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米政府、84,000のサイトを児童ポルノサイトとして『誤って』シャットダウン

以下の文章は、TorrentFreakの「U.S. Government Shuts Down 84,000 Websites, ‘By Mistake’」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:U.S. Government Shuts Down 84,000 Websites, ‘By Mistake’
著者:Ernesto
日付:February 16, 2011
ライセンス:CC BY

今週、米政府は再び複数のドメイン差し押さえに着手した。司法省と国土安全保障省移民関税執行局(ICE)は、模造品ならびに児童ポルノに関係したドメインを押収したと、鼻高々にアナウンスした。しかし、ターゲットにされたドメインの1つがフリーDNSプロバイダーに属するもので、それによって84,000もの無関係なウェブサイトが、児童ポルノ犯罪と関係があるかのように不当に糾弾されることになった。

Operation Save Our Children」の一環として、ICEのサイバー犯罪センターは複数のドメインを差し押さえた。しかし今回は、大きなミスを犯してしまったようだ。先週金曜、数千のサイトオーナーたちが、自分のサイトを乗っ取ったバナーに驚かされたことだろう。

彼らのサイト上には「児童ポルノの広告、配布、輸送、入手および所持は、連邦刑法上の犯罪を構成します。初犯であっても、最高30年以下の懲役、250,000ドル以下の罰金、押収、賠償の処罰が科せられます。」というただならぬメッセージが表示されている。

以前のドメイン差し押さえと同様、ICEは地方裁判所判事に押収令状を発行させ、レジストリに問題のドメイン情報を書き換え警告メッセージが表示されるサーバーに転送するよう要請した。しかし、このプロセスのどこかでミスがあり、その結果、大手DNSサービス・プロバイダーのドメインが差し押さえられてしまった。

問題のドメインはmooo.comで、このドメインはDNSプロバイダーFreeDNS.に属している。mooo.comはFreeDNSの人気の共有ドメインであったため、当局の取締りによって、なんと84,000ものサブドメインまで誤って差し替えられてしまった。84,000のサイトすべてが、以下の警告メッセージにリダイレクトされた。

84,000のサイトで以下のメッセージ(画像)が表示された

FreeDNSのオーナーは、今回の動きに驚き、即座に以下のメッセージをサイトに掲載した。「FreeDNS.afraid.orgは、こうしたDNSサービスの濫用を許容したことはありません。現在、この問題をできるだけ早く解決できるよう取り組んでいます。」

日曜になってようやく復旧が始まり、サブドメインは次第に警告メッセージではなく、元のサイトを表示するように戻り始めた。しかし、DNSエントリの拡散には時間がかかり、結局、この警告メッセージが完全に姿を消すまでには3日ほどかかってしまった。

問題のサブドメインの多くは、個人サイトや中小企業のサイトであった。現在でも、Bingの検索結果をみると、どれほどの無実のサイトが児童ポルノを促進するサイトだと糾弾されているかがおわかりになるだろう。多くのサイトオーナーの心胆寒からしめた、あまりにも有害な警告である。

あるサイトオーナーは、すぐさま、彼のサイトがそういった嫌疑とは無関係であるとビジターに約束した。

「そのような不愉快で恐ろしいコンテンツを、今までに扱ったことも、今後扱うことも絶対にない。調べてみたところ、mooo.comのTLD全体が影響を受けている模様。とりあえず、この警告の適法性は疑わしい。どういう了見でご立派な機関が、人のサイトにこんな警告を勝手に貼り付けてるというのか。全く理解できない。」

本稿執筆時点でも、当局は依然ドメインポインタをそのままにしているようで、hostファイルに"74.81.170.110 mooo.com"を加えると、以前の状態を再現できる。IPアドレス直打ちや、別の適当なドメインからたどった場合(著作権に関する警告メッセージが表示される)とは異なり、"74.81.170.110 mooo.com"からたどった場合には、同じIPアドレスでも児童ポルノに関する警告メッセージが表示される。

今回の大きなミスがどこで発生したのか、そしてこの件について誰に責任があるのかは定かではないが、国土安全保障省(DHS)はこの事実をひた隠しにした。数時間前に公表されたプレスリリースでは、当局が10のドメインを差し押さえたと鼻高々である。一方で、誤って84,000のウェブサイトが停止され、たくさんの人々が辱めを受けたことについては、言及されなかった。

