですが、我々のホストに連絡を取ったのは、パブリッシャーのグループでした。」と彼は言う。

同トラッカーは非常に人気があり、いずれの時点においてもおよそ20,000人のPeerがファイルをやり取りしていた。Geekmanはこれまで、大手出版社からは削除通知を受け取ったことがないという。「私たちは以前に、個別に2,3通のメールを受け取ったことはありますが、組織からのものは今までありませんでした。メールをくれた1人の編者は、彼の書籍が売れるたびに、10ユーロの手数料をぼられてしまうんだと不満を述べていました。」

7月5日、DreamhostはGeekmanのアカウントを停止し、彼がDreamhostに対する度重なる連絡を取ったにもかかわらず、質問には応じてはくれなかった。そして、彼がドメインを移行させるのにも、1週間以上の時間を要した。サイトが停止して1カ月以上が経った現在、Textbook Torrentは復活した。そして、現時点では再び停止する予定はない。

Geekmanはサイトの余分なリソースを削減し、脆弱性を修正し、サイトがオンラインにとどまり続けることを確実にすることに注力する。さらに、彼は法的問題にも取り組み、サイトユーザのプライバシーを改善するのだという。最も大きな変化としては、ユーザのIPアドレスを記録するのをやめるということである。これが意味するところは、同サイトが共有比をトラッキングすることをやめるということでもある。サイトが危機に瀕した時に備えて、トラッカーをパブリックにすることで、ユーザのプライバシーを確実なものとする。

Geekmanは、サイトを復旧させるほどの動機づけがどこにあるのか、という質問に対して「私たちは、もはや私たちが必要とされないほどに、教科書産業が変わっていくのを見たいのです。」という。その一方で、ポジティブな変化の一例として、安価な書籍や信頼できる商習慣について述べている。

彼は出版社に対して、書籍を手放すべきだと考えているわけではない―一部の著者たちはそのようにして利益を得ているとしても―、しかしそれでも大半の書籍が非常に高価であると考えている。「企業は不誠実かもしれません。しかし、企業にはお金を儲ける権利があります。彼らが自らの商品を無料で手放すなどということは期待されてはいないでしょう。結局のところ、教科書の製作には数多くの仕事が関わっているのですから。私たちは、中庸を必要としているのですよ。」と彼は言う。

「私も、デジタル形式で配布されるのであれば、無料でしかるべきだと主張するほどにはナイーブではありません。しかし、ここには多少の受容があってもよいのではないかと思うのです。」とGeekmanは付け加える。しかし、現在のところ、出版社は完全にこうした動きを、収益ストリームへの脅威とみなしているようだ。Allan Ryan of Harvard Business Publishingは「私たちは、非常に積極的にこうしたサイトを監視し、私たちの著作を削除するよう要請してきました。」と述べている

確かにTextbook Torrentsは監視されるような何かを持っているだろう。ただ、Textbook Torrent自体は復旧したもの、Torrentをすぐさま利用できるわけではないようである。現在、同サイトはIPアドレスから直接アクセスするより他はない。ただ、ドメインももうじき復旧することだろう。

大手テレビTorrentサイト EZTV、TV-Torrentのストリーミング配信実験を開始

2008年07月29日

以下の文章は、TorrentFreakの「EZTV Trials TV-Torrent Streaming」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:EZTV Trials TV-Torrent Streaming
著者:Ben Jones
日付:July 26, 2008

先週、Torrentとストリーミングビデオをミックスすることで、ビデオディストリビューションを活性化せんとする新たな試みについて報じた。我々の記事は、TV-torrent配信グループ−EZTV−の関心を刺激したようだ。彼らはほんの数時間前、彼らの「warez」のためにこのテクノロジーのライブベータテストをローンチした。

TorrentFreakは、現状の重要なニュースを報じることを良しとしているが、しかしそれがP2Pの発展を促進するということは、めったにあることではない。しかし、今回はめったにないことが起こった。EZTV管理人の「Novaking」がTorrentFreakに語ったところによると、Swarmplayerを利用して実験を開始しようと決意したのは、先週、ここでそのテクノロジーに関する記事を読み、「非常に興味をそそられた」ためであるという。

