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違法ソースからのダウンロードは適法か――蘭最高裁、欧州司法裁判所に判断を委ねる

以下の文章は、TorrentFreakの「EU Court Asked To Rule On Legality Of Downloading From Illegal Sources」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:EU Court Asked To Rule On Legality Of Downloading From Illegal Sources
著者:enigmax
日付:Sptember 25, 2012
ライセンス:CC BY

複数の記録メディア企業とコピー課税を請け負う団体との裁判において、オランダ最高裁は欧州司法裁判所に私的複製の権利について助言を求めた。現時点では、オランダ市民が私的使用を目的として著作物をダウンロードした場合、たとえファイル共有ネットワークなどの違法なソースからのコンテンツであっても適法とみなされる。欧州司法裁判所が判断を誤れば、すべてが覆されてしまうかもしれない。

先週、オランダ最高裁判所は、欧州司法裁判所に興味深い問い合わせをした。その回答次第では、現在、オランダのファイル共有ユーザが享受している、寛容な環境に影響をおよぼすことも考えられる。

この裁判は、私的コピー課税をめぐって起こされた。オランダでは、消費者が記録メディアを購入した際、その一部をコピー税として権利者に分配することにより、私的使用のための複製を行う権利が与えられる。

こうした課税は、作詞・作曲者団体と記録メディア製造者との交渉によって、料率が設定されている。

近年、権利者側は、この課税の対象を違法なソース――たとえばオンラインファイル共有ネットワーク――からのダウンロードにも拡張すべきだと主張しはじめた。

驚くかもしれないが、オランダでは違法ソースからのダウンロードは合法だとみなされている。2011年11月、オランダ議会は私的使用を目的とした映画や音楽のダウンロードは合法であることを確認する動議を採択した。(関連日本語記事) こうした状況は、現在の著作権課税の対象が、ハードディスクを含むダウンロードに関連したハードウェアにまで拡張されうることを意味している。

「控訴裁判所は、違法なソースからのダウンロードは合法であると判断しました。その理由として、司法長官がオランダ議会で繰り返しそのように発言していたこと、そして(著作権法の)私的複製に関する条文がソースの適法性を明確に求めていないことを挙げています」とICTRecht法律事務所でインターネット法を専門とする弁護士アーノウド・エンゲルフリットはTorrentFreakに語った。

しかしオランダ最高裁は、欧州著作権指令が違法なソースからの複製を明確に違法であるとみなす可能性があるとして、欧州司法裁判所にこの問題の判断を委ねた。

最高裁は、私的複製が違法なソースから行われた場合も適法であるかなど複数の問題の判断を欧州司法裁判所に尋ねている。

「この解釈が妥当であるのだとすれば、オランダは欧州指令以上のことをできるのか、そして違法なソースからの家庭内の複製を合法化できるのでしょうか。それとも、著作権法における適法性の基準は、欧州指令に『のみ』あるのでしょうか」とエンゲルフリットは説明する。

2009年、オランダ政府の委託調査は、ファイル共有がオランダ経済にポジティブな影響を及ぼすことを明らかにしている。最近の調査でも国民の約3割がファイル共有をしていると推測されていることから、現在も同様の状況にあるといえるだろう。

欧州司法裁判所の判断は、オランダにおける私的使用のためのダウンロードの適法性――ないしは違法性――を左右するものとなるだろう。

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海賊党初の自治体首長がスイスで誕生

以下の文章は、TorrentFreakの「First Elected Pirate Party Mayor to Rule Swiss Town」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:First Elected Pirate Party Mayor to Rule Swiss Town
著者:Ernesto
日付:Sptember 24, 2012
ライセンス:CC BY

昨日、海賊党ムーブメントは新たな高みに到達した。スイスのアイヒベルクという小さな町の首長選挙で、世界初の海賊党首長が誕生したのだ。アレックス・アーノルドは63%もの得票を獲得し、既存政党の2人の候補者に圧勝した。この31歳のソフトウェア・プログラマーは、スイスの小さな町を豊かな未来へと導こうとしている。

2006年に始まった海賊党ムーブメントは、これまで数々の勝利を納めてきた。

海賊党初の、そして最大の成功は、2009年欧州議会選挙で2議席を獲得したことだろう。そして昨年には、ドイツ各地の州議会選挙で多数の議席を獲得した

昨日、海賊党にとって新たな目覚しい勝利がもたらされた。スイスのアイヒベルクという小さな町で、世界初の海賊党首長が誕生したのだ。

海賊党候補者のアレックス・アーノルド(31)は、スイス国民党(SVP)の2人の候補者に大差をつけ、63%もの得票を得た(投票率65%)。これは世界中の海賊党にとって快挙といえる結果である。