国土安全保障省長官 ジャネット・ナポリターノは「毎年、非常に多くの子供たちが、きわめて頻繁に性犯罪者の標的にされています。写真やビデオで撮影し、インターネットで公開するなど、許されざる行為です。[...] DHSは、子供たちを更なる性犯罪被害から保護するため、法執行パートナーと共同して、児童ポルノを促進するウェブサイトのシャットダウンに努めていきます。」とコメントした。

大層ご立派なイニシアチブだこと。でも、そのやり方にひどい間違いがあったのだけれどもね。上記の失敗は、差し押さえのプロセスに欠陥があることを再び示すこととなった。初期の著作権侵害ドメインの取締りにおいても既に指摘されてきたことである。政府が適法手続きに従いさえすれば、もう問題は起こらないんだろうけれどもね。

前回の著作権侵害に関するドメイン差し押さえについては、こちらこちらこちらを参照のこと。

文中に出てきたサイトオーナーのお話の続き。

この警告ページは本物なのはわかった。これに関係したニュース報道もたくさんある。ほとんどが音楽やテレビ、映画の著作権侵害に関係したもの、いわゆるCOICA法案の副産物だ。COICAは基本的に、我らが素晴らしき政府が、いかなる適法手続きをも回避して、サイトへのアクセスを奪い、この警告ページへと差し替えるインターネット検閲法案だ。うーん、それって憲法違反じゃないの?

今回の件に関係する米政府機関を統括してるのが、ジョン・モートンって奴らしい。ヤツは公式に今後も「取り組んでいく」だの「批判に弁解はしない」とか言ってるらしい。

警告、Fワードあり

 

モートン氏へ。僭越ながら、「クソでも喰らってろタコスケ」。俺のインターネットから出て行け。有害で違法なものがインターネット上にある、そんなことはわざわざ俺が言わなくてもよーくおわかりだろうよ。でも、そんなものはどの社会にもあるんだよ。もちろん、そういう問題に対処する適切な方法ってのもある。だがな、ドメイン全体を引っこ抜いて、無実のユーザを追い出して、適法手続きなんてどうでもいいだの、批判もお構いなしだなんて考えるのは、間違ってるぞ。確かに児童ポルノや偽ブランドほどは間違っちゃいないのかもしれないが、でも間違いは間違いだ。納税者として言わせてもらう、お前は俺の時間を無駄にしたし、合法的で有益なコンテンツを提供しようっていう、俺のインターネットを使う上での信念を否定した。お宅に無駄にした時間と労力の分、請求してもいいかい?言わなくてもわかるだろうけど、こんなふざけた法律で、俺の名前を評判を汚した分もな。

From the blithering idiots department... | stop_error on Xanga
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米当局、スーパーボウル直前にスポーツ・ストリーミング・リンクサイトのドメインを差し押さえ

以下の文章は、TorrentFreakの「U.S. Seizes Sports Streaming Sites in “Super Bowl Crackdown”」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:U.S. Seizes Sports Streaming Sites in “Super Bowl Crackdown”
著者:Ernesto
日付:February 2, 2011
ライセンス:CC BY

この24時間中に、米司法省(DOJ)と国土安全保障省移民関税執行局(ICE)は、複数の人気スポーツ・ストリーミングサイトのドメインを差し押さえた。米当局はこれについて公式なアナウンスをしていないが、おそらく「スーパーボウル」に絡む摘発であったことはまず間違いない。とはいえ、ドメインを奪われたサイトが別のドメインでの運営を続けていることから、この取締りの効果はそれほど大きくはないのかもしれない。

昨日、米当局はドメイン差し押さえの第3ラウンドを開始した。今回はスポーツ・ストリーミングサイトが主なターゲットになったようだ。ドメインを差し押さえられたサイトに共通する米国との接点は、ドメインが米法人によって管理されていたというだけである。これまでの差し押さえよりもさらに一歩踏み出した格好だ。

現時点では、司法省および国土安全保障省移民税関執行局のいずれからも公式な声明は発表されていない。しかし、スーパーボウルのわずか数日前にスポーツ・ストリーミングサイトが標的となったことは、偶然ではないだろう。

スーパーボウルは米国でもっとも視聴率の高いスポーツイベントであり、その莫大な商業的利益がドメイン差し押さえの主要な原因であったと思われる。昨年11月に行われた以前の取締りも、「サイバー・マンデー」という商業的なイベントの数日前に行われた。このとき標的となったサイトは、主に偽ブランド品のオンラインリテーラーで、当局はこの作戦を「「Cyber Monday Crackdown」と呼んだ。

