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DRMを利用するなら、消費者の権利侵害に責任取るべき

以下の記事で取り上げられている報告書が、DRM破りをEU加盟国全てで違法とすべき、という時代と逆行した提言をしている。それだけを読むと何を!?と思うのだけれど、おもしろいのはさらにその先、それと同時に、消費者の合法的な権利(フェアユース)を侵害したDRMベンダーをも取り締まるよう提言している。なかなかに面白い。

原典:boingbogin.net
原題:User rights in EU copyright
著者:Cory Doctorow
日付:December 8, 2006
URL:http://www.boingboing.net/2006/12/08/user_rights_in_eu_co.html

Open Society Instituteからの新しい報告書は、ヨーロッパにおける著作権法の将来についていくつかの提言を行う。そして、ユーザの権利が大陸全体で調和することを確かなものとすることを目的としている。

現在、EU内のすべての国が、著作権者にとって同様な最小限の権利を設定しなければならない。しかし、それらの国がパブリックに与える権利は、国ごとに異なる形にすることができる。そのため、ある国での合法的なパロディは、他国では犯罪となるかもしれない。

最も興味深いのは、DRMについての記述である。ヨーロッパの著作権の指針のもとで、すべてのEU加盟国は、人々がDRMを破壊するのを阻止する法律を可決しなければならない、しかし、DRMによる機能制限が、消費者の合法的な権利を侵害するならば、DRMベンダーの責任が問われ、拘留するよう各国に要求する。

報告書は「デジタル著作権」問題に焦点を当て、ユーザの自治、ピアによる協同、多様性、政治的・文化的参加に関する、最良の実施を確立することを目指した原則を提案する。研究は、DRM反回避フレームワーク、プライベートコピーの例外、教育上の利用での例外、障害を持った人たちへの例外、アーカイブや図書館のための例外、といった論争になっている領域への推奨を含む。同様に、現在の出来事のレポート、引用権、とりわけ風刺やパロディの条件についての問題への提言も行っている。

元の報告書はこちら
もともとDRMはユーザのフェアユースを規制するために作られてわけではない。業界団体の言い分としては、違法なやり取りによって著作権が侵害されることを防ぐためだとしている。しかし、現実をみると違法なやり取りが防がれることもなく、ただ一方的に正規のユーザがその不利益をこうむっているという現実がある。

この報告書は、その部分を指摘しているものだろう。原文を読んでいないのに、語るのは恐縮ではあるが、著作権侵害を盾に、正規のユーザの権利をあまりに理不尽に奪うという行為に、業界団体側があまりに鈍感になっていることへの警鐘でもあると思う。

自分たちは、権利侵害の被害者なのだと自分たちの正当性を主張するだけなら、まだしょうがないと思う。しかし、DRMをはじめとするコピープロテクトのもたらしたものといえば、結局は正規ユーザのフェアユースを制限するだけで、海賊行為はやむことがなく、それでも業界団体は被害者を気取ってしょうがないんだといっている。如何に被害にあっているからといって、正規のユーザの権利を奪い、不自由を押し付けているにもかかわらず、それに対して何の反省もない。むしろ、そうやって獲得した不自由を利用して商売までしようとしている(たとえば、1デバイス1ペイを強制使用としたりね)。

本当に困っていようといまいと、無制限にユーザの権利を奪ってよいわけがない。著作権侵害を盾にユーザの権利を侵害してもよいなどというのはあまりに理不尽ではないだろうか。過度にバランスを崩せば、いつかは大きな揺り返しがくる。時代に対応し切れていない、金満業界団体に、それが耐えられるかどうかはわからない。

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