スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Limewire:来月よりクライアントにコンテクスト広告導入を考慮、収益はライツホルダーと分配

LimeWire企業としてのLimewireの活動については、DCIAのサイトやP2P Blogなどが追いかけていて、興味深く見ているのだけれども、最近のLimewireの動きとして気になるのは、同社が導入を検討しているクライアント上のコンテクスト広告。当初はLimewireが開始したLimewire Music Storeのための広告だということになっていたが、実際にはスポットとして広告欄を売ることのほうに重きが置かれているような感もある。先週、Limewire CEOがアナウンスしたところによると、同社はこのコンテクスト広告を来月から導入し、その収益をライツホルダーと共有したい、と考えているようだよというお話。まぁ、現在訴訟中のメジャーレーベルは一切こうした動きを好ましいとは思わないだろうけどね。

原典:P2P Blog
原題:Limewire wants to give record labels a cut of its ad revenue
著者:Janko Roettgers
日付:May 13, 2008

先週ロサンゼルスで開催されたP2P Media Summitにおいて、Limewire CEOのGeorge Searleはライツホルダーに対して野心的なプランをナウンスした。 同社は導入が予定されているコンテクスト広告プラットフォームの収入を、レコードレーベルと分配する予定だという。レーベルは、Limewireが、Google Adsenseタイプ広告であげる利益の40%を得る。

ここのところ、Limewireは同社P2Pクライアント上へのコンテクスト広告の統合に取り組んできた。Searleは昨年末、ロスで行われた別のDCIAカンファレンスにおいて、これらのプランをアナウンスしているが、先週のイベントではこのプランのキーポイントが繰り返し強調された。Limewireは8,000万人のユーザを抱え、月間約50億回の検索リクエストを処理している。これはP2PクライアントをGoogleやYahooと同規模の大手検索エンジンだと言える。事実、LimewireがWebサイトだとしたら、Live.comやAsk.comを超え、ユニークユーザとしても第3位につける検索エンジンとなるだろう。

もちろん、LimewireはWebサイトではないわけで、それゆえに検索アクティビティからいかなる利益をも上げては来なかった。しかし、これはもうじき変わるかもしれない。Searleは、Limewireが来月にはコンテクスト広告をクライアント内に組み込もうと考えていると観衆に前で語っている。広告は検索結果の最上位に表示される予定であるが、それには広告であることを明確に示すマークが付けられるという。開始当初は、広告欄はLimewireの新たな音楽ダウンロードストアを勧めることに利用されるが、すぐにでもこのスポットは広告主が購入できるようになるだろう。

広告プログラムは、Fanmediaと呼ばれる別の事業者が運営することになる。GoogleはAdwordsで行っているような、キーワードに対するCPC広告を販売する予定である。Fanmediaは総収益の20%を徴収し、当該の広告と関連したライツホルダーに40%、Limewireに40%を支払う。たとえば誰かがLadytronの着信音のために広告を購入し、1クリックにつき1ドル支払われるとすると、Ladytonのレーベルはクリック毎に40セントを得る。「収益がライツホルダーと共有されるのはこれが初めてのことになるだろう」とSearleはプレゼンテーションのあと、私に話してくれた。

もちろん、ライツホルダー全員がそれに乗り気というわけではないだろう。Limewireは2006年後半、メジャーレコードレーベルから訴えられている。多くの他P2P企業は和解を選択し、そのような訴訟に直面することを避けたが、Limewireは最後まで戦うことを決心しているようで、そして、音楽ストアやソーシャルパブリッシングプラットフォームのLimestepの開始、拡大に力を注いでいる。

Searleは、Fanmediaが彼のいう「参加ライツホルダー」、つまりインディーレーベルとの契約を行うだろうと認めている。追加収益の見込みは、そのような取引をより近づけるのに役立つだろう。そしてSearleは、Fanmediaのようなシステムを用いることで、すべてのプレイヤーに十分な利益をもたらすことになると考えているという。最終的には、こうしたコンテクスト広告は、既存のすべての音楽ビジネスよりも大きなものとなるだろうと彼は述べている。

この計画の一部には、最終的にこの広告ネットワークをLimewireクライアントを超え、他のP2Pクライアントやそして音楽ブログやソーシャルネットワークといったWebサイトにまで拡大していくことも含まれている。その足掛かりとして、同社のすでに保有しているWeb上の財産を利用してテストするのだという見方もできるだろう。同社は、既に着手しているバンド、ミュージシャン向けのソーシャルネットワークだけではなく、ニューヨークのインディーミュージックシーンを扱う人気のブログも運営している。

最後に、LimewireはそのUIの再設計にも取り組んでおり、新たなクライアントはWebブラウザを搭載することが予想される。これは同社のコンテクスト広告プランを考慮すればより多くの意味を持つだろう。同社が何を求めているのかという点も興味深い。Searleは、新たなUIを「「できれば今年中に」導入したいのだという。以下のSearleのプレゼンテーションも要チェックだ。

なかなか面白い試みだなぁとは思う。ユーザがそうした広告をどう感じるか、という点については、簡単には受け入れられないだろうなぁと思ったりもするのだけれど、1か月に50億検索もあるというのは非常に高いポテンシャルを秘めているというのは確かにそう思える。ただ、そうしたユーザの人気の背景には、違法なコンテンツへの欲求があるわけで、そうした問題を解決しない限りはこうしたコンテキスト広告が表立って支持されるということも期待できないかもしれない。

結局のところ、Limewireの提供するサービスによって著作権侵害行為が続いているわけで、いかに広告ビジネスに成功を収めたとしても、その不安定さは変わりはないだろう。収益の分配といったところで、現時点ではその収益を分配すべき人たちと訴訟合戦を行っており(Limewire側の反訴は既に棄却されているが)、仲良くやっていける、という状況ではない。

つまり、このようなイニシアチブによって音楽産業との溝は埋められるわけもなく、依然としてLimewireによって最もダウンロードされるであろう楽曲の権利者に対しては分配されることはなく、相対的に低い人気のインディーレーベル(やともすればインディペンデントなアーティスト本人)にのみ、収益が分配されることになる。

結果としては、Limewireがいかに合法的な手法によってマネタイズを図ったとしても、その背景に違法行為の温床となっている現状というのがある。それをどうにかしなければ、たとえ50億サーチを誇っていようとも、安定することはないだろう、という印象。面白い、とは思うんだけどね。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1014-6736dbd1

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。