スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ドイツ:ファイル共有ユーザへの氏名開示を簡便化、罰金を100ユーロに

ドイツでは日本と同様に非商用の著作権侵害でも刑事罰が科せられるのだが、その一方で氏名不詳のまま民事訴訟を起こすことができない、という事情があった。そこでドイツの著作権者たちがこれまでとってきた訴訟戦略は、まず刑事訴訟を起こさせ、それによって取得した個人情報をもとに民事訴訟を起こし、その後刑事訴訟を取り下げるというものであった。こうした戦略がうまくいったと感じたのか、同様の手法による訴訟が乱発され、それによって多くの問題を引き起こすにいたった。検察がISPに対して行う膨大な量の氏名開示請求に膨大なコストがかかり、そして乱発される刑事訴訟のために負担が増し、ほかの案件に対するリソースまでとられかねなくなった。そのような状態に対し、地方州検事総長からは疑問を呈され、またそれと関連しているかどうかは定かではないが、法務相からISPに保持を義務付けている個人データは著作権侵害のような『重犯罪ではないもの』に適用されるたぐいのものではない、と言及されるなど、その戦略自体の見直しを迫られているところでもある。そうした中、ドイツ議会は違法ファイル共有への対処を目的とした、新しい法律を通したようだよ、というお話。

原典:P2P Blog
原題:New German copyright makes P2P lawsuits cheaper, more confusing
著者:Janko Roettgers
日付:April 16, 2008

数日前、ドイツ議会は、ファイル共有と戦うことを目的とした新たな著作権の拡張を行った。同様では、エンターテイメント産業がより容易にファイル共有ユーザの個人情報を得ることを可能とするものであると考えられていた。しかし、依然としてそれが国内数百万人のファイル共有ユーザに対して実際にどのような影響をもたらすのかは不明なままである。

現在、権利者はISPに対し、加入者の氏名を開示するよう求める裁判所命令を得ることが容易になると見られており、これは米国レコード企業が現在すでに行っていることに類似している。ただ、単純侵害行為に対しては、100ユーロの罰金に終わるのみである。

ドイツには厳格なプライバシー法が存在し、またデータ保持に関する最近の判決からしても、大半のISPが7日以内にプライバシーデータを削除するよう求められているために、その期間内に侵害者の情報を得るというのは難しいという状況でもある。結局、権利者はこれらの訴訟のためのコスト問題に直面せざるを得ず、以前の法的施行よりさらにコストがかかる結果に終わってしまうかもしれない。

ドイツ国内の権利者には、これまで直接ファイル共有ユーザの氏名を明らかにする手段が存在していなかった。それが、彼らが膨大な数の刑事告訴を行った理由でもある。つまり、と嫌疑の掛けられた人物の名前を検察官共有したということ。これらの刑事裁判の大半が即座に取り下げられており、レコード会社はそこで得られた名前を元に警告状を送付し、その後訴訟費用や弁護士費用によって変動するが、数百ユーロから数千ユーロの費用請求をおこなっていた。

数多くの法律事務所が、1か月に数万にも上るこれらの警告状を送付しており、中には膨大な法的施行を自動化するためにバーコードまで導入するところもある。その受け取り手であるファイル共有ユーザの大半は、費用、時間がかさむ訴訟を避けるために、要求された金額を支払うことに同意した。そうして得られたお金は、通常は権利者、弁護士、そしてP2P監視企業間で分配される。新たに導入された100ユーロルール、当該のユーザの情報を得るための追加コストによって、こうした大規模な法的施行の終止符を打つのかもしれない。

しかし、それがファイル共有ユーザにとって喜ばしいことであると考えるのは早計だろう。100ユーロルールは、「商用レベル」に達していない侵害行為に対して適用されることになっている。しかし、この用語には明確な定義が存在しておらず、一部の政治家は、アルバムやDVDを買う必要がなくなることから、ファイル共有によって金銭的な利益を得るという単純な点で、商業的な利益を得るということを構成するのではないか、と主張している。

ただ、権利者もインターネット擁護団体も、つまるところ、この法律が実際のどのようなものになるかは、それを判断する裁判所次第だという予測で一致している。それまで、おそらくユーザは共有を続けるだろう。そして、権利者たちは今後ますます負担が大きくなる大規模思考キャンペーンを維持するかどうか、それを決断しなければならないだろう。

この法律自体を読んでいるわけではなくて、この記事からの解釈になるんだけど、ここで示されているドイツでの変化を簡単に説明すると、著作権侵害ユーザの氏名開示手続きがより簡略なものになる代わりに、その罰則が100ユーロとなる、ただ、最近の流れからするとISPはそれほど長い期間ユーザのデータを保持できないので、そのデータがなくなる前に迅速に裁判所に申し立てなければならなくなった、というところだろうか。ただ、こうしたプロセスへの適応を済ませれば、ある程度はそのコストも削減できて、一定の追及も可能になるんじゃないかなと思うんだけどね。

なかなか面白いのは、権利者側、ユーザ側のどちらにたっても、良かったのかそうでもないのか、判断がしづらいもの、という感もある。まぁ、それぐらいがちょうどいいのかも、とは思うけれどもね。

とはいえ、この記事以外にこの話題を扱った記事を読んでいないので、実際のところは読み違いなんかもあるかも、ということはご了承くださいませ

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1003-5a71207b

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。