U2 Bono:うちのマネージャーがRadioheadに失礼な物言いをした、だがISPが利益を上げているのは憂慮すべきだ

2008年06月30日

以下の文章は、paidContent:UKの「U2’s Bono: Our Manager Wrong On Radiohead, But ISP Profiteering ‘Disturbing’」という記事を翻訳したものである。

原典:paidContent:UK
原題:U2’s Bono: Our Manager Wrong On Radiohead, But ISP Profiteering ‘Disturbing’
著者:Robert Andrews
日付:29 Jun 2008

U2のマネージャーPaul McGuinnessは、ISPやソーシャルネットワークに対する口撃おいて、本年最大の音楽業界の擁護者となるかもしれない。しかし、彼のコメントは、必ずしも彼が代表するバンドによって全面的に支持されるわけではない、今月初め、McGinnessはBBC 6 Musciに対して、Radioheadのpay-what-you-like方式でのIn Rainbows のリリースは「ある部分では逆効果であった」と述べている。その理由として「いずれにしても、ダウンロードした人々の60〜70%は盗んだんですよ。たとえレコードが無料でダウンロードできるものであったとしてもね。」という。

しかしBonoは今週のNMEに手紙を書き、「我々はPaulの評価とは一致していない」という。「我々は、Radioheadがオーディエンスとある新しい関係を生み出そうとしたことは、勇敢でイマジネーティブなことだと捉えている。まさに今、そうしたイマジネーションと勇気が、不足している」。しかし、このことはU2が同じ道を歩むということを示唆しているわけではない。Bonoは彼のマネージャの見解の残りの部分を支持した。「非常に多くのミュージックラバーが仕事を失いつつあるときに、インターネットサービスプロバイダーとテクノロジー企業が、いわゆる音楽ビジネスの『中抜き』から利益を上げているというのは、憂慮すべきことだね。」

英国政府:オンライン海賊行為に関してISPに対する圧力を強める

2008年06月28日

以下の文章はTorrentFreakの「The Pirate Bay Pledges ISPs to Block Sweden」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Government “Holds a Gun to the Head” of ISPs Over P2P
著者:enigmax
日付:June 23, 2008

P2Pファイル共有による音楽海賊行為関して、音楽産業との協同が難航しているISPに対して、英国政府は業を煮やしているようだ。ある「トップレベル」のISP幹部は「英国政府は、我々に銃を突きつけた」と述べている。大手ISPは現在、音楽産業と「深刻な」話し合いをを続けている。

最近、我々は、英国ISPのVirgin MediaとBritish Phonographic Industryとの合意が交わされたことを報じた。これは、BPIが音楽著作権を侵害したと訴えるVirgin加入者に対して、Virginが警告を送付する、というものであった。現在、Digital Music Newsが報じたところによると、英国政府は、ファイル共有「問題」を解決するために、大手ISPに対してプレッシャーをかけ始めたという。そのプレッシャーは、新たな法律の導入まで含まれている。それはISPと音楽産業との間に、自主的な解決策への合意がなされなければ、というものであった。

政府は以前、この合意に達するまでの最終期限を2009年4月に設定していた。しかし、ソースによれば、このプレッシャーはそれ以前に問題を解決することを要求するほどに強まっているという。ISPの最高幹部はこの圧力がどの程度のものであるのかについて、こう話している。「英国政府は、我々の頭に銃を突きつけた。」

DMNが最高幹部、またはその他の幹部の発言として報じているところによれば、現在、音楽産業と、大手ISPのBT、Carphone Warehouse、Tiscali、Virgin Mediaらは、「重大な交渉」を行っているという。そこでは、彼らのビジネスモデルに対する深刻な脅威として認められるものを、どう扱っていくのか、という点で議論がなされている。

労働党下院議員であり、文化相のAndy Burnhamは、この動きの中で非常に重要な役割を果たしているといわれている。彼は今年初め、FTにこのように話している。「明確に言わせていただくと、これは政府のトーンが変わったということです。つまり、明確な立法意図があるということになります。」

先週、London Callingのイベント−「英国随一の国際的音楽イベント」とされている−にて、ソースは音楽産業とISPとの折衝が行われていることを確認している。それはグループとしてというよりは、個別に交渉されていると考えられる。ソースによれば、「すべてのISPは、ライツホルダーと交渉の席を持っています。ただ、それは円卓会議ではありません。」

British Music RightsのCEOであり、元ポップスターのFeargal Sharkeyは、彼が音楽産業とISPとの議論を楽観視していると述べている。「今のところ、私は完全に楽観的に見ていますよ。3か月前、この両陣営が同じ部屋にはいるなんてことはなかったわけですから。」

音楽産業とISPとが合意に達することができないということになったとき、いったいどうなってしまうのかについては不確かである。文化相Andy Burnhamは「3ストライク-アウト」ポリシーを政府が課すという考えからは既に後退している

彼らの側からして見れば、本当はISPがファイル共有ユーザから上げられる利益についてよく知っているはずだ、というところだろう。最新のレポートが正しければ、およそ600万人の英国インターネットユーザが、その回線をファイル共有のために利用している。彼らを疎遠にしてしまうことは、ビジネス戦略上の大きな失敗となりかねないのだろう。

