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Thing 6: Web 2.0 (New Music Strategies)

原典: The 20 Things You Must Know About Music Online (pp.27-31)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies

Thing 6: Web 2.0

あなたのウェブサイトはパンフレットではない。そこは人々が集い、あなたと、そして人々がお互いに繋がる場所である。違うって?では、これからはそうしよう。

インターネットは、その第二フェーズを迎えています。古いバージョンのインターネットはドキュメントのためのものでした。私たちがインターネットに抱いていたイメージは、あちらからこちらへと私たち自身が移動していくというもの、つまりウェブサイトを訪問し、Netscape Navigatorを利用し、インフォメーション・スーパーハイウェイを進む、といった感じだったでしょう。そうした活動はサーフィンになぞらえられました。広告は私たちに「今日はどこに行きたいか」と尋ねていたでしょう?

そこに到着したら、ウェブサイトを読むとか、見ることになっていました。時には、聞いたり、観たり、購入したり、ということもあったでしょうが、最終的には私たちは別の場所に旅立ちました。結局、私たちがそこでしていたのは、私たちを待っていたドキュメントの検査(inspection)でしかなかったのです。読み終われば、またどこか別の場所に向かったことでしょう。

それが、Web 1.0です。

Web 2.0は新たなモデルをもたらしています。それは、ナビゲーションのメタファーやドキュメントのをほとんど使用しません。

これらの新たなウェブサイトは、そこで我々が何かをするための環境です。それらはドキュメントではなく、私たち自身のドキュメントを作成し、私たち自身の選好によって体系化し、それらを通じて他の人々と繋がるためのツールなのです。

以下に、あなたがよく知っているであろう(知っておくべき)ものの一部を挙げましょう。

  • MySpace - ソーシャルネットワーク、膨大な数のバンドが参加している
  • Flickr - 写真共有
  • Facebook - ネットワーキング/ソーシャルアプリケーション
  • Google Reader - RSSフィードアグリゲータ
  • Tumblr - スクラップブックブログ、または『tumblelogs』
  • Wikipedia - 編集可能な全人類の知識
  • Google Docs - スプレッドシート・ワードプロセッサー
  • Del.icio.us - ソーシャルブックマーク
  • YouTube - ビデオ共有
  • Bloglines - RSSフィードアグリゲータ
  • Writeboard - 共同文書作成
  • Netvibes - パーソナライズされたホームぺージ
  • Last.FM - カスタマイズミュージックコンサンプション
  • Odeo - オーディオ&ポッドキャスト作成/共有
  • Streampad - インターネットオーディオプレーヤー
  • MP3Tunes - オンラインミュージックバックアップ/アーカイブ
  • Clipmarks - 共同ウェブクリップ
  • Dropcash - 資金調達サービス
  • 43Things - 目標・野望共有
  • Ta-Da Lists - ToDoリスト
  • Twitter - 今何してる?のマイクロブログ
  • Backpack - 共同作業用ツール
  • Feedburner - フィードのカスタマイズと強化
  • YouSendIt - emailに負担をかけない大容量ファイル転送
  • Amie Street - 人気によって価格が変動する音楽コミュニティ
  • Wordpress - ブログプラットフォーム
  • Omnidrive - フリーオンラインストレージ(訳者注:サービス停止?)
  • Vimeo - ビデオ共有・管理
  • Imeem - ミュージックプレイリスト、ビデオ・写真共有
  • Jumpcut - オンラインビデオ編集/リミックス
  • Reddit - 人気リンク共有・コメント
  • PBWiki - 独自wikiの作成
  • Gmail - ウェブメールより優れたウェブメール
  • Feed43 - どんなサイトのRSSフィードも生成
  • Cambrian House - クラウドソーシングコミュニティ
  • Dropload - 大容量ファイル転送(訳者注:サービス停止
  • RunFatBoy - 個人エクササイズプログラムの作成
  • Diigo - ソーシャルブックマーク・注釈
  • SlideShare - パワーポイントプレゼンテーション用YouTube
  • Vox - ブログを通じたソーシャルネットワーク
  • Wrokhack - ホワイトボードToDoリスト
  • Mog - ブログを通じた音楽共有

こうしたウェブサイトは、バラエティに富んでいますが、ある共通したトレンドを持っています。

1) ドキュメントというよりは、ソフトウェアのようである
2) 一人ではなく、ソーシャルである
3) あなたが何かをするための環境である
4) ユーザ生成コンテンツを含んでいる
5) ユーザはコンテンツの体系化、タグ付けができる
6) 訪問するたびに変化している
7) RSSフィードを利用している(RSSフィードについては、後で1つの『Thing』としてお話しします。ご心配なく。)

