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大手プライベートBitTorrentサイトDemonoidにて独占的に楽曲をリリースするアーティスト

以下の文章は、TorrentFreakに掲載された『Artist Releases Album Exclusively on Demonoid』という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Artist Releases Album Exclusively on Demonoid
著者:Ernesto
日付:June 07, 2008

Nine Inch Nailsが彼らの最新アルバムを無料で公開したとき、そのニュースはすぐさまインターネット中を駆け巡った。しかし、彼らはそうしたアーティストの最初でも、最後でもない。膨大な数のアーティストが、Demonoid、The Pirate Bay、Mininova、そしてその他のBitTorrentサイトで彼らの音楽を共有している。我々は、その理由を見出すため、そうしたアーティストの1人とコンタクトをとった。

Xihiliskは、主な配信プラットフォームの1つとして、BitTorrentを利用する数多くのアーティストの1人である。BitTorrentは、一度に数百万の人々にリーチすることを、ゼロコストで可能にする。

Xihiliskは、Demonoidの熱心なユーザであり、彼の(それとおそらく他のアーティストの)楽曲を共有してきた。彼のこれまでリリースしてきた10枚のアルバムは、すべて無料でBitTorrentで入手することができる。しかし、彼は最新アルバム「EP Two Special Edition」を人気のBitTorrentトラッカーDemonoidでのみ、独占的にリリースすることにした。

Demonoidでのみ独占的にリリースするというのは、オーディエンスを制限するということもあって、こうした決断はどうも直感的には理解しがたい。一方、アルバムは長きにわたって独占的ではなかった。実際、そうしたリリースがあれば、すぐさま他のサイトに広まる、それがP2PやBitTorrentの特性であった。

我々はXihiliskとコンタクトをとり、彼のようなアーティストにBitTorrent上で音楽を共有することが、いったい何に動機づけられているのかを探った。

TF:なぜ、Demonoid上でのみ、最新アルバムをリリースすることにしたのですか?

Xihilisk:私は2,3年の間、Demonoidを利用してきた。その間、私が何かを探すとしたら常にそこが起点となっていた。それ以外にもたくさんのプライベートとラッカーのメンバーだったし、今でもそうなのだけれど、Demonoidはそうしたほかのサイトのどこにもないようなものがたくさんそろっている。

その点で、このリリースに適切だと考えた。Demonoidは大きなユーザベースをもち、何よりまだ聴いたことのない音楽に対して強い好奇心を持つコミュニティだから。

TF:あなたのようなアーティストにとって、BitTorrent上で音楽を共有する利点とは何でしょうか?

Xihilisk:私はずっと、自分の音楽を無料で提供してきた。以前にはCDRを焼いて、手当たり次第に配っていたが、それはそれっきりだった。その後は、MySpaceにたどり着き、そしてBitTorrentを使うようになった、と。そこに至るまでの論理的なステップはこんな感じです。

それまでも私はtorrentを利用していたが、媒体を通じてメジャーアーティストたちの音楽を共有できるのなら、自分自身の音楽だって共有することができるじゃないか、ということに気づかされた。もちろん、その時点でも数多くの人たちが既にそうしていたのは知っていたが、それでも、そうした手段を用いなければ聴いてはもらえなかったであろう人々に自分の音楽を聞かせる、そのための効率的で、そして非常にエキサイティングなものだと思ったんだ。

TF:自分自身のお客さんを追及して回るRIAAやメジャーレーベルをどう思いますか。

Xihilisk:RIAAはファックだ。誰かがLimeWireからほんの2,3曲の音楽をダウロードした(そしてそれを共有していることに気づかないままに共有していた)ことで、莫大な罰金が科せられるなんてのを聞くと、本当につらいよ。確かに著作権侵害は存在する。ただ、ほんの2,3曲をインターネットから手に入れたくらいで人の命を奪うだなんてとんでもない。

デスメタルのアルバムを何千枚と共有していたとしても、ほとんどトラブルに見舞われることはないが、たった1曲、ライオネルリッチーの曲を共有すれば、すぐに見つかって訴えられてしまう、何とも皮肉なことだよ。

TF:たとえば、これから5年、音楽産業は変化していくと思いますか?

Xihilisk:5年?音楽産業がどうなるか?願わくば、音楽だけがあればいいと思うよ。

インターネットは、急速に競争の場をすべてのミュージシャンに公平なものにしている。すべての銭ゲバレーベルが倒産するところを見てみたいね。そのあとは、真のDIY価値体系が引き継ぐことになる。あなたのバンドに気付いてほしい?なら、本当に素晴らしい音楽を作ること、それ以外はインターネットがやってくれる。お金を儲けたい?たくさんギグに出るか、そんなことは忘れてしまったほうがいい。

今のご時世に、レーベルとの契約を望んでも無駄だろう。そう、iTunesはうまくやっているし、レコード企業は人々に違法に音楽をやり取りさせないために、必死に何やら得体の知れないトリックを用いる。しかし、アーティストであることで生計を立てられているという事実は、本当はラッキーなことなんだ。

私は、数千人の人々が、自由に私のアルバムをダウンロードした、その事実に非常に満足している。そしておそらくそれを聴いてくれたということを!

TF:ありがとうございました。それでは、ご盛運を祈って。

彼のアルバムをチェックしたい方は、Demonoidからダウンロードすることが可能だ。Xihiliskは彼自身をexperimental indie/electronicaと記述しており、他にもchiptune、post rock、metal、その他複数のジャンルがつけられている。

余談ではあるが、ここ2,3日の間、Demonoidへのオランダからのアクセスが困難であったように思える。サイトがサーバーメンテナンスを行ったのちに、そのブロックが生じたのだが、これに関する公式なアナウンスはなされていない。なにか情報があり次第、アップデート情報を掲載しよう。

うーん、なぜDemonoidでtorrentを提供するか、という説明にはなっているけれど、なぜDemonoidで「独占的に」提供するのかという答えにはなっていないような。個人的な考えとしては、Demonoidユーザだけに聞かせたい、というわけではなくて、Demonoidユーザに注目してほしい、ダウンロードさせたい、というところにねらいがあるのだと思われる。それゆえに、Demonoidだけでリリースという希少性を持たせることで、注目度を上げ、行動を促そうとしているというところだろうか。こちらサイドのBitTorrentユーザであれば、たとえDemonoidで独占的に、といったところで、需要さえあればそれ以外の場所に拡散していくということは理解しているはずだし。

ますます多くのコンテンツの流通が加速すること、それはこれまでのやり方を大きく変えなければついてはいけない流れを作り出すだろうという印象はある。そうした流れに乗る、若しくは何とかついていかなければ、ジリ貧であることは間違いないだろう。ただ、現状はその流れのいきつく先、いや、その流れる経路すら見通しが立たない状況にあると感じる。

そして、1つ大きな疑問として、"one approch to rule them all"な状況が本当に起こりうるのか、そしてそれが望ましいことなのか、とも思う。音楽産業の既存のアプローチが"rule them all"であること、それが現在の大きな摩擦や葛藤を生み出しているものだとも思うが、新たな"rule them all"アプローチを生み出すことは、別の問題を引き起こすことにもなりかねないと感じる。DIYの価値体系が1つのメインストリームとなることを望んではいるが、それが音楽を支配することに対しては、あまり賛同しえない。

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