英国政府としては、「3ストライク」ポリシーの導入という考えからは距離を置いたものの、音楽産業とISPとの自主的な連携がみられないのであれば、それを強制させるような法律の導入を模索しているというところなんだろう。

果たして、具体的にどのような点でISPの協力を迫っているのかは定かではないが、少なくともその1つとしてはVirgin Mediaが行っている加入者への警告というものがあるのだろう。ただ、それ以外に考えられるところとしては、IFPIが望んでいる3つのことがあるだろう。コンテンツフィルタリング、P2Pプロトコルのブロック、そして著作権侵害に絡んだサイトへのアクセスブロック、というところだろうか。これら3点については、こちらのエントリを参照のこと。

スウェーデン盗聴法:The Pirate Bay、海外ISPにスウェーデンへのアクセスブロックを求める

2008年06月28日

以下の文章は、TorrentFreak「The Pirate Bay Pledges ISPs to Block Sweden」を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:The Pirate Bay Pledges ISPs to Block Sweden
著者:Ernesto
日付:June 22, 2008

今週、スウェーデンにて成立した盗聴法への抗議として、The Pirate Bayは世界のISPに対して、その顧客を保護するために、スウェーデンへのトラフィックを遮断するよう求めている。またそれに加えて、彼らはサイトのSSL暗号化を行い、新たなVPNサービスを公表した。

The Pirate Bay今週初め、スウェーデン議会は、裁判所の命令なしに、政府がインターネット通信および通話をモニターすることを可能にする、つまり市民のプライバシーを侵害する「盗聴」法を支持し、可決した

法案が可決する前、The Pirate Bayのメンバーは同法案を批判していた。そして現在、彼らは賭けに出た。彼らはその最初の反応として、法案を支持し賛成票を投じた政治家たちの「ウォンテッドポスター」を掲示した。The Pirate Bay創設者の1人、Peter Sundeによれば、彼らの次の行動は世界中のISPに対して、スウェーデンへのトラフィックを遮断することを求めることのようだ。

「この法律に反対する他の人々と共に、我々は国際的なISPにスウェーデンへのトラフィックを遮断するよう依頼することについて話し合った。」とPeterは自身のブログにて述べている。「まさに、そのとおり!我れは、スウェーデンがインターネットから遮断されることを望む。スウェーデン国内のISPネットワーク上では、国外ISPの加入者の行うすべてが記録され検索されるため、加入者のプライバシーを守るためには、スウェーデンを遮断する必要がある。」

しかし、これがすべてではない。これらのロビー活動に加えて、The Pirate Bayは同サイトにSSL暗号化を施す。そして、いかにサイトユーザのプライバシーが守られているのかについて説明する。スウェーデン人向けに、彼らはVPNソリューションを稼働させており、それらは近い将来、世界のユーザにも提供される予定である。

Peterはこう記している。「我々はこの法律と戦うためにできることは何でもするだろう。今週、我々はThe Pirate BayにSSLを加える。また、簡単な暗号化−ハードディスク、ネットトラフィックの両方のための−についてのWebサイトの構築にも助力する。」

「僕を信じてほしい、この戦争は敗北してはいないんだ。」とPeterはTorrentFreakに話してくれた。「僕たちは勝利する。僕らにはたくさんの腕利きたちがいる、そして僕らはそんな彼らとやっていくんだ。心配することはない。」

関連エントリ

スウェーデン、「盗聴法」可決される

2008年06月28日

以下の文章は、TorrentFreak「Swedes To Be Wiretapped, Despite Protests」の翻訳である。

原典:TorrentFreak
原題:Swedes To Be Wiretapped, Despite Protests
著者:Ernesto
日付:June 19, 2008

市民からのオンラインでの抗議活動、ストックホルムのストリートでのデモにもかかわらず、スウェーデン議会は、裁判所命令または類似した許可のないままに、政府が市民のWebトラフィックや通話をモニタリングすることを可能にする、つまり市民のプライバシーを侵害することを可能にする新たな「盗聴」を支持する投票を行った。

今週水曜の夕刻、スウェーデン議会は、FRA(スウェーデン国防電波局)に、国家の安全保障を名目として、すべての通話、電子メールトラフィックのモニターをさせることに対して、Yesと投票した。これは警察の捜査とは異なり、FRAが裁判所の命令なしに、どのような目的であっても、誰に対しても登庁することができる。つまり、スウェーデン市民のプライバシーのレベルは史上最低のものとなった。

法案は議会で討論されたのち、賛成143票、反対138票、棄権1票で可決された。議論が行われる前の状況は非常に明確であった。4つの政党内閣、すべての党員が法案を支持して投票することになれば、可決することになる。しかし、現在政府は過半数を7議席上回っているのみであり、4人の議員が党の方針に従わず反対を投票することで引っくり返るという状況であった。

先月の間に見られたプライバシー、著作権、オンラインの権利に関するこれら党員の論説、声明などを見るに、党の方針に従わず、自らの信念に基づいて行動する4人の議員がいるのでは?と思わせるところもあった。

実際、これらの問題に関して、非常に明確な態度を持つ4人の議員がいた。Birgitta Ohlsson (Liberal Party)、Karl Sigfrid (Moderate Party)、Annie Johansson、Fredrick Federley (どちらもCentre Party)の4人である。彼らはこれらの問題に関しての概略を示し、さらにはそのキャンペーンすら行った。おそらく、Fredrick Federleyは彼に投票した有権者の期待を裏切れなかったに違いない。