これは、今ウェブがどうあるかということです。これらのトレンドはあなたのウェブサイトをより良いものにしてくれるものとなります。あなたのウェブサイトのユーザに、あなたやユーザ同士がインタラクションできるようにしましょう。彼らにコンテンツを提供させ、それを彼ら自身の場所でやってもらうのです。

私が好んで用いているアナロジーは、喫茶店を兼ねたレコードショップです。そこは私のコミュニティの中心となっています。私は、人と交わるために、仕事のために、音楽を聴くために、音楽の話をするために、私の好きな人たちのコンサートを観るために、そのレコードショップに行きます。たまに、レコードも購入します。

人は、時間を過ごしたり、たむろしたり、自分たちの居場所を見つけたり、グループをつくったり、共通の興味を議論したり、そして貢献したりすることが好きなのです。あなたのウェブサイトは、それらを提供することができます。あなたのサイトでWeb 2.0的アプローチを行うということは、単にレジ付きのパンフレットを提供することではありません。そこを人々が訪れ、時間を過ごす場所にするということです。他の音楽ファンとおしゃべりしましょう。彼らにレビューを書いてもらいましょう。もしかしたら、あなたの音楽をリミックスしてくれるかもしれません。

しかし、Web 2.0はあなたの音楽ビジネスを世界に繋げるためのさまざまなツールを提供してもいます。Web 2.0の要素を含んだウェブページを構築することもその1つですが、先ほど紹介したような既存のWeb 2.0ツールに参加し、利用し、適応することもできます。そうすることで、あなたがコミュニティに繋がり、対話に参加し、メディアを作り体系化するための助けとなるでしょう。

あなたは、Flickrのスライドショーやバッジをサイトに取り込むことができます。あなたは、ソーシャルネットワークを利用し繋がることができます。あなたは、Youtubeのビデオをエンベッドすることができます。あなたは、自分の音楽をLast.FMにアップロードすることができます。それによって人々は、あなたの音楽を発見し、それに繋がり、自分の好きな音楽のマップとあなたの音楽とを統合していくことができます。あなたは、共同のプロジェクトのためにBackpackを利用することができます。

Web 2.0は音楽産業がオンラインで抱えている問題のすべてを解決してくれるというわけではありません。しかし、Web 2.0は、絶えず成長を続けるさまざまなツールを、そして、シンプルなWeb 1.0スタイルの静的ウェブページでは為し得なかった、非常に幅広いウェブの活用のコンセプトを与えてくれるものなのです。

翻訳者より:対訳テキストを付記しておきます。原文と訳文の対応を確認したい場合にどうぞご利用ください。何か気になる点がありましたら、どうぞご遠慮なくご指摘ください。

The 20 Things You Must Know About Music Online 目次

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Thing 5: ロングテール(New Music Strategies)

原典: The 20 Things You Must Know About Music Online (pp.24-26)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies

Thing 5: ロングテール(The Long Tail)

インターネットのエコノミクスは、オフラインの世界のエコノミクスとは異なる。それがどのように異なっているかについては、未だに探求が続けられてるが、最も確立した原則に『ロングテール』がある。

ロングテールはもともと、Wired Magazine編集者クリス・アンダーソンが記事として書いたもので、その後、彼のブログや大成功を収めた書籍に書かれていきましたが、実際には非常にシンプルな概念です。これはオンライン環境の重要な特徴を記述したモデルとなります。

グラフの左上は、非常に高い売上数を持った、ごく少数の人気商品を表しています。これらの商品が「ヒット」です。右下の方の「テール(しっぽ)」は、個別に見れば少ない売上数になっていますが、膨大な種類の商品を表しています。

アンダーソンの記事の要点は、インターネットは、大多数の非ヒットが、少数のヒットを経済的に上回るほどの拡大を可能にする、ということです。そして彼は、 まさにこれがインターネットが引き起こしていることだと主張しています。

ある意味では、これは物理的なスペースについての話でもあります。オフラインの環境(現実空間)では棚に置ける商品の数は限られていますが、オンライン(仮想空間)ではストレージがネックになることはありません。従来のレコード店や書店では、最も人気のある商品しか置くことができませんが、オンラインでは、それより遙かに膨大な数の商品を置いておくことができるのです。これはいくつかの議論(issue)を生じさせます。

