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英国:携帯電話を利用した、子供たちの違法音楽交換の激増

英国において、デジタル音楽プレーヤー機能のついた携帯電話のBluetoothを利用しての音楽交換が、8-13歳の子供たちの間で、当たり前になりつつあるよというお話。ただ、この記事の面白いところは、それを脅威ではなくチャンスだと言い切っている点、子供たちは悪意があってやっているわけではないという点、従って法的措置を取るべきではないという点、英国音楽団体BPIもそのような考えに同調している点など、非常に興味深い点が多い。

原典:BBC News
原題:Children 'swap music via phones'
日付:December 6, 2006
URL:http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/6217998.stm

子供たちは、自分たちが違法行為を行っていると理解することなく、ますます携帯電話を通じて音楽を交換している。

8歳から13歳の子供1,500人を対象にした調査によって、ほぼ3分の1の子供たちが携帯電話を利用して音楽共有を行っていることが明らかにされた。

子供たちは、内臓Bluetoothワイヤレス機能を利用して、携帯電話での音楽交換を行っている。もちろん、著作権者の同意なしに、である。

調査を行ったIntuitive MediaのRobin Hartは、この問題は音楽産業が憂慮してきたものであると語っている。

携帯電話を介した音楽交換をしたことがないと回答した子供のうち、ほぼ半数(45%)の子供たちがそうしてみたいと回答している。

しかしこの調査は、音楽共有のどれくらいの割合が、(音楽交換が)付随する権利であるとか、交換は自由であるとか思ってるというようなものではない。

Intuitive Mediaの共同創設者であるHart氏は、以下のように述べている。「インターネット上での音楽共有は、近年直面している最大の脅威であると音楽業界は特定しているが、今回の調査は、携帯電話がこれらの問題を悪化させる潜在的な可能性を有することを示しています。」

「子供たちは、自分たちが違法なことをしているということを知りません。

彼は、音楽産業が現時点で(携帯電話による音楽の交換の)実行を食い止めるために、法的措置に出るべきではない、という。

「子供たちには、まったく悪意がありません。私たち(大人)は、彼らを有罪にする必要などないのです。」

音楽業界は、調査結果によって、それは「関連している」といい続けている。彼らは、ネットを介した音楽の海賊行為によって収益が何億ポンドも減少していると長年にわたって訴えてきた。しかし、批評家は、収益の減少傾向は、消費のパターンが変わったことによって引きこされたものだと主張する。

Commonly used

英国の10歳未満の子供たちの4分の1に当たる、100万人以上の子供たちが、すでに形態を所有している。そして、新しいモデルでは、携帯電話はデジタル音楽を聞くMP3プレーヤーとして一般的に用いられている。

the Wireless World Forum Youth Report 2005によれば、欧州において2007年までには、最初の携帯電話を手にする平均年齢は8歳であると報告されている。

この調査を共同委託したNew Media Ageのモバイル編集者であるJustin Pearseは、「携帯電話のミュージックプレーヤーとしての機能はここ数ヶ月で爆発的に進歩しており、この種の違法な音楽共有が起こりうることは必然であると予測されていました。

およそ4分の3の子供たちが、このような音楽共有をすでにしているか、そうしたいと思っています。」

Pearse氏は、携帯電話による音楽共有が、クリスマス商戦に向けたハイエンド携帯電話の発売に伴って「だいたい数週間、数ヶ月のうちに、本当のマスマーケット現象」となることを予測していた。

2000年代に入ってすぐ、Napsterなどの音楽交換サービスが人気を博したとき、音楽業界は怒涛の訴訟攻勢で対抗した。著作権者から許諾を得ずに、音楽を公開し交換したとして、多くの個人に対する訴訟が立て続けに行われた。

Intuitive Mediaは、教育当局と連携して、初等、中等学年の子供たちの安全なソーシャルネットワークを構築することを目的とし、子供たちがどのように携帯電話を使うかについてのよりよい感覚を育てるため この調査が行われたと語っている。

'Quite surprised'

「私たちは、子供たちがどのように携帯電話を利用するかを知って、非常に驚きました。」とGoldStarCafe.com and SuperClubsPlus.com.を運営するHart氏は語る。

「我々のサイトを利用する7歳の子供たちの53%が携帯電話を所有しています。そのことは、彼らにとって非常に重要なことであり、そして彼らはよく電話を使います。半分は友人どうして、半分は家族で。」

Hart氏は、この(音楽交換の)問題が増大しつつあるものではあるけれども、音楽産業にとっての「まだ重大な問題」とはなってはいないと考えている。

Napsterやその他のサイトの脅威とされたのは、ほぼ同時に1曲のコピーされた曲を数百人に配布することができた点である。(しかし)現在のところ、Bluetoothを使った携帯電話による音楽交換は1対1である。

「これは産業にとっての大きな機会といえます。26%の子供たちが、携帯電話のためにものを購入し、週に1度は少なくとも1ポンドは使っています。」

「産業側が、安い価格での音楽のダウンロードを提供し、その利用を容易なものとし、広く普及したBluetoothを利用することができれば、これは大きなビジネスチャンスとなります。」

「産業が、これを食い止めようとするなら、時間とお金を無駄にすることになるでしょう。」

英国における音楽業界団体であるBPIのスポークスマンMatt Phillipsは、以下のように言及している。「違法音楽共有は、明らかにレコード産業の懸念事項です。」

「Bluetoothによる音楽交換は産業の懸念事項ではあるけれども、P2Pファイル共有と同様の問題を引き起こすものではありません。P2Pがone-to-millionsであるのに対して、Bluetoothはone-to-oneなのですから。」

「最終的には、携帯電話で利益を増大させるためには、音楽ファンに彼らが望むものを提供し、それらの音楽を合法的に購入するよう奨励することでしょう。」
あまり携帯電話で音楽を聴くということに食指が伸びないせいか、Bluetoothで音楽の交換が可能というのが新鮮でした。へぇ、そんな機能をつけたら、交換するに決まってるじゃないの?と思ったりもするけれど。

でも、結果的にはそれがセールスの機会を拡大するものであったとは思う。この記事で言われていることには非常に納得できる。確かに、著作権侵害が行われているものの、非常に軽微な実態であり、またその拡散可能性もそれほど広範なものではないことからも、これは強硬に規制するよりもビジネスチャンスとして捉えたほうがメリットがあるだろう。もちろん、この実態を無視しろといっているわけではなく、利用できるところは利用して、行き過ぎた面が出てきそうなら、その部分で抑制するよう働きかけるのがベターかなと。

個人的には、このようなone-to-oneの音楽交換というのは音楽にとってよいことじゃないかと思うのですよ。もちろん、不特定多数との音楽共有はデメリットが大きいと思うけど、特定少数との音楽交換程度であれば、デメリットはメリットを下回るんじゃないかなと。確かに、ダウンロード購入されたものと同じものを購入するなんてことはないだろうし、その点ではデメリットになるけれど、音楽を交換するという行為自体に価値が生まれるとすれば、そこに新たな市場が生まれるわけだ。たいていの場合、音楽はスタイルを持っている。音楽のスタイルそのものが自分のアイデンティティの一部だったり、その提示だったりする。もちろん、このような若い子供たちがそこまでの考えを持つかといえば難しいかもしれないけれど、より広範な世代を見たときには、音楽をスタイルとして感じている人は多いだろう。そのような人に対して、自分のスタイルの提示として、表現として音楽を持ち歩き、face-to-faceで共有できるというのは、音楽の別の価値を開拓することにならないかなぁ。

問題は、その交換による購買促進効果と購買抑制効果と計れないってとこなんだろうけど。でも、違法ファイル共有のようなone-to-millionsなんかに比べると、face-to-faceの古きよきテープトレードのようでよいなぁと思えるんだけどね。しかも、そのデバイス自体が、プレーヤーであり、ストアでもあるわけで。かなりいいと思うんだけどなぁ。

BPIが噛み付かないってところを見ると、金脈のにおいがするってことなのかしらね。

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