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Metallica:海賊版のレビューを載せた新聞社、Universalにインタビューをキャンセルされる

以下の文章は、TorrentFreakの「Metallica Interview Canceled after Pirate Bay Row」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Metallica Interview Canceled after Pirate Bay Row
著者:enigmax
日付:September 14, 2008
ライセンス:CC by-sa

先週、スウェーデンの新聞社が予定していたMetallicaとのインタビューがキャンセルされた。これは、ある同社のライターがMetallicaのアルバムのコピーをBitTorrentで入手したと言及したのを受けて、MetallicaのレーベルUniversalが介入してきたものであった。編集されたバージョンの『Death Magnetic』をレビューしたライターJon Jeppssonは、 彼がそれをThe Pirate Bayからダウンロードしたことを認めた。

Death Magnetic彼らがどれほど一生懸命試みたとしても、Metallicaは反海賊サイドとしてヘッドラインを飾り続けてしまうようだ。Napsterとの血みどろの争いから数年、彼らの最新アルバム『Death Magnetic』がBitTorrent上にリークされたとしても、彼らは静観の構えを見せることにした。

現在、MetallicaのLars Ulrichはこのように述べることで世界を驚かせた。「今日、明日にでもこれが世界中にリークされたなら、ハッピーなことだね。今は2008年で、これもその一部ってわけさ。」

こうした努力にもかかわらず、彼らが海賊議論に巻き込まれるまでにはそう時間はかからなかった。報道によれば、MetallicaのレーベルUniversa Musicは、先週予定されていたスウェーデンの新聞Sydsvenskanとのインタビューをキャンセルした。これは、同社ライターJonn Jeppssonが彼とThe Pirate Bayをフィーチャーしたアンチパイラシー騒ぎをおこしたためであるようだ。

Jeppssonはレビューに際して、公式バージョンのