2008年05月16日
SoulseekというP2Pファイル共有ネットワーク/クライアントを知っている人もそれほど多くはないかもしれないが、熱狂的な音楽好き、若しくは以前からP2Pファイル共有に興味がある人にとっては、よく知られた存在だろう。とはいえそうした人であっても、最近ではその名前を聞かなくなって久しい、というのが共通認識だろうか。そんなSoulseekに新たなクライアントが仲間入りしたよ、というお話。なかなか興味深いことに、iPod/iPhone用アプリケーションなのだそうだ。ただ、iSlskをiPhone/iPodで動かすにはJailbreakしなきゃだめだけどね。
原典:TorrentFreak
原題:iSlsk Brings File-Sharing to iPhone
著者:enigmax
日付:May 15, 2008
Soulseekはこれまでほとんどの人が耳にしたことのないであろう、最も優れた音楽共有ネットワークである。
元Napsterのプログラマー Nir Arbelによって作られたSoulseekは、いかなる種類のファイルをも共有することができる。しかし、このネットワーク上では音楽こそが王様である。メインストリームの音楽も利用できるが、あなたの音楽の好みがメインストリームに向いていないのであれば、もしくは音楽に求めているものが少しアバンギャルドなものだったりインディペンデントレーベル趣味があったりしたら、そして重低音が効いたのが大好きで、周りのドラムンベースやテクノに満足できないなら、そんなあなたにはSoulseekがお勧めだ。
もし、あなたがSoulseekという響きが気に入っていて、jail-broken iPhoneをお持ちであれば、ミュージカルクリスマスはずいぶん早めに訪れたのかもしれない。昨晩、jail-brokenデバイスを所有するiPhoneユーザたちは新たなアプリケーションが'Big Boss"ソースからダウンロードできるようになっていることに気付いたかもしれない。それは、'iSlsk"− iPhone用のフリーSoulseekポート。TorrentFreakはその真相を知るため、開発者に話を聞くことにした。
TF:iSlskとはなんでしょうか。
errrick:iSlskはシンプルなアプリケーションです。SoulseekネットワークにiPod/iPhoneで直接接続し、音楽をダウンロード(そして将来的には共有可能に)するものです。どの部分にもPCは不要です。その点で、iSlskは特別であり、既存のその他のSoulseekとは異なるのです。
TF:いつからiSlskの開発に着手したのですか?その動機付けはなんだったのですか?
errrick:始めたのは2008年の2月です。では、なぜそうしようと思ったのか。ええと、まず第一に、この小さなガジェットに詰め込まれたすべての能力を見て思ったんです。「なぜ、他の人はまだこういうこと(訳注:iSlskのようなこと)をしていないのか」と。大昔に私はちょっとしたWebアプリケーションを(興味本位で)作ったことがあるのです。それはWebインターフェースからSoulseekのチャットルームに接続するというものでした(これは完全にASP.NETとC#で書かれたものです)。それゆえ、私は既にプロトコルに接した経験があったのです。それから、日々増え続けるiPhone用アプリケーションを目にして思ったのです。「おい、どうやらiPhone用のアプリケーションを作るはそんなに難しくないみたいだぞ」と。そして、iPhoneでP2Pクライアントが動かせたらどれだけ便利だろうかと考えたのです(まず第一に私のため、そしてみんなのため、というところでしたが)。そうして独力で開発を始めたんです。
TF:iSlskの技術的な部分についてもう少し話していただけますか?
errrick:コードとプログラミングに関して言えば、すべてObject-Cで書かれています(ほとんどのCocoa、iPhoneアプリと同じですね)。アプリケーションのコアはMac用オープンソースSoulSeekクライアント(SolarSeek、SoleSeek)の助けを借りて作られました。開発を始めた当初は、iPhone/iPodでできるのか不安なところもありました。たとえば、高コネクション数とか、ピアからの断続的なバイト転送とか。実際その時には、私をイライラさせるようなトラブルは無数にありましたが、でもそれは私がCocoaやObj-Cに不慣れであったというだけで、私が考えていたようなハードウェア、ソフトウェアの限界というわけではなかったんです。
224.5KBのパッケージのダウンロードとインストールはほんの一瞬で終わる。その点で、iSlskは基本的なファイル検索、進歩状況が見れるダウンロードキューの表示となっている。メディアはファームウェアバージョン1.1.3以上であれば/
優れた機能として、ダウンロードしたファイルをすぐさま通常のコントロールで再生するために、それらをそのままiPodミュージックデータベースにインポートすることもできる。ただ、現在この機能には問題があり、次のアップデートにて改善されることになっている。ただ、その問題の回避方法と、その他の一般的なチュートリアルはiPhoneFreakzに掲載されている。
動作中のiSlsk v 0,1bのビデオはこちら。
開発者'errrick'のサイトはこちら。
もちろん、Soulseek自体はiPhoneに対応しているわけではないが、そのネットワークでは膨大な数の未契約のアーティストたちが活動している。PCバージョンも要チェックだ。私も先日、ようやっとiPod Touchを購入したのだけれど、取り立ててJailbreakする必要がないということもあって、未だに素のままです。そんなわけで、iSlskは試していないのだけれども、おおよそは上記のビデオで撮影しているような感じ、なんだろうね。ただ、将来的には共有できるようにする、とあるように、現在のバージョンではアップロードするというところまでは至っていない模様。
詳細な解説と現行バージョンでの問題回避に関しては、iPhoneFreakzにてスクリーンショット付きで解説されているので、そちらを参照のこと。
さてさて、ここ数年、アップデートがなされてはいないままに、ほとんど惰性で続いているかのようなSoulseekだけれども、ここへきて注目を集めることになるかもしれない。もちろん、既存のBitTorrentのような人気のプロトコルと肩を並べるということは現実にはありえないとは思えるが、これまでと比べると相対的にはユーザの関心は集まっているだろう。
Soulseekは良くも悪くも、それほど人気がなかったがゆえに権利者とのトラブルを回避できていた(というより、相手にされてこなかった)、という部分もあったように思える。iSlskの登場がそうした状況を変える、ということはないわけじゃない…かも。
にしても、iPhone/iPodでP2Pネットワークからダウンロードってなかなか面白いよね。ただこれ、Soulseekだから可能だった、というところもあるかも。



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