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Thing 2: 音楽は聞いて好きになったからこそ購入される (New Music Strategies)

原典: The 20 Things You Must Know About Music Online (pp.14-16)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies

Thing 2: 聞く/好きになる/購入する (Hear / Like / Buy)

音楽マーケティングには、オンライン、オフラインに関わらず、高度なトリックやTipsが数多く存在する。しかし、あなたがこの基本的原則を無視するのであれば、それらのトリックやTipsは何の訳にも立たない。

音楽は、メディアの消費という点では非常にユニークです。図書館で読んだ本がとてもおもしろかったからその本を購入する、ということはありえますが、その映画を好きになったから映画チケットを購入するということはありません。映画の場合、基本的には最初に購入して、それから消費することになります。

DVDはエクスペリエンスを購入するという点では、音楽にやや近いかもしれません。その映画をとても好きになったのでDVDを購入する、ということです。しかし同時に、それ以前に一度試してみた、つまり映画館でそれを見るためにお金を支払ったために、その映画をとても好きになるという傾向があるといえます。

しかし、音楽は異なります、それはラジオが証明してくれているところでもあります。音楽プロモーションのための最も頼れる方法は、人々に音楽を聞かせる、ということです。出来れば、何度も何度も―それも、無料で。その後しばらくして、あなたがラッキーであれば、人々はあなたの音楽を知り、好きになってくれます。そうなれば、遅かれ早かれ彼らはあなたの音楽を所有したくなっているでしょう。

ただ、これはポップミュージックだけに限った話ではありません。ゴミ出しに出たときについ口ずさんでしまうような、そんな頭の中にこびりついてしまうような音楽だけに限らないのです。いわゆる『シリアス』な音楽も、何度も聴くことによって利益を得るのです。いや、こうした音楽の方がなおさらでしょうか。作品がチャレンジングであればあるほど、より多くの露出を得ることで、真に受け入れられ評価されることになるのです。

同様に、音楽を好きになることはエンターテイメントだけの話ではありません。多くの人にとって、音楽の消費はシリアスなビジネスです。ここでの“消費”という言葉は、購入すること、聴くことだけを意味しているのではありません。収集、体系化、そして個人の基準に照らして音楽を理解することも含まれています。そうした領域に踏み入るには、衝動買い以上のものでなくてはなりません。

しかし、いずれの場合でも―それがポップチューンであれ、非常に政治色の強いパンクアルバムであれ、実験的なアバンギャルドな組曲であれ―、重要なことは非常にシンプルです。人々は音楽を聞かなければならない、ということです。彼らはその音楽を聞いたことで好きになり、その後ようやく、あなたがラッキーであれば、音楽を消費する(単に購入したり、聴くということだけではありません)ために経済的関係に関わってくれるのです。

これは、聞く、好きになる、購入する、という順番で起こるものです。これ以外の順番で生じるということはあり得ません。人々がまず音楽を購入し、それを聞き、好きになる、などということを望んでも詮無きことです。それは起こりえません。

もちろん、これはロケットサイエンスではありません。非常にわかりやすく、直感的で、実際的なものです。しかし、音楽をオンラインでプロモーションするとなると、多くの人がそれを忘れてしまうのです。

実際に、知らない音楽を購入するなどという人はいないでしょう。もちろん、知らない音楽であれば聞かれることもないのは言うまでもありません。特に、それが彼らの通常の評価基準から外れた人々の音楽であったときには、より顕著になるでしょう。

また、30秒程度のサンプルは時間と帯域の浪費でしかありません。実際それは役立たないところか、悪影響を及ぼします。あなたの音楽を好きになるには30秒では足りません。彼らにあなたの音楽を聞かせ、それを所有させ、ともに暮らさせるのです。そうして、彼らをファンにするのです。

以前にも増して、あなたはそうした関係を築かねばならなくなっています。そうしなければ、わざわざ聞いてくれることもありませんし、単純に他所へ行ってしまうだけだからです。どれほどあなたの音楽が素晴らしかろうが、あなたは他の数百万の選択肢と戦っているのです。もう1度言いましょう。数百万です。

