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スウェーデン海賊党、9月の総選挙に向けたマニフェストを公表

以下の文章は、TorrentFreakの「Pirate Party Ramps Up To Invade Swedish Politics」という記事を翻訳したものである。ちなみに、1ヶ月近く前の記事です。

原典:TorrentFreak
原題:Pirate Party Ramps Up To Invade Swedish Politics
著者:Ernesto
日付:August 02, 2010
ライセンス:CC by-sa

本日、スウェーデン海賊党は、9月の選挙に向けたマニフェストを公表した。2006年の初出馬からたくさんの経験を積み、海賊党はプライバシー、文化、知識に関わる問題に焦点をあて、複数の議席獲得を目指している。同党第一の目標は、非営利のファイル共有を合法化し、推奨することにある。

ファイル共有に関連して、世界中の視線がスウェーデンに集まることがしばしばある。かつてはThe Pirate Bayの拠点であり、海賊党が初めて結成された地であったためだ。この2本の支柱は、ここ数年でますます絡み合っている。

2006年5月、結党されたばかりの海賊党は、スウェーデン警察によるThe Pirate Bayへの強制捜査を受けて、党員数を急増させた。その結果、海賊党は主流メディアからの注目を集め、同年の選挙では議席獲得はならずも、議席を持たない政党としては三番目に大きい政党となった。

それから3年間の活動を経て、海賊党は2009年にスウェーデンから欧州議会選挙に参加した。この選挙は、The Pirate Bayに関与していた4名に対する有罪判決から数週間後に行われ、選挙期間中、この話題は何度も取り上げられた。その結果、海賊党は全投票の7%を獲得し、欧州議会に2つの議席を獲得した。

9月の選挙でも、The Pirate Bayは選挙キャンペーンの中心的なテーマとなりそうだ。今年5月、海賊党は、ホストが法的トラブルに巻き込まれていたThe Pirate Bayに帯域の提供を申し出た。それから2ヶ月後、サイトをスウェーデン議会内におき、(訳註:何かあったら)議員特権を行使すると公表し、サプライズをもたらした。

海賊党は、9月の選挙で昨年の欧州議会選挙と同様の成功を目指している。本日、海賊党はマニフェストを公表した。2006年の選挙では7ページだったマニフェストも、今年の選挙では27ページに増えている。マニフェストは主に3つのパートからなり、海賊党が注視する中心的なテーマとして、プライバシー、文化、知識があげられている。

海賊党は、著作権とファイル共有に対して、よく知られた信念を持ち、今回の選挙でもやはりそれは変わらないようだ。同党は非営利のファイル共有は合法化されなければならないと考えている。さらに、非営利目的のコピーを行ったとして個人を訴えようとする人々に罰を科すべきだと提唱してもいる。文化の広がりを阻害することや「著作権の濫用」に対しては、最高2年の懲役を科すべきだとしている。

海賊党はしばしば単一争点政党であると思われているが、実はファイル共有関連の主張は全体の一部にすぎない。オフラインでのプライバシーの確保(たとえば、アイデンティティ・チェックを受けることなく国内を自由に旅行する)も、同党が関心を向ける問題だ。同党はさらに、特許全般の廃止は必要ないとしながらも、医療、生物学、ソフトウェアの特許は廃止されるべきだと主張する。

海賊旗を掲げる海賊党支持者

海賊党代表のリック・ファルクウインエはTorrentFreakに「私たちは議会への参加を目指しています。前回の欧州議会選挙と同様に、4.00%以上の得票によって政治的成功を収めることで、世界に衝撃をもたらすことができるでしょう。現時点での世論調査では1~2%ですが、私たちはまだ選挙キャンペーンを開始していないためでしょうね。」と話す。

「私たちは依然として重要かつ象徴的な争点を模索しています。しかし、今日の海賊党は昨年の欧州議会選挙以前に比べて、遙かによい状況にあると言えます。前回の選挙では、投票までの38日間、どのくらいの票を得られるかの見通しも立たなかったのですから。私たちは他の政党とは違い全力疾走できます、そして私たちは自らの役割に全力を尽くす活動家なのです。投票が終わり、選挙集計が始まるまで、厳し選挙戦になるでしょうね。」とファルクウインエは語った。