しかし、事態はより複雑であることが判明する。

火曜の議論を紛糾させたものであるのだが、この法案に対して、ジャーナリスト、海賊、弁護士、ブロガー、全政党のユース組織、そしてスウェーデン情報部のSäpoが、強い批判を行っていた。海賊党のRick Falkvingeも、法案に対して最も強く反対した1人である。また、日刊紙4紙の上級編集委員も強い反対を示した。Karl Sigfridは実際に反対票を投じそうだ、という噂が流れる一方で、Fredrick Federleyは、その方向性についてアンビバレントな感情をブログにて吐露していた。

議論は、再三にわたってModerate Partyの国防相Sten Tolgforsの傲慢さ、無知さ、無理解をさらしつつ、激しく行われた(彼は、もし議会がこの法案を通過させないのであれば、議会はアフガニスタンで活動するスウェーデン国連軍の生命を危険にさらすことになる、と発言している)。

議論も終盤に差し掛かり、Fredrick Federleyはそのスピーカーの一人となっていた。彼はその段になって、自身の信念に基づかねばならないその一方で、党を失望させたくはないということを、涙交じりで(そして彼の母への感傷的な言葉も含みつつ)うまくいってのけた。彼は、法案を議会の防衛委員会に差し戻し、個人の権利に最大限に配慮するものにするべきだと述べた。これは、政府連立を維持しつつ、Centre Party(その前日まではプライバシーやオンラインの権利を強く主張していたはずの)が面目を失わないようにするよう巧みに画策された政治劇場であった。この時点で、法案がLiberal Partyからの改善案に則って 作り直されていたことをFederleyは知っていた。その新たなバージョンでは、コントローラーを制御する新たな機関が含まれていた。

当初、投票は水曜の朝に行われることになっていた。、数百名の群衆が議会前に集まり法案への抗議の声を上げ、議員たちに反対票を投じるよう訴えた。群衆は、海賊やジャーナリスト、政党のユース組織、そして懸念する市民たちが混じり合っていた。火曜の討議後、その翌朝の投票は法案を修正のために差し戻すかどうかだけを決定することとなっていた。そして、法案は可決された。

民主主義の道化芝居の中で、法案は時間の記録について修正されたものを、改めて夕刻に投票されることになったとアナウンスされた。スウェーデン情報部Säpoの前長官Anders Erikssonは、投票を前に、スウェーデンラジオ局にこう述べている。「私は法案が書きなおされる必要があると考えています。それはいくつかの点でチェックとバランスにおいて不十分であるためです。…法律そのものに誤りが存在しているのです。」

今のところ、Centre PartyのFredrick FederleyとAnnie Johansson は、彼らの有権者に対して当初示していたように、「改善された」法案があり、その修正版に対しては、党の顔を立てて投票するという姿勢を貫いたとされている。では、他の反対者たちはどうしたのだろうか?

複数のブログにて書かれているところによると、 Moderate PartyのKarl Sigfrid は、この法案に対する反対票を投じることを決断したようだ。しかし、彼は党議員30名、党代表、そしてFredrik Reinfeldt首相の控える党ミーティングに連れて行かれ、彼が投票できないくらいにまで、バッシングを浴びせたのだそうだ。

さて、もう1人は?Liberal PartyのBirgitta Ohlssonは、Centre Partyの議員たち同様に、おそまつなものであった。彼女は投票を棄権した。Dagens Nyheterのインタビューによれば、「自らの自由主義への信念、自らの有権者、しかしまた、私の党に配慮して」のことであるという。

水曜夕刻、FRAの法案バージョン1.01が議会に戻されたとき、もはや結果は1つしかなかった。政府与党とFredrik Reinfeldt首相は、内部の批判者を黙らせ、何としてもこの法案を通すのだと決意し、法案は可決された。そしてスウェーデンは、プライバシーなきDDRの時代に入った。法案がいかにしてヒューマンライツ(プライバシー・家族・家庭・通信を尊重する権利)とを両立させることができるのかは、後にEU法廷にて決定されることになる。そこでは反対派の議員が数名、審議に参加することになる。

党の方針ではなく、自らのイデオロギーに従って、自由主義的な票を投じたのは、Liberal PartyのCamilla Lindbergだけであった。本日のExpressen紙の社説で、彼女はこのように説明している。「私の(職務への)忠実さは、有権者とともにあります。そして、私自身と私の信念。私の同僚たちや土壇場での修正といったものとは関係なく、私はこの法案に賛成する票をどうしても投票することはできませんでした。 [...] 確固たる利点なくして、プライバシーや自由を脅かすのであれば、私はそうした法案を支持することはできません。」

ようこそ、1984へ。

"BIG BROTHER IS WATCHING YOU."

Demonoid:オランダ、ブラジルユーザのアクセスが不能に?

2008年06月28日

以下の文章は、TorrentFreakの「Report: Demonoid Blocking Countries」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Reports: Demonoid Blocking Countries
著者:enigmax
日付:June 20, 2008

TorrentFreakに寄せられるメールがますます増えている。それらによると、少なくとも2つの国の人々が、Demonoidにアクセスできなくなっているようだ。同サイトにアクセスできなくなったと訴えているのはオランダのユーザだけではなく、ブラジルのBitTorrentファンもアクセスが遮断さえることをいぶかしんでいる。

Demonoid人気のBitTorrentサイトがダウンすると、決まって多くのユーザたちは我々にメール送ってくれる。そうしたコンタクトは、問題のサイトがオンラインに戻った瞬間に、潮が引くようになくなる。つい最近、我々はそうしたメールを継続して受け取っている。その内容は、なぜDemonoidにアクセスできなくなっているのか、というものであった。しかし奇妙なことに、我々がチェックすると、いつものようにサイトは稼働している。

ある地域のユーザにはアクセス可能であり、別の地域のユーザにはアクセスできない、こうした問題は通常、短期的にDNSを解決できないという問題であったりする。しかし、Demonoidのケースではそれが答えではなさそうである。

我々が受け取ったレポートによると、オランダのユーザがDemonoidにアクセスすると、真っ白な空白のページが表示されるという。しかし、彼らがプロキシーやVPNを用いて、オランダからのビジターではないよう偽ると、サイトへのアクセスが可能となる。この遮断は、すべての大手ISPで起こっており、そしてそれが継続している。

以前遮断されていたカナダの人々は、現在ではそういった措置は行われていない。おそらくそれは、DemonoidがCRIAの影響下から脱したためであろう。しかし、さらに最近の報告によると、Demonoidへの遮断が行われているのはオランダのユーザに対してだけではなく、ブラジルの人々もまた遮断されているのだという。では、この問題の根底に何があるのだろうか?

全く純粋にWeb上の技術的な問題であるということも考えられる。しかし、それが長期にわたっていることを考えると、その可能性は低そうである。もちろん、Demonoid自体の技術的問題の可能性もある。サイトは9日ほど前、2,3のバグを改善するというアナウンスを行っている。もし、これが答えならば、多くの人々が救われることだろう。

また、こうした遮断の背景に法的な問題が存在するということも考えられる。実際、Demonoidが法律の範囲で運営を続けるために、いろいろと手を尽くしてきたことは承知のことである。およそ12か月前、Demonoidは、無頼裏で密かに圧力を増すBREINのために、しばらくの間オランダ人ユーザをブロックしていた。その後、カナダに移転することになったが、そこでもCRIAの圧力を受けたことで、公式に数百万人のユーザを遮断することとなった。これは、Demonoidがウクライナでホストされるようになるまで続いた。

しかし、ウクライナがホスト国として「安全」なのであれば、なぜ、オランダをブロックするのだろうか?またなぜブラジル全域がブロックされるのだろうか?実は、Demonoidとブラジルとは関係がある。Demonoid.comドメインは、ブラジルベースのNeurocube.comによって、WHOISが保護されており、それはまた、Demonoidの以前のホスト、LeaseWebにてオランダでホストされている。そしてもちろん、オランダベースのアンチパイラシー団体BREINはDemonoidを非常に敵視している。そしてそのためのリソースを十分に有している。もちろん、BREINがサイトへのアクセスを全国的に遮断することができるのかどうかは、推測の域を出るものではない。

Demonoidの新管理人からのアナウンスがない状態では(本来であればありえない話ではあるのだが)、一部のDemonoidユーザたちは、我々に、なぜDemnoidに繋がらないのかを訪ねてくるのも仕方のないことだろう。しかし残念なことに、我々は今現在、そうしたユーザに正確な答えを提供することができないである。おそらく、もうじきわかることにはなるのだろうが。

ただ、できれば皆さんの国からのアクセス報告をコメント欄に上げ続けてもらえれば、とお願いします。また、我々はオランダ、ブラジルのDemonoidファンのために、新たな情報が入り次第お伝えしたいと考えている。Demonoidにアクセスできた、とかできなかった、という情報を聞かせてほしい。

日本からだと少なくともトップページは閲覧できますね。

MPAA:共有フォルダにファイルがあれば配布と同じ、ダウンロードされたことの証明は不可能

2008年06月28日

以下の文章は、TorrentFreakの「MPAA Says It Doesn’t Need Evidence to Convict Pirates」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:MPAA Says It Doesn’t Need Evidence to Convict Pirates
著者:Ernesto
日付:June 21, 2008

ほんの少し前、ワシントン大学の研究が、いかにMPAAやRIAAの証拠収集方法が不正確かについて明らかにした。にもかかわらず現在MPAAは、そうした海賊追跡戦略を改善することもなく、著作権侵害の「疑いをかけられた」人々を害するのに、いかなる証拠をも必要としないのだと主張する。

Threat Levelによると、MPAAは現在、違法にダウンロードされたファイル1つにつき、最高150,000ドルの損害賠償を請求する権利があり、それは実際に誰かにダウンロードされたかどうかを証明する必要はない、と主張しているという。

まぁ、我々がすでに知っているとおり、この主張はまったく意味をなさない。幸運なことに、MPAAの弁護士Marie Uitertは、著作権者がなぜ、実際に著作権侵害が起こったのかどうかを証明することなく、数千ドルを要求することができなければならないかについて、説明してくれている。今週金曜に提出された弁論趣意書(PDF)の中で、現在Jammie Thomasの裁判にて行われている「利用可能状態にした」という議論の一部として、Van Uitertはこう記している。

P2Pネットワーク上であれ、その他のものであれ、現代の著作権侵害の形態に直面したとき、直接的な証拠を提示するのは、しばしば非常に困難であり、場合によっては不可能でもある。当然のことながら、著作権侵害者は一般的にその侵害の証拠を残すことはない。

そう、MPAAは基本的に、動かぬ証拠を押さえることがあまりにも難しく、それゆえにいかなる証拠をも必要とすべきではない、と主張する。本当にそれは道理に合っているのだろうか?MPAAのこの弁論趣意書は、先月の連邦判事からの要請に応えたものである。その要請は、「共有フォルダ」内にファイルが格納されていることが著作権を侵害するという主張の説明を求めたものであった。

当然、MPAAはファイルを「共有フォルダ」内に格納しておくことは、配布と等しいと主張する。さらにファイル共有ユーザはそれらのファイルを他者にダウンロードさせる許可を与えていると論じている。幸運なことに、EFFが提出した弁論趣意書において、複数の大学教授がMPAAの主張に反論している。どちらが正しいのかを決めるのは、判事次第である。

日本の場合は、送信可能化権があるので、こうした部分での議論はそれほど活発には行われなそうですね。

Kid Rock:俺の音楽を盗もうと気にはしないよ、でも盗むのは音楽だけじゃないだろ?

2008年06月27日

以下の文章は、TorrentFreakの「Kid Rock: Don’t Just Steal Music, Steal Everything」を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Kid Rock: Don’t Just Steal Music, Steal Everything
著者:enigmax
日付:June 18, 2008

Kid Rock−本名 Robert Ritchie−は最近のコメントにおいて、以前、彼のレコード会社から「違法ダウンロード」によって彼の音楽を盗まれているのだから、それに対して立ち上がってほしいと依頼されたのだという。BBCが報じたところによると、それに対する彼の返答なこのようなものだった。「ちょっと待て、あんたらは長いことアーティストから盗みを働いてきたじゃないか。この期に及んで、あんたらのために立ち上がれと?」

真のロックンロールスタイルにおいて、彼は言われたとおりにするはずもない。「俺はキッズにこう言ってきた。違法にダウンロードしろ、俺は気にしない。俺はライブをしたいんだ。だからお前らに俺の音楽を聴いてほしい。」と彼は言う。

2008年現在、Kid RockはiTunesをボイコットしている。それはAppleが得た利益をアーティストに公平に分配していないからだという。彼はこの『オールドシステム』に頭を悩ませている。「iTunesが金を取る、レコード会社が金を取る、そんな中、彼らはアーティストには金をよこさないんだ。」

Kid Rockは、インターネットがいかに「全ての人をフェアに扱い、消費者はフェアな価格を、アーティストにはフェアは対価を、レコード会社には幾ばくかのお金をもたらす、素晴らしい機会」を提供しなければならないかを、強く主張する。

もちろん、彼が述べているように、そのための方法が定かではないということもある。そして、いずれは彼もiTunes上で自身の音楽を提供しなければならなくなることは認めつつも、「100万枚のレコードを売り上げた、しかし、それだけのことをした実感(訳注:見返り)を全く感じられない」などということがなければ、よいのだという。

Kid Rockは強烈な皮肉を込めて、ファイル共有に対する一方的な議論には同意しないとも述べる。「我々は競争の場を公平なものにしなきゃいけないと考える。俺は俺の音楽を盗んでいる人々のことは気にしない、いいじゃないか。でも、だとしたら、彼らはすべてのものを盗まなきゃいけないだろう。石油会社がどれくらい儲かっているか知っているだろうか?ガソリンが必要となれば、スタンドに行ってタンクを満タンにして、とんずら。きっとそういうこともしくじらないんだろ。」

では、彼は自らのアドバイス通りのことをしているのだろうか。おそらくそうではないだろう。「いや、俺は盗みは働かないよ。リッチだからな。」

にやりとしてしまうね。Kid Rockはやはり暑苦しい奴だ。もちろん、褒め言葉として、ね。

上記の発言はYouTubeの公式チャネルにて、述べられている。最後に最後に、海賊行為の話以外のことも話してるね。「そうだもう1つ、学校には行っとけ、ドラックには近寄んな!」

他にも、公式チャネルにて、多数のPVを公開しているので、そちらも是非見てみてね(何曲かは、日本からのアクセスに視聴制限かけてるけど)。お勧めはJerry Lee Lewisとのコラボレーション"Honky Tonk Woman"!もちろん、Rolling Stonesのカバー!!

Jamendo、ウィークリーレコメンドを開始

2008年06月26日

以下の文章は、Jamendo Blogの『The Best of Jamendo, hand-picked just for you 』という記事を、翻訳したものである。

原典:Jamendo
原題:The Best of Jamendo, hand-picked just for you
著者:Jamendo
日付:June 25, 2008

朗報です!Jamendoは、これからJamendoにある隠れた宝物にスポットを当てていきます。これから毎週、絶えず増え続けるJamendoのカタログの中から、最高の音楽を発掘していきます。

まずその第一弾として、スウィートメロディとファットビートをお届けしましょう。10曲のポップヒップホップを紹介します。いつものように、これらの宝物は視聴、ダウンロード、そして共有することができます。

どうぞ楽しんでいってください!それではまた来週!

       

なかなか良いと思うよ。Jamendoユーザとしては、音楽ディスカバリーというPullがメインにあるような気がするので、こうしたPushがあると、また新たな発見があって面白い。一応、メインページにはユーザのストリーミング、ダウンロードを元にしたであろうPopular albumが表示されるのだけれども、最近だと半分以上が既知のアーティスト、アルバムだったりする。

もちろん、tagでたどってみたり、気に入ったアーティストのページに張られているリンクをたどったり、なんてのも楽しいけどね。ただ、そうやってばかりではたどりつかない楽曲、アーティストもいるわけで、そうしたときにレコメンドしてくれるのはいいなぁ。あと、それがhand-pickってのもナイス。

ポップセレクションを一通り聞いてみたけど、その中ではDan Brykがオススメ。一応この人、5,6年前に日本国内盤のCDも出してます(で、それ持ってます。Jamendoで再開できるとはびっくり!)。あと、fresh body shopは長い間Jamendoで高い人気を誇るアーティストなのでこちらも鉄板。でも、ポップセレクションでいいのかな?ヒップホップセレクションは今聴いているところ。これもなかなかいいね。

余談だけど、この新Widgetは使い勝手がいいね。以前は複数Widgetがあったけど、それぞれにここがいい、ってところと、ここが足りないなぁって思うところがあったけど、現行のは必要な機能が全てそろってる感じ。

Jamendo:登録Crative Commonsアルバム、1万枚を突破

2008年06月20日

私がこよなく愛するJamendoの登録アルバム数が1万枚を突破したよ、というお話。いやぁ、めでたい。とはいえ、1万枚という数字に意味があるわけではなく、1枚1枚のアルバム、1曲1曲の楽曲そのものにこそ、意味があるんだけどね。是非とも、実際にJamendoに行って、さまざまなアルバム、楽曲に触れてほしい。

原典:Jamendo Blog
原題:10 000 albums on Jamendo!
著者:
日付:June 18, 2008

フリーミュージックコミュニティのJamendoは、ついに10,000枚のアルバムに到達しました!

私たちのチームはみな、Jamendoが始まって以来、コミュニティを支えてくれたアーティスト、メンバー、ミュージックラバーの皆さんに感謝いたします。

私たち皆が信じる「Creative Commonsライセンスによる自由な音楽」の名において、10,000枚のアルバムは、この冒険を続ける10,000の理由となります。

みなさん、本当にありがとう!

あなたがJamendoで出会うことのできる素晴らしい音楽のちょっとしたサンプルをこちらに。ロック、ヒップホップ、レゲエ、エレクトロ、ジャズの素晴らしいセレクションです。どうぞ楽しんでください!

なお、JamendoのWidgetが一新して、よりブログに張り付けやすくなっています。1枚のアルバムを紹介するだけではなく、自分でプレイリストを作成したり、Jamendoチームのレコメンドするジャンルごとのプレイリストなど、いろいろ出来ますよ。詳しくはこちらから。

フランス:ファイル共有ユーザをインターネットから遮断する「3ストライク」法、公表

2008年06月19日

以下の文章は、TorrentFreakに掲載された『3-Strikes Law to Disconnect French Pirates』という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:3-Strikes Law to Disconnect French Pirates
著者:Ernesto
日付:June 18, 2008

ここ数か月、多くの国で、ファイル共有ユーザをインターネットから遮断する可能性が模索されてきた。本日、フランスは新たな「3ストライク」法を提案する初の国となる。この法律は、IFPIやRIAA、MPAAといったアンチパイラシー団体がインターネットを警備することを可能とする。

ワシントン大学が、「著作権侵害警告」がいい加減な戦術に基づいていることが示されて間もないが、フランスでは、海賊をインターネットから遮断するために、これらの警告を利用すると発表した。アンチパイラシー団体から送付される警告メールは、しばしばISPに対して法的強制力を持つ。その言いがかりが何ら根拠の示されるものではないにもかかわらず。ロビー団体は、こうした警告だけでユーザを罰することを可能とするよう、複数の国で主張を強めてきた。そして、フランスはそのロビーマネーに屈し、3ストライク法を提案したのである。

2回目以降の著作権侵害警告を受け取ると、新たな法律はユーザをインターネットから遮断することを可能にする。そうした警告はISPから送信される。しかし、それは単にアンチパイラシー団体によって収集されたデータだけに基づいている。

本日、フランス文化相のChristine Albanelは、新たな法案を発表した。彼女はこの法案がインターネット海賊行為を激減させることを期待しており、記者会見ではこのように述べている。「海賊行為を100%根絶することができない、というのは理解しています。しかし、私たちはそれを大幅に減少させることができると考えています」。以前より、こうした法律に賛成の立場を取るNicolas Sarkozy大統領は、この法案を支持してこうコメントしている。「インターネットの不法状態が許されてよい理由などありません。」

新たな法案が通ることになれば、フランス市民のインターネット加入は、アンチパイラシー団体の完全な支配下に置かれる。ISPに対してこれらのクレームを送付するための新たな機関が設けられ、そのクレームに基づいてISPは警告メールを送付する。しかし、重大な問題として、IFPIやMPAA、RIAAによって用いられているようなデータを収集する技術は、決して正確なものではない、ということである。