音楽をプロモートし、カスタマーと経済的関係を構築するための最もシンプルな方法、それは彼らに聞いてもらうということです。彼らにあなたの音楽を好きになってもらい、彼らの音楽のコレクションの一部として聞いてもらうのです。そうすれば、彼らはあなたにお金を受け取ってほしい、そう思うでしょう。

これは単にオンラインミュージックにとってだけの真理というわけではありません。それはまさに、いかにして資本主義が機能するかということでもあります。価値を提供し、そのあとでお金を受け取るのです。

あなたは最初にお金を手にすることはできないのです。そして、価値を判断するのはあなたではありません。

The 20 Things: You Must Know About Music Online 目次

  • はじめに
  • イントロダクション(Introduction)
  • Thing 1: 誇大宣伝を信じるな(Don't Believe the Hype)
  • Thing 2: 聞く、好きになる、購入する(Hear / Like / Buy)
  • Thing 3: オピニオン・リーダー・ルール(Opinion Leaders Rule)
  • Thing 4: カスタマイズ(Customise)
  • Thing 5: ロングテール(The Long Tall)
  • Thing 6: Web 2.0
  • Thing 7: 繋がること(Connect)
  • Thing 8: クロス・プロモーション(Cross-Promote)
  • Thing 9: クリックは最小限に(Fewer Clicks)
  • Thing 10: プロフェッショナリズム(Professionalism)
  • Thing 11: 希少性の死(The Death of Scarcity)
  • Thing 12: アイデンティティを分散させること(Distributed Identity)
  • Thing 13: SEO
  • Thing 14: 承諾(Permission)
  • Thing 15: RSS
  • Thing 16: アクセシビリティ(Accessibility)
  • Thing 17: 報酬とインセンティブ(Reward & Incentive)
  • Thing 18: 頻度がすべて(Frequency is everything)
  • Thing 19: 感染させよう(Make it viral)
  • Thing 20: 製品は過去のもの―関係を売るということ(Forget product--sell relationship)
  • 結論(Conclusion)
  • あとがき
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Soulseekプログラマ Nir Arbelへの2002年のインタビュー

以下の文章は、P2P Blogの「Flashback: Interview with Soulseek programmer Nir Arbel」という記事を翻訳したものである。

原典:P2P Blog
原題:Flashback: Interview with Soulseek programmer Nir Arbel
著者:Janko Roettgers
日付:November 21, 2008
ライセンス:CC by-nc-sa

昨日のTorrentFreakの記事によると、フランスの音楽産業はVuze、LimeWire、Morpheus、オープンソースホスティングサイトSourceForgeに続いて、Soulseekを訴えようとしているのだそうだ。Soulseekは長きに渡って、音楽共有狂の公然の秘密であった。このシステムは当初エレクトロニクミュージックをフォーカスしていたが、現在では数多くの非メインストリームのニッチの役に立っている。

私は長らくSoulseekを追いかけてきたし、Soulseek Recordsがはじめてリリースした2枚のフィジカルコピーも、未だ私のCDラックにある。また、私は2002年にSoulseekの創設者Nir Arbelへの初期のインタビューを行なっていた。これはドイツのエレクトロニク音楽雑誌De:Bugに掲載されたものである。もちろん、非常に多くのことがこのインタビュー以来変化している。しかし、少なくともインタビューの一部は依然として関連するものであり、それ故に私はここP2P Blogにて訴訟に考慮した上で再掲することに決めた。読者にとって興味深いとは思えないであろう箇所、6年が経ってもはや意味をなさない箇所は削除した。

1つ注意していただきたいのは、実はこの記事のオリジナルの記録を紛失してしまっているということ。おそらくは、短いやりとり、確かSoulseekチャットを使ってのものだったと思う。幸いにも、誰かがDe:Bugがドイツで跛行されたあと、英語に再翻訳してくれている。2つの言語を行ったり来たりするというのは、確かに正確さを欠く可能性が出て来るのだが、それでも私はそうするだけの価値があると思っている。特に、最期の質問の辺りとかね。今日、最新の話を聞くためにNirにコンタクトをとったが、依然返信はない。返信があり次第、すぐにでも記事を公表する。

それでは、いってみよう。



DEBUG: あなたが一ユーザとしてみたとき、どのファイル共有ネットワークが一番快適だと感じますか?