TorrentFreakでは、現時点までに以下のスポーツストリーミングサイトが差し押さえのターゲットとなったことを確認している。

* HQ-streams.com
* HQ-streams.net
* Atdhe.net
* Rojadirecta.com
* Rojadirecta.org
* Firstrow.net
* Ilemi.com
* Iilemi.com
* Iilemii.com
* Channelsurfing.net

今回ドメイン差し押さえのターゲットになったサイトオーナーたちに話を聞いてみると、一時的な妨害はあったものの、みな一様に今後もサイトの運営を続けていくつもりであるという。サイトの運営者らは互いに結束し、今回の差し押さえに対し、法的、技術的対抗手段を模索していくという。

ドメイン差し押さえにあったサイトには以下のメッセージが掲示される

彼らがサイト運営を続けるための最も簡単な選択肢は、別のドメインへの移行である。もちろん、ほとんどのサイトが既にそれを選択している。サイトのサーバーそのものが何かされたわけではないので、ちょっと設定を変更すれば、再びユーザがアクセス可能な状態になる。Rojadirectaも、既にRojadirecta.esなど複数のドメインでアクセス可能となっている。Channelsurfing.netはChannelsurf.euへ、Atdhe.netはAtdhenet.tvへ、Ilemi.comはIlemi.tvに移行している。

今回の"Super Bowl Crackdown"でドメイン差し押さえられたストリーミング・サイトは、初めてターゲットにされたというわけでもない。

昨年、HQ-streams.comはUFCのイベントのストリーミングを行わないよう裁判所から命じられ、サイトはそれに応じた。また、Rojadirectaはスペインで著作権者から訴訟を起こされたが、3年の法廷闘争の後、サイトの合法性が確認された。

しかし、最近のドメイン差し押さえのように、米当局は、彼らが違法だと判断したサイトに対処するための強力なツールを得たと言えるだろう。サイトのオーナー―ほとんどが米国外の人物で、米国外でホストされているサイト―に連絡を入れずとも、単に地方裁判所に発行させ、当該のドメインの管理権を奪取できてしまうのだから。こうした胡散臭いプロセスにより、米国はインターネットにおける広範かつ強力な検閲支配権を得て、それをメディアやスポーツ団体の利益を保護するために行使する。

近々、当局は「スーパーサンデー摘発」だの「スーパーボウル取締り」といった名前をつけて、公式な声明を発表するだろう。公式声明または新たなドメイン差し押さえなどの情報が入り次第、本稿をアップデートする。

ICEからのアナウンスはこちら

また、2月14日、バレンタインデーにあわせて、偽ブランド品を扱うサイトのドメイン差し押さえも行われたようだ。(TorrentFreakの記事/WIREDの記事。)

MPAAに訴えられたHotfile、プレミアムユーザのアカウントを大量削除

以下の文章は、TorrentFreakの「Hotfile Goes To War Against Copyright Infringers」という記事を翻訳したものである。記事ないのリンクについては訳者が適宜挿入した。

原典:TorrentFreak
原題:Hotfile Goes To War Against Copyright Infringers
著者:enigmax
日付:February 19, 2011
ライセンス:CC BY

ファイル・ホスティング・シーンで一躍脚光を浴びているHotfileが、著作権侵害に対してより強い姿勢を見せているようだ。 先日、MPAAによってけしかけられた訴訟を意識してか、 Hotfileは今週、 大量のプレミアムアカウントを凍結し、彼らがアップロードしたファイルを 削除し始めた。さらに、伝えられるところでは、これらのアカウントが報酬プログラムを通じて得た利益の支払いを停止しているという。

帯域やストレージ容量の増大とともに、ファイルホスティングサービスは発展を続けている。おそらく必然ではあるのだろうが、そうしたサービスは個人のストレージとしてだけではなく、映画、音楽、ゲーム、ソフトウェアの配信にもますます使われるようになってきている。

MPAAとRIAAは『ならず者』ファイルホスティングサービスのマーケットリーダーとしてMegaUploadとRapidShareを名指ししたものの、この2つのサイトは今のところ訴訟のターゲットにはならずにいる。しかし、Hotfileはそうはいかなかった

MPAAは「Hotfileはわずか2年足らずで、世界でもっともトラフィックの多いサイト トップ100に入るようになった。これは、Hotfileが大規模なデジタル窃盗を促進した結果である。」と、同社を訴えた際のアナウンスで述べている。