現在の世論調査の結果からは、短期的に支持を獲得するための戦略が必要とされているように思える。しかし、海賊党はかつてのように、外部からの援護射撃を受けられるかもしれない。偶然にも選挙の数日後より、The Pirate Bayの4名の控訴審が始まる。これにより、The Pirate Bayとその支持者たちにとって非常に重要なこの問題が、政治的議論において重要な役割を果たすかもしれない。

「TorrentFreak読者の皆さんには是非、海賊党に投票していただきたい。首相が変わるとか、留任する以上に、海賊(a Pirate)がスウェーデン議会に乗り込む方が、ものすごく大きなインパクトがあるでしょう。それにより、インターネットを検閲や盗聴、侵略から救うことになるのです。」

ファルクウインエによれば、海賊の政治システムへの侵入は、スウェーデンがインターネットを救うために真に必要なことだという。「それが我々のコモン・カルチャーを解放することになるのです。スウェーデンのみならず、世界をも変えるでしょう。変化に加わるのです、そして孫世代に自慢してやろうじゃありませんか。」

スウェーデン海賊党の選挙絡みの話題としては、以下の記事も書いたのでよろしければ是非。

スウェーデン海賊党、児童ポルノ法・非実在青少年規制にもの申す:「絵を描いたとして誰が傷つきますか」 - P2Pとかその辺のお話@はてな

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ゲーム製作者から違法ダウンローダーへ:「年に1本からでもいい、ゲームは買うようにしよう」

以下の文章は、TorrentFreakの「Game Dev: Sometimes It’s OK to Steal My Games」という記事を翻訳し、私heatwaveが加筆したものである。加筆箇所は破線の枠内。

原典:TorrentFreak
原題:Game Dev: Sometimes It’s OK to Steal My Games
著者:Ernesto
日付:August 04, 2010
ライセンス:CC by-sa

ほとんどのコンテンツ製作者はパイラシーの負の側面だけを見る。しかし時折、我々はまれな例外に遭遇する。Spiderweb Softwareの社長でありヘッドプログラマーのジェフ・フォーゲルは、パイラシーが絶対的な悪だとは言い切れないという。彼は自身のゲームを割っても構わないと思えることもあるとして、その理由を説明した。

多くの映画、音楽産業団体によるアンチパイラシー活動について、我々TorrentFreakしばしばお伝えしてきたが、パイラシーはゲーム産業においても蔓延している。

昨年、最も違法ダウンロードされたPCゲームは4,100,000回ダウンロードされたが、おそらくこの記録も2010年に更新されるだろう。

違法ダウンロードがゲームパブリッシャーの収益にどのような影響を与えているのかは、判断が難しい問いである。つまり、違法ダウンロードがなかったとして、そのゲームを何人が購入しただろうか?また、ゲームの違法ダウンロードは今日の体験版として機能し、ゲームの購入を促すという可能性はないのか?

今のところ、これらの問いに答えは出されてはいない。しかし、誰もゲームにお金を払わなくなれば、産業は滅びるということは言えるだろう。とはいえ、これまでのところ、産業滅亡の兆しすら見てはおらず、むしろ昨年は記録的セールスさえお目見えしたくらいだ。

ゲーム産業で働く全ての人が、パイラシーを絶対的な悪だと考えているわけではない。もちろん、ゲームの収益によって生計が成り立っている人なら誰だって、海賊版ではなく正規版を購入する消費者を好むだろう。しかし、中には前者から『得るもの』があると考えるデベロッパーもいる。

Spiderweb Softwareの社長でヘッドプログラマーのジェフ・フォーゲルは、丁寧に綴られたブログエントリの中でその理由を説明している。「このブログエントリは、海賊版ソフトウェアの陽の側面について書いたものです。私のゲームを盗んでも構わないというだけではなく、そこから得るものがある、そんな時代のお話です。おそらく、ゲームデベロッパーからこんな話をするというのも滅多ないことでしょう。」

ジェフはエントリの冒頭で、この話題に触れることで、違法ダウンローダーにお金を支払わなくても良いと確信させてしまうことを懸念しながらも、彼の視点からゲームビジネスを語るには、パイラシーの問題は避けて通れないのだという。

「みんながやりたいようにやった結果、どうなってしまうのか?」、彼はこれを、ある行為の道徳性をはかるための問いだと考えている。つまり、ほとんどの人がゲームにお金を支払わなくなれば、メーカーはこれまでのようなゲームを作ることはできなくなり、広告ベースのFlashゲームのようなものばかりになってしまう、と。彼はFlashゲーム自体を否定するわけではないが、彼自身Starcraft 2のようなゲームが好きだという。 そして、広告だけでStarcraft 2は作れない、と。

