スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

isoHunt vs. MPAA:Torrentファイルのインデックスは著作権侵害に関与することになるのか

Isohunt 現在、世界中にTorrentインデックスサイトが存在し、.torrentの提供を行っている。そこで提供される.torrentファイルを取得することで、著作権侵害が引き起こされているという現実も存在しているが、では.torrentファイルを提供すること自体は違法行為になりうるのか、ということについては未だ不明確なままである。これまでも複数のBitTorrentサイトが訴えられては来ているが、この点に関して明確に判断がなされたことはなく、大半のものが和解または別の要因によって審理を打ち切られている。しかし、現在、MPAAとisoHuntの裁判においてまさにその点について議論がなされているよ、というお話。

原典:TorrentFreak
原題:isoHunt and MPAA Debate Legality of BitTorrent Sites
著者:Ernesto
日付:May 05, 2008

BitTorrentサイトの合法性に関する議論は、常に盛んにおこなわれている。今現在、.torrentファイルのリンクを提供するWebサイトが合法的であるのかどうか、という判決は下されてはいない。しかし、これはisoHuntとMPAAが法廷で再び激突することで、もうすぐ変わるかもしれない。

isoHunt vs. MPAAの裁判は、現在のところ2年もの歳月にわたって長引いている。こうした裁判での根本的な問題は、場合によっては著作物を含むこともある.torrentファイルをインデックスすることで、BitTorrentサイトは著作権侵害を助長しているのかどうか、ということである。これは非常に重要な問題であり、その答え如何によって、類似したサイトに対する将来的な訴訟における判例となりうる。

4月、任命された裁判官は原告、被告双方に対し、BitTorrentがどのように機能しているのか、isoHuntがどの部分で著作物のコピーに対して貢献しているのかについて明確にするよう求めた。1か月ほど前、MPAAは(非公式に)BitTorrentサイトがなぜ著作権を侵害しているのかについて、Wilson判事に説明を行った。そして今日、isoHuntはそれに対する反論を申し立てた。

「MPAAは、著作権侵害は泥棒であるとし、isoHuntがハリウッド映画の著作権侵害の促進および助長という目的以外の目的を持っていないという非常に偏狭な視点をとっている。」とisoHuntのオーナーGary Fungは記している。彼と彼の弁護団は、「道端で海賊版DVDを販売するブギーマン」と比較されることを否定し、その理由を説明する。

isoHuntの論拠の1つとして、サイトはGoogleのような検索エンジンと非常に類似した点を持つという。彼らはこう記している。「Torrentサイトにおける基本的な機能は、GoolgeやYahoo!といった広範な検索サイトにおいても提供されている。isoHuntへの訪問を記述するのであれば、Googleへの訪問を思い浮かべてもよい。それらにはほんのわずかしか違いはない。そしてその大半の違いは、表面的なものであり、機能的な部分では、両者は非常に類似している。」

こうした議論はそれほど目新しいものではない。2年前、TorrentSpyは類似したアナロジーを用いたし、昨年、OiNKの管理人Alan EllisはThe Telegraphにこう述べている。「Googleが違法に音楽をダウンロードできるサイトへのリンクを示しているのであれば、彼らもまた、今私が嫌疑をかけられていることと同様のことをしていると言えるでしょう。私は、OiNKユーザに法律を破るよう仕向けてはいません。」

実際、Torrentサイトは著作物をホストしていないし、直接的なリンクを提供しているわけでもない。、申し立ての中で、isoHuntはBitTorrentはどのように機能しているのか、ダウンロードプロセスにおける同サイトの役割は何かについての説明を続ける。彼らは、サイトはメタファイル(torrentファイル)を収集し、インデックスするだけであり、ダウンロードプロセスには直接関与してはいないと説明する。

MPAAはこれに対して、isoHuntのようなサイトは、著作物の「集中的なインデックス」を提供したと主張する。しかし、isoHuntはこうした見解には同意せず、Wilson判事にこう述べる。「被告が提供する『集中化したインデックス』なるものを議論することは、意味論的なゲームである。『集中化した』という言葉、『中心的』という言葉は、BitTorrentテクノロジーを説明し、定義する原則に反している。」

事実、BitTorrentは、集中的というよりはむしろ分散的であり、.torrentファイルそれ自身が著作権で保護されないという点で、BitTorrentサイトが「著作物をインデックスする」という主張は不正確なものである。いくつかのファイルは著作物へのリンクを含んでいるかもしれないが(そしてそれは世界中のコンピュータにホストされている)、著作権者の許諾の下にアップロードされているコンテンツにリンクした.torrentファイルも数多く存在している。

isoHuntのサービスは、著作権侵害を行っているわけでも、著作権侵害を助長しているわけでもなく、.torrentファイルをホストしているのみである。これらのファイルは著作物への道筋を示すものかもしれないし、そうではないかもしれない。いずれにしてもそれは(訳注: 本件とは)無関係なように思える。また、こうしたサイトはisoHuntのみならず、数多く存在しており、Googleであれ、.torrent検索コマンドを有している。BitTorrentまたは.torrentリンクは、著作権侵害とは無関係であるし、したがってisoHuntのようなサイトとも無関係である。

「被告はGoogleよりもイノセントであり、BitTorrentネットワークのデザイン、操作的制御には関与してはいない、ごく一部の役割を果たすのみである。」とisoHuntの弁護団は述べている。おそらく、MPAAは次にGoogleを訴得なければならないのだろうね。

これは私にとっては非常に興味深い点であり、この判決如何によっては、今後の流れも変わっていくことは間違いないだろう。

確かにこれまでもBitTorrentサイトに対してはいくつかの訴訟が起こされてきたが、大半のものは原告側の圧力に屈して、和解金を支払い、サイトの運営を停止、今後同様のサービスを提供しない、という和解によって解決されてきた。また、isoHuntと同様の主張を以前に行い、MPAAと対決してきたTorrentSpyも、アクセスログの提出命令を米国ユーザへのアクセス遮断という強硬策によって回避したことで(アクセスログをとらないという方針を頑ななまでに守ったともいえる)、審理を打ち切られている(そして110万ドルの賠償命令を下されている)。

したがって、この.torrentファイルの提供に関する是非については、一定の結論が得られていないまま、現在に至っているといえる。Ernestoのいうように、この判決が、今後すべてのBitTorrentサイト運営に何らかの影響を及ぼすであろうということも想像に難くない。

個人的には、どちらが正しいとも言い難いので、そう簡単には判断できないところもある。確かに現実を見れば、isoHuntにしても著作権侵害コンテンツを示す.torrentファイルが多くを占めている(高い人気を誇っている)ということはゆるぎない事実である。結果としてisoHuntがそうした活動にある種の役割を果たしているということは否定しえない。

ただ、その一方で、そうしたサービスを提供していること自体は、たとえばJamendoも同様であり、現在のYouTorrentも同様である。これらはどちらも著作権者が許諾したもののみを扱っている点では、何ら問題のないサイトである。

原理上は著作権侵害云々とは全く関わってはいない、というisoHuntの主張は理解できるところが大きいし、そうした面を否定されてしまっては(私から見て)健全な運営を行っているサイトに対してまで悪影響を及ぼすことにもなりかねないという点で、許容しえない。ただ、では現実として起こっている著作権侵害に対して、どう対処していくべきなのか、ということを考えるとなかなか難しいところではある。

確かにisoHuntのような主張は一定の意義あるものと感じる一方で、そのことが現実に生じている大規模な著作権侵害の事実を無視してよいことにはならない、とも感じている。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1008-cb5901ef

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。