これに起因する1つ目の議論は、あなたがより多くの商品を購入できるようにするほど、人々はますます非ヒットを探すようになるということです。その影響として、最も人気のある商品のセールスが損ねられることになります。もし、100の商品が購入できるなら、その100の商品がセールス的な成功を享受することになるでしょう。しかし、100万の商品が購入できるとしたらどうなるでしょうか?もちろん、それでも最も人気のある100の商品がセールス的な成功を享受するでしょうが、ヒットを消費する代わりにテールを探す人々の割合は増大するでしょう。

2つ目は、あなたがより多くの商品を購入できるようにするほど、人々は全体的により多くの商品を消費するということです。Amazon.comは他のどの書店よりも多くの本を販売しています―それは他のどの書店よりもたくさんの種類の書籍を販売しているためです。

3つ目、おそらくこれが最も重要な側面になるのでしょうが、ロングテールは、棚スペースの問題を軽減したことによって、オンラインに移行したマスマーケット・リテーラーに大きな可能性をもたらしたのみならず、これまでの方法では購入機会を与えることのできなかったたくさんのニッチ製品に、市場へのルートを提供したということです。

このロングテールの本には、(アメリカ版と英国版とで)2つの副題がつけられていて、それぞれに異なった点が強調されています。1つ目の副題は『売れない商品をたくさん売ることがビジネスの未来である理由(Why the Future of Business is Selling Less of More)』とつけられています。つまり、このトリックは、すべての商品を利用できるようにし、膨大な数の商品を少しずつ販売することであって、その逆ではない、ということになります。2つめの副題は『終わりなき選択がいかにして無限のデマンドを生み出すか(How Endless Choice Is Creating Unlimited Demand)』とつけられています。こちらは少しはっきりしない表現になっていますが、ニッチビジネスへの希望がメッセージに込められています。

オンラインではエコノミクスが変わるということは明らかな事実です。オンラインミュージックのリテーラーは、製品としてのレコードを売ることはないでしょうし、ある商品を保持するために別の商品を破棄する必要もありません。レーベルにとっては、カタログを削除する必要がなくなり、すべての商品をリイシュー(再発)する十分な理由となります。

そして、より容易に検索できるようにすることで、ビジネスとしてますます多くの利益をあげることになるでしょう。

メジャーレーベルが問題を抱えている本当の理由は、海賊行為やファイル共有のせいではありません。もはや、他のヒットと争っているばかりではやってはいけないということなのです。現在、彼らは、これまで経験したことのないほどに、飛躍的に増大した広範な選択肢と争わなければなりません。ヒットの時代は終わりを告げたのです。

こうした単純かつ強力な事実ゆえに、歴史上初めて、テールの経済価値の総計はヘッドの経済価値の総計を上回っています。アマゾンではトップ100のベストセラーよりも、トップ100外の本の方がたくさん売れています。もしかすると、トップ1000内の本よりも、トップ1000外の本の方が売れているかもしれません。.

昨年チャート入りした全レコードのセールスを合計しても、チャート入りしなかった全レコードのセールスの経済価値を上回ることはありません。

あなたには、実際にロングテールの本を手にとって読んでみることをお勧めしたいと思います。これらの概念を理解することで、あなたの利益を上げるためのアプローチや、そうすることでどれくらい利益を上げられるかという考えを劇的に変化させてくれるかもしれません。

是非、この本を探してみてください。少なくとも、アンダーソンのブログには目を通しておきましょう。

翻訳者より:対訳テキストを付記しておきます。原文と訳文の対応を確認したい場合にどうぞご利用ください。何か気になる点がありましたら、どうぞご遠慮なくご指摘ください。

The 20 Things You Must Know About Music Online 目次

  • はじめに
  • イントロダクション(Introduction)
  • Thing 1: 誇大宣伝を信じるな(Don't Believe the Hype)
  • Thing 2: 聞く、好きになる、購入する(Hear / Like / Buy)
  • Thing 3: オピニオン・リーダー・ルール(Opinion Leaders Rule)
  • Thing 4: カスタマイズ(Customise)
  • Thing 5: ロングテール(The Long Tall)
  • Thing 6: Web 2.0
  • Thing 7: 繋がること(Connect)
  • Thing 8: クロス・プロモーション(Cross-Promote)
  • Thing 9: クリックは最小限に(Fewer Clicks)
  • Thing 10: プロフェッショナリズム(Professionalism)
  • Thing 11: 希少性の死(The Death of Scarcity)
  • Thing 12: アイデンティティを分散させること(Distributed Identity)
  • Thing 13: SEO
  • Thing 14: 承諾(Permission)
  • Thing 15: RSS
  • Thing 16: アクセシビリティ(Accessibility)
  • Thing 17: 報酬とインセンティブ(Reward & Incentive)
  • Thing 18: 頻度がすべて(Frequency is everything)
  • Thing 19: 感染させよう(Make it viral)
  • Thing 20: 製品は過去のもの―関係を売るということ(Forget product--sell relationship)
  • 結論(Conclusion)
  • あとがき

Thing 4: 訪問者があなたのサイトに求めるもの (New Music Strategies)

原典: The 20 Things You Must Know About Music Online (pp.21-23)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies

Thing 4: カスタマイズ(Customise)

ここでは、音楽産業がオンラインで見落としがちな1つの単純な事実をお話ししよう。やり方は1つだけではない。たくさんのやり方がある。1つのサイズが万人に合うということはない。

あなたが良く目にするウェブサイトは、このような感じではないでしょうか。トップページには写真が貼ってあって、ちょっとした宣伝文句が書かれています。そして、ページの上部、またはサイドバーに簡単なナビゲーションがあります。そのリンクには、About Us、Gallery、Downloads、Contact、Our MySpaceと書かれています―そのリンク先に何があるのかはだいたい想像がつくでしょう。

もちろん、こうしたウェブサイトが悪いというわけではありません。実際、わざわざ一から作り直すのは賢明なことではありませんし、訪問者は通常のナビゲーションに慣れているわけですから、あなたのサイトのためだけに新たにナビゲーションシステムを学習したくはないでしょう。ここで私が指摘している問題はそういったことではありません。

ここであなたに気づいてもらいたい問題は、サイトがどうあるべきかについての無批判な、デフォルトの姿勢にあります。実際、ウェブサイトでは、あなたの存在とあなたがしていることを伝えなければなりません。更に重要なのは、あなたがターゲットとするオーディエンス(訪問者)に、あなたが望むような形で、あなたを認識してもらわなければならないということです。

あなたの音楽会社は他のどの音楽会社とも異なっていますし、あなたは他の誰もがしないことをしています。意図的に他の人がしていることを避けることだってあるでしょう。もし、他の誰もがやっていないのであれば、あなたの音楽は(うまくいけば)ユニークなもの、といえるでしょう。でも、紋切り型のウェブサイトでは、そんなことは伝わりっこありません。

つまり、あなたがウェブサイトでしなければならないことがいくつかあるのです。その中でも、おそらく最も重要なのは、あなた自身の存在を、そして、あなたがどのようなコミュニケーションを望んでいるのかを反映させるということです。そのやり方は100人いれば100通りのやり方があるでしょうから、ここでは「その意味することをよく考えよう」としか言えません。

とはいえ、私が言わんとしていることを理解してもらうために、いくつかの例を挙げてみましょう。

たとえば、ボードにメモを貼り付けるような感じで、ファン同士がメッセージボード上でコミュニケーションをとれる、というアーティストのページはどうでしょうか。それがフロントページです。その他すべてのものはそこから始まります。なぜなら、掲示板こそが訪問者にまたきてもらうために重要なものだからです。であれば、それは『ディスカッション』ページにではなく、最初に、一番に表示させるのです。

サイトのトップページを『TONIGHT』フライヤーとして、最初のページに今晩のギグの情報を掲載するライブハウスもあります。そのページがブックマークされたり、再び訪問してもらえるのは、そのためです。訪問する人たちは、そのウェブサイトに「今晩は誰のステージ?」を求めているわけですからね。しかし、その情報を見つけるために5回も6回もクリックしなければならないのであれば、バーの前で笑顔のスタッフと撮った愛らしい写真も見逃されてしまうでしょうし、それどころかライブアクトやスケジュールのページすら見てもらえないことになるでしょう。

音楽出版社の中には、彼らのアーティストたちをシンクロさせることを重視したいというところもあるでしょう。そのために、異なるジャンルのアーティストのミュージッククリップを多数掲載することで、訪問者が他のアーティストや他の音楽に興味を持つことを促そうとしています。

レーベルのウェブサイトを設けることせず、その代わり個々のアーティスト毎にウェブサイトを構築させ、互いにリンクさせているレーベルもあります。これは、人々は特定のレーベルから音楽を探すことはないが、相互に関連した音楽を探そうとする、ということに基づいています。