だから彼は「もちろん、パイラシーの大半は悪いことである」という。パイラシーを正当化したり、それが良い行為であるかのように主張されることもあるが、それに対して彼はこう述べる。「たくさんのクールなものをタダで手に入れることもできます。もしくは、倫理的に尊敬される存在になることもできます。ただし、両方を満たすことはできないのです、滅多には。」

ジェフは、ゲームの違法コピーの大半は、産業に利益をもたらさないことを認める一方で、その現象の陽の側面も認めている。「正直にお話ししますと、パイラシーは絶対的な悪ではないと考えてしまうようなことが時としてあることを、認めざるをえません。たとえ奪い取られたのであっても、私はそこから得るものがあるのです。」

彼は説明を続ける。彼はしばしば、ネットカフェで彼のゲームを楽しんでいるというロシアや東南アジア、インドの人たちからメールを受け取るのだという。しかし、彼らには正規版を買うだけの余裕がない。中には、どうしてもゲームが欲しいと言って、シリアルを無料でくれないかと懇願されることもあるそうだ。

中には騙しがあるのかもしれないが、ほとんどは心からの嘆願であるとジェフはいう。その理由として、海賊版を入手したいなら、いくらでも、簡単にそうするだけの手段はある、と指摘する。

「こうしたメッセージを受け取ると、『俺のイカれたゲームを割ってくれよ!』と伝えたくなります。つまり、まじめな話、電子メールを書き上げるための使った時間を、BitTorrentの使い方を学ぶために割いた方が彼らにとってよっぽど有益だったはずです。」

ジェフは無料でシリアルを提供することはしなかったが、メールの差出人たちがBitTorrentで無料のコピーを手に入れることを望む。彼の作品を楽しめるようにと。

「しかし、こうした子どもたちが私のゲームの海賊版を手に入れていてほしいと心から願うのです。[…] 世界的な金融秩序の気まぐれのせいで、どうやっても私のゲームに手が届かない人たちがいる。そんな人たちが私のゲームを楽しんでくれたとしたら、私はそこに生きる喜びを感じます…。」

これは第三世界の国々に限った問題ではない。富める国に住んでいても、日々の食事にすら困っている人々は数限りなくいる。ジェフはそうした人々が彼のゲームをダウンロードし、個人的に使用したとしても、気にはしないのだという。

「長期の失業、破産などに直面した人々も、私のゲームに支払うだけのお金は持っていないでしょう。そんな人たちが、海賊版であれ私のゲームをプレイして日々の苦悩を一時的にでも忘れられるのなら、素晴らしいことです。少しでも助けになるのなら嬉しく思います。」

ジェフの考えは実に筋が通っている。彼の考えに同意する人は少なくないだろう。彼が話している状況では、パイラシーはセールスを害することはない。その人々はゲームを購入するだけのお金を持っていないのだから。

しかし、明確な線引きもまた難しい。たとえば、ゲーム好きの子どもがいて、月に1本だけゲームを購入し、もう1本をBitTorrentで手に入れていたとしよう。その子どもは、年に12本のゲームを購入し、12本のゲームを違法ダウンロードする、それはフェアなのだろうか?

ジェフは、もし可能なのであれば、ゲームの購入を検討すべきだと結論づける。「もし、君がPCゲームが好きで、でもいつも違法ダウンロードしているのだとしたら、年に1本、ちゃんと買うところから始めて欲しいのです。1本でいい。お願いだから。君の好きなものが、これからもあり続けるためには、そうでなきゃいけないんです。」

そうすることで、自分自身の高潔さを感じることができるかもしれないとジェフはいう。しかし、最終的には、そうすることで、自分の利益、つまり大好きなゲームをこれからも続けられることに繋がっていると理解してほしいという。

では、どんなゲームにお金を支払うべきか?ジェフはこう答える。「たとえば私のような、家族を支えるだけで精一杯な弱小インディメーカーをサポートすべきだと考えたくなるかもしれません。しかし、そうは思えません。Starcraft 2を作った人たちにも家族がいるのです。報いるべきだと強く感じたゲームを購入するのです。あなたに最高の楽しさを与えたゲーム、産業に前進をもたらしたゲーム、あなたをフェアに扱ったゲームに、お金を支払うべきなのでしょう。」

