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ワシントン大学研究グループ、アンチパイラシー団体のユーザ追跡手法の「いい加減さ」を実証

原典:TorrentFreak
原題:Study Reveals Reckless Anti-Piracy Antics
著者:Ben Jones
日付:June 05, 2008

ワシントン大学情報理工学部からの新たな論文は、現在のDMCA通知に関わる問題と、その際に用いられる手法を研究している。彼らの主張が確認されれば、BayTSPのようなアンチP2Pグループに、更なるプレッシャーがかかることになる。

“Challenges and Directions for Monitoring P2P File Sharing Networks --or-- Why My Printer Received a DMCA Takedown Notice”というタイトルの論文(PDF)は、DMCA通知を送付するためのIPアドレスの収集に用いられる手法に注目し、『直接的』、『間接的』と呼ばれる2つのおもな手法に集中する。

この論文では、控えめに言っても、アンチパイラシー企業が用いている追跡方法が完ぺきではないことが示されている。我々も昨年、人々を罠にかけてMPAAやRIAAに通知されることが可能であることを報じている。それは本当に簡単で、単にBitTorrentトラッカーのアナウンスURLをクリックさせるだけ、であった。ワシントン大学の研究者たちは、こうした脆弱性を確認している。彼らは、ネットワークプリンター宛の数百の著作権侵害通知を受け取っている。

2007年8月、BitTorrentアクティビティの研究のために、データは収集された。実験を通して、いかなる著作権侵害行為を行わなかったにもかかわらず、研究チームは200以上のDMCA警告を受け取った。これだけでも、こうした通知を送付する組織の根本的な信頼性を疑われるべきことであるし、ましてやコンテンツ産業が「3ストライク」アプローチを促進しようとするのであれば、問題はさらに大きなものとなる。

その後、研究チームは2008年5月にも、そうした状況が変化したかどうか、そして他のIPを「偽装」することができるかどうかを確認するために、再び調査を行った。このときも、実際には行っていない著作権侵害に対して、前回よりもさらに40%増のDMCA通知が送付されてきた。

しかし、この2つの調査間で通知が増加したというだけではなく、研究チームがモニターしていたSwarmの数は減少していた。2007年8月には、彼らは270のSwarmにつき、1つの通知を受けていた。それが4月には、その100分の1以下になっていた。しかし、それぞれの期間に彼らがどのようなtorrentを選択していたのかがわからないので、その違いがターゲットの選択によるものであるのか、それともアンチパイラシー活動の促進であるのかの判断は難しい。たとえば、その増加は、施行がより活発になったのではなく、『よりホットな』torrentを選択したということも考えられる。

このプロジェクトに関わる研究者の1人、Michael PiatekがTorrentFreakに語ったところによると、彼らはBayTSPやその他の施行期間に対して、その追跡手法の脆弱性について報告したが、今のところ、改善してはいないという。また、BayTSPのスポークスマンは、現在のところコメントを控えているが、同社のテクニカルチームが研究について精査することを我々に約束した。

さらに、研究者たちは、アンチP2P活動、たとえばロガーなどを見つけることができるかということも調査している。論文では、これを特定する潜在的な方法や、それを利用して自動的にブロックリストを生成する方法を提供する一方で、既存のブロックリストによって防げるのは、調査によって疑わしいとされた17のIPのうち(住宅からのIPアドレスを除外したもの)10くらいなもので、そのうち8つが「MediaSentry」や「MediaDefender」というタグがつけられていた(ただし、MediaDefenderは施行を行っていない)。

要約すると、論文では「今日、潜在的には、いかなるインターネット利用者であっても、DMCA警告状を受け取る危険に晒されているのである。全くBitTorrentを利用したことのないユーザにも誤った警告が送付されることもあれば、IPブラックリストを利用する実際に著作権侵害を行っているユーザに対してもその不完全さゆえに警告がなされることもある。しかし、全く無関係の人であれ、関係している人であれ、そうした警告の危険性を回避する方法は存在していない」。Bluetackなどのグループには残念なことだろうが、彼らの提供するブロックリストの有効性を否定するものであろう。

最後のパラグラフでは、このようにまとめられている。「我々は、システマティックなモニタリングを回避する一般的な方法として用いられるIPブラックリストが、現在の特定テクニックにおいてはほとんど役立たないこと、そしてモニタリングエージェントが信頼できる範囲は限定されていることを示した。」

論文を斜め読みして、ここに掲載されていない情報を少し。

研究者によると、アンチパイラシー企業によるネットワーク調査は、単にその参加者のIPアドレスだけを収集するものであって、実際にダウンロード/アップロードしているかどうかを確認しているものではない、という。このことから、決定的な証拠よりも資源(労力)の節約を優先させているのではないか、と指摘している。

また、上記の記事内にあるネットワークプリンタってのは、研究者たちが、ソフトウェアエージェントを操作して、プリンタがあたかもSwarmに接続しているかのように偽装したことで、ネットワークプリンタのIPアドレス宛に、MPAAから「Iron Man」や「Indiana Jones」の著作権を侵害したな!という警告を受け取ったという話。もちろん、実際にはダウンロードも、アップロードもなされてはいない。他にもワイヤレス・アクセスポイントなどのデバイスでも同様に試したようだ。

そうした結果から「欠陥が存在していることを科学的に明らかにした」と述べている。また、こうした産業側の実際の権利行使は公表されていないため、これらの点以外の欠陥が存在していないとは言えない、この研究を踏まえ、著作権者たちはもっと情報を明らかにすべきである、としている。

この論文については、斜め読み程度にしかしていないので、もうすこしきちんと読む必要がありそうです。

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