ただ、あなた自身のサイトを自力で構築しなければならない、というわけではありません。最近では、オンラインで数多く提供されているパーツをあなたのフレームに埋め込むだけで、自前のウェブサイトを即座に、簡単に作り上げることができます。これはWeb 2.0の喜ばしいところでしょう(これについてはもうすぐ詳細をお話しします)。

Google Mapsをあなたのウェブサイトに埋め込むことも可能です。ツアーのページに表示させることで、人々はあなたのギグを簡単に見つけることができるようになるでしょう。また、カスタマイズしたAmazonストアをサイト内に置き、紹介料からお金を得ることもできます。さらに、Spreadshirtのようなところを通じて、Tシャツの販売を行うこともできます。

RSS Feed(これについてももうじきお話しします)で、ウェブ中からやってくるあなたのオーディエンスに、あなた独自にカスタマイズされた最新のニュースやコンテンツを埋め込むこともできます。

さらに、『Skype Me』ボタンを設置することで、あなたのウェブサイトのユーザはマウスを1クリックするだけで本物のヒトと会話することができるのです。もちろん、それがあなたがやっていることに役立つのであればの話ですが。また、それはあなたのウェブサイトの訪問者に、いつあなたが不在にしているのかを知らせることにもなります。

これは、まさに手始めに行うことです。ウェブはオーダーメイドであり、あなたが望めばまるでレゴのように組み立てることができます。ほとんど自由に、あなたの好きなようにコンテンツを並べることができるのです。ただし、デザインの側面も見落としてはなりません。たとえ、良いパーツを見つけられなくても、あなたはいつだってそれをゼロから作成することができるのです。これら2つの組み合わせによって、最良のものを作り出すことができるのです。

ここで最も重要なことは、あなたは単にレディメイド(既成)のものを手に入れただけではない、ということです。確かに、それがオンラインにあって利用できるようにすれば十分だと思われるかも知れませんが、もしこれがあなたの収入源であるのだとすれば、よりポジティブなやり方で、あなた自身を他の人と区別したいはずです。他のみんなと同じウェブサイトで、ありきたりな古い手法に従っている、ということはあなたを助気てくれるものではありません。そんなことは望んでいないでしょう?

The 20 Things: You Must Know About Music Online 目次

  • はじめに
  • イントロダクション(Introduction)
  • Thing 1: 誇大宣伝を信じるな(Don't Believe the Hype)
  • Thing 2: 聞く、好きになる、購入する(Hear / Like / Buy)
  • Thing 3: オピニオン・リーダー・ルール(Opinion Leaders Rule)
  • Thing 4: カスタマイズ(Customise)
  • Thing 5: ロングテール(The Long Tall)
  • Thing 6: Web 2.0
  • Thing 7: 繋がること(Connect)
  • Thing 8: クロス・プロモーション(Cross-Promote)
  • Thing 9: クリックは最小限に(Fewer Clicks)
  • Thing 10: プロフェッショナリズム(Professionalism)
  • Thing 11: 希少性の死(The Death of Scarcity)
  • Thing 12: アイデンティティを分散させること(Distributed Identity)
  • Thing 13: SEO
  • Thing 14: 承諾(Permission)
  • Thing 15: RSS
  • Thing 16: アクセシビリティ(Accessibility)
  • Thing 17: 報酬とインセンティブ(Reward & Incentive)
  • Thing 18: 頻度がすべて(Frequency is everything)
  • Thing 19: 感染させよう(Make it viral)
  • Thing 20: 製品は過去のもの―関係を売るということ(Forget product--sell relationship)
  • 結論(Conclusion)
  • あとがき

Thing 3: オンラインのオピニオンリーダーを探せ (New Music Strategies)

原典: The 20 Things You Must Know About Music Online (pp.17-20)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies

Thing 3: Opinion Leaders Rule (オピニオン・リーダー・ルール)

どんな音楽を購入すべきかについてあなたはどうやって知るのだろうか?別の誰かががそれを教えてくれることもあるが、概してそれはいくつかの媒介ルートを経てくる。異なるメディア、異なる人々、しかし、1つの原則。

直接聞いて好きになるという以外に、音楽に出会うための最も一般的で信頼性の高い方法に、オピニオンリーダーから伝えられるというものがあります。これはよく、プレスレビューやコラム、ラジオでのフィーチャーといった形をとっています。時折、テレビでも目にしますね。ある人たちから、このレコードが素晴らしいという意見を聞き、それがリスペクトできるものだとしたら、あなたが説得される可能性は高まるでしょう。

