P2Pとかその辺のお話

WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。

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英国:合法P2P音楽サブスクリプションサービスWippit、サービスを停止

以下の文章は、P2P Blogの「Legal UK P2P service Wippit shuts down」という文章を翻訳したものである。

原典:P2P Blog
原題:Legal UK P2P service Wippit shuts down
著者:Janko Roettgers
日付:September 05, 2008
ライセンス:CC by-nc-sa

サブスクリプションパッケージにて音楽を販売していた、英国ベースのP2PサービスWippitは、ついにそのドアを閉めることとなった。同社スポークスマンは、Wippitが「厳しい市況に屈した」として、最終的に同社自身のビジョンや楽観主義の犠牲者となった、とDistorted Loopブログに話している

私は、エンドユーザに対する明確なバリュー提案の欠如もまた、同社の失敗に関連していると考えている。Wippitは当初、Napsterのようなファイル共有ネットワークに代わる合法的なオルタナティブとして同社を市場に売り込んだ。しかし、同社は常に競争には程遠い貧弱なカタログを有するにとどまっていた。

同社はこれを打開するために、サーバ-クライアントモデルのダウンロードストアにかじを取り、EMIの楽曲さえ提供した。しかし、これらの楽曲はDRMによって保護されており、交換することはできなかった。また、独自の着信音の配信に乗り出したり、ごく限られた数のビデオダウンロードサービスも提供した。私は当初このサービスをレビューしたが、それはあまりに混乱し、制限されたものであったと感じた。

さらに同社がアンチP2P感情を逆手にとって同社サービスを市場に売り込み、P2Pサイトに広告を掲載する企業に対して安易な批判を加えるなどしたことを考えると、なぜWippitのビジョンと楽観主義が人々と共有し得なかったのかを理解することができるだろう。

(via dmw

Wippitはファイル共有型の音楽サブスクリプションサービスで、ライセンスを受けた楽曲のみを共有できるサービスだった、かと。確かに名前は覚えていたけれど、実際どんなサービスなのかはすっかり忘れていた、というくらい最近ではトンと名前を見なかったのだが、こういうことになっていたとは。

個人的にはWippitのやろうとしたことまでは否定できないけれど、Jankoが指摘しているような事実を並べられると、確かにビジョンが不明確だった、というところなのかもしれない。結局のところ、音楽共有ができるといってもカタログが極めて限定されたものであれば、ユーザとしては貧弱なサブスクリプションサービスなだけだし、ダウンロードサービスにしてもDRMが付与され、他のサービスと比べて大差がないのであればだれも利用はしないだろう。

結局、音楽ファイルを求めるユーザにしてみれば、どのようにして音楽が手元に届くかなど知ったことではないのだから。

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P2P Blog、「P4Pのダークサイド」に対し反論

以下の文章は、P2P Blogの「The dark side of P4P?」という記事を翻訳したものである。

原典:P2P Blog
原題:The dark side of P4P?
著者:Janko Roettgers
日付:August 25, 2008
ライセンス:cc by-nc-sa

TorrentFreakが「dark side of P4P」という記事を掲載している。 要約すると、P2PをISPネットワーク内でより効率的にするために提唱されたテクノロジーが、最終的には、無許諾のファイル転送をフィルタリングすることを最終的な目標とし、知的財産権の より厳格なコントロールに繋がるのではないか、というものだ。TorrentFreakのErnestoは、P2Pの研究者たちはある種の善良な志を持っていると考える一方で、結局はエンターテイメント産業がこのテクノロジーをアンチP2Pツールに変えるのだとしている。

以前にもここに記したように、この点に関しては彼とは意見が一致しない。公平にいえば、P4Pが実装されるまではそれがどのようなものになるのかはわからない。しかし、私がこれまでに理解してきたところでは、P4Pは義務的ではない、つまり、P2Pベンダーは、彼らに与えられたP4Pシステムの推奨を無視するという選択をすることができるのである。少なくとも私にとっては、著作権フィルターが導入されるのを良しとする流れになるとは思い難い。

また、TorrentFreakの記事の中には、彼がこうした解釈に至ったもう1つの点が指摘されている。ErnestoはP4Pのミッションステートメントから以下の文章を引用している。

P2Pの採用によって、コンシュマーサービスの改善を可能にし、支援するために協働するようISP、P2Pソフトウェア配布者に対して、この手法の採用を決断、実証、促進させ、その結果として、参加する団体の知的所有権(IP)を保護しつつトラフィックを進化させること。

そして彼は、MPAAがP4Pワーキンググループのオブザーバーメンバーであることから、この文言はMPAAのメンバー企業の権利を保護することに関するものであると結論付けている。

しかし、私はもっとシンプルな説明が可能であると思っている。ISPは、彼らのネットワーク構造を企業秘密としてとらえている。一方で、JoostのようなP2Pベンダーはクライアントの内部の働きを隠そうとしている。したがって、P4Pは完全なネットワークマップ、またはプロトコル仕様を共有するのではなく、特定の場合に最も近接したリンクを見つけ出すのに役立つ部分だけを共有する、ニュートラルな存在として作られているといえる。

もちろん、これらすべては、私が以前にこのブログに記した点に立ち返る。つまり、P4PはISPやP2Pベンダーだけではなく、消費者をも説き伏せる必要があるということだ。これまでのところは、そうした行動をとっているとは言い難い。その一部はいわゆるプライバシーについてである。たとえそれが、エンターテイメント産業が火をつけるものであったとしても、おそらくは別の適切なソリューションが提出されることだろう。

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Jankoとしては、たとえP4Pがアンチパイラシーツールに利用されるとか、プライバシー懸念を含む事態になったとしても、P2PベンダーはP4Pを採用するかどうかに関しては自由であり、ユーザもP4Pに対応したクライアント/サービスを利用するかどうか、P4PをサポートするISPに加入するかどうかに関しては自由であり、その選択の結果として、ユーザに採用されないようなテクノロジーであれば、いずれ廃れるだけだと考えているようだ。

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TorrentFreak、P4Pのダークサイドを考える

以下の文章はTorrentFreakの「Uncovering The Dark Side of P4P」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Uncovering The Dark Side of P4P
著者:Ernesto
日付:August 24, 2008
ライセンス: CC by-sa

P4Pは新しく、改善されたP2Pとして宣伝されている。そのテクノロジーは、ISPにとっては帯域の節約の、P4P対応ファイル共有クライアントにとってはダウンロード速度の向上の潜在的な可能性を秘めている。しかし、この新たなテクノロジーには暗部が存在する。強力なアンチパイラシーとの繋がりは、陰謀論者にとって燃料となり、ネット中立性が危機に瀕していると感じられるのかもしれない。

今週初め、エール大学およびワシントン大学の研究者たちは、P4P研究の最新の結果を公表した。P4Pは、(BitTorrentを含む)いかなるファイル共有アプリケーションをも、可能な限りローカルピアに接続させることで、ISPのコストを削減するようにするという新たなテクノロジーである。ISPにとってローカルのトラフィックは安価であり、ネットワーク負荷を減少させる。さらに、P4P対応のファイル共有クライアントは、通常のクライアントよりも高速にファイルをダウンロードする。

理論的には、これは素晴らしいアイディアである。しかし、P4Pはファイル共有クライアントの開発者と、ISPとの協同を必要とする。しかし、ここに問題があるかもしれない。実際、TorrentFreakが対話をした多くのP2P企業が、そのイニシアチブに興奮してはいないどころか、明確に、しばらくの間は協力することはないだろうと述べている。

P4Pワーキンググループには、エンターテイメント産業のメンバーやよく知られたアンチパイラシーロビーストなどが含まれているように、このプロジェクトにはダークサイドが存在していると言えるのかもしれない。その他にも、このテクノロジーをサポートしないであろうISPに加入するユーザの転送を鈍化させるのではないか、そしてそれは深刻なネット中立性の問題を引き起こすのではないか、ということを指摘する。

それでは、昨年設立されたP4Pワーキンググループのミッションステートメントから見てみることにしよう。オフィシャルミッションステートメント(pdf)から引用すると、グループの主要な目的の1つとしては、以下のとおりである。(強調は筆者によるものである)

P2Pの採用によって、コンシュマーサービスの改善を可能にし、支援するために協働するようISP、P2Pソフトウェア配布者に対して、この手法の採用を決断、実証、促進させ、その結果として、参加する団体の知的所有権(IP)を保護しつつトラフィックを進化させること。

もちろん、P4Pグループは言い訳としてこの目的を含めたのかもしれない。しかし、疑わしく思える部分もある。現在のところ、技術的使用からは、この新技術が海賊行為フィルタや、その他のアンチパイラシー措置をサポートすると考えうる根拠は見出せない。しかし、MPAAやNBC Universal、その他エンターテイメント産業の代表たちがこのワーキンググループのメンバーとなっていることを考えると、そうした提案が、このプロジェクトの次の段階でなされるかもしれない。

なぜ、MPAAがこうしたことに参加しているのかと疑問に思われる人もいるかもしれない。明らかに、彼らの課題は著作権侵害を抑止することにあるため、P4Pグループに参加するすべての団体が、同じような方向にP4Pを推し進めようとしているとは考え難い。実際、これはそれほど驚くべきことでもない。P4Pワーキンググループは、エンターテイメント産業、ISP、P2P企業のコラボレーションとであるDistributed Computing Industry Association (DCIA)によって設立された。DCIAの目的は明確である。これは彼らのWebサイト上にも掲示されている(強調は筆者による)。

DCIAは分散ディストリビューションの商業的発展を提唱しているため、我々にとって最もプライオリティの高いものは、著作権侵害の排除である。我々のキーストラテジーは、現在、広範にわたって消費者に行われている無許諾のメディアファイル共有を抑制し、合法的商用サービスを増大させることに注力するものである。

これは、P4Pワーキンググループに別の視点が含まれていることを示唆するものであろう。もちろん、研究者たちは善良な意図を持ち、P2PユーザやISPに利益をもたらす新たなテクノロジーを実際に開発しようと思っているという点は疑いないだろう。しかし、このプロジェクトにはMPAAやその他のライツホルダーが含まれており、遅かれ早かれ彼らの製作を推進しようとするのではないか、とも思える。

DCIAのコラボレーションは、ハリウッドの大物や複数の大手テクノロジー企業によって、その主導権を握られている。2002年、両者は結集し、将来の技術的発展に注力するためにワーキンググループを設置することを良しと考えた。以下に、この問題について議論した当初の書簡(pdf)の一節を引用しよう。この書簡には、MPAA、Walt Disney、Sony Pictures、AOL Time Warner、Vivendi Universal、Metro^Goldwyn-Mayer、Viacom、News AmericaのCEOらが署名している(強調は筆者による)。

したがって我々は、映画、音楽、その他エンターテイメントコンテンツの無許可のピアツーピア闇取引を制限する技術的措置を見出すため、独立した、または既存のプロセスの一部として、高次レベルのワーキンググループを設立することを提案する。

そうしてDCIAは誕生し、その後P4Pワーキンググループが設置された。これが深刻な脅威であるかどうかについては、読者の皆さんの判断にお任せするが、いずれにしても遅かれ早かれ、時が来ればわかることだろう。

また、P4Pのもう1つの「ダーク」サイドについてもお話をしておきたい。これは、たとえP2Pユーザにとって非常にネガティブな結果をもたらすものであっても、ほとんど報告されていないものでもある。

最新のP4P研究報告書によると、P4Pが、非P4Pクライアントを利用する人やP4PをサポートしないISPに加入する人のダウンロード速度を低下させる可能性があることが示唆されている。これは、通常のP2Pユーザが全てのピアと共有する一方で、P4Pユーザはローカルピアとの共有をより行うようになっているためである(両者が同一Swarm内に存在しうるという点に注意が必要である)。これはネット中立性の原則に反するものと思われるが、とはいえ、それはネット中立性をどう定義するかにも依るのだろう。

P4Pがローカルトラフィックを優先させるため、P4Pユーザはテクノロジーを採用していないユーザとは、より共有しなくなる。これはアップロード、ダウンロードの双方に影響を及ぼすものとなる。しかし、報告書のデータでは、give and take比率のバランスが悪化することが示されている。つまり、P4Pを利用することで、他のISPに対してはデータを提供する以上に、(比較的)より多くのデータを受け取る(mild leeching)ことになる。これはアップロード速度がダウンロード速度より低速であるという傾向によって促進されることになる。

まとめると、エール大学およびワシントン大学の研究者たちは、少なくとも一部のユーザにとって、P2Pダウンロード速度の潜在的な向上を可能にする有望なテクノロジーを感がついたのだと言える。しかし、ISPやP2Pファイル共有開発者にこの新技術を受け入れさせることは容易ではない。もちろん、ISPにとってはコストを削減できるという点で、動機づけられるところもあるだろう。しかし、P4Pは非P4P ISPの加入者のパフォーマンスを低下させる可能性があるために、BitTorrentクライアント(およびその他の開発者たち)が、それほど容易にP4Pを採用するとは思い難い。

(いつものように)最大の脅威は、アンチパイラシーロビーによってもたらされるのかもしれない。彼らはおそらくコンテンツフィルタリングやその他のアンチパイラシー措置を導入するよう強く求めてくるだろう。これまでのところ、彼らはそうしなかった。しかし、我々にとって、それは不可避のものであると感じられるのだが。

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こうした指摘がありうることは、これまでP2P BlogのJanko Roettgersがたびたび述べてきている。P4Pワーキンググループだけが情報を持っていても誤解を招くだけであり、Ernestoの指摘するようなアンチパイラシーメソッドとしての利用可能性を否定していることを自ら説明し、広めなければならない、と彼は主張してきた。

おそらく、Jankoからの反論もあるのだろうなぁと思っていたら、やはりそのすぐあとに彼からの反論記事が掲載された。次のエントリで翻訳することにする。

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P4P、次はP2Pビデオストリーミング向けの最適化に焦点を向ける

以下の文章は、P2P Blogの「Next up for P4P: Streaming video」という記事を翻訳したものである。

原典:P2P Blog
原題:Next up for P4P: Streaming video
著者:Janko Roettgers
日付:August 11, 2008
ライセンス: CC by-sa

Contentinpole.comによると、P4Pワーキンググループは、同テクノロジーに対する次のラウンドのテストを計画しており、今回はP2Pビデオストリーミングに特化して行われるという。P4Pテクノロジーは、同一サブネット内のユーザ間接続の確立を促進することで、P2PがISPネットワークにかける負荷を抑制することを目的とする

既に、BitTorrentベースでのファイルダウンロードでは、その有効性は認められている。実際、PandoのCTO Laird Popkinは、先週サンノゼで開かれたDCIAのイベントにて、最近行われた2度目のP4Pフィールドテストでは、今年初めに行われた最初のフィールドテストよりも良い結果が示されたと述べている。最初のフィールドテストでは、ローカル 対 他ISPとの相互接続をルートするトラフィックの総量が50%以上改善したという結果が得られている。

ライブP2Pストリーミング向けにこのP4Pテクノロジーを調整することは、プライムタイムに同テクノロジーによるシステムを構築するのに役立つに違いない。しかし、P4Pワーキンググループは、P4Pとは何であるのか、それがエンドユーザにどのような影響を及ぼすのかを説明するという点で、まだまだ多くの成すべきことが残っているように思われる。先日、私は同僚と話をしていて言われたのが、P4Pは最終的に、ライセンスされたコンテンツの転送を高速に転送する一方で、ライセンスされていないコンテンツ、商用向きではないコンテンツの転送を鈍足にするための手段になるんじゃないか、ということ。

私は個人的にはそうなるとは思ってはいない。それはP4Pというシステムがそのような目的のために使われることはない、ということではなくて、ISPが最も持つことを望んではいない加入者のファイル転送に関する知識がそこに含まれるためである。IETFの最新の会合や、その周辺での議論も、この点において私の意見をバックアップしている。しかし、IETFの人々は、P4Pが何であるのか、そしてP4Pが何ではないのかを唯一知っている存在であってはならない。

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最後のリンク先のエントリを訳していながらアップしていなかったので、以下に翻訳を掲載する。

原典:P2P Blog
原題:IETF could tackle IPS's problems with P2P
著者:Janko Roettgers
日付:July 21, 2008
ライセンス: CC by-sa

PandoやVerizonに支援される、P2PトラフィックをISPやダウンローダー向けに最適化するというP4Pアプローチは、一部のアクセスプロバイダにとってビッグヒットであったかもしれない。しかし、多くのファイル共有ユーザは依然として懐疑的である。

おそらく、ひとたびInternet Engineering Task Force(IETF)がこれらの努力に参加することになれば、こうした懸念は払拭されることだろう。P4P支持者たちは、7月末にダブリンで開催される第72回IETF Meetingにて意見を表明する予定になっている。参加を予定しているのはいわゆる「Birds of a feather(訳注:同じ穴の狢)」会合であるTechniques for Advanced Networking ApplicationsApplication-Layer Traffic Optimization.

IETFを参加させるというアイディアは目新しいものではない。数か月前、PandoのCTO Laird Popkinが私に話してくれたのだが、プライバシーの懸念に対処するために、P4P環境におけるiTrackerサーバの運営には非営利団体であるIETFが適任かもしれないという。IETEミーティングのために書かれたドラフトステートメントでも、P4Pのようなテクノロジーがファイル共有の制御に用いられるのではないか、という懸念に対する説明がなされている。ALTOドラフトより。

「しかしながら、ALTOはP2Pアプリケーションにとって完全にオプションであり、その目的はそうしたアプリケーションのパフォーマンスを向上させることとなっています。何がしかの理由で、その目的を達成することができないのであれば、単純にそれに対する支持を失い、利用されなくなるでしょう。

たとえ、そのソリューションが支持を獲得したのちに、ALTOサービスプロバイダが悪意を持ってクエリによって返されるリザルトを変えようとするというケースでさえ(つまり、人気が出るまではしばらく大人しくしておいて、そのあとで無作法なことをし始める)、P2Pアプリケーションのメンテナーやユーザにとって、それが使われていないソリューションに戻すことは、非常に容易なことです。」

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TinySongで音楽を発見、共有しよう!そしてその曲をGroovesharkで購入しよう…?

