2008.05.17 Sat
アイスランド:BitTorrentトラッカー訴訟、トラッカー側の勝利で運営再開へ
アイスランドにおいて、権利者側からの申し立てにより予備的禁止命令が下されたことで、運営を停止していたBitTorrentトラッカーのTorrent.isが、その裁判に勝利したことで本日16日より運営を再開するみたいだよ、というお話。ただ、勝利といっても、原告側の手続き上の問題によって、訴訟自体を棄却された、という感じ見たいなので、Torrentサイト/トラッカーの運営そのものが認められた、というわけではない模様。
原典:TorrentFreak
原題:Victorious BitTorrent Tracker to Return
著者:Ben Jones
日付:May 10, 2008
裁判の話題が目白押しだった今週のTorrentFreakにおいて、torrent.isがその法廷闘争において勝利を続けたというハッピーなニュースで締めくくることができた。3月末、我々はこの訴訟がいかにして退けられたのか、そして原告であるアイルランドの映画・音楽産業はアイルランド最高裁判所に上訴する可能性があることをほのめかしていると伝えた。
そしてそれは現実のものとなった。本日、最高裁判所はtorrent.isの主張を認める判決を下し(アイルランド語)、3月に命じられた50,000ISKに加えて、400,000ISK(5,025ドル、3,250ユーロ)の支払いを命じた。
訴訟は、その法的手続きのために棄却されることとなった。この訴訟に参加した複数の原告が、禁止命令を要求する法的根拠がなかったようだ。権利者側は裁判を続行させるために原告を変更しようとしたものの、最高裁判所は即座に退けた。
torrent.isのオーナーSvavar Kjarrvalは、TorrentFreakに「非常に満足している」と延べ、16日にはサイトを公開しようとしてしていると教えてくれた。「しかし、原告[SMÁÍS]のある役員が、いかなる手を使ってでも再開を阻止してやると主張しています。それがうまくいくかどうかはわかりませんが。」
SMÁÍSのスポークスマンは、mib.isを引き合い出し、「このような判断を非常に残念に思います。著作権者が自らの権利を守らんとすることを否定するなど信じがたいことです。これは、問題の本質がどうあるべきかではなく、本件における法的手続きに対して過度の固執があった、ということです。未だ、本件においては正式に判断がなされてはいません。それは、裁判官にこの本件そのものの事実、つまり著作権法そのものを概説させることは、あまりに難しいということでしょう。」
ただ、Svavarは、torrentサイトをホストすることに対してこう警告する。「この判決はtorrentサイトが合法だといっているわけではありません。したがって、torrentサイトの合法に関しては未だ不確実な部分があります。」そう、つまりBitTorrentサイトをホストすることは今のところは「グレーゾーン」にある。しかし、それでもtorrent.isを再開するのだという。以前の記事では、サービスがファイルの検索およびそのアクセスを提供すること自体はアイスランドの著作権法では合法的であり、自らが権利を有していない著作物を提供しない限りは著作権侵害にはならない、また、BitTorrentサイト/トラッカーとして提供しているのはメタデータとしてのtorrentファイルであり、それは著作物ではないということが背景にあったのだろうと推測されているが、これを読む限りでは、実際には手続き上の問題だった、というところなんだろうか。
この記事の最後にも書かれているように、BitTorrentサイト、トラッカーそのものの合法性が認められた、というわけではないようなので、いずれにしても今後も同様の問題を抱えていく、ということは間違いないだろう。
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