最後に彼はこのように書いている。「パイラシーは絶対に正しい、絶対に悪い、とお怒りの方もいるとは思います。でも私がここで言いたいのは、現実をもう少し考えてみてもよいのではないか、ということなのです。」ゲームの収益はそれに携わる人の、その家族の生活を支え、次のゲームを作る基礎となるという現実、そして自分の力ではどうすることもできない貧困によりゲームを正規購入することもできず、しかし海賊版で日々の苦悩から一時の解放を得ているという現実、その現実から目を背けて正当化したり批判したりすることは容易だが、行為の背後に潜む問題を無視するだけのことなのかもしれない。

そして、ジェフはこう続ける。「最後にもう一度、あなたはたくさんのクールなPCゲームをタダで手に入れることもできるし、尊敬すべき存在でいることもできる。その両方を満たすことはできない。時には、ソリューションの側に立ってみてはいかがでしょうか?」

あなたはどう思う?

Valve調査:Steamユーザの3分の1くらいがBitTorrentをインストールしてた

以下の文章は、TorrentFreakの「Steam Gamers Are Avid BitTorrent Users」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Steam Gamers Are Avid BitTorrent Users
著者:enigmax
日付:August 24, 2010
ライセンス:CC by-sa

Valveが興味深いユーザ調査を公表した。この調査は、Steamクライアントを使用しているコンピュータにどんなソフトウェアがインストールされているかというものである。FlashやAcrobat、Firefoxが大きな割合を占める中、BitTorrentクライアントも健闘している。uTorrentはiTunesと同程度のインストール率であった。

Valveはゲーム開発者やデジタルディストリビューター向けに、長期にわたりユーザのデータを収集してきた。これまでのところ、同社はユーザのパソコンに取り付けられたハードウェアに関するデータのみを公表していたが、今回は新たに興味深い項目が盛り込まれた。

7月初め、Valve―同社はビデオゲームのデジタル・ディストリビューション市場の70%を占めるといわれている―は、利用者のパソコンにインストールされているソフトウェアのデータ収集を始めた。調査への参加は任意であったが、同社のサービスの利用者が2,500万人であることからも、十分なサンプリングであったのではないかと思われる。

8月に入り、Valveはこの調査(Windowsユーザ向け)の結果を公表したのだが、実に興味深いものであった。Steamクライアント自体は、当然のことながら100%のインストール率でトップ。第2位は、AdobeのFlash Playerで96.79%、そしてAcrobat(73.18%)、Firefox(63.05%)、Office(57.26%)までが上位5位に入っている。上位20位までを眺めると、Microsoft製品が8つ、AppleからはQuicktimeのみがライクインした。

Steamは公式ゲーム配信プラットフォームとして最も有名であるが、音楽でその座を得ているのはAppleのiTunesである。この調査では回答者のパソコンの30.73%のインストールされている。おおよそ妥当な結果だろう。

しかし、驚くべきはそのiTunesのちょうど次に来るソフトウェア、uTorrentである。このBitTorrent社のクライアントは、Steamユーザの29.41%がインストールしており、ファイル共有ソフトとしてはこの調査で最上位に位置する。

iTunesと同じくらいSteamユーザに人気のuTorrent

この高いuTorrentユーザの割合は、世界の全BitTorrentユーザにおけるuTorrentの市場シェアさえ上回る。2009年12月に3億5,700万のBitTorrentピアIDから収集されたデータによると、全BitTorrentユーザにおけるuTorrentの利用率は25.77%であった。

世界の全BitTorrentユーザでは4.81%の利用率であったMainline BitTorrentクライアントは、Steamユーザのパソコンには5.28%インストールされていた。

またVuze(旧Azureus)は、Steamユーザの4.37%のインストールされている。BitTorrentユーザの間では24%の人気を博していたVuzeであるが、このデータはSteamの調査とは異なり、Windowsユーザに限定されていなかった。

BitTorrentユーザ間で市場シェアは4.01%、5番目に人気のクライアントはBitCometは、Steamユーザ間では2.44%のインストール率でほどほどといったところ。

とにもかくにも、全Steamユーザのうち、3分の1以上はBitTorrentユーザであり、他のBItTorrentクライアントに比べてuTorrentが支持されていると結論づけることはできるだろう。平均的なインターネットユーザに比して、Steamユーザは間違いなく熱心なBitTorrentユーザである。