以下の文章は、TorrentFreakの「Find and Share Music with TinySong」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Find and Share Music with TinySong
著者:Ernesto
日付:August 23, 2008

TinySongは、ユーザが容易に音楽を検索し、ダイレクトリンクを通じて楽曲を友人と共有することのできるというWebサイトである。このWebサイトはGoovesharkにリンクされている。Goovesharkは、P2Pを利用した音楽サービスで、ユーザは「クラウドの中で」自らのすべての音楽ライブラリを管理し、保存することを可能にする。

TinySongのWebサイトを訪問すると、大きな検索ボックスのみが表示される。これに検索ワードを入力すると、サイトは最大規模のオンライン音楽ライブラリの1つを検索し、検索ワードにマッチした、再生可能な楽曲のダイレクトリンクを返してくる。

登録の必要はなく、誰もが検索を実行し、好きなだけ楽曲を再生することができる。また、複数楽曲を再生したい人向けにキュー機能も存在する。登録は無料であり、ユーザは登録を行うことで、プレイリストの作成、お気に入りの追加、楽曲のダウンロード、そしてGroovesharkの提供するその他すべての機能を利用することができる。これは非常に面白いことになっている。

TinySongはGroovesharkにリンクされている。Goovesharkを説明すると、楽曲が購入可能なストア、他のユーザと繋がることのできるSNSといった機能を持つ、オンライン版のiTunesと言えるだろう。Groovesharkはユーザに音楽ライブラリのインポートを可能にしている。それによってユーザはインターネット接続を有する全てのコンピュータから、音楽ライブラリにアクセスすることができる。また、ユーザは自らのライブラリにない音楽を無制限にストリーミング再生することができる。―それも無料で。

少なくとも、TorrentFreakにとって、Groovesharkの最も興味深い特徴の1つとして、同サービスがP2Pベースのサービスという点である。自らのローカルミュージックライブラリをサイトにアップロードしたユーザは、他のユーザすべてにそのライブラリを利用可能にする。ユーザは彼らが共有したすべての楽曲の対価として「ソングクレジット」を受け取り、新たな楽曲購入の際に利用することができる。その結果、数百万の楽曲が集積された最大規模のP2P音楽ライブラリの1つとまでなった。

また、Groovesharkが有料ダウンロードサービスを提供しているように、サイトには商業的な側面もある。ダウンロードは複数フォーマットで可能で、高品質であり、DRMは付与されていない。それぞれの楽曲は99セントで、一度購入するとローカルコンピュータにダウンロードすることができる。GroovesharkのJosh BonnainはTorrentFreakに「FLAC、OGG、MP3、オンラインで利用可能であるものであれば、すべてが私たちのカタログにできます。私たちは現在、そうした点では唯一の音楽企業、もしくはメディア企業と言えるでしょう。5,000万ファイルを超える音楽セレクションを迅速かつ簡単に提供することができたのですから。」

Groovesharkは、根源的にはP2Pパワードな、ソーシャルネットワークでカバーされた、「クラウド上の」iTunesとしてのポテンシャルを持っている(まぁ、バズワードだらけだが)。ユーザが必要とするのはインターネット接続だけであり、それによって世界最大級の音楽ライブラリに繋がることができる。Joshはメジャーレーベルとはいかなる契約も交わしていないが、契約に向けて取り組んでいるのだと我々に話してくれた。とはいえ、彼らはロイヤルティを支払っているのだが。

「Groovesharkにインポートされるすべてのコンテンツがマネタイズされ、合法的に購入されうるという事実によって、私たちはいずれ、世界中のありとあらゆる楽曲を実際に収集することができるのではないでしょうか。」とJoshは語っている。「多くのメンバーはこのサービスを気に入っています。彼らは音楽をローカルに保存する必要はなく、そして、これまではアクセスすることが叶わなかったライブ、レア、未リリース、ロスレス、その他多くのコンテンツを聴くことができるのですから。」

つまり、TinySongはシングルトラックを友人たちと共有する最も簡単な方法の1つであるということができるだろう。Groovesharkサービスが約束していることでもあるが、自宅にいなくとも自分自身の音楽ライブラリ(とそれ以上のライブラリ)にアクセスすることのできる優れたサービスである。ただ、彼らが高品質でDRMフリーな楽曲を提供するとしても、ダウンロードの価格は依然として高額である。また、こうしたサービスを提供したのちにレーベルとの契約を、というのは非常に困難を伴うものとなるかもしれない。我々は同サービスにおいてプレリリースの楽曲(やビートルズ)を既に発見している。それはBitTorrentからGroovesharkへと道をつなぐものとなるのだろう。