興味深いことに、このフランスの法律は、今年4月、疑わしきファイル共有ユーザをインターネットから切断することを可能にする国の計画を批判した欧州議会に、真っ向から衝突するものである。欧州議会は、些細なファイル共有ユーザをインターネットから遮断することが「人権、市民権とバランス・有効性・抑止力の原則に抵触する」と述べている。

この問題のある法案は、この秋の国会を前に提出される予定である。そして、これが通ることになれば、新たな法律は2009年1月1日より施行される。

ワシントン大学研究グループ、アンチパイラシー団体のユーザ追跡手法の「いい加減さ」を実証

2008年06月19日

原典:TorrentFreak
原題:Study Reveals Reckless Anti-Piracy Antics
著者:Ben Jones
日付:June 05, 2008

ワシントン大学情報理工学部からの新たな論文は、現在のDMCA通知に関わる問題と、その際に用いられる手法を研究している。彼らの主張が確認されれば、BayTSPのようなアンチP2Pグループに、更なるプレッシャーがかかることになる。

“Challenges and Directions for Monitoring P2P File Sharing Networks --or-- Why My Printer Received a DMCA Takedown Notice”というタイトルの論文(PDF)は、DMCA通知を送付するためのIPアドレスの収集に用いられる手法に注目し、『直接的』、『間接的』と呼ばれる2つのおもな手法に集中する。

この論文では、控えめに言っても、アンチパイラシー企業が用いている追跡方法が完ぺきではないことが示されている。我々も昨年、人々を罠にかけてMPAAやRIAAに通知されることが可能であることを報じている。それは本当に簡単で、単にBitTorrentトラッカーのアナウンスURLをクリックさせるだけ、であった。ワシントン大学の研究者たちは、こうした脆弱性を確認している。彼らは、ネットワークプリンター宛の数百の著作権侵害通知を受け取っている。

2007年8月、BitTorrentアクティビティの研究のために、データは収集された。実験を通して、いかなる著作権侵害行為を行わなかったにもかかわらず、研究チームは200以上のDMCA警告を受け取った。これだけでも、こうした通知を送付する組織の根本的な信頼性を疑われるべきことであるし、ましてやコンテンツ産業が「3ストライク」アプローチを促進しようとするのであれば、問題はさらに大きなものとなる。

その後、研究チームは2008年5月にも、そうした状況が変化したかどうか、そして他のIPを「偽装」することができるかどうかを確認するために、再び調査を行った。このときも、実際には行っていない著作権侵害に対して、前回よりもさらに40%増のDMCA通知が送付されてきた。

しかし、この2つの調査間で通知が増加したというだけではなく、研究チームがモニターしていたSwarmの数は減少していた。2007年8月には、彼らは270のSwarmにつき、1つの通知を受けていた。それが4月には、その100分の1以下になっていた。しかし、それぞれの期間に彼らがどのようなtorrentを選択していたのかがわからないので、その違いがターゲットの選択によるものであるのか、それともアンチパイラシー活動の促進であるのかの判断は難しい。たとえば、その増加は、施行がより活発になったのではなく、『よりホットな』torrentを選択したということも考えられる。

このプロジェクトに関わる研究者の1人、Michael PiatekがTorrentFreakに語ったところによると、彼らはBayTSPやその他の施行期間に対して、その追跡手法の脆弱性について報告したが、今のところ、改善してはいないという。また、BayTSPのスポークスマンは、現在のところコメントを控えているが、同社のテクニカルチームが研究について精査することを我々に約束した。

さらに、研究者たちは、アンチP2P活動、たとえばロガーなどを見つけることができるかということも調査している。論文では、これを特定する潜在的な方法や、それを利用して自動的にブロックリストを生成する方法を提供する一方で、既存のブロックリストによって防げるのは、調査によって疑わしいとされた17のIPのうち(住宅からのIPアドレスを除外したもの)10くらいなもので、そのうち8つが「MediaSentry」や「MediaDefender」というタグがつけられていた(ただし、MediaDefenderは施行を行っていない)。

要約すると、論文では「今日、潜在的には、いかなるインターネット利用者であっても、DMCA警告状を受け取る危険に晒されているのである。全くBitTorrentを利用したことのないユーザにも誤った警告が送付されることもあれば、IPブラックリストを利用する実際に著作権侵害を行っているユーザに対してもその不完全さゆえに警告がなされることもある。しかし、全く無関係の人であれ、関係している人であれ、そうした警告の危険性を回避する方法は存在していない」。Bluetackなどのグループには残念なことだろうが、彼らの提供するブロックリストの有効性を否定するものであろう。

最後のパラグラフでは、このようにまとめられている。「我々は、システマティックなモニタリングを回避する一般的な方法として用いられるIPブラックリストが、現在の特定テクニックにおいてはほとんど役立たないこと、そしてモニタリングエージェントが信頼できる範囲は限定されていることを示した。」

うーん、この話題はErnestoかenigmaxに記事を書いてほしかったなぁ。論文を斜め読みして、ここに掲載されていない情報を少し。

研究者によると、アンチパイラシー企業によるネットワーク調査は、単にその参加者のIPアドレスだけを収集するものであって、実際にダウンロード/アップロードしているかどうかを確認しているものではない、という。これは決定的な情報よりも資源の節約を優先させているのではないか、と指摘している。