SVPがスイス最大かつ、スイス連邦議会の26%の議席を占める政党であることを考えると、この選挙結果は極めて印象的だ。

3年ほど前に設立されたスイス海賊党の勝利は、スイス国内政治のに海賊党が影響を及ぼしていること明確に示している。

「この勝利は、我々のような若い政党にとって、重要なマイルストーンになるだろう。多数の投票を得て勝利したということは、我々の支持者が過激なムーブメントの一部ではなく、社会の中に根ざしていることを意味しているのだ」とスイス海賊党代表のトーマス・ブルーダラーはコメントした。

スウェーデン海賊党の創設者リック・ファルクヴィンエは、この結果が人口1500人ほどの町の地方選挙での勝利以上の意味を持つという。この勝利は、世界中に散らばる他の海賊党を鼓舞するものである、と。

「アームストロング船長の言葉を借りれば、これはスイスの小さな町での勝利だが、盛り上がりつつある世界規模の政治運動にとっては偉大な飛躍である」とファルクヴィンエはTorrentFreakに語った。

「私たちの考え方やアイディアが広がり続けているのを、実に興味深く見守っている。先駆者はしばしば、行き詰まり、引き返し、また新たな道を進まなければならない。しかし、いつの日か、賞賛に値する、真の勝利を手にする瞬間を迎える。今がまさにその瞬間だ。」

首長としての役目を果たすにあたって、アーノルドは当然、海賊党の理念に沿った政治を行うだろう。

スイスではすでに、私的な使用を目的としたダウンロードは適法とされ、「違法ダウンロード」という概念は存在しないため、ファイル共有が焦点になることはないだろう。しかし、政治の透明性とプライバシーの問題については、海賊印の政治をしてくれるかもしれない。

アイヒベルクはいわゆるコミューンのような基礎自治体。たしかに規模としては小さいんだけど、自治体の首長として海賊党の理念を実現していくことに意義があるのかなと思う。そういう意味では、当選したことはマイルストーンではあるんだけど、首長になったことで何をなしたかということこそ、重要なんじゃないかなと思う。

欧州議会での海賊党議員の働きは評価に値すると思っているので、アレックス・アーノルドの活躍にも期待したい。一概には言えないが、自治体の規模が小さいほど、ドラスティックに良い方向に変えていける可能性もある。もちろん、その逆もありうるけど。

我々の代表を選ぶだけではなく、選んだあとに何を成したかをきちんと見続けていくことが大事なんだろうね。海賊党にかぎらず。

史上最大の海賊サイト、パイレート・ベイの9年間を振り返る

以下の文章は、TorrentFreakの「Pirate Bay Celebrates 9th Anniversary, a Brief History」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Pirate Bay Celebrates 9th Anniversary, a Brief History
著者:Ernesto
日付:September 15, 2012
ライセンス:CC BY

今日、パイレート・ベイは9周年を迎える。そこで、この類まれなるウェブサイトの足跡を振り返ってみよう。パイレート・ベイは友人同士の趣味のプロジェクトとして2003年にスタートし、そこからインターネット上で最大のウェブサイトの1つにまで成長した。パイレート・ベイは世界的なアイコンとなり、ハリウッドその他のエンターテイメント産業からは嫌悪され、その一方で膨大なファイル共有ユーザからは愛されている。

2003年9月15日、パイレート・ベイはスウェーデンの親文化団体Piratbyran(The Bureau of Piracy)によって設立された。

当時、スウェーデンにはファイル共有ネットワークがなかったため、Piratbyranは比較的新しいBitTorrentプロトコルを採用し、パイレート・ベイをローンチした。

当初、共同設立者のピーター・スンデ(Brokep)とフレドリク・ネイジ(TiAMO)、ゴッドフリード・ソヴァーソルム(Anakata)は、スカンジナビアのBitTorrentコミュニティを構築することを目標に掲げていた。

「その当時、Suprnovaという大手BitTorrentサイトはあったが、そこは世界中のコンテンツの集積を目的にしていた。僕らとPiratbyranはもっとスウェーデンやスカンジナビアのコンテンツを集めたかった。だから、僕らは大きな図書館を運営することにした。それがパイレート・ベイだよ」

