これからのメディアに重要な5つのキーワード、もしくはバズワード
以下の文章は、MediaFuturist.comに掲載された『A couple of important keywords that keep popping up in my speeches (and everywhere else)』という記事を翻訳したものである。
原典:MediaFuturist.com
原題:A couple of important keywords that keep popping up in my speeches (and everywhere else)
著者:Gred Leonhard
日付:May 31, 2008
私はここ4週間の間に、10ちょっとのプレゼンテーション、スピーチを行った。それぞれの場所で、それぞれに異なるトピックを扱ったが、以下に記した、キーとなるものについては常に話してきた。そこで、それらについてあなた方と共有することができるだろうと考えた。
- 懐かしきロングテール(ほとんど知られていない、すなわち「ヒット」していないコンテンツや製品から/によって、多くの収益ストリームが生み出されるのだというデジタルエコノミーのコンセプト)-メディアにおけるヒットエコノミーへの、我々がもちうる解毒剤(私は、音楽におけるこれを、ロールスロイスだとかバイシクルシンドロームと呼ぶ)。より詳細に知るためには、Chris Andersonのロングテール本か彼のブログを読むといいだろう。もしくは、ロングテールについて私がこれまでに書いたものすべてにダイブしてほしい。うん…、私はこれが多くの人にとって古めかしい言葉となっていることを理解してはいる。しかし、それでもまだ、この言葉はリストに入る必要がある。
- ウィキノミクス:Don Tapscottの驚愕の、そして刺激的な書籍Wikinomicsにて述べられているように、『すべて』を変える大規模な共同(mass collaboration)のコンセプト。Wikipediaメモ;「Tapscottによると、Wikinomicsは4つの考えに基づいている:開放性、ピアリング(相互接続)、共有、そしてグローバルな活動」。まぁ…、1つには自分自身のために読むといいのだが、これらのコンセプトは現在いたるところにみられており、そして互いに促進し合ってもいる。
- 注目への支払(paying with attention):これは、広告2.0シナリオの定式化の核をなすものである。ユーザはまさに、無料のコンテンツを手に入れる見返りに、広告(厳密にいえば、製品の広告するコンテンツ)に彼らの注意を向けることで支払いを済ませる。これに関しては、ビデオを製作したり(ここで見ることができる)、いたるところで大げさに話してきたが、まだまだこれは試作段階のものである。このPWAは、(VC Fred Wilsonのいう)FreemiumやFeelsLikeFreeといったジューシーなキーワードと共にある。
- コントロールの終焉(the end of control):このネットワーク経済においては、脅迫的なコントロール願望は、消費者からの信頼や適切さの失墜、ユーザからの拒絶、全体的な停滞をもたらすであろう(そう…音楽産業はそのよい見本である)。そして、開放性に頼り、信頼、関わりを深めることによって、成功を引き起こすことが可能となる。もちろん、この話題については、最近ことに取り組んでいて、この話題を扱っている新たな書籍にも心血を注いでいるところだ(副題はOpen is King)。ここで、いくつかのプレビューにタイブすることができる。また、TechCrunchのErickはこの話題について、素晴らしい文章を書いてくれた。
- 最後だがおそろかにできないもの:市場は対話である。メディアは双方向である。人々に話しかけるだけではいけない、人々と話をするのだ。そう…まさに古き『よき』、クルートレイン宣言である(訳注:参考 クルートレイン宣言(日本語))。
私は随時、このリストに追加していくつもりである。その間に、何かコメントがあればご遠慮なく。
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