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アンチパイラシーアーティスト、音楽ダウンロードサイトを開始…?

以下の文章は、TorrentFreakの「Indiana Gregg to Beat Pirates with Music Download Site」という文章を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Indiana Gregg to Beat Pirates with Music Download Site
著者:Ben Jones
日付:August 30, 2008
ライセンス:CC by-sa

Indiana Greggは海賊行為に関する矛盾した、自意識過剰な罵声によって、ネット中にその名が知れ渡っている。そのスコットランドのシンガーとプロデューサーでもある彼女の夫は現在、彼らがアーティストを助けることになると主張する新たなサイトKerchoonz.comで、その『ネット上の悪評』を利用しているようだ。

彼女を愛するにしても、嫌うにしても、Indiana Greggは、The Pirate Bayに対する自己中心的な罵声によって、彼女の作品では得ることのできなかったパブリックの注目を集め、何とかマイナーなネットセレブ程度にはなることができた。

その後、彼女は自らの罵声を見直したようで、彼女があたかも大富豪の地位にいるかような当初の主張をしばしば否定した。結局、彼女の作品のtorrentですらさほど人気もなく、彼女はお金を儲ける別の方法を必要としていた。

Kerchoonz.comに行ってみよう。我々が推測できるところでは、これはミュージックダウンロードサービスがミックされたオンラインジュークボックスというところを狙っているのだろう。おそらくはJamendoによく似たものだと思われる。Gregg女史の夫であり、音楽プロデューサーのIan Morrowは、BBCに対して同サービスをこのように説明している。「あなたがミュージシャンであれば、サイトに自分の音楽をアップロードすることができます。その曲が再生されるたびに、支払いを受けます。その曲がダウンロードされるたびに、支払いを受けます。そう、非常にシンプルです。そして、ユーザはすべて無料で利用できます。」

一番の疑問は、そのお金がどこから来るのか、ということだろう。現在、彼らはScottish Co-investment Fundから250,000ユーロの投資を受けている。この資金がWebサイトに供給されている当初の間は、無料のエンドユーザモデルによって、ほとんど収益を得ることはないだろう。広告が唯一の選択肢になるとすると、サイトが人気を獲得するまではお金をは失われ続ける。サイトが「no adverts attached!!!(広告はありません!!!)」と約束しているが、それも保証はない。つまり、いずれサイトはポップアップやスポンサードリンクで埋め尽くされてしまうのだということだ。また、支払いもおそらくは非常に少ないものであろうから、これを主要な収入源になると思っているのであれば、不幸な目に逢うことになるのだろう。

もちろん、GreggとMorrowにとって、この種の誇大な主張は目新しいことではない。彼らはGreggのアルバム「Worman at Work」のリリース後、このサイトのアイディアを得たと主張している。BBCとのインタビューにおいて、彼らはアルバムが250,000回以上ダウンロードされたのだと主張した。しかし、我々が調査したところでは、せいぜい10,000回程度ダウンロードされていればいいほうで、現在のtorrentアクティビティもそれを示唆している。この名前は(Kerchoonz)、おそらく彼女がThe Pirate Bayが金儲けをしているをいう時にいつも使っていたGreggの言葉、kerchingに由来しているようにも思える。

もう1つのポイントとしては、彼らがDRMは使わないと主張する一方で、透かしの採用を考えているということだろうか。サイトのプレスリリースでは「Kerchoonzは、アプリケーション内の独自にコーディングと暗号化を利用した、ISRCと再生カウントの組み合わせによって、ダウンロードとストリーミングを追跡します」。こうしたアプローチでは、すべての透かし技術同様にプライバシー、プロファイリングに対する懸念が生じうる。

はたしてプロジェクトはうまくいくのだろうか。既により良いサービスが存在しており、彼らが提案する支払いも微々たるものだろう。現時点では、このサービスが成功するとは思いがたい。Pandoraやlast.fmのいずれもがレコメンデーションとシンプルな点が成功のカギとなった。そして、人々に新たなアーティストを発見させることにもつながった。Kerchoonzがどうやってそれを実現するかについて、だれかご存じだろうか?

現在、彼らは(訳注:ユーザ登録を通じて)電子メールアドレスを指名を収集している。そこにはプライバシーポリシーが掲載されているのだが、これもまた実際にはポリシーといえるほどのものでもない。これはパブリックファンドサイトをとことんまで行かせるものなのかもしれない、…titsup.comにまでね(訳注:titsup.comはうまくいかないWebサービスなどを揶揄する造語)。結局、これはKerchoonzとThe Pirate Bayとの唯一の違いという点で、“Ave! Bossa nova, similis bossa seneca!”というフレーズを思い起こさせてくれる。Kerchoonzのほうが、ほとんどオーディエンスがおらず、かつマネーバックの見込みがほとんどないという点でね。

個人的には、彼女がThe Pirate Bayに対して抗議していること自体にはおかしさは感じないけれど。少なくとも、彼女が自らの作品を勝手に共有されることを、許容したり、黙認しなければならないという道理はない。多少言い方を考えたほうが良いかしらとは思うけれど。ただ、彼女がインターネットパイラシーによって現実的に損害を被っているかというと、彼女の知名度を考えると(得られていたはずの利益が損なわれている、という点では)妥当だとは思いがたい。もちろん、マイナーなんだからそれくらい認めろよ、というわけではなくてね。

さて、このKachoonz,comがやたらと叩かれているのだけど、もちろん、うまくいかないのは目に見えているし、うまくやるための戦略がありそうだとも思えないけれど、かといって戦略的にevilなことをしでかそうと考えているようには見えないんだよね。とはいえ、イノセントにevilなことをやってくれそうな感はあるけれど。

それでも叩かれてもおかしくはないなぁと思えるのは、ろくにサービスも開始していないのに、そのことを明示せずに登録を促したり、友人を誘え、と言ってくることかな。結局登録しても何ができるわけでもない。単に、氏名とアドレスを向こうに送るだけ。ちなみに、記事中にプライバシーポリシー云々とあるのは、このサイトのプライバシーポリシーが「*Kerchoonz promises not to share your email address with anyone.」という一文だけしかないことを指しているのだけれど、この一文だけをもって安心などできようはずもない。Kerchoonz自身がspamしてくることはできるわけでね。

とりあえず、このサイトを見て登録すれば使えると思ったら大間違い、ということで。興味を持った方は上記のことを理解した上で登録するといいと思うよ。TorrentFreakでもこれについて続報があるだろうし、私もメールアドレスを渡してしまったので、何かあったらまたここで紹介するので、それからでも遅くはないと思うけどね。

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