その頃のパイレート・ベイのシステムは、お世辞にも優れたものとは言えず、極めて簡素なものだった。

パイレート・ベイのローンチ直後は、Anakataが当時勤めていたメキシコの会社のサーバーでホストされていた。

その2、3ヶ月後にはスウェーデンに移動し、TiAMOのラップトップ(Celeron 1.3GHz、256MB RAM)でホストされた。

パイレート・ベイのシステムは、トラッカー機能を含め、この1台に集約されていた。

パイレート・ベイのサーバー

しかし、サイトとトラッカーを維持するために更なるサーバー・パワーが必要とされるまでには、それほど時間はかからなかった。ビジターが増え続けたのだ。

サイト開始から1年後の2004年までに、パイレート・ベイのトラッカーは100万のピアと60,000以上のトレントファイルをトラッキングしていた。そして同じ頃、サイトの創設者たちは、パイレート・ベイにアクセスをしているのは、スカンジナビアのユーザだけではないことに気づいた。

実際、ユーザの80%はスカンジナビア以外の地域からアクセスしていた。パイレート・ベイチームは、世界的な人気をさらに加速させるため、サイトのデザインを一新した。そして2005年7月、複数の言語で利用できるようになった。

デザイン変更前のパイレート・ベイ

こうした変更により、パイレート・ベイの成長はさらに加速した。2005年までにパイレート・ベイがトラッキングするピア数は2,500,000にまで増加した。

パイレート・ベイの人気の増大にハリウッドその他が気づかぬわけがない。著作権者たちは削除通知の送付を開始した。一方、サイトの創設者たちはそうした通知をからかった。しかし、ハリウッドと米国からの圧力を背景に、パイレート・ベイは強襲された

2006年5月31日、設立から3年と経たずして、パイレート・ベイは強制捜査を受ける。65人のスウェーデン警察が、ストックホルムにあるデータセンターに立ち入った。捜査官の任務は、パイレート・ベイのサーバーをシャットダウンすることにあった。

パイレート・ベイ強制捜査の映像

サイトは3日間にわたってダウンした。しかし、3日後、パイレート・ベイは別の場所でホストされ、復活した。サイト運営者たちは淡々と、ハリウッドめがけて大砲をぶっ放す新たなロゴを掲げ、「ポリス・ベイ」を名乗った。その数日後、このロゴはフェニックスに差し替えられた。曰く、我々はデジタルの灰からよみがえった。

この強制捜査は、マスメディアでも大々的に取り上げられた。もちろん、わずか3日で復活を遂げたことも、その一因となった。このようなパブリシティにより、ハリウッドが望んだ結果とは真逆の現象が起こってしまった。多数のユーザがパイレート・ベイにアクセスし始めたのだ。

強制捜査後のロゴ

サイト創設者への捜査が続く中、パイレート・ベイは成長に成長を重ねた。2年以上の歳月を費やした捜査が終了した2009年初め、3人の共同創設者は実業家カール・ランドストロムと共に起訴された。

2009年4月、4人は著作権侵害を幇助したとして有罪判決を受けた。それぞれ懲役1年、罰金3,620,000ドルが科された。2010年の控訴審では懲役刑こそ減らされたものの、罰金は650万ドル以上にまで増額された。

一方、パイレート・ベイの資産は、サイトを運営していたセイシェルのReservellaという企業に移転された。

所有者が変わったパイレート・ベイには2つの大きな技術的変更がもたらされた。2009年秋、パイレート・ベイは悪名高きBitTorrentトラッカーを停止し、トレント・インデックスサイトへと姿を変えた。

そして今年初め、サイトの運営者は、一定程度のシードがあるトレントファイルを削除し、トレントファイルに代えてマグネットリンクへと移行した。これにより、第三者がパイレート・ベイの全データを保存し、ミラーサイトを運営することが極めて容易になった。

現在、パイレート・ベイはインターネット上で最も広く検閲されているウェブサイトとなり、こうしたミラーサイトが必要とされている。近年、デンマーク、イタリア、英国、オランダその他の地域のISPが、パイレート・ベイへのアクセスを遮断するよう法廷から命じられている。

しかし、パイレート・ベイは依然として存在している。

多数の訴訟、裁判所からのブロッキング命令、ストックホルム法廷での2つの有罪判決にも関わらず、パイレート・ベイはネット上で最もアクセスされるウェブサイト・トップ100に入り続けている。極めて稀有な存在といえるだろう。

では、パイレート・ベイの未来はどうなるのだろうか? 近いうちに、パイレート・ベイのドメイン名が差し押さえられたとしても驚きはしない。しかし、それによってパイレート・ベイが運営を停止するとも考えにくい。