EZTVが実験で利用しているSwarmplayerは、一部修正されたtorrentファイル(tstream)を使用している。それによって、BitTorrentプロトコルを利用してビデオファイルのストリーミングが可能となる。この新たなテクノロジーによって、パブリッシャーは高額な帯域料金を支払うことなく、ビデオストリーミングを提供することができる。理論的には、Swarmplayerを利用して、すべてのtorrentファイルをストリーミング視聴することができる。しかし、そのためのtorrentファイルとしては、リリースから間もない、より高いSwarmスピードを有しているものが推奨されている。典型的なテレビ番組のストリーミングは、およそ100kb/secを必要とする。Peer数が少ない古い、低速なテレビTorrentであれば、その速度には到達することはできないだろう。さらに、ストリーミングのためにはより多くのピースを事前に読み込まなければならない。

Novakingは、シーケンシャルなピースの転送や、tit-for-tatの欠如による、Swarm内の非ストリーミングユーザに対する影響についてはそれほど心配してはいない。「これは最初の週で広範囲に広まっていくでしょう。ただ、それほど大きな影響を及ぼすものではないと思います。もちろん、それが完全にライブでうまく機能するようになるまでは、わからないことなんでしょうが」。現在のところ、彼ら独自のtorrentファイルのみが、.tstreamファイルを介して利用可能である。彼らは来週中にはこのテストがうまくいったことを確認し、その後MVgroupといったパートナーサイトのtorrentでも同様に機能するかどうかをテストすることを期待している。

BitTorrentストリーミングは、オンラインビデオにとって、理想的な低コストディストリビューションモデルである。TorrentFreakでは、以前Mininovaにて開始されたベータテストから、Swarmplayerを試しており、今後が期待できる技術であるとみている。しかし、現在のところ、クライアントにはのちに再視聴するためにローカルシステムにコピーを保存するためのオプションが(まだ)なく、使用ポートを変更することもできない。しかし、これらは簡単に解決されるような、マイナーな問題である。

それにしても、こうした数百万ドルの研究プロジェクトが、Mininovaのようなtorrentサイトや、BBCのような主要放送局とコラボレートしているというのは興味深い。これはテレビの未来でありうるのだろうか?少なくとも、その可能性はある。一部の主要ネットワークはこれに注目しているし、既に参加しているところだってある(たとえば、BBCはP2PNextをサポートする組織のメンバーである)。EZTVのNovakingは、まさにそう考えているようだ。「テレビネットワークが、これを人々が望むものを提供する方法を見るようになることを、私たちは望んでいます。」

The Pirate Bay、海賊版『The Dark Knight』 をプロモーション

2008年07月29日

以下の文章は、TorrentFreakの「The Pirate Bay Promotes “The Dark Knight” Leak」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:The Pirate Bay Promotes “The Dark Knight” Leak
著者:Ernesto
日付:July 25, 2008

The Pirate Bayが再びハリウッドを挑発している。彼らは、新たなロゴをトップページに掲載し、超大作映画「The Dark Night」の海賊版コピーにリンクを張っている。Warnerは映画のリークを阻止するために可能な限りの手を尽くしたが、初公開のあとすぐに、CAM版がBitTorrentサイト上にリークされることとなった。

The Pirate BayThe Dark Nightは劇場にて大きな成功をおさめた。最初の週末には、興行収入は記録破りの1億5840万ドルにまで達し、IMDBでも平均レート9.3をつけ、全期間のトップ250ランキングでも現在第1位につけている。

The Pirate Bayは現在、この誇大広告に参加したようだ。サイトの名前を「The Pirate Bat」に変え、「The Dark Knight」の検索結果にリンクが張られた新たなロゴを設置した。

1週間前、警察は同映画をビデオカメラで撮影しようとした男性を逮捕した。しかし、彼らはすべてのCammerたちを阻止することができたわけではないようだ。結局のところ、複数のBitTorrentサイト上にリーク版が登場するまで、それほど時間を要することはなかった。Rlslogは先週、「The Dark Night」のコピーが「TradingStandards」と呼ばれるリリースグループによって公開されたことを報じている。いつものことではあるが、リーク版の品質は非常に貧弱であるという。ただ、映画のTelesyncリリースされているので、少なくとも音質に関して言えば、悪くはないのだろうが。