NIR: audiogalaxyのデザインがとても好きですね。アーティスト指向的なクラブとか、楽曲にコメントを書けたりする機能がありますからね。Kazaaは技術的には目を見張るところもあるのですが、コミュニティ機能はNapsterのそれよりも劣ってますね。

[...]

DEBUG: ミュージシャンやレコード会社はSoulseekについてどう発言していますか?

NIR: ほとんどはSoulseekのことを知らないでしょうし、気にかけてもいないでしょうね。今日まで誰もSoulseekについて明確な態度を示した人はいないと思います。一度、Warpから一部の特別なトラックをフィルターするよう要請する丁重な手紙をもらいましたが、それっきりですね。

DEBUG: 彼らにはなんと説明したのですか?

NIR: サーバはサーチリクエストに対して何かしているわけではないので、技術的に不可能でしょうと説明しました。それと、我々は非常に小さく、非常に特化したファイル共有コミュニティであるとも説明しました。私たちのコミュニティは、新しい音楽を互いに知らせあっている以上のもので、あるものは盗むし、そうでなければ購入している、ともいいました。最近まで、これは本当じゃないんじゃないかと疑いを持っていました。そこで、メッセージボードを利用してコミュニティの人々に調査への参加を呼びかけました。その結果、そのほとんどの人が、少なくともSoulseekを利用する以前よりももっと多くの音楽を購入するようになったようなのです。買わなくなったと答えたのは少数派でした。このことは、我々はジャンルを助けているのだということを確信させてくれました。願わくば、エレクトロニックミュージックのレーベルやそのアーティストたちにこれを認めて欲しいところです。

[...]

DEBUG: Soulseekのアーキテクチャについてお話しいただけますか?

Nir: もちろん。ただこのインタビューが公表されるときまで(お話しすることと)同じであるとはお約束できませんが。私がNapsterで働いていた間、中央サーバに依存したシステムの利点、欠点について数多くのことを学びました。分散ネットワークが日々の生活に適しているようになったとき、私はそれらがSoulseekをスケーラブルにするのだと思いました。現在、Soulseekは単一化と分散化のハイブリッドなネットワークとなっています。つまり、それはNapsterと同様に容易にシャットダウンが可能だということです。しかし、SoulseekサーバはNapsterサーバよりもよりスケールしています。また、我々は集中化したシステムにおいてのみ可能な機能を有しています。たとえばチャットやレコメンドですね。

DEBUG: では中央サーバと分散ネットワークでの機能の違いはどのようなものなのでしょうか?

NIR: Soulseekは、2つのほとんど別個のネットワークにて機能しています。集中化によって全てのユーザはサーバに接続されますし、分散化によってサーバはトップノードとして機能します。しかし、ほとんど全てのユーザは別のユーザに接続しています。この分散ネットワークは、GnutellaよりもKazaaに近いものでしょう。

[...]

DEBUG: 今後、Soulseekをどのようにしていくつもりですか?

NIR: ほとんど何も考えていませんね。私はSoulseekを学習と実験のプラットフォームとして楽しんでいます。私はいずれ訴えられることになるかもしれませんし、いつかSoulseekへの興味を失ってしまうかもしれません。

DEBUG: もし、Soulseekが訴えられることになったら、どうなるのでしょうか?

NIR: 諦めますね、ソースコードを公開しますよ。

まぁ、最期のこだわりのなさは何となくわかる気がしないでもない。実際にどうなっていくのかはわからないけれど、それほど著作権侵害なしにはやっていけない、という感もしないので、可能な限り合法的な利用を促す方向に進むカモしれないなぁとは思うけれど。

Soulseek、2つのフランス音楽団体より訴えられる

以下の文章は、TorrentFreakの「Music Industry Takes Soulseek to Court」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Music Industry Takes Soulseek to Court
著者:Ernesto
日付:November 20, 2008
ライセンス:CC by-sa

Soulseekは、世界的にほとんど有名ではないが、最大の音楽共有コミュニティである。Soulseekは全てのジャンルをカバーしており、その中でも特にエレクトロニクミュージックに特化しているアクティブネットワークである。そして、ミュージシャン自身がそのメンバーであることも多い。しかし、音楽産業はこのファイル共有アプリケーションを脅威と見なし、法廷にてSoulseekを追求するようだ。