MPAAはさらに、Hotfileのビジネスモデルが、ユーザに「映画やテレビ番組の違法コピーをサーバーに」アップロードするよう仕向けるものであったと主張している。たとえこの主張が真実であったとしても―今のところ、それを証明する証拠は示されてはいない―今週の動きは、HotfileがDMCAにおける責任を果たそうと本腰を入れたことを示唆している。

「あのクソ馬鹿野郎、俺のHotfileアカウントを停止しやがった。」と、あるプレミアムユーザはTorrentFreakに語った。「警告もなし、いきなり閉め出されたんだよ。俺のファイルも全部消された、全部だ。」

このような措置がとられたのは彼だけではない。むしろ、かなり広範囲にわたってHotfileのアカウントが停止されているようだ。今朝方、TorrentFreakはプライベートIRCチャンネルに招かれ、今週プレミアムアカウントを停止された人たちとチャットする機会を得た。

彼らとのチャットを通じて、彼らに共通するアカウント停止に関わる背景が見えてきた。みな、ある程度の期間、Hotfileのプレミアムアカウントを保持していた。中には2年間使っていたユーザもいた。主にアップロードしていたのは映画とテレビ番組で、全員がHotfileの報酬プログラムを通じて、毎週利益を得ていた。

それから、今週になって彼ら全員、アカウントをロックされ、以下のメッセージが表示された。

Suspended

上記のメッセージには、詳細はメールで、とあるが、実際に送られてきたメールをみても、ほとんど詳細には触れられていない。

Terminated

Hotfileは、この問題についての質問には全く回答していない。プレミアムユーザによると、Hotfileが質問に答えることは以前からほとんどなく、いつものこと、ではあるらしい。とはいえ、彼らのアカウントが停止され、アップロードしたすべてのファイルが削除されたことは事実としてある。

また、プレミアムユーザをたちは、Hotfileがプレミアムユーザが報酬プログラムを通じて得た利益をため込んでいることにも怒り心頭のようだ。これは必ずしも少額というわけではない。我々がチャットしたユーザでは15ドルから400ドル、ある人物は1000ドル以上の支払いが済んでいないという。

ある関係者がTorrentFreakに語ったところによると、Hotfileは数あるファイルホスティングサービスの中でも、著作権侵害ファイルの削除に関してはかなり早いほうである、ただ、今回の大規模なアカウント削除は今までに見られなかったことだという。ただ、Hotfileの言い分としては、著作権侵害を繰り返すユーザアカウントの削除は、規約に則りいつも行っているという。しかし現在、これまで以上に強い姿勢でいるように思われる。

Hotfileは声明の中で「最近、一部のユーザが弊社のこうしたポリシーを無視し、適切な権利を持たない著作物をhotfile.comで共有しようと固執していることに懸念を覚えている。したがって、繰り返し著作権侵害申し立ての対象となっているユーザのアカウント削除に、より積極的に取り組むことにした。」と述べている。

Hotfileのアグレッシブな姿勢に直面したことで、先刻我々がチャットで対話したユーザたちは、UserShare.netやFileSonicへの移行を考えているという。もちろん、他の多数のオルタナティブが、Hotfileが取りこぼしたユーザを取り込もうと画策しているんだろう。

報酬プログラムの残額を支払ってもらってない!とか言われてもなぁ…。いろいろと救いのない話。

米当局、スペインでは合法なサイトの.orgドメインを差し押さえ

以下の文章は、TorrentFreakの「U.S. Resume Controversial File-Sharing Domain Seizures」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:U.S. Resume Controversial File-Sharing Domain Seizures
著者:Ernesto
日付:February 01, 2011
ライセンス:CC BY

米当局は、人気のスポーツ・ストリーミング/P2Pダウンロードサイト Rojadirectaのドメインを差し押さえた。このサイトは、インターネット上でもかなりの人気サイトなのだが、現在サイトの.orgドメインはDOJ/ICEの警告ページへとリダイレクトされている。Rojadirectaがターゲットにされたわけだが、、いささか腑に落ちない点がある。同サイトはスペインでは2度にわたって合法的であるとの裁判所の判断を得ており、また米国との関わりは.orgドメインだけである。

Rojadirectaは、スポーツイベントのストリーミング・インデックスとして世界最大手のウェブサイトである。同サイトは、大きなサッカーの試合やNBA、MLB、NFL、NPB、IPLなど多数のスポーツイベントのストリーミング配信にリンクをはる。