The Pirate Bayがコンテンツオーナーたちをいらつかせるために、同サイトをリブランドしたのはこれが初めてではない。AppleのOSX x86がリークされた2005年7月には、彼らはサイト名をThe Pear Bayに変え、リークされたTorrentへのリンクを張り付けた。また同じ月にThe Pirate BayはGrand Theft Autoにインスパイアされたロゴを掲載し、新たなWebサイトThe Grand Theft Bayをリリースした。 彼らのロゴがクリエイティブかどうかはさておき、TPBは削除を要請する著作権者に対して、非常にやんちゃな返答を返すことで知られている。

相変わらずやんちゃだけど、いずれこうした行為に首を絞められかねないような気もしないでもない。

MPAAに雇われたハッカー、The Pirate Bayの情報も握っていた?

2008年07月29日

以下の文章は、TorrentFreakの「MPAA Hacker Spied on The Pirate Bay」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:MPAA Hacker Spied on The Pirate Bay
著者:Ernesto
日付:July 25, 2008

法廷文書によると、MPAAに雇われたハッカーが、The Pirate Bay創設者たちの個人情報を提供したことを明らかにしている。そのハッカーはTorrentSpyから個人情報を抜き取った人物であり、彼に15,000ドルが支払われた。

The Pirate BayMPAAはBitTorrentサイトとそのユーザに関する情報を得るためには、本当に何でもするということなのだろう。2006年、彼らRobert Andersonとしてよく知られる「ハッカー」との取引を行い、TorrentSpyからemailのやり取りと企業秘密を盗みだした。

ハッカーは後に、これが真実であることを認め、驚くべき変わり身でTorrentSpyサイドに鞍替えした。MPAAとTorrentSpyとの裁判は、最終的にはTorrentSpyの終焉に繋がった。しかし、MPAAはThe Pirate Bayに関する情報にも興味があることが判明した。

Cnetは、法廷文書を引用し、AndersonがMPAAに宛てて書いた部分を掲載している。「我々が、TorrentSpy.comおよびThepiratebay.orgのオーナーの氏名、住所、電話番号を提供することができます―その二者間の通信の証拠も含めて。」

さらに、法廷文書には、MPAAのDean Garfieldがそれについて述べた発言が記されている。「我々は、TorrentSpyを運営する人々の住所や個人情報を得ようとしていた。同様に、TorrentSpyと、ThePirateBayを含む他の多数の大手サービス間での共謀および関連性についての情報も得ようとしていた。」

これまでThe Pirate Bayは、常にMPAAのメインターゲットとされてきた。2006年、MPAA副会長のJohn Malcolmは、スウェーデン国務長官に対し、同サイトを告訴するために当局に働きかけるよう求める書簡を送付している。「知的所有権に関する全くの無法状態が黙認される場所であるという、他国や取引国による評判を得ることは、スウェーデンによって最善のことではありません。」

MPAAがThe Pirate Bayの設立者たちの個人情報に興味を持っているというのは面白い。しかし、そうした情報はGoogleで検索するだけで簡単にみつかるだろう。なぜなら、その情報はパブリックインフォメーションであるのだから。ただ、それでも彼らはハッカーを雇い続けるだろうね。

さて、現在The Pirate Bayはオフラインになっている。これはサーバメンテナンスとサイトのアップグレードのためであって、このニュースとは無関係である。すぐに復旧するだろう。

YouTorrent、「合法」torrentメタ検索エンジンとして公式に再ローンチ

2008年07月24日

以下の文章は、TorrentFreakの「YouTorrent Relaunches with 67,170 Legal Torrents」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:YouTorrent Relaunches with 67,170 Legal Torrents
著者:Ernesto
日付:July 16, 2008

YouTorrentは今年のBitTorrentシーンのニューカマーの中で、最も話題に上ったTorrentサイトであることは疑いないだろう。サイトは当初、すべての人気BitTorrentサイトにインデックスを付けたものの、法的脅威に晒されたのちに、純粋に「確認された」Torrentへとシフトしていった。本日、YouTorrentは、6TBにも及ぶ67,170の「合法的な」torrentにて、公式にリローンチした。

我々が当初YouTorrentについて書いたとき、このサイトが、実際にそうなったように、すぐさまに人気を集め発展していくとは思ってもみなかった。そのローンチの1ヶ月後には、サイトは数百万のビジターを抱えることになり、それでも成長はとどまることを知らなかった。実際、他のどのBitTorrentサイトも、YouTorrentほどに早く成長したところはなかった。