洗練されたオピニオンの説得力に逆らうことはできません。レーベルが、オピニオンをリスペクトされた人に自分たちの音楽を聞いてもらおうと大量の時間や資源を費やすのはそのためです。

これは何も新しいお話ではありません。

しかし、インターネットがもたらした変化は、オピニオンのソースを爆発的に増やしたということにあります。たくさんの読者を抱えるインターネットオンリーの出版物があり、そのライター達は、あなたの音楽の素晴らしさを伝えようとしてくれる存在なのです。たとえば、PopMattersPitchfork Mediaなどは知っておかなければならないでしょう。

また、ブロガーもますます重要になってきています。数十万人規模の訪問者や購読者を持つようなトップブログは、ネタとなるクールなものだけを必要としています。そうして言及されたものは膨大なウェブトラフィックを生み出すことになります。たとえばBoingBoingを見てください。このブログは音楽やレコードを主に扱っているわけではありませんが、彼らがあるものについて言及すれば、極めて多くの人々の目に触れることになり、インターネット上で注目されるトピックとなるのです。

それでも、音楽に特化して議論するブロガーたちはもっと重要な存在です。時間をかけて読者から高い信頼を勝ち取ったブロガーであれば、なおのこと注意を払わなければなりません。Quick Before It MeltsのJimがあるものを良いと言えば、それを読んだ人々はおそらく説得されるでしょう。

さらに、こうしたmp3ブログでは、悪評(bad review)をほとんど目にすることがないというのも興味深いことです。これは音楽の良し悪しを見分ける能力が決定的に欠けているということではありません。むしろ、その逆です。mp3ブロガーたちは、これこそ絶対に、全面的にレコメンドしなければならない、というものでない限りは、話題にすることさえないのです。旧来の音楽メディアであれば、良いもの、悪いもの、凡庸なもの、それぞれに等しく紙面や時間を割いてきましたし、ターゲットとされるオーディエンスも可能な限り広く設定されてきました。しかし、大半のmp3ブログはニッチなものに、狭く深くフォーカスをあて、真に素晴らしいものだけを取り上げるのです。

では、どういった人たちがあなたの音楽を取り上げたいと思ってくれるでしょうか?その足掛かりとして、The Hype MahcineMonkeyFilterが提供している包括的なオンラインリストを利用するとよいでしょう。

ただ、それらのリストを調べあげ、あなたの音楽のターゲットとなりうる嗜好を持った人たちを数多く探し出すというのは、かなり骨の折れる作業になります。それよりも、あなたの音楽とジャンルの近いアーティストたちを取り上げているブログに注目した方が良いでしょう。

そういった点では、Hype Machineは何かと便利なところがあります。

たとえば、あなたの音楽がGreen Dayとたくさんの共通性を持っていたとしましょう。Hype Machineでちょっと検索してみると、最近Green Dayについて言及したブログのエントリ一覧が表示されます。そうしたブロガーたちは、あなたの音楽について語ってくれるにはもってこいの人たちでしょう。彼らにプロモーションするのです。彼らは既にあなたの音楽を好きも同然ですし、音楽について自分のオピニオンをリスペクトしてくれる読者たちに気に入った音楽を伝えたいと思っているでしょう。

さらに、あなた自身がオピニオンリーダーになればよいのではないか、と思われるかもしれません。ブログを書くことの影響力については、後の章で詳細にお話ししますので、ここではちょっと考えてもらう程度にとどめておきましょう。あなたの音楽を好きになってくれそうな音楽ファンたちに囲まれるために、彼らの好む音楽の信頼されたエキスパートとなること以上に良い方法などあるでしょうか?

ブログは始めるのも簡単ですし、書くのも容易です。ただ、ここではMOGをお勧めしたいと思います。MOGはオンランコミュニティで―MySpaceにも少し似ています、ただし良い面だけが―、音楽の議論に特化しています。こうした環境でオーソリティとなることが、レコードを売るためのスマートな方法となりうるのです。

しかし、オピニオンリーダーは、音楽の知識を持ち合わせている個人だけとは限りません。オンラインでは人々の集合がオピニオンリーダーとなりえます。もちろん、それが適切な集合であれば、ですが。オンラインで売り上げを伸ばす(upselling)非常に効果的な手法の1つに(正確には「クロスセル(cross-selling)」と言ったほうがよさそうですが)、『コレを買った人はソレも買っています』というAmazonのモデルがあります(反面、シニカルな友人には「クズを買った人はクソも買っています」と見られるかもしれません。)