Rojadirectaには1日に100万人以上のビジターが訪問し、スペインではトップ100にはいる人気のサイトになっている。しかし今朝方より、同サイトを訪問したユーザは、米国当局からの警告に面食らったことだろう。米司法省(DOJ)と国土安全保障省 移民関税執行局(ICE)は、先日の「Operation in Our Sites」執行に続き、Rojadirectaの.orgドメインを差し押さえた。

Rojadirectaがターゲットにされたことについては、いくつか腑に落ちない点がある。同サイトは2度にわたり、スペイン法廷において合法であると判断されている。サイトのオーナーは以前、3年にわたる法廷闘争に勝利したのだが、今回の米当局によるドメイン差し押さえによってその勝利も意味を成さなくなった。

サイトのドメインは、事前の警告や要請を提示されることもなく、今朝方差し押さえられた。

「我々に通知はなかった。」とRojadirectaのイゴール・セオアネはTorrentFreakに話す。前回同様、ドメインの差し押さえはドメインレジスターの頭越しに行われたようだ。「Go Daddyによれば、彼らは全くタッチしていない、と。」とセオネアは言う。

BitTorrentサイト同様、Rojadirectaは著作物をホストしているわけではない。彼らは、インターネット上に既に存在しているスポーツ・ストリーミングのHTTPリンクをインデックスしたり、他のサイトにホストされている.torrentファイルにリンクをはっているだけである。

同サイトはスペイン企業によって所有され、税金も払っているおり、スペインでは合法であるとのお墨付きももらっている。加えて、同サイトは米国でホストされているわけでもない。米国との唯一のつながりは、.orgドメインが米法人(訳注:ICANN。米商務省傘下の民間非営利団体)によってメンテナンスされているというだけである。

Rojadirectaのオーナーは、米国とは間接的な繋がりしか持っておらず、今回のドメイン差し押さえは妥当性を欠いているという。「思うに、米国当局は、スペインの司法制度と主権を完全に軽視しているのではないか。」とセオネアは語る。

現在、Rojadirectaには、昨年のTorrent-Finder等サイトへの差し押さえと同じく、DOJとICEからのメッセージが掲示されている。おそらく、Rojadirecta以外にも多数のドメインが差し押さえられているのだろう。

Rojadirecta.orgには以下のメッセージが掲示されている

現在、スペイン、米国双方のスポーツ・ストリーミングサイト、P2Pリンクサイトの運営者たちは、サイトの法的立ち位置についての判断を求めている。彼らはみな、こうしたドメイン差し押さえに対してはいかなる手段を用いても対抗していくのだろう。

.orgドメインを失いはしたものの、Rojadirectaには、rojadirecta.com, rojadirecta.es, rojadirecta.me, rojadirecta.inを通じてアクセスすることができる。おもしろいことに、後2者のドメインは.orgドメインと同じ法人によってメンテナンスされている。しかし、Rojadirectaは、米国当局および企業が手出しできない多数のドメインを所持しているという。

Rojadirectaのドメイン差し押さえは、米国政府が米国の商業的利益を優先したアクションをとっていることを示している。そう考えると、米法人のみによって、ジェネリック・ドメインがコントロールされている現状を疑問視しなければならない。

続報として、スポーツ系ストリーミング・リンクサイトが多数ドメイン差し押さえの憂き目に遭っているとの報告が続く。どうもスーパーボウルにあわせた摘発だったようだ。

追記

はてなブックマークにて、mohnoさんからコメントをもらいました。どもです。

.orgレジストリはPIR(米国)でも、運営しているのはAfilias(アイルランド)なんですけどね。「同じ法人」というのはAfiliasで、たぶんICANNは関係ないです。

はてなブックマーク - mohnoのブックマーク

BitTorrentでアルバムをリリースするミュージシャン

以下の文章は、TorrentFreakの「Record Label Teaches Music Fans BitTorrent」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Record Label Teaches Music Fans BitTorrent
著者:Ernesto
日付:February 15, 2011
ライセンス:CC BY

一般的に、レコードレーベルはBitTorrentを嫌っている。数ヶ月前、RIAAが複数のBitTorrentサイトを「ならず者サイト」として政府に報告した、なんて例をあげるまでもなくね。だからこそ、インディペンデント・レコード・レーベル Adamant RecordsがBitTorentチュートリアルをトップページに、しかも『Download on iTunes』リンクの真隣りに置いているてっていうんだから驚きだ。なぜ彼らはそんなことをしているのか?気でも違った?

