スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

G8、ACTAの実施に向け合意に至る

以下の文章はTorrentFreakの「G8 Pushes Anti-Piracy Trade Agreement」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:G8 Pushes Anti-Piracy Trade Agreement
著者:J.J. King
日付:July 10, 2008

久しぶりに訳したからかもしれませんが、やけに訳しづらいなと思ったりしました。誤訳などありましたら、ご指摘くださいませ。

日本で開催されている年次首脳会議において、G8メンバーたちは年末までにAnti-Counterfeiting Trade Agreement (ACTA)の実施に向けて準備を進めることに合意した。この、マルチミリオンダラー企業によって後押しされた合意は、MPAAやRIAAを大喜びさせるであろうデジタル警察国家への扉を開くことになるだろう。

今年5月、我々はリークされたACTA提案についてポストしている。そして現在、我々が予想していたより早く、最終的な合意に向けた準備が進んでいるようである。出されたばかりのG8会議「Declaration on the World Economy」の「Protection of Intellectual Property Rights」の項では、加盟国に対して、一部の人々の予測より、より早期の国際的なアンチパイラシー体制を実装するよう求めるものであることが示唆されている。

我々は、国際的な法的フレームワーク、ATCAを確立するための交渉をより推し進めることに尽力し、今年末までには交渉を完了するよう促す。

この日付は、米国通商代表が、彼ら独自のATCAタイムテーブルとして設定したものと一致している(何とも驚きだね)。TorrentFreakが得た複数のインサイダー情報よると、これはそれほど起こりうる感はない。

How will ACTA affect P2P users?

では、これはP2Pユーザにとって何を意味するのであろうか。正直なところ、確かなことを言うのは難しい。ACTAの交渉を取り囲む秘密扱いの度合いは驚くべきものであり、そのカウンター戦略を開発するための様々なレベルでの試みを妨害する。そのプロセスはWorld Trade Organisation (WTO)やWorld Intellectual Property Organisation (WIPO)を意図的に避けており、これら団体には、「anti-piracy maximalist」アジェンタに疑いを持つ多数の加盟国がおり、それはACTAの進展を不可能にするために十分な数となっている。

ジュネーブにて6月に行われた「ステークスホルダーたち」つまり、産業代表ばかりで構成されたACTA交渉に続く最近のEU会議では、6月のACTAドラフトの合意点についての情報を得ようという動きがあったものの、それはほとんど公に明らかにされることはなかった。委員会―彼らは産業代表とツーカーであり、そのことはこのポリシーの策定プロセスがどのようなものであったのかをよく示しているだろう―は、基本的に、ATCAがサインされるに至るまで、そのテキストを誰の目にも触れされないことを示唆している。

このEU会議ではまた、ACTAが主に、P2Pやインターネットにおける発展に対処するための法的フレームワークをアップデートすることを目的としていることが露骨に示された。IP(知的財産権)や海賊行為に対処するためのこれまでの体制、TRIPSは成立から12年の歳月が流れており、当局によれば、インターネットはTRIPSが起草されたときと『同一の様態で存在しているものではない』という。この点では、RIAAが以前にKnowledge Ecology Internationalにて示した提案(この真実性は再確認されている)が、ACTAの到達点への重要なヒントが得られるかもしれない。もちろん、他のいかなるロビー団体以上に、RIAAはネットに関連した問題を扱っている。このことは、アンチパイラシーおよびIPロビーが思い通りにできるのであれば、ACTAは彼らの望むような形にもなりうるということを示唆するだろう。

Getting your iPod though customs…

RIAAのACTAへの提案は、米国法を超えて、オンラインの著作権エンフォースメントを可能にするものである。以前に報告されたように、彼らは『権限を有する当局』が、権利者からの申し立てを必要とせずに、海賊版に対する国際的なアクションを起こすことを可能にするよう求めている。EU会議の当局は、ACTAに関する『iPodサーチ』のストーリーを馬鹿げているとし、EUには独自の国境措置を有していることを指摘している。しかし米国の国境エージェントが既に大量のラップトップを把握し、サーチしていることを考えると、これは旅行者にとって、国内、国外において馬鹿げた「セキュリティ」措置に晒されているといってよいだろう。そうしたアイディアを「単に」過激なアンチパイラシーロビーのウィッシュリストの1つに過ぎないという人たちは、これまでのところのACTAの1つのドラフトがあるだけだとしているが(ただ、それを見ることができるのは関係する秘密主義のギャングたちだけであるが)、信頼できるソースはテキストが国境措置規定に関係しているという。したがって、少なくともRIAAのウィッシュの1つが既に、何らかの形でACTAのドラフトの中に潜り込んでいるようである。

