スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

カナダ:音楽産業はBitTorrentサイトに勝利したのか

以下の文章は、TorrentFreakの「No Anti-BitTorrent Precedent Achieved in Canada」という文章を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:No Anti-BitTorrent Precedent Achieved in Canada
著者:enigmax
日付:July 12, 2008

QubecTorrentの閉鎖が、レコード産業にとっての「偉大なる勝利」であることを示唆したコメントに続いて、サイトのオーナーからそれとバランスをとるであろう声明がもたらされた。このサイトに対する小規模な戦いは終わりを告げたが、カナダ国内のBitTorrentサイトに対するより大規模な戦いにおいては、影響を及ぼすとは考えにくい。

昨日、我々は、85,000メンバーを有するQubecTorrentトラッカーが、31のメディア産業組織との法廷闘争の後に閉鎖させられたことを報じた。サイトはケベック上級裁判所から下された永久的禁止命令に従った。また、レコード産業は200,000ドルの損害賠償の訴えを取り下げた。

ケベックの音楽産業組織であるADISQの代表Solange Drouinは、この閉鎖に関してこのように言及している。「私たちは、この最初の訴訟の判決を目にすることを心待ちにしていました。この判決が抑止効果を生むことを期待しています。ただ、それがうまく利かないのであれば、私たちは同様のサイトに対してのアクションにかかわるかもしれません。」

一部の人々は、QubecTorrentの閉鎖が、エンターテイメント産業の大きな法的勝利であるという印象を持っているかもしれない。疑う余地なく、メディア企業たちはサイトが閉鎖されたことを喜んでいるだろうが、裁判がどのような形で終わったのかを考えれば、カナダにおけるTorrentサイトの合法性に対する答えに実際に近づいたとは考えにくい。

結局、QubecTorrentは下手な防衛戦略をとらないという選択した。同サイトの弁護士Sebastien Leblondは、サイトの閉鎖命令を受け入れた理由の1つとして、サイト管理人のDoiditzが、この裁判をアンチTorrent戦略における悪しき判例となるのを避けたかったためであるという。Leblond曰く「適切な装備なく出陣するのではなく、ビッグケースに悪影響を及ぼさない選択をとった。」

National Postへのコメントの中で、オタワ大学の法学教授Michael Geistは、28歳のBrulotteが戦わないことを決断したのは驚くべきことではない、と述べている。「相手が、弁護料と訴訟に数百万ドルをかける用意のある巨大な組織であるという見通しは、強い委縮効果を生むことになります。常に、個々のユーザ、Webサイトは、こうした種類の法的要求に直面し、屈することになるのです。」

それゆえに、エンターテイメントは、このケースの判決が大きな勝利であるということにしたいのだろうが、現実はもっとニュアンスを含んでいる。ここに'Doditz'からのメッセージを掲載しよう。ともすれば、この件に関連して何が起こっているのかを知る手がかりとなるかもしれない。

Statement from Sebastien Brulotte, aka ‘Doditz’, owner of QuebecTorrent

残念なことではありますが、私たちのtorrentサイト、及び私たちの会社、そしてQubecTorrent.com Incの社長としての私自身の対する禁止命令に応ずることを決断しました。

このリリースの機会を利用して、私はサイト開設以来、そして法的手続きの間もずっと、サイトを支援してくれたあなた方に感謝を申し上げます。あなた方なくしては、これまでのすべての冒険は、何の価値も持たなかったでしょう。コミュニティとともに、私たちはアーティストにより安価な流通のオルタナティブプラットフォームを利用させることによって、そして彼らの作品を効果的により広範に認知させることによって、アーティストの可視性を高めるのを手助けしてきました。

またここで、なぜ私が、日頃から相対する意見を述べておきながら、我々の受けた禁止命令に従い、戦いを挑まないのか、ということを説明したいと思います。大きな変化が、「torrent」や「P2P」サイトで、音楽や映画、著作権によって保護された作品の交換や流通に非常に大きな影響を与える原因となった。

裁判を前に、ADISQやADISQに代表されるレコード産業、映画産業に立ち向かい、我々の財産を守るかどうかについての決断を迫られたとき、「Torrent」や「P2P」などのユーザやサイトオペレータが現在、そして現代のテクノロジーを許容していない明らかに時代遅れの法律によって支配されていることを理解しました。私たちは、私たちの政府に、この領域に介入し、今の現実と、そこにいる人々の必要性を反映した法律を制定するよう求めています。それはこの現実が、ディストリビューション企業の利益と必要性をのみカバーするものではないというのは言うまでもありませんし、そしてそれは、必然的に市場に適応していくことでしょう。それは音楽や映画の消費者たちなど、ますます広い範囲をカバーしていくでしょうし、その産業は今日では豊かではなくなっています。議会は、そこに含まれる重要な部分を占める人々、つまり消費者の話を聞かなければなりません。

また、私は今回の判決に対するADISQのコメントに対しても述べておかなければならないでしょう。ADISQのCEOであり広報代表のSolange Drouin女史は以下のようにコメントしている。「これは国内産業の、Torrentサイトに対する最初の大きな勝利です。そして、こうしたダウンロードサイトに対する他の訴訟においても、本件が考慮されることになるでしょう。」

裁判の手続きに入った際、私たちはある弁護士を雇いましたが、健康上の理由から今年3月にやめざるを得なくなりました。その後、5月初め、私たちは法律事務所Fetch Legal Ltdに私たちを代表してもらうよう雇いました。私たちの弁護士はその後、裁判の進展は制限されており、我々は裁判についてstateするための最終期限を法廷に要求すべきであり、それによって我々にとって優位な状況を作り出すことができると行ってきました。ADISQやAPFTQに対処し防衛するためには、専門家の意見が必要でした。審問を前に2か月が残されているのみでした。私たちの弁護士は、審問の放棄の要請を提出するよう勧めてきました。ADISQとAFPTQは、この要請に反対しました。その結果、ADISQやAPFTQからの議論に続いて、法廷は私たちの放棄の要請を棄却し、予定されていた2008年7月より審理を開始するよう命じました。この状況で、財政的に私たちを支援し、「Torrent」と「P2P」サイトを助けたメンバーたちの最大の利益を考えると、私たちは不適切に防御するのではなく、それに乗らないことを選択することにしました。私たちの意図が、同様の性質を持ついかなる訴訟においても、有害な判例となることを回避することにあったのは言うまでもありません。

7月10日付のTristan Peloquinのブログの中でも適切に述べられているように、私たちはこの点で正しい決断をしたと考えています。したがって、ADISQやAPFTQが、この判決が判例となるなどというスタンスでいることは、この紛争における問題についての実質的議論が決して行われなかったことを考えると、驚くべきことだと思います。

最後に、私たちのサイト運営に関して、司法手続きでの申立てにて言われているような、著作権の侵害を可能にすることは、決して私たちの意図するところではありませんでした。もし、裁判においてこの相対するスタンスを評価されることになっていたら、法廷は非常に興味深い判決を下していただろうと確信しています。もちろん、私たちはそのスタンスをとることはできませんでしたが…。

まだ、私たちに出された禁止命令の条件に従うつもりでいます。ただ、それに関する正確で確定したアナウンスは、数日のうちに公表する予定です。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1111-f3831b51

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。