Steamの調査は、たとえ無料でゲームにアクセスできる環境にあったとしても、ユーザはSteamのゲームにお金を支払うことをためらわないことも示している。

調査の全容はこちらから

途中で全BitTorrentユーザにおけるクライアント市場シェアの話が混じっているが、Thunder(Xunlei/迅雷)のような変則的なクライアントが混じっている(しかも29.31%のシェア)統計なので、やや当てにならない数字かなとは思う。日本語訳記事はこちら。コメント欄にてXunleiについての解説をいただいて実に参考になった記事だ。

あとSteamユーザの3分の1以上がBitTorrentユーザであるかどうかは、重複してインストールしている可能性もあるので確実とは言いがたい。また、インストールはしているが、アクティブユーザではないとか、ゲームはダウンロードしないが他のコンテンツはダウンロードしている、という可能性もありうる。インストールしていることと、ダウンロード、特に違法ダウンロードしていることとは別。

とはいえ、TorrentFreakが言いたいのは、BitTorrentという違法ではあるが無料かつ簡単にゲームがダウンロードできてしまう環境にありながら、お金を支払ってSteamでゲームを購入しているユーザがいるんだよ、ということだろう。これまでのTorrentFreakの論調からすると、Steamは安価な配信かつデジタル時代に即した存在として、海賊行為に勝る価値を提供しているのだ、とか言いたいのかな。

タイ:Wikileaksを検閲するも迂回サイトThaiLeaksが登場

以下の文章は、Copybitsの「WikiLeaks counters Thai censorship」という記事を翻訳したものである。毎日jpの記事「タイ:暴露サイト『ウィキリークス』への接続規制 『非常事態宣言に基づき遮断』」を読んでおくと状況を理解しやすいかもしれない。

原典:Copybits
原題:WikiLeaks counters Thai censorship
著者:nikozz
日付:August 20, 2010
ライセンス:CC by-sa

昨日 p2pnetは、タイが非常事態宣言にもとづいてWikileaksへの接続を遮断した、というバンコク・ポストの記事を紹介した。

p2pnetの記事の文末には、「タイ当局がネガティブな情報がリークされる可能性を危惧しての検閲であるかどうかについては言及されてはいない」とある。

もしそうした理由から検閲を行ったのであれば、遮断という措置には何ら効果はない。

タイ政府の検閲により、Thai Leaksというサイトが誕生した。以下、Thai Leaksより。

タイのWikileaksを蘇らせよう

何のつもりかわからないが、タイ政府はWikileaksへのアクセスを遮断している。これにより、タイのinternautwebizenたちは、現在ネット上でおこっている自由のムーブメントに加わることができなくなっている。これは、世界のどこであろうとも、看過できない事態である。従って、我々はWikileaksで入手できるタイ関連の全てのコンテンツをここに公開することにした。我々に必須のインターネット・インフラを遮断せんとするいかなる国に対しても、我々はこうした活動を継続していく。インターネットは複雑なトンネル・システムであり、我々はいかなる国家的ファイアウォールに対しても風穴を空けるだろう。

Wikileaksへのアクセスは、wiki.thaileaks.info経由で、またはhttps-enabled versionによるセキュアなコネクション経由(こちらはユーザの承認が必要)で可能である。

Wikileaksにて提供されている文書は、センシティブな内容を扱っている。我々がこの文書を提供するのは、タイ王室への不敬の念によるものではなく、情報の自由のための行為であることをご理解いただきたい

悪意などはない、これはインターネットのことである!
検閲下にある人々ならば、その意味を知っているだろう。

Wikileaksコンテンツへのマグネットリンク

(マグネットリンクはVuzeTransmissionなど多数のBitTorrentクライアントで機能する)どうかあなたのBitTorrentクライアントで、これらのファイルのシードを手伝って欲しい。たとえあなたがタイ国以外に住む人であっても。あなたのコンピューターにこれらのリンクを保存して欲しい。たとえこのページがブロックされたとしても、マグネットリンクは電子メールで、インスタント・メッセージで、印刷された文書でさえ送ることができる。情報のフローを絶やしてはならない。

タイ国の永続的ブロッキング・フィルターを回避するために

圧政的なブロッキング・フィルターを回避するために、いくつかの手段をここに提示しよう。もちろん、ここに例示されるものは、そうした手段のごく一部である。

このサイトはWikiCongによって運営しています。私たちは自由な情報のフローの遮断を是認しません。WikiCongへの参加をTelecomixへの参加をWikileaksを支援しましょう私たちが遮断される前に、どうかこのページ全てをコピーし、より多くのサーバに拡散してください!このページのダウンロードはこちらから。