これまでそうであったように、パイレート・ベイはファイル共有の不滅のアイコンとして、来年は10周年を祝っているだろう。

Happy Birthday Pirate Bay

米国BitTorrent訴訟:Wifiタダ乗りされて著作権侵害に使われたらアウト?んなこたない

以下の文章は、TorrentFreakの「No Duty to Secure Wi-Fi from BitTorrent Pirates, Judge Rules」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:No Duty to Secure Wi-Fi from BitTorrent Pirates, Judge Rules
著者:enigmax
日付:September 12, 2012
ライセンス:CC BY

米国で進行中のBitTorrent訴訟で、オープンWi-Fi運用ユーザにとって画期的な判決が下された。カリフォルニア州北部地区連邦地裁判事ピュリス・ハミルトンは、インターネット加入者が第三者による映画の著作権侵害を防ぐために、自身の無線ネットワークをセキュアにする義務を負わないとする判決を下した。言い換えると、自分が管理するネットワークを介して他者が著作権侵害を行ったとしても責任を問われないということだ。

米国では2年以上にわたって、BitTorrent訴訟が乱発されており、25万を超えるファイル共有ユーザが訴えられている。

このような訴訟を起こす著作権者たちは、通常、IPアドレス以上の証拠を持っていない。そして、IPアドレスを手に入れた権利者たちは、被告の個人情報を得るため、ISPに召喚令状を出すよう法廷に求める。

しかしこうしたやり方は、インターネット料金を支払う人物が、映画や音楽の著作権を侵害したユーザと同一ではない可能性があるという問題を抱えている。これについては、複数の裁判官が、IPアドレスは個人を特定するものではないと指摘している。

著作権者たちは、こうした指摘への反論として、「過失」論を持ち出し、インターネット加入者が管理するネットワークで他者が著作権侵害を起こしたのだとすれば、インターネット加入者に責任があると主張した。この主張が認められれば、たとえ自身が著作権侵害を犯さなかったとしても、権利者に訴えられるようになってしまう。

先週、この種の事件において、インターネット加入者に有利な判決が下された

この事件は、カリフォルニア連邦地裁において、アダルトビデオ会社AFホールディングスがジョシュ・ハットフィールドという人物に起こしたことで始まった。AFホールディングスは、ハットフィールドが「インターネット接続を管理する義務」を負っていたにもかかわらず、「インターネット接続を管理できなかったことにより、その義務を怠った」と主張した。

その結果として、ハットフィールドは第三者によって行われた著作権侵害に対して責任を負う、とAFホールディングスは主張する。ハットフィールド氏はこれに反論し、第三者による著作権侵害を防止するためにネットワークをセキュアにしなければならないとするAFホールディングスの主張には法的根拠がないと主張した。

ピュリス・ハミルトン判事は、被告側の主張を認める判決を下した。

「AFホールディングスは、ハットフィールドがAFホールディングスの著作権侵害を防止する法的な義務を負うとする主張について、いかなる根拠も示さなかった。また、本法廷は(その主張を支持する)いかなる根拠も持たない」とハミルトン判事は記している。

「ハットフィールドがAFホールディングスとの間に、AFホールディングスの著作権を保護する義務を負う関係にあった事実はなく、何らかの危険性を生み出したことによる過失も認められない。」と続けた。

ハミルトン判事は、AFホールディングスが主張する義務の根拠が欠けていたことに加え、たとえ州法の「人身損害」法によって過失が証明できたとしても、連邦著作権法が優先されるとした。

今回の判決は、今年初めにニューヨークのルイス・カプラン判事が下した判決と類似しているが、より強い判決になったと思われる。特にハミルトン判事は、インターネット加入者は著作権者のために自身のWi-Fiをセキュアにする義務を負うことはないと判断している。

これまで多数のBitTorrent裁判の被告を支援してきた電子フロンティア財団(EFF)は、この判決を歓迎している。

「この判決は、ニューヨークのタブラ判決と共に、インターネット・アクセス・ポイントの法的保護を無視するようなごまかしの法理論は通用しない、という司法からの強いメッセージを著作権者につきつけるものです」とEFFのミッチ・シュトルツは書いている

「まだ数多くの裁判で、著作権者はこの馬鹿げた法理論を使おうとしている」と彼は続ける。儲かるからとBitTorrentユーザを訴えまくっている多くの権利者たちにとって、この判決は不利に働くだろう。

ほかの裁判でも同様の判決が下されていけば、米国で起こされているこの種の訴訟も近いうちに終わりを告げることになるかもしれない。

昨日、フランス・Hadopi初の有罪判決が下され、妻が違法ダウンロードをした責任を、インターネット接続の契約者である夫が負うと判断されたことをお伝えしたが、米国ではそれとは真逆の判断がなされたことになる。