また、上記の記事内にあるネットワークプリンタってのは、研究者たちが、ソフトウェアエージェントを不正に操作して、プリンタがあたかもSwarmに接続しているかのように偽装したことで、ネットワークプリンタのIPアドレス宛に、MPAAから「Iron Man」や「Indiana Jones」の著作権を侵害したな!という警告を受け取ったという話。もちろん、実際にはダウンロードも、アップロードもなされてはいない。他にもワイヤレスアクセスポイントなどのデバイスでも同様に試したようだ。

さらに、こうした点を「欠陥が存在していることを科学的に明らかにした」と述べている。そして、こうした産業側の実際の施行が公表されていないために、これらの点以外の欠陥が存在していないとは言えない、この研究を踏まえ、産業側施行者たちは、より情報を明らかにすべきである、としている。

この論文については、斜め読み程度にしかしていないので、もうすこしきちんと読む必要がありそうです。

英国調査:若者たちは音楽を、そして合法ファイル共有サービスを強く求める

2008年06月18日

原典:TorrentFreak
原題:Survey Shows Huge Demand for Legal P2P
著者:Ernesto
日付:June 16, 2008

先日公表された、今日の若者たちの音楽消費習慣についての調査は、その大半が違法に音楽をダウンロードしたこと示している。しかし、音楽はこれまで以上に人気があり、回答者の80%が、もし合法的なファイル共有サービスが利用できれば、そのサービスに支払いをするだろうということが示されている。

British Music Rightsによって行われた英国773名の14-24歳の若者を対象とした調査は非常に興味深いものであった。これは若者の音楽消費習慣についての調査であり、その結果からは、彼らの大半が、適当な「合法的」ファイル共有サービスに対して料金を支払うこともやぶさかではない、ということが示されている。

テクノロジーは、誰しもが音楽を楽しみ、共有することを容易にした。インターネットは、人々が音楽と相互作用する方法を変えた。OiNKのようなサイトは、これまで製作されてきたほとんどすべての音楽を、発見し、共有することを容易にした。last.fmのようなサービスは、新たなアーティストを発見し、ファン同士の交流を容易にした。

音楽は、今日の若者にとって、これまで以上に人気があるのかもしれない。実際、調査は最近の大半の若い世代がMP3プレイヤーを所有していることを示している。さらに、14-17歳の間では93%にまで至っている。また、無人島に3つまで持っていくことができるとしたら何を持っていく?という質問に対しては、73%の回答者が音楽コレクションを選択していた。

そのほとんどの回答者にとって(研究によると63%、回答者のほぼ2/3である)、これらの音楽コレクションは違法に入手したものであり、その音楽のダウンロードにはファイル共有サービスが用いられている。平均的なユーザでは、1か月に53曲の楽曲がダウンロードされている。ただ、ヘビーダウンローダとなると、1か月に最高で5,000曲というユーザもいるという。

平均的なユーザのMP3コレクションは1,770曲であった。ただ、その数75,000曲というヘビーなユーザも一部には存在する。音楽コレクションの平均的なサイズは年齢層間での差異は見られなかったものの、違法に入手した楽曲 vs. 合法的に購入した楽曲の割合は年齢層によって大きく異なった。14-17歳の若い世代の回答者は、彼らのコレクションの60%以上が違法に入手された音楽であるとしている。一方、25歳以上の年齢層では13%であった。

また調査では、合法的な有料ファイル共有サービスへの関心についても調査されている。すべての参加者のうち、73%がそのようなサービスに興味を示しており、さらに既にファイル共有サービスを利用する人たちでは、80%にまでのぼった。

回答者は、「download-to-own」サービスに最も興味を持っており、ストリーミングサービスへの関心を示したのは、わずか35%であった。さらに調査では、たとえ合法的なファイル共有が可能となっても、特定のアーティストをサポートしたいために、CDを購入したり、ライブに行くことを継続するだろうということが示されている。

British Music Rightはこの調査を「今現在、音楽産業はしっかりとつかんでいるチャンスがある。この調査はいかに多くの回答者が音楽を愛し、価値を見出しているか、ということを示している。そして、それだけの価値を有していながら、現在のところマネタイズに繋がっていないということが強調される。」と結論付けている。

これまで再三述べてきたように、我々はこの結論にこれ以上ないくらいに同意したい。インターネットとファイル共有テクノロジーは(コピーの)製造とディストリビューションのコストを大幅に削減する。しかし、それでも価格は依然として変わってはいない。なぜか?それは音楽産業が自らの古いビジネスモデルにすがりついて離れないからだ。

音楽産業は、ファイル共有を敵視するのではなく、ファイル共有ネットワークをマネタイズすることに注力しなければならない。Sharing is good thing、ファイル共有から利益を上げるという大きな可能性がそこにはある。

調査結果は非常に興味深い。British Music Rightsのプレりリリースから、PDFファイルをダウンロードすることができる。多数の調査項目をグラフィカルに表現しているので、非常にわかりやすいかも(ただ、その分ひっかけがないか気をつけた方がいいかも)。

MUSIC: WHAT DOES THE “MYSPACE GENERATION” REALLY WANT? :British Music Right

いずれ、詳細に取り上げてみたいと思う。