先週、我々はフランスのレーベルがLimeWireやBitTorrentクライアントVuzeなど4つのファイル共有アプリケ^ションを訴えたと報告した。その数日後の現在、フランスの他の2つの団体が、こうした責任の追及を続行し、Soulseekを訴えるようだ。

フランス音楽プロデューサー協会 SACEMと、Universal、EMI、BMG、Warnerなどレコードレーベルを代表するSCPPは、このファイル共有アプリケーションに対して申し立てを起こした

これら業界団体は、Soulseek(元Napsterのプログラマ Nir Arbelによって制作されている)が著作物への無許可のアクセスを可能にするよう設計されていると主張している。2006年に成立したフランスの法律によれば、そうしたソフトウェアを配布することは、最大3年の懲役、300,000ユーロの罰金が科せられることもある犯罪となる。

Soulseekはいかなる種類のファイルでも共有することができるが、そのほとんどは音楽共有のために用いられていた。Soulseekは多数のサブコミュニティを持ち、それらはそれぞれに選択された音楽ジャンルに特化している。コミュニティのメンバーたちは非常に熱心であり、そのメンバーの多くはそれぞれのフィールドの専門家である。もちろん、メジャーな音楽も入手できるが、ネットワーク上に共有される大半のファイルはアンダーグラウンドなインディペンデントミュージックである。

SoulseekのWebサイトでは、彼らのアプリケーションには著作権侵害の意図は無いと明言されている。その代わり、その目的を「未契約の、インディペンデントのアーティストが絶えず成長を続ける音楽産業の中で、ディスカッションし、ミュージシャンが生み出される場所を提供することにある」としている。

BitTorrentサイトのWhat.cdやWaffles.fmのような他の音楽共有コミュニティと同様に、多くのメンバーはアーティスト自身であり、その彼らは自らの音楽を自由に共有している。こうした精神に忠実に、Soulseekコミュニティのメンバーは、Soulseek Records(またはSLSK Records)という、Crative Commonsラインセンスの下で、アーティストが自由に彼らの音楽をパブリッシュするための非営利のネットレーベルを設立した。

こうした創造的なプラットフォームをサポートする代わりに、フランスの音楽産業は魔女狩りを続け、自らのビジネスを事実上殺している。彼らがこうした試みに成功すれば、Soulseekのケース、そして他の4つのP2Pクライアントに対する訴訟が、それ以外のファイル共有アプリケーションに影響を与えることは間違いない。

この訴訟のベースとなる2006年に成立した法律というのは、あのDADVSI法。フランスにおけるAppleのDRM縛りの事実上の破棄を求めたが最終的には失敗に終わった、とか、強力なアンチパイラシー条項を盛り込み、休暇時期を狙って法案提出したものの、議会工作に失敗し、逆に強力な親パイラシー条項が盛り込まれた方が可決されたが(P2Pファイル共有が合法化される!とまで報じられた)、何とかリカバーし、著作物の違法配布を目的とするソフトウェアを提供してはならない、という条項を潜り込ませることに成功した、とか、色々曰く付きの法律。

それにしても、Napster亡き後も、Grokster判決後にも細々と活動を続けてきたSoulseekがつい法廷に引きずり出されるというのは、いろいろと考えさせられるものがある。

iPhone/iPod向けSoulseekクライアント『iSlsk』公開

SoulseekというP2Pファイル共有ネットワーク/クライアントを知っている人もそれほど多くはないかもしれないが、熱狂的な音楽好き、若しくは以前からP2Pファイル共有に興味がある人にとっては、よく知られた存在だろう。とはいえそうした人であっても、最近ではその名前を聞かなくなって久しい、というのが共通認識だろうか。そんなSoulseekに新たなクライアントが仲間入りしたよ、というお話。なかなか興味深いことに、iPod/iPhone用アプリケーションなのだそうだ。ただ、iSlskをiPhone/iPodで動かすにはJailbreakしなきゃだめだけどね。

原典:TorrentFreak
原題:iSlsk Brings File-Sharing to iPhone
著者:enigmax
日付:May 15, 2008

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