もちろん、Hadopiでは3回の猶予を与えているとも考えられるし、妻が違法ダウンロードをしていたことを知った上で黙認していた、という点で違いはある。しかし、Wi-Fiをセキュアする義務を負うというのでは、ある種のリテラシーやスキルがなければ使わせないということにもなりかねない。インターネットが今後ますますユニバーサルサービスとしての性格を強めていくことを考えると、そのような義務を負うことのない制度が望ましいように思える。

また、この訴訟自体は、米国で乱発されている和解金目当てのお手軽訴訟でもある。こうした訴訟の一部は法廷の判断によって退けられているが、著作権侵害でボロ儲けするメソッドが固まりつつあるように思える。法定損害賠償制度の負の側面とでも言えそうだ。

仏スリーストライク法:違法ダウンローダーの同居人にHadopi初の有罪判決が下される

以下の文章は、TorrentFreakの「French 3 Strikes: Court Fines First File-Sharer, Even Though He's Innocent」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:French 3 Strikes: Court Fines First File-Sharer, Even Though He's Innocent
著者:enigmax
日付:September 13, 2012
ライセンス:CC BY

論争を引き起こしているフランスのアンチパイラシー法『Hadopi』は今日、最初の獲物を捕えた。40歳の男性が複数回の著作権侵害に彼のアカウントが関係していたとして、法廷に立たされた。問題となった音楽著作権侵害が第三者によって行われたことが認められたにもかかわらず、裁判官はアカウント保有者に罰金を科す判決を下した。

フランスはおよそ2年間にわたって、オンライン・デジタルメディアの著作権侵害問題に対処することを目的として、賛否が分かれる「スリーストライク」メカニズムを実施してきた。

著作権侵害を疑われたユーザは、処罰を受ける前に3度の警告を受け、自らの行為を改めるか、もしくは自らのアカウントに著作権侵害のログが残らないような手段を講じるかする猶予が与えられる。

Hadopiが施行された2010年10月以降、権利者は合計300万の国内IPアドレスを収集した。そのうち、Hadopiは115万のユーザに「ファーストストライク」、102,854ユーザに「セカンドストライク」の警告を送り、そして340ユーザが「サードストライク」を宣告されることになっている。

Hadopiはこのうち、14の事件についてフランス検察に委ねた。本日、フランス東部の小さな村に住む職人が、継続的な海賊行為を行ったとして、初めて裁判所に召喚された。彼は最高1500ユーロの罰金が科せられる可能性があった。

PCInpactのマーク・リーによれば、「彼はHadopiから3度の警告を受けていたが、警告には従わなかった」という。

この男性への最初の警告について詳細はわかっていないが、興味深いことに、彼は法廷で自身がダウンロードすることはできず、著作権侵害には関与していなかったと主張した。彼の主張を裏付けるため、実際にファイル共有を行った人物を連れてきた。

実際に著作権侵害を行ったのは、離婚係争中の妻であった。彼女はリアーナの楽曲をダウンロードしたことを認めた。しかし、妻の証言によって彼はさらに不利な立場に立たされたかもしれないとNumeramaのギヨーム・シャンポーは言う。

「妻がコンテンツを違法にダウンロードしていることを知りながら、彼はそれを止めなかったと証言したことになります。その証言が彼自身の罪を認めることになったのです」とシャンポーはTorrentFreakに語った。

Hadopi法では、誰が著作権侵害を行ったかは重要ではなく、インターネット接続の契約者がその接続において行われた著作権侵害について責任を負う。

法廷 (le Tribunal de Police de Belfort) は、この男性がインターネット接続の管理を怠ったとして有罪判決を下した。検察は300ユーロの罰金と執行猶予付きの150ユーロの罰金を求めていたが、法廷は150ユーロの罰金を科す判決を下した。

法廷はインターネットの切断については認めなかった。

補足しておくと、Hadopi法では、実際に著作権侵害をしたユーザに対する刑罰と、自身が契約しているインターネット回線を明らかに過失によって著作権侵害に利用されたユーザに対する刑罰が規定されている。

今回の場合は後者に該当し、最高1500ユーロの罰金、1ヶ月間のインターネット接続の停止が科せられる。ちなみに、前者は最高3年の懲役、30万ユーロの罰金が科せられる。

Hadopi法については、以下の記事がわかりやすいので、参考までに。

第7回:フランス大統領選と違法DL取り締まり-HADOPIの終焉永澤亜季子のパリ発・フランス知財戦略(日経BP知財Awareness)

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