しかし残念なことに、こうした天文学的な成長は続かなかった。4月、メタ検索エンジンのYouTorrentは、The Pirate BayやIsohunt、その他のソースからのインデックスを停止した。その理由は、これらのサイトが無許諾の著作物へのリンクを提供していたためであった。その際、彼らはサイトの売却すら考えていたものの、現在に至ってもそれは実現していない。驚くことでもないが、こうした変化はサイトの大半のビジターにも変化をもたらした。彼らはYouTorrentのオルタナティブへと移行したのだ。

しかししばらくして、トラフィックは安定し、数週間後には再び成長を始めた。そのドラスティックな変化から4ヶ月後の今日、YouTorrentは再び動き出す準備が整った。同サイトはは膨大な6TBにも及ぶ数万のTorrentを用意し、最大規模の合法Torrent検索エンジンをローンチした。

「私たちは、完全なメタ検索エンジンが、合法的なコンテンツを求め始めた私たちのユーザに、よりよいエクスペリエンスを与えてくれるものだと感じています。」とYouTorrentの共同創設者Patrickは語る。「私たちは現在、正確なSeed、Peerデータを返し、そして迅速かつナビゲートが容易な検索結果を出力しています。これはこれまでの検索エンジンの検索結果ページにより一致したものとなっています。」

新たなサイトは、たとえば、Jamendo、Vuze、BitTorrent、Legaltorrents、Gameupdates、Wortharchiving、BT.etree、Mininovaのフィーチャーtorrentセレクションなどのサイトの合法性が確かめられたtorrentを検索する。デフォルトでは関連度によってソートされるが、Seeder数、Peer数、torrentのサイズ、アップロード日、合計ダウンロード数などでもソートすることができる。

また、音楽ファイルでは、YouTorrentはBitLetストリーミングツールへのリンクも用意している。これによって、ユーザはダウンロードするかどうかを決定する前に、その楽曲をプレビューすることができる。以前のデザインと同様に、関連した検索のリストがサイドバーに表示されており、そこからインスピレーションが得られるかもしれない。YouTorrentブログは更新が続けられており、同様に素晴らしいコンテンツも同様に更新されている。

さらに、Patrickは、現在、彼らがコンテンツ配信プラットフォームに取り組んでいると我々に語ってくれた。これは個人パブリッシャーがサイトにファイルをアップロードすることを可能にし、YouTorrentはそのファイルを確実にSeedすることになる。こうしたコンテンツ配信ぷらっとドームは、MininovaのCDと類似したものとなるかもしれない。しかし、Patrickは、YouTorrent独自のフィーチャーが含まれることになるだろうと語っている。

「私たちは幾ばくかのトラフィックを失いましたが、それでも依然として高い人気を集めていますし、1日に数十万の検索がなされています。」とPatrickは言う。「これは非常に励みになります。私たちはこの新たなサービスによって、コンテンツアグリゲーションのリーチを成長させ、その深度を増すことができると考えています。」

サイトの合法化によって、そのトラフィックの半分を犠牲にすることとなった。新たなインターフェースやその他複数のアップデートは、少なくともこれらYouTorrentを去ったビジターたちの一部を取り戻そうとするものであり、同サイトを「合法」torrentのニッチな需要に対応するビッグプレイヤーにせんとするものである。彼らが正しい決断をしたかどうかは、時が経てばわかるだろう。

YouTorrent’s New Look

うーん、私は正しい選択だと思うよ。たとえ、トラフィックを以前のレベルに戻せなかったとしても、その方向性は非常に望ましいと思う。Isohuntもサイトの将来はCreative Commonsコンテンツをインデックスすることにある、としているし、その流れは不可避のようにも思える。Isohuntに関しては、抜け道を模索しているのかな、という感があるのだけれど、いずれにしても、最終的にはこうした方向性以外にないと思う。それと、The Pirate Bayのように思想面から既存の産業、体制に戦いを挑むのであれば、こうしたコンテンツをメインストリームに押し上げてこそ、だと思うのだけれどもね。

何にしても、YouTorrentのような使い勝手の良いサイトが、こうした方向に進み続けていることは手放しで喜びたい。

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