ある頭の切れる人の話をしましょう。彼はAmazon.co.ukで人気の高いレコードを100枚ちょっと購入しました。それらはまさに彼が売ろうとしてたレコードと同じジャンルのものです。そして、彼は購入のたびに、彼自身のレーベルのレコードも購入しました。まもなくAmazonは、この特定のコレを購入している人が彼の特定のソレを購入しているという事実を知ることとなりました。

余計に購入した自らのレーベルのレコードを売りさばくには、ちょっとしたディスカウントとちょっとした時間というコストを必要としましたが、しかし彼はこれをプロモーションのためのコストであると割り切っていました。この手法は、誰の目から見ても成功した戦略となりました。

すべての人にこうしたやり方をお勧めするわけではありませんが、こうしたやり方は重要なポイントを突いています。Amazonのクロスセルのような消費者の行動によって生成されたものであれ、洗練された個人の熟慮的な考えであれ、信頼されたオピニオンはパワフルなツールなのです。

このストーリーの教訓は、「Hear/Like/Buy」以外にも、信頼されたレコメンドがあなたの音楽にとっての最高のプロモーションであるということ、さらに、そうしたレコメンドはオフラインよりオンラインでこそ短期間に効果を上げるということです。

The 20 Things: You Must Know About Music Online 目次

  • はじめに
  • イントロダクション(Introduction)
  • Thing 1: 誇大宣伝を信じるな(Don't Believe the Hype)
  • Thing 2: 聞く、好きになる、購入する(Hear / Like / Buy)
  • Thing 3: オピニオン・リーダー・ルール(Opinion Leaders Rule)
  • Thing 4: カスタマイズ(Customise)
  • Thing 5: ロングテール(The Long Tall)
  • Thing 6: Web 2.0
  • Thing 7: 繋がること(Connect)
  • Thing 8: クロス・プロモーション(Cross-Promote)
  • Thing 9: クリックは最小限に(Fewer Clicks)
  • Thing 10: プロフェッショナリズム(Professionalism)
  • Thing 11: 希少性の死(The Death of Scarcity)
  • Thing 12: アイデンティティを分散させること(Distributed Identity)
  • Thing 13: SEO
  • Thing 14: 承諾(Permission)
  • Thing 15: RSS
  • Thing 16: アクセシビリティ(Accessibility)
  • Thing 17: 報酬とインセンティブ(Reward & Incentive)
  • Thing 18: 頻度がすべて(Frequency is everything)
  • Thing 19: 感染させよう(Make it viral)
  • Thing 20: 製品は過去のもの―関係を売るということ(Forget product--sell relationship)
  • 結論(Conclusion)
  • あとがき

Thing 2: 音楽は聞いて好きになったからこそ購入される (New Music Strategies)

原典: The 20 Things You Must Know About Music Online (pp.14-16)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies

Thing 2: 聞く/好きになる/購入する (Hear / Like / Buy)

音楽マーケティングには、オンライン、オフラインに関わらず、高度なトリックやTipsが数多く存在する。しかし、あなたがこの基本的原則を無視するのであれば、それらのトリックやTipsは何の訳にも立たない。

音楽は、メディアの消費という点では非常にユニークです。図書館で読んだ本がとてもおもしろかったからその本を購入する、ということはありえますが、その映画を好きになったから映画チケットを購入するということはありません。映画の場合、基本的には最初に購入して、それから消費することになります。

DVDはエクスペリエンスを購入するという点では、音楽にやや近いかもしれません。その映画をとても好きになったのでDVDを購入する、ということです。しかし同時に、それ以前に一度試してみた、つまり映画館でそれを見るためにお金を支払ったために、その映画をとても好きになるという傾向があるといえます。

しかし、音楽は異なります、それはラジオが証明してくれているところでもあります。音楽プロモーションのための最も頼れる方法は、人々に音楽を聞かせる、ということです。出来れば、何度も何度も―それも、無料で。その後しばらくして、あなたがラッキーであれば、人々はあなたの音楽を知り、好きになってくれます。そうなれば、遅かれ早かれ彼らはあなたの音楽を所有したくなっているでしょう。