TinySong Search(愛すべきBuckCherry

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依然としてGroovesharkがまっとうな権利処理を行っているのかどうか疑問だったりする。言ってみればこれは、許諾なく楽曲を売っておいて、お金儲かるんだからいいでしょう?的な言い草をしている、という感がある。もちろん、それを許す権利者であれば問題はないのだが、ユーザがそれぞれに共有しているものを利用して楽曲を販売しているのだから許諾もへったくれもない。

以前にもGroovesharkに関するエントリの中で指摘したが、音楽配信が許されていないThe Beatlesの正規アルバム楽曲が購入できる時点でやはりおかしい。もし、The Beatlesの楽曲を購入した人がいたとして、その利益は誰の手にわたるのだろう?そもそも権利者は受け取ってくれるのだろうか?なので、ロイヤルティを支払っていると言っても、せいぜいストリーミングでの楽曲再生に対してのロイヤルティを支払っているという程度で、それ以外の部分は懐に入れているのかなと思える。

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「定額で違法ファイル共有を合法的に利用できる」というPlaylouderへの批判

以下の文章は、TorrentFreakの「Legal P2P Music Service Doomed to Fail」という文章を翻訳したものである。Playlouderについてはこちらのエントリにて。

原典:TorrentFreak
原題:Legal P2P Music Service Doomed to Fail
著者:Ernesto
日付:August 16, 2008

海賊に打ち勝つことができないなら、彼らに加わろう。それがPlaylouderの哲学である。同社は加入者にBitTorrentやその他のファイル共有ネットワークからの音楽ダウンロードを 許し、その一方で著作権者には弁償するという音楽ダウンロードサービスでる。確かにコンセプトは面白い、しかし、現在の計画はナイーブであり、問題があり、失敗する運命にある。

新たな合法P2Pサービス"Playlouder"に関する報道が、さまざまなニュースにおいてみられた―そう、再び。3年前と同じように、Playlouderの共同設立者Paul Sandersはうまいこと彼の合法ファイル共有サービスに関するバズを引き起こすことができた。彼は「この2カ月のうちに、グッドニュースをお伝えすることができると確信していますよ。」という。そして、同社が英国大手ISPの一社と契約を交わしたと主張する。

アイディアとしてはシンプルである。Playlouderは、とある英国大手ISPの加入者に、彼らが望むだけの音楽をパイレートすることを可能にするサービスを、一律の料金で提供する。加入者は使い慣れているBitTorrentサイトやファイル共有アプリケーションを利用することができる。Playlouderは、Deep Packet Inspection(ディープパケットインスぺクション:DPI)を用いて、加入者がどのような楽曲をダウンロードしているのかを調査し、そこで得られた情報をもとに権利所有者に支払う。

ユーザが法的脅威への懸念を感じずにBitTorrentサイトを利用することのできるサービスを作るといアイディアは面白い。しかし、Playlouderチームは5年間もの準備にも関わらず、ファイル共有における最も基本的な、そして同サービスを役立たないものとする特徴を見逃している。Playlouderはその加入者がBitTorrentからコンテンツをダウンロードすることを許す。しかし、加入者たちは同サービスを利用していない他の人たちとは共有することができない。彼らが著作権侵害を防ごうとするならば、この制限は必須である。しかしそれはいくつかの問題を引き起こすことになる。

Thou shalt share(汝、共有すべし)

BitTorrentユーザにとって最も重要なルールは『共有せよ』である。もし共有しない−つまり他者にファイルをアップロードしない−のであれば、ダウンロード速度は劇的に低下する。これは、お気に入りのBitTorrentサイトから数分でダウンロード出来たアルバムを、数時間かけてダウンロードすることになる、ということを意味している。Playlouderの提供するのは、極めて劣化したBitTorrentとなるだろう。そして加入者は、それまで可能であった高速なダウンロードを期待することができなくなる。

BitTorrent Abusers(BitTorrentの濫用者)