ほんの数時間前にお伝えしたように、BitTorent検索エンジンisoHuntは、カナダの26のレーベルから訴えられた。レーベルはisoHuntが大規模な著作権侵害を助長しているとして、数百万ドルの損害賠償を要求している。

これらのレーベルがBitTorrentへのクルセイド(crusade)を強めているのと時を同じくして、複数の小規模インディペンデント・レーベルが、BitTorrentテクノロジーを使いこなす方法を模索している。Adamant Recordsは後者の例として最適だろう。彼らはテクノロジーを恐れるどころか、BitTorrentを受け入れ、サイトのビジターにBitTorrentの説明までしている。

Adamant Recordsは、彼らのアルバムの『Download on iTunes』リンクの隣りに、BitTorrentチュートリアルをフィーチャーしている。なんでそんなことを?と思われるかもしれない。うん、Adamant Recordsはメジャーレーベルとは違って、音楽をBitTorrentであげちゃうことが最終的には利益になると考えているようだ。

BitTorrentチュートリアル

このビデオは、ほんのちょっと前に出された興味深いアナウンスと関係している。Adamant Rrecordの人気バンド「Sick of Sarah」はBitTorrent Inc.とパートナーシップを結び、uTorrent/MainlineクライアントのApp Studio経由でニューアルバム「2205」を配信している。

Sick of Sarahのベーシスト ジェイミ・ホルムはこのパートナーシップについて「BitTorrentでアルバムをリリースするなんて、もの凄いチャンスだと思う。インターネット上のファンに届いて欲しいし、それに、私らのファンもBitTorrentを使ってるしね。」という。

「スーパーボウル広告と同じくらいたくさんの人に露出できるってことだからね。成功をつかむためにアルバム・セールスが重要だってことは、きっとこれからも変わらないと思うけど、でもBitTorrentは新しいファンの子たちをライブに呼んだり、グッズを買ってもらったりするのを後押ししてくれると思うんだよね。」

実際、BitTorrent Inc.のuTorrentとBitTorrent Mainlineは、2つ合わせて月間1億人以上のユーザが使用している。バンドは、そうした広範なオーディエンスにアルバムをリリースし、たくさんの新規ファンを獲得することを期待している。そうしたファンたちが長期的にバンドの収入を押し上げることになるのだろう。

「音楽産業は目まぐるしく変化している。今はバンドにとって新しいインターネット配信、新しいファンとの出会い方を実験すべき時期なんじゃないかと思う。どうやったらうまくいくか、BitTorrentと手を組んで、それを試せるなんてわくわくするね。」とジェイミ・ホルムはいう。

BitTorrent Inc.のCEO エリック・クリンカーは、Sick of SarahがuTorrent/Mainlineユーザに音楽を共有してくれたことを賞賛しつつ、この試みは関わった人みんなに利益をもたらすのだという。

「Sick of Sarahの進歩的な考え方、オンライン・オーディエンスと音楽を共有するという現代的なアプローチに勇気づけられます。彼女らの試みは、私たちのオープン・エコシステムというビジョンと重なっています。私たちは、創作者と消費者との間のミドルマンとしての役割を担うのではなく、その2つのコミュニティを直接繋ぐためのテクノロジーを作り上げることを目指しています。」とクリンカーはいう。

Sick of Sarahのアルバム『2205』はuTorrent/BitTorrent MainlineのApp Studio経由で、無料でダウンロードすることができる。 昨年9月にローンチされたBitTorrent App Studioは、Spotlight Artistsページなど、コンテンツ・プロバイダーの中から選び抜かれた作品をフィーチャーしている。

uTorrent/BitTorrent Mainlineユーザの方なら、いつも通り起動してApp Studioの中にあるSick of SarahというアプリをインストールするだけでOK。 一瞬でインストールしたら、アプリを開いてサイドバーのダウンロードバーをクリックするとダウンロードが開始される。

このアプリは、新しいリリース情報とか、ライブ情報なんかが更新されてファンとアーティストを繋ぐ窓口になるのかな。

で、このアプリ、好きな感じのバンドだったのでいい出会いになったとうれしくもあるんだけど、「ただ露出するだけ」って感じがする。実際にアプリをインストールしてみるとわかるんだけど、ダウンロードが終わるまで曲が聞けないんだよね。この辺をうまくやれればおもしろいだろうなぁと思った。

 

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