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世界のP2Pファイル共有ソフト市場シェア:LimeWire人気に陰り、uTorrentが勢いを増す

先日も、Azureusの人気が大幅に下降しているよ、という記事で紹介したPC Pitshopの調査の詳細記事を紹介するよ、というお話。この調査は、Pc Pitshopが行っているオンラインウィルス/スパイウェアスキャンの利用者のPCを対象にしたもので、そのスキャンによって得られたデータをもとに、世界規模でのP2Pファイル共有ソフトウェアのインストール率を算出するというもの。おもな結果としては、LimeWireは昨年に比べて大幅にインストール率を低下させているものの、それでもP2Pファイル共有ソフト市場では最も有力なソフトウェアであることが示されている。また、uTorrentの人気の増大も顕著で、大半の地域でそのインストール率は前年比で2倍となっている。

原典:TorrentFreak
原題:Filesharing Report Shows Explosive Growth for uTorrent
著者:Ernesto
日付:April 26, 2008

変化を続けるP2Pランドスケープであるが、このたび新たに公開されたデータによると、世界規模でのuTorrentユーザ数が昨年に比べ2倍にも増加しているという。BitTorrentクライアントは欧州において最も人気があり-インストール率は全体の11.6%-、最も少なかったのは米国で、全PCのうち5.1%にuTorrentがインストールされている。

ここで示されるデータは、PC Pitshopによって収集された、100万台以上のWindows PCをサンプルとしたデータに基づいている。

数か月前、我々はuTorrentが最もインストールされているBitTorrentアプリケーションであり、Azureusの座を追い落とすまでに成長したと報じたが、その傾向は続いている。一方で、LimeWireの人気は世界的にも下落している。とはいえ、それでも依然として非常に多くのユーザにインストールされたファイル共有アプリケーションのままであるが。

LimeWireの下降、uTorrentの上昇

2006年12月から2007年12月までの間に、LimeWireはそのユーザベースのおよそ25%を失った。2007年の終わりまでに、米国の全PCの17%にインストールされていることが示されている。その前年には23.3%であった。同様の下降傾向は、欧州、ラテンアメリカやその他の地域でもいられている。最も忠実なLimeWireユーザはオーストラリア人で、インストール率は27%、2006年の30.4%と比べるとわずかな減少にとどまっている。

一方でuTorrentのユーザベースは急速に成長している。uTorrentは世界のほとんどの地域で、この12ヶ月間にそのインストールレートをほぼ2倍にしている。以下のグラフからもわかるように、BitTorrentクライアントは欧州(11.6%)で最も人気が高いことが示されている。

uTorrentが成長したためか、AzureusBitCometなど他のBitTorrentクライアントは、下降している。AuzreusとBitCometのインストールレートの平均は、それぞれ1.4%、1.7%となっている。

地域差

P2Pアプリケーションの人気の地域差による違いについても、触れておくべきだろう。データは、uTorrentが米国(5.1%)以上に、欧州(11.6%)にて人気が高いことを示している。一方、LimeWireはオーストラリア人(27.0%)とカナダ人(27.2%)によく好まれているが、ラテンアメリカではそれほどの支持を得てはいない。

そのラテンアメリカではeMuleが依然として高い人気を誇っており、全PCの16%にそのアプリケーションがインストールされている。eMuleのインストールレートは米国で1%、欧州で3%である。

ホームPCとビジネスPC

驚くようなことでもないだろうが、P2Pアプリケーションは職場のPCよりもホームPCにインストールされている。それでも、仕事用に用いられるPCの5台に1台(18%)には、少なくとも1つ以上のP2Pアプリケーションがインストールされている。ホームPCでは3台に1台より少し多いくらいのようだ(36%)。

P2Pマーケットシェア2008

我々も依然、2008年1月1日の時点での、今回の調査結果とは若干異なるP2Pアプリケーションのマーケットシェアの円グラフを作成した。大半のデータが米国からのユーザをベースにしているため、データが少しゆがめられている点に注意が必要である。LimeWireは明らかにここでは勝利を収めている。

最後に、インストールレートがその使用と同義ではない、ということを明確に述べておく。誰かがP2Pクライアントをインストールしたという事実は、その人々が実際にそれを利用していることを意味していはいない。

それぞれのP2Pアプリケーションによって生じるトラフィックの量に基づいて考えると、uTorrentが真の勝者であろう。

まぁ、TorrentFreak的にはuTorrentを推したい、というところがあるんだろうけれど、それでもインストールしていることとそれを利用していることは同義ではないし、実際のトラフィックを考えればuTorrent(少なくともBitTorrent)が支配的である、ということは間違いないだろう(ただ、BitTorrentは膨大な量のトラフィックを生み出すのに対して、Gnutellaは共有相手を取捨選択するために帯域が節約されているということもあるので、単純にトラフィックだけの比較によっても結論付けられるものではないのだろうが)。

あと気になったのは、ビジネスユースのPCにP2Pファイル共有ソフトをインストールしている人が思った以上に多いということだろうか。それ以前にビジネスユースのPCでこうした調査を行っているオンラインウィルス/スパイウェアスキャンを行うというのも…。まぁ、そうした甘い管理なだけにP2Pファイル共有ソフトウェアのインストール率が高いのかもしれない。ただ、この調査自体はどういう指標をもって、ビジネスPCである、と定義しているのかはこの記事からは不明なのでいかんとも言い難いところ。明示的な質問結果からそう判断しているのか、それともアクセス情報から判断しているのか。

あともう1点気になるのは、LimeWireが依然として高いインストール率を誇っているということだろうか。もちろん、Ernestoの言うように実際に利用されているかどうか、という点ではわからないよ、というのは理解できる話ではある。個人的には、P2Pファイル共有ソフトウェアの中では最も敷居の低いもの、ということがあるのかなぁと思っている。Napsterタイプのインターフェースは、少なくともその構造自体が理解しやすいものであるし、またそのクライアントだけで共有が完結するということが、それほど多くの知識を持たずとも許容しやすいということがあるのかなと。

ただ、この辺は私の思い込みが強い部分があるので、実際にどうなのかってのはちょっとわからない。Gnutellaネットワークに接続することもほとんどないので(大抵はエントリを書くときに必要に迫られて接続するという感じだし)、Gnutellaネットワーク内がどれほど盛り上がっているのか、というところがあまりピンときていない、という理由でもある。一方で、BitTorrentはコミュニティが盛り上がっていたり、比較的どのようなコンテンツが流れているのかというのが可視的なので(BitTorrentサイトとかね)盛り上がっているという実感があるのかもしれない。

解釈にはいろいろな制約があるけれど(調査手法も含めて)、それでもこうしたデータを積み重ねていくことに意味はあるんだろうなぁと思う。

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