スウェーデン海賊党、Wikileaksと手を結ぶ

以下の文章は、TorrentFreakの「Pirate Party Strikes Hosting Deal With Wikileaks」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Pirate Party Strikes Hosting Deal With Wikileaks
著者:Ernesto
日付:August 17, 2010
ライセンス:CC by-sa

スウェーデンの首都ストックホルムに滞在中のWikileaksスポークスマン ジュリアン・アサンジは、スウェーデン海賊党と協定を交わした。来月、総選挙を控えた海賊党は、報道の自由を守り、Wikileaksが活動を継続できるよう、この告発サイトの新たなサーバをホスティングすることになる。

先月、Wikileaksがアフガニスタン紛争に関する9万超の政府文書を公開したことで、同サイトは米国政府により重大な脅威と認定された。その一方でWikileaksに多くのリーク情報が寄せられることで、同サイトは世界中から、特に政治運動からの支援を受けている。

そのWikileaksに支援の手をさしのべた政党の1つが、スウェーデン海賊党であった。2週間前、海賊党はWikileaksのホストを申し出た。スウェーデン滞在中のWikileaksのジュリアン・アサンジはこの申し出を受け入れ、協定を結んだ。

海賊党代表のリック・ファルクウインエは「Wikileaksを支援できて、大変喜ばしく感じている。」と、TorrentFreakに語ってくれた。

「この協定により、我ら海賊党と他の政党との大きな違いを強調できた。我々は世界に変化をもたらすという責任を果たすため、いかなる変化も積極的に受け入れる。報告書は人任せ、非難を避けることに必死な古くさい政治家とは違う。」とファルクウインエは付け加えた。

ホスティング協定を結ぶアサンジとファルクウインエ

Wikileaksにとって、スウェーデン海賊党からの支援は、重要な意味を持つ。もし、海賊党が来月の総選挙にて議席を獲得した場合、同党はスウェーデン政府内部からサイトを運営することになるのだが、法的手続きにより同サイトを停止しようとしても、議員特権を行使してはねつけることができるようになるのだ。

Wikileaksスポークスマンのジュリアン・アサンジは「海賊党からの支援に感謝する。」とコメントした。「我々の組織は多様な価値観を共有している。世界をよりよいものとするため、互いに助け合う未来型の在り方に期待している。西側民主主義国家といえども、必ずしもあるべき水準で自由があるわけではない。報道の自由を守るためには、絶えず警戒が必要だ。」

「特に我々は、アイスランドのモダン・メディア・イニシアチブをスウェーデンが受け入れることを期待したい。海賊党も同じような願いを抱いているようだ。」

握手を交わすアサンジとファルクウインエ

海賊党代表ファルクウインエは、Wikileaksの活動の重要性を、そしてその活動が、真実を市民の目から隠そうとする腐りきった組織によって妨害されていることを強調した。「我々は、世界中の権力の透明性および説明責任を追及する全ての活動に寄与したいと願っている。」と彼は言う。

一方、アサンジは、Wikileaksが海賊党と同じ理念を持って戦っているとして、この2団体による将来的な共同プロジェクトもありうると話した。「いずれまた海賊党との共闘の機会もあるだろう。楽しみにしている。」とアサンジは語った。

Wikileaksとアイスランド・モダン・メディア・イニシアチブとの関連については、asahi.comの記事を参照のこと。また、モダン・メディア・イニシアチブとその背景については岸 博幸さんの記事が詳しい。

監視や検閲、規制への反対の姿勢は、スウェーデン海賊党が一貫してとってきたスタンスでもあるので、さほど驚きはないかなと。Wikileaksにしても、そういう理念を持った相手がリソースを提供してくれるというのなら、断る理由もないだろうし。

スウェーデン海賊党といえば、最近こんな話題もあった。

スウェーデン海賊党が児童ポルノ解禁を主張: EU労働法政策雑記帳

この記事内でも指摘されているが、児童ポルノ自体を認めるとか全面解禁しろというわけではなく、恣意的な定義が可能なままでの単純所持の摘発や非実在青少年への児ポ法(向こうではどういう法律かはわからないが)の適用を止めろ、というある種、日本でも現在進行形の議論である。他にもこんなのもあったしね。

著作権団体:「児童ポルノはありがたい存在」、児ポを口実にしたWebフィルタリング構想 :P2Pとかその辺のお話 

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