ただ、これはポップミュージックだけに限った話ではありません。ゴミ出しに出たときについ口ずさんでしまうような、そんな頭の中にこびりついてしまうような音楽だけに限らないのです。いわゆる『シリアス』な音楽も、何度も聴くことによって利益を得るのです。いや、こうした音楽の方がなおさらでしょうか。作品がチャレンジングであればあるほど、より多くの露出を得ることで、真に受け入れられ評価されることになるのです。

同様に、音楽を好きになることはエンターテイメントだけの話ではありません。多くの人にとって、音楽の消費はシリアスなビジネスです。ここでの“消費”という言葉は、購入すること、聴くことだけを意味しているのではありません。収集、体系化、そして個人の基準に照らして音楽を理解することも含まれています。そうした領域に踏み入るには、衝動買い以上のものでなくてはなりません。

しかし、いずれの場合でも―それがポップチューンであれ、非常に政治色の強いパンクアルバムであれ、実験的なアバンギャルドな組曲であれ―、重要なことは非常にシンプルです。人々は音楽を聞かなければならない、ということです。彼らはその音楽を聞いたことで好きになり、その後ようやく、あなたがラッキーであれば、音楽を消費する(単に購入したり、聴くということだけではありません)ために経済的関係に関わってくれるのです。

これは、聞く、好きになる、購入する、という順番で起こるものです。これ以外の順番で生じるということはあり得ません。人々がまず音楽を購入し、それを聞き、好きになる、などということを望んでも詮無きことです。それは起こりえません。

もちろん、これはロケットサイエンスではありません。非常にわかりやすく、直感的で、実際的なものです。しかし、音楽をオンラインでプロモーションするとなると、多くの人がそれを忘れてしまうのです。

実際に、知らない音楽を購入するなどという人はいないでしょう。もちろん、知らない音楽であれば聞かれることもないのは言うまでもありません。特に、それが彼らの通常の評価基準から外れた人々の音楽であったときには、より顕著になるでしょう。

また、30秒程度のサンプルは時間と帯域の浪費でしかありません。実際それは役立たないところか、悪影響を及ぼします。あなたの音楽を好きになるには30秒では足りません。彼らにあなたの音楽を聞かせ、それを所有させ、ともに暮らさせるのです。そうして、彼らをファンにするのです。

以前にも増して、あなたはそうした関係を築かねばならなくなっています。そうしなければ、わざわざ聞いてくれることもありませんし、単純に他所へ行ってしまうだけだからです。どれほどあなたの音楽が素晴らしかろうが、あなたは他の数百万の選択肢と戦っているのです。もう1度言いましょう。数百万です。

音楽をプロモートし、カスタマーと経済的関係を構築するための最もシンプルな方法、それは彼らに聞いてもらうということです。彼らにあなたの音楽を好きになってもらい、彼らの音楽のコレクションの一部として聞いてもらうのです。そうすれば、彼らはあなたにお金を受け取ってほしい、そう思うでしょう。

これは単にオンラインミュージックにとってだけの真理というわけではありません。それはまさに、いかにして資本主義が機能するかということでもあります。価値を提供し、そのあとでお金を受け取るのです。

あなたは最初にお金を手にすることはできないのです。そして、価値を判断するのはあなたではありません。

The 20 Things: You Must Know About Music Online 目次

  • はじめに
  • イントロダクション(Introduction)
  • Thing 1: 誇大宣伝を信じるな(Don't Believe the Hype)
  • Thing 2: 聞く、好きになる、購入する(Hear / Like / Buy)
  • Thing 3: オピニオン・リーダー・ルール(Opinion Leaders Rule)
  • Thing 4: カスタマイズ(Customise)
  • Thing 5: ロングテール(The Long Tall)
  • Thing 6: Web 2.0
  • Thing 7: 繋がること(Connect)
  • Thing 8: クロス・プロモーション(Cross-Promote)
  • Thing 9: クリックは最小限に(Fewer Clicks)
  • Thing 10: プロフェッショナリズム(Professionalism)
  • Thing 11: 希少性の死(The Death of Scarcity)
  • Thing 12: アイデンティティを分散させること(Distributed Identity)
  • Thing 13: SEO
  • Thing 14: 承諾(Permission)
  • Thing 15: RSS
  • Thing 16: アクセシビリティ(Accessibility)
  • Thing 17: 報酬とインセンティブ(Reward & Incentive)
  • Thing 18: 頻度がすべて(Frequency is everything)
  • Thing 19: 感染させよう(Make it viral)
  • Thing 20: 製品は過去のもの―関係を売るということ(Forget product--sell relationship)
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