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新曲リークで話題づくりするにしても、賢くなければならない

ITMediaに「[WSJ] ロックバンドの新曲流出、話題作りのやらせの疑い」という記事があって、そこの話題の中心にTorrentFreakの名前があってコーヒー吹いた。いろいろ思うところがあって、この記事は訳さなかったんだけど、この記事を理解するうえでの資料として、翻訳してすることにした。2記事続けてどうぞ。

以下の文章は、TorrentFreakの「Does BuckCherry Think The BitTorrent Community is Stupid?」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Does BuckCherry Think The BitTorrent Community is Stupid?
著者:enigmax
日付:July 22, 2008

一部のアーティストやバンド、レーベルは、P2Pネットワーク上で彼らの作品が入手可能であることで、彼らの生活が脅かされているのだと主張する。BuckBerryは、彼らの最新アルバムの楽曲がBitTorrentにリークされたと批判している。どのように彼らは不満を述べているのだろうか?Atlantic Recordsのプレスリリースから見てみることにしよう。私には、どでかいフリーパブリシティのネズミ臭がしてるように思えるがね。

最近では、インターネット上にリリース前のコンテンツがリークされるのは、当たり前のイベントとなった。メインストリームメディアですら、いつもはファイル共有を悪魔の子であるかのように描写している一方で、こうした大きなリークを嬉々として報じる。過去には、数多くのファイル共有ニュースサイトがこうした映画や音楽のリークを当たり前のこととして報じてきたが、こうしたことが一般的になり過ぎたためか、最近ではほとんどの人がこうしたリークを報じることはなくなった。

通常、メインストリーム(とバンド、アーティスト、レーベル)のアプローチと、ファイル共有コミュニティのアプローチは正反対である。一方は、海賊行為は触るものみな殺してしまうんだというが、もう一方、つまりファイル共有側は、それとはまったく異なる、つまりアーティストのためのフリープロモーションであり、非常に重要なパブリシティであるのだという。

当ブログの定期的な読者の方々であれば、ほとんど無名のIndiana Greggは、The Pirate BayやTorrentFreak、その他多数の他のサイトのおかげで、海賊行為と関わった体験がむしろ良いものであるとしたことをご存じだろう。それは彼女だけの出来事ではなく、他の多くのアーティストたちも海賊行為から利益を上げている

そうしたアーティストの一部は、公然と彼らが「海賊」サクセスでハッピーになったという一方で、別の人々はものすごい勢いで批判する。興味深いことに(この辺はちょっとした考えなので、ご意見が合わないかもしれないが)、現在、我々の前に、第3のタイプの海賊クレーマーが登場した。それは、"complain-like-crazy-but-secretly-love-it"(モーレツに非難するが実はそれが好き)タイプだ。

どうぞ、'BuckCherry'さん。幸なことに、私は彼らについて、ほとんど何も知らない。ただ、Wikipediaによれば、彼らはhard/alternativeロックバンドなのだそうだ。彼らは、9月15日リリース予定の最新アルバム"Black Butterfly"の楽曲"Too Drunk..."がBitTorrentサイトに出回り始めたことに非常に腹を立てているのだ、と非難する。バンドはこんなことを言っている。

"BLACK BUTTERFLY"のフィーチャートラック"Too Drunk..."が、多数のBitTorrentサイトで、オンラインになっている。Buckcherryはこの楽曲の予定外の公開に関して、公式声明をリリースし、こう断言する「正直言って、こんなくそったれな出来事はサイテーだ。俺たちは、俺たちのファンにこそ、最初に新曲を聴いてもらいたいんだ。」

古いことわざにはこうある。「言葉少なければ禍少なし」と。しかし明らかにBuckCherryは、このことわざを知らないのか、理解できないのだろう。彼らはAtlantic Recordsのプレスリリースで、さりげなくリークに触れるどころか、世間に向けて喚き散らしたのだから。彼らは冒頭のパラグラフでリークについて言及している。

Buckcherry Reveals “BLACK BUTTERFLY”; Platinum-Certified Hard Rockers Announce New Album as “Too Drunk…” Appears Online;

…それから続く第2パラグラフで、その流出先のネットワーク(BitTorrent)などについて詳述している。もし、あなたがファイル共有ユーザを説得して、回避不能な無料ダウンロードするのを思いとどまらせようとするのであれば、これはあまりに頭の悪いやり方である。我々の疑念がくすぶっている中、さらに燃料を加えるのが、アルバムを予約したファンに対して"Too Drunk..."を無料で提供するという点である。

まったくもって私の思い違いであるのかもしれないが、BuckCherryは、こうしたプレスリリースで偽りの不快感を表明し、世界3,000万人のファイル共有ユーザを騙して彼らの作品を視聴させようとしたのではないか、と思えるのだが。Indiana Greggが、海賊行為によって彼女にもたらされた更なるパブリシティーをひそかに味わっているというのも間違いかもしれないが。

しかし当然のことではあるが、BitTorrentコミュニティは、そのようなひねくれたパブリシティーの試みをやすやすと信じ込みはしないだろう。そして、ファイル共有プレスもそれに注意をひかれるということはないだろう。我々はそれほど馬鹿ではない。

うーむ。

その続報を以下に。

以下の文章は、TorrentFreakの「Band Leaks Track to BitTorrent, Blames Pirates」という文章を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Band Leaks Track to BitTorrent, Blames Pirates
著者:Ernesto
日付:July 31, 2008

先週、BuckCherryの楽曲がリークされたこと、特にそれに対するバンドの反応について報じたが、我々はこれが密かなセルフプロモーションではないか、ということをほのめかした。実際、これに関して2,3日かけて調査してみたところ、この楽曲が海賊によってリークされたのではなく、バンドのマネージャであるJosh Klemmeによってリークされたものであるということを突き止めた。

BuckCherryは、彼らの最新シングルがBitTorrent上にリークされたと知ったとき、これを隠そうとも、ファイルを削除しようともしなかった。いや、その代り、彼らはプレスリリースを出したアップデート:プレスリリースは削除された。Googleキャッシュを置いておこう。)。「正直言って、こんなくそったれな出来事はサイテーだ。俺たちは、俺たちのファンにこそ、最初に新曲を聴いてもらいたいんだ。」

これは控えめに言っても奇妙なことだろう。それは彼らのレーベルAtlantic Recordsが楽曲を無料でBitTorrentサイトにリリース(とスパム)していることで知られているから、というだけではなく、プレスリリースがリークに関することではなく、バンドのプロモーションについてであったことなどからもそう考えられる。明確な証拠がそろっていたわけではないが、我々はこのリークが、BuckCherryが必要とする幾ばくかのフリープロモーションやパブリシティを得るためになされたのではないか、と推測した。

我々は好奇心から、本当のところはどうだったのかについて追いかけてみることにした。複数のコミュニティユーザの協力を得て、我々はTorrentの初期のSeederの何人かを突き止めた。BitTorrentサイトの管理人は快く我々に協力を申し出てくれた。それはBitTorrentがこのように「悪用」されることはないと信じてのことであった。そして、ある初期SeederのIPアドレスが、Torrentファイルをアップロードした人物のものであることが確認された。

ニューヨーク在住のアップローダは、1つのtorrent、BuckCherryの楽曲をアップロードするのみであったことが判明した。我々はこのIPアドレスをWikiスキャナーに入力してみたところ、問題の人物は、WikipediaのBuckCherryエントリを編集しており、別のページにバンドのマネージャーの名前を書き加えていたことが分かった。

このことは我々の疑いを確認するものであったが、これだけでは不十分であった。彼らの熱狂的なファンかもしれないし(ファンがいれば、だけどね)。そこで、我々はバンドのマネージャ、Josh Klemme-彼はニューヨークに住んでいる-にメールを送信し、我々の調査結果に対しての意見を求めた。Klemmeは、数時間のうちに我々のメールに返信してきた。そして驚くべきことに、彼のIPアドレスはアップローダと同一ものであった。

Epic fail….

残念なことに、Klemmeは1度しか返信してくれず、それ以降のコメント要請はすべて無視されてしまった。しかし、Atlantic RecordsとBuckCherryの出したプレスリリースは、プロモーションのためのフェイクであったようだ。これはマネージャーが一人で行動しただけで、バンドやレーベルが関与してはいなかったのかもしれないが、それももっともらしいとは思い難い。

Klemmeはまずいところを知られてしまったわけで、今後彼がこうしたフェイクを試みるのであれば、じっくり考える必要があるだろう。楽曲はただそれだけでリークされることはないし、海賊にはリリース前の作品を自らの手で入手するほどの超人的な能力があるわけではない。むしろ、大半の映画、テレビ番組、アルバムのリークは内部からもたらされるのである。海賊を非難しても詮無きことだ。

もちろん、BuckCherryがBitTorrentを利用して自らのフリープロモーションを得ることは素晴らしいし、我々はこうした素晴らしいシステムを介して、バンドを、映画をプロモーションする人すべてを応援する。しかし、被害者を演じ、プロトコルに悪しきイメージを与え、そして自分自身をブースト使用などと考えるよりは、バンドがテクノロジーを受け入れ、それを認めるのほうが、より建設的だとは言えないだろうか?ここには多大なるチャンスがある。それを無駄にしないでほしい。

まぁ、面白い話だったんだけど、BuckCherry自体が今回の件の裏側を本当に知っていたのか、ってのがずっと疑問だったのよね。知ってたなら、多少揶揄されるのもしょうがないかなとは思うんだけど、知らないのであれば、この責任はバンドではなく、マネジメントにあると思うのよ。だから、ここでバンド自体を小馬鹿にするような書かれ方をされてたのが、ちょっと残念だったかな(だから、訳さなかったんだけど)。

にしても、マネジメントとしては、馬鹿やったなぁという感じ。Trent Reznorのように表だって、共有は自由だ!などといえないのはわからないでもないんだけど、それにしたってやりようはあるはずだと思うんだけどね。ネガティブなパブリシティーを得ても、効果は期待できないと思うけどなぁ。

ただ、救いとしては、ITMediaにあるように、Big ChampagneのEric Garlandの発言かしら。

「ファンの気持ちにはそれほど影響しないのではないだろうか。今や消費者も心得ており、どんな新手の販売手法が使われたとしても驚かなくなっている」

まぁ、私はBuckCherryのファンではないけれど、私の好きなバンドであれば、ちょっと残念には思うかな。

あと、どんな事情があるにしても、ユーザのIPアドレスを漏らすBitTorrentサイト管理人ってどうなのよ、とも思った。

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