BitTorrentサイトは、システムを濫用しようとする人々をあまり好まない。Playlouder加入者が、Swarmの、ひいては平均的ダウンローダーのダウンロード速度を極めて害することになるため、多くのトラッカーが同加入者のアクセスをbanするとしても、私は驚かないだろう。Playlouderが技術的に提供するものは、Freeleechサービスといえる。つまり、コミュニティに対して共有という貢献をしないというものだ。鈍足となったダウンロードとともに、このことはPlaylouderユーザが、他のみんなが得ているBitTorrentエクスペリエンスを楽しむことができないだろうことを意味している。彼らがBitTorrentから何かをダウンロードするというのはほとんど不可能となるだろう。

Encryption(暗号化)

それほどユーザエクスペリエンスには関連していないのだが、もう1つの問題としては、Playlouderは、ユーザがプロトコルヘッダ暗号化をオンにしてダウンロードしているものをトラックすることはできないということがある。相当数のBitTorrentユーザがISPのトラフィック抑制を回避するために暗号化を利用している。しかし、暗号化はプロトコルヘッダを偽装するものであるために、そうしたユーザがダウンロードしているmのを、Playlouderは追跡することはできない。このことは、アーティストやレーベルが、こうしたユーザがダウンロードした楽曲に対して、完全には補償されないということを意味する。

1つ明確にしておきたいのは、ここTorrentFreakでは新たなビジネスモデルの模索を激しく応援している。理想的には、アーティストと消費者の双方の利益となるものを。しかし、現在のPlaylouderサービスの有り様では、成功をおさめるとは思い難い。とりあえず『vaporshare』サービスよりはマシであったとしても、ね。

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先日、このPlaylouderに関する記事をご紹介したのですが

実はこれ、続きがありましてpaid.Content:UKの方はもう少し長い記事になっていました。これまでの経緯や創設者の思い、展望などが書かれているのですが、ちょっと長いので、前回のエントリの補足的な部分のみ列挙すると

BitTorrentやその他のP2Pネットワークでどのような楽曲を流通しているのかを知ることができるのは、ブロードバンドインフラにインストールされた“deep packet inspection”によって、いかなるプロトコルが利用されていようともISPネットワークを流れる楽曲を認識できるため。それによって権利者に補償することが可能となる。

すべての転送はAudible Magicの技術を利用して匿名で追跡される。それによって、同サービスを利用するユーザは、そのユーザ間で楽曲を共有することが可能となるが、一方で非加入者との共有はブロックされることになる。

おー、前回私が疑問に思ったところ(というか問題視したこと)が書いている。簡単にいえば、「ユーザが転送するデータをのぞき見て、音楽コンテンツかどうかを判別するけど、誰が、というのは見ていないからプライバシー的な問題はないでしょ?」ってところなんだろうなぁ。個人的にはそれでも問題あるなぁと思うけど。ネットワーク中立性の観点からするとね。他にも、合法的なコンテンツ(たとえば、購入された場合や、適切な手続きを経て利用された場合(ビデオやオーディオの一部に引用/利用した場合など)の転送を妨害しないようにできるか、という点も気になる。

また、Ars Technicaでは、Playlouderが実際にこうしたサービスを開始するとして、デジタル指紋で追跡可能な楽曲は限られているのではないか、、という点も疑問視されている。簡単にいえば、たとえ、支払いの対象となっている楽曲であっても、一度指紋をとらえた楽曲であれば、その指紋がデータベースに存在する限り照合することはできるが(つまり、支払の対象となりうる)、一度も指紋を取られていない楽曲はそもそも照合することができないので、検出することはできない(つまり、支払の対象となりえない)。P2Pファイル共有ネットワーク上にはそれこそ膨大な数の楽曲が存在し、デジタル指紋が取られている楽曲はそのうちの一部にすぎないだろう。

あと、問題というわけではないにしても、加入者と非加入者との共有が、一方向である(加入者はもらうばかりでアップロードには貢献しない)と言われているが、ではその一方向の送信というのはどのような意味を持っているのだろうか。つまり、Playlouder加入者に対して、非加入者が同サービスが提携しているレーベルの楽曲を転送するという行為をどうとらえるのか、ということ。加入者は法的に問題ないとして、その場合も非加入者は著作権侵害となるのだろうか?

うーん、気になることだらけ。

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英国ISP、レーベルに違法ダウンロード分の料金を支払うサブスクリプションサービスを開始?

以下の文章は、paidContent.orgの「UK ISP’s New Music Service Will Pay Labels For ‘Illegal’ Downloads」という記事を翻訳したものである。

原典:paidContent.org
原題:UK ISP’s New Music Service Will Pay Labels For ‘Illegal’ Downloads
著者:Robert Andrews
日付:August 12, 2008

ある英国大手ISPが、無制限の音楽サービスを立ち上げようと準備を進めている。paidContent.orgがこれまでに得た情報からは、そのサービスは、同社加入者によって違法にダウンロードされた音楽に対してレコードレーベルに支払うものになるとみられている。

音楽サービスプロバイダーのPlaylouder MSPは、同社がブロードバンドオペレータに同サービスを促すことになるとして、その開始は来年初めごろとなるだろうという。同社は2003年から、こうしたモデルの導入を試みてきた。共同設立者のPaul Sandersは、そのISPの名前をあげてはいないが、先月、関係者がpaidContent:UKに語ったところでは、英国Virgin Mediaがこのベンダーと何がしかの話し合いの席を持っているという。

英国最大手の6つのISPが、ネットワーク上での違法ダウンロードを減らすことを確約した今、彼らはそれと同程度に魅力的な商業的オルタナティブを必要としている。Tunes-on-Tap(聴きたいときにすぐ聴ける)を提供するサブスクリプションは、既に「天のジュークボックス(celestial jukebox)」から無料で音楽をむしり取っている加入者たちにとっての有力候補として現れてきている。

Playlouderのサービスは、ユーザがGnutellaやBitTorrent、その他数多くのチャネルから合法的にダウンロードすることを可能にする。

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加入者の(今現在では)違法とみなされているやり取りをモニターして、それを元にサブスクリプション料金から分配するという感じになるのだろうか。

考えられる問題としては、「少なくとも」メジャーレーベルを含む、現在ファイル共有ネットワーク上で広範囲にやり取りされている楽曲の権利者たちとの契約を一手に成功させないと、大きな混乱を生み出すことになる。たとえば、Sony BMGとWarnerとEMIの音楽の共有は自由ですよ、となったとき、ユーザはUniversalの音楽も含めてやり取りすることになるだろう。もちろん、今だって違法ファイル共有が盛んなのだが、今現在と異なるとすれば、ユーザが法的に全く問題ないと確信を持って音楽ファイルのやり取りを行うことになるということ。だれのいつの楽曲のライセンスをどのレーベルが所有しているかなど、リスナーはほとんど気にはしていないのだから。

参加しなけりゃ損をするというのは、あまり好ましくないなぁとは思うよ。もちろん、ISPがライセンスを得ていないレーベルの楽曲をフィルタリングするということで解決できるんだろうけど(技術的、法的はことは抜きにして)、それができるなら、最初からそうしているわけで(というより、IFPIに代表される音楽産業はそれを望んできた)、そうした解決策は取られないだろうなぁと思える。

それと重複する部分もあるのだけれど、もう1つ問題として考えられるのは、たとえ支払いをしなくても、「見つからないor利用が続けられる」のであれば、それでもあえて払う、と選択する人はどれくらいいるのかなぁというところ。

追記:

2005年にはこういった報道もなされていますね。

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Miro、オープンライセンスコンテンツを利用した2つのチャンネルをローンチ

以下の文章は、CreativeCommons.orgの「"Yes We're Open" and "Free Culture TV" Launch as Miro Channels」という記事を翻訳したものである。

原典:CreativeCommons.org
原題:"Yes We're Open" and "Free Culture TV" Launch as Miro Channels
著者:Fread Benenson
日付:July 25, 2008


Miroチームは、夏のビデオインターンを開始する。Parker Higginsはオープンビデオアプリケーション向けのの2つの新しいチャンネルのローンチに取り組んでいる。

これらのチャンネルの目的は、オープンなライセンスのもとにリリースされたインターネット中の面白い、楽しいマテリアルのショーケースを作り上げることにあります。Free Culture TVはそれに特化していて、Free Cultureムーブメントのドキュメンタリー、レクチャー、許諾ベースの組織との戦いについてのショートムービーなどがプログラムされています。 Yes, We're Open!は、長編映画からドキュメンタリー、ショートムービー、ミュージックビデオ、その他ありとあらゆる、オープンにライセンスされているエンターテイメントを取り上げます。

Miroは、'オープンにライセンスされている(openly licensed)'を以下のように定義している。

…"all rights reserved"に代わるオルタナティブが、著作権と結びつきました。人々がオープンなライセンスを自らの作品に適用すれば、彼らはパブリックに特定の権利を与えることになります。そのライセンスに従って、たとえばコピー・配信が自由になったり、リミックス・マッシュアップが自由になったり。有名なものとしては、Creative Commonsライセンスがあるでしょう。これは、これらのチャンネルのビデオの大半に適用されているものです。

まだ、Miroをインストールしていないのであれば、こちらからダウロードしてみてはいかがだろうか。セットアップが終われば、以下のリンクをクリックするだけで、Parkerが管理するチャンネルを自動的に購読することができる。

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