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P2P帯域規制テクノロジー企業Sandvine、Comcast問題で88%の減益

昨年のTorrentFreakのレポートに始まるComcastのBitTorrentトラフィック規制問題は、現在FCC(連邦通信委員会)でその是非が議論されるほどに問題視されている。その一連の流れの中で、ComcastにBitTorrentトラフィック制御テクノロジーを提供していたSandvineの今年第1四半期のセールスが前年と比較して88%ほど落ち込んでしまったよ、というお話。(2か月ほど前の記事ですが、アップするのをすっかり忘れてました}

原典:TorrentFreak
原題:BitTorrent Throttling Company Sandvine Sees Sales Down 88%
著者:enigmax
日付:March 07, 2008

BitTorrent制御テクノロジーのメーカー、Sandvineは、今年の第1四半期のセールスが88%ほど落ち込んでいる。5年間で42,000%も成長を遂げたものの、最近Comcastによってスポットライトを当てられたテクノロジーを提供する同社は、その評価額がたった1日で42%も急落してしまった。

ComcastがSandvineの帯域制御ソリューションを導入した際、同社はそれほど注目を浴びることなく、静かに顧客のBitTorrentアクティビティを妨害することを望んでいただろう。しかし、彼らにとって残念なことに、その行動は気づかれずにはいられなかった。もっとも、そうなってしまったのは、昨年8月、同ISP実際に顧客のインターネット接続に干渉していると我々が報じたためなのだが。

それ以降、顧客たちが同社のサービスを支払った分に見合ったものではないと不満を抱き始め、事態はComcastにとってますます悪いものとなってゆく。その結果、Comcastは訴えられ、ユーザたちの一団からの補償要求に頭を悩ませている。これが最高潮に達したのが、先日のFCC公聴会だろう。そこでは、ComcastがBitTorrentトラフィックを遮断するために『ハッカーテクニック』を使用していると非難された。そしてそのテクニックこそ、他ならぬSandvineのトラフィックマネジメント『ソリューション』であった。基本的に、Snadvineシステムは、ComcastがBitTorrent転送のSeedingを不可能にする嘘のリセットパケットを差し込むことを可能にする。これは、顧客に帯域を使わせたくはないというISPにとってはグッドニュース、BitTorrnetにとってはバッドニュース、そしてインターネット中立性の支持者にとっては、もっとバッドなニュースであった。

しかし、ComcastといったISPにSandvineが顧客の活動を遮断することを許していたという事実は、最近の連邦通信委員会(FCC)の公聴会を促すこととなった。FCCはComcastに対し、インターネットトラフィックを遮断することは許されないだろうと警告している。これはもちろん、Sandvineシステムに投資を検討している他のISPにとっても重要な懸念であったろう。G&Mレポートによると、これはネット中立性議論を踏まえての躊躇であり、大手テレコム企業が負債を借り換えようとする際に直面している問題と結びつくことで、Sandvineに強烈な打撃を与えることになる。投資情報サービス企業のCanaccord Adamsの調査によると、世界のコミュニケーション企業トップ40全てが、資本支出に現在非常に慎重であるということが示されている。

 

この5年間に42,000%という天文学的成長を遂げたものの、現在Sandvineはトロント証券市場において同社株式が1.55ドルという42%の大幅な下げを記録しており、強いプレッシャーを感じていることだろう。同社は既により低調なパフォーマンスを予測しており、2007年12月の収益予測を修正していた。しかし残念なことに、この予測はまだまだ楽観的なほうであったようだ。同社が修正した数値以上に、実際の収益がさらに20%ほど低まりそうだというアナウンスがなされている。第1四半期のセールスは820万ドルであり、昨年の同時期と比較して88%も低下している。また、昨年12月の年間収益予測は1億1,000万ドルとされていたものの、8,000万ドルに下方修正された。

それでも年間成長率は15%になるだろうと見込んでいるようだ。ちなみに昨年の年間成長率は132%。

まぁ、うまくいっても15%ほどしか見込めない、ということだろう。1年前には132%の成長を見せていたことを考えると、ひどいもんだね。

Sandvineの社長兼CEOのDave Caputoはこのようにアナウンスしている。「私たちは、個々のお客様(訳注:ISP)特有の状況から経済状況に至るまで、複数の理由から遅延が生じていると考えています。後者は、オペレーターが既に承認された予算を実行する前に、それを停止させることになります。お客様が、Sandvineを選択するかどうかの決定を下すことに口出しすることはできませんが、私たちの能力は選択されるだけのものであるとの自信を持っております。」

BitTorrent開発者たちは、このSandvineを回避するコードの作成に尽力している。ミスターCaputoの自信が2009年まで続くかどうかは時がたてばわかるだろう。

とりあえず、ComcastがBitTorrent Inc.を手を結んだとしても、ISP全体の帯域制御問題が一区切りつくまでは、こうした受難の時代は続くことだろう。少なくとも、この技術そのものの是非が問われているわけで、そうした中で導入・投資を検討するというのはあまりにもリスクの高いことなのかもね。

個人的には、帯域制御それ自体は(一部ISPには)必要不可欠なものだとは思っているが、問題はその手法がどのようなものであるか、ということだろう。少なくとも、差別的な帯域制御は許されるべくもないし、特に音声(電話)、映像(放送)、データ通信のトリプルプレイの競争が激化してくれば、競争を阻害するために(つまり、自社通話サービス、映像配信サービスを保護するために、他社サービスを差別的に抑制する)こうした帯域制御を用いることも可能性としては考えられる。とりあえずは、こうした帯域制御戦争が収まるまでは、こうした受難の時代は続くのかも。

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