RIAAのオンライン「ライツ」エンフォースメントに関するウィッシュリストは、別の点でも問題である。それはRIAAが、私たちが何を共有していたのかを知るために、ISPからプライベートデータを入手することができることを意味するためである。P2P/IP議論が起こってからしばらくが経ち、こうした議論が人々が予見してはいなかったであろうプライバシーや監視の議論と結合していることが明確になっている。我々は、著作権エンフォースメントが国際レベルで我々のデータプライバシーにくさびを打ち込みかねないことを早々に理解する必要があるだろう。

RIAA and MPAA want to police the Internet

一般に、RIAAが望むことは、ユーザに侵害行為を助長するとみなされ得る場合に、そのソフトウェアの提供者に責任があるとしたトリッキーなGrokster『誘因』規定を『調和』(つまり、米国法を全世界に拡張させること)である。VODOといったプロジェクトに関するRIAAの議論から考えるに、助長責任の構成の解釈は、アメリカにおいて非常に広範囲に及んでいると思う。産業側が望んでいるのは、NapsterやBitTorrentの法的状態が不確実であることで促される急速なイノベーションを冷却することにある。BitTorrentは歴史上、最も効率的なメディア再生産および流通システムであり、数十万の製作者が自らの作品を企業メディア秘密結社グループの支配を超えて、自らの作品を流通させるために利用しているという事実は、ここではまったく想定されてはいない。これはまさに、メディア複合企業が自らの帝国の断片にしがみついていたいという願望を表わすものであろう。

また、RIAAのACTA提案は、ユーザの侵害行為を防ぐために、ISPや検索エンジンに対する攻勢も継続されている。RIAAは、ISPに対して著作権侵害コンテンツをフィルタリングし、P2Pユーザに対する積極的な取り締まりをし、必要とあればインターネットから遮断することを求めている。また、既にアメリカにおいては盗聴論争として荒れ狂っているが、これは欧州やその他の地域において全く受け入れがたいインターネット仕様の大規模な監視を示唆している。

How We Can Slam On The Brakes

では何ができるのだろうか?そして、ACTAに何を望むことができるのだろうか?まず第一に、内部にはそのプロセスを決してスムースとはいえないであろう反対意見が存在する。まさにその好例が、ISPにP2Pユーザとの契約を打ち切らせる『3ストライク』ルールであろう。事実、欧州議会はこの3ストライクルールを非常に懐疑的に見ており、報じられているところによると、英国政府はこの政治的難問のオルタナティブを模索している。数か月前、英国ではこれがあたかも既定路線であるかのように語られていたはずなのに。これは、ACTAと欧州議会との対立の可能性をしめしている。

第二に、欧州委員会には著作権問題に関して、刑事制裁を実装するための指令書を有してはいないことがある。これは、有権者と対峙することに慎重である個々の加盟国の問題でもあるだろう。これらの刑事制裁がRIAAなどのプレイヤーにとってACTAの重要な「長所」であるとみなされているため―それが時代遅れかどうかというのを抜きにしても―、刑事制裁を含意する法的ベースの不確実性さは大きな問題である。

そして第三に、ACTAを取り巻く秘密が、潜在的な落とし穴となるということがある。協定について交渉するためには、指令書がを委員会から委譲されていなければならない。しかし、それが存在していたとしても、発行のためにはあまりに秘密裏に行われており、少なくとも『機密』のうちに申告されたといえる。この文書が、刑事制裁という委員会の権限を超えた部分での交渉を必要とするために、その正当性を含まねばならない。そしてその正当性は、いささか疑わしいものでだろう。欧州のTorrentFreak読者の皆さんはすぐさま、あなたの国の欧州議会議員に指令所のコピーを要請するよう頼むべきだろう。それによって、我々はそのコピーをオンラインに公開し、刑事規則を含むACTAに関する交渉を、EUがどのように正当化しているのかについて知ることができるだろう。米国はブッシュが退任する前にACTAへの署名が行われることを望んでおり、このような逸脱戦略はその絶好の機会といえる。

手遅れにならぬうちにACTAに抗する行動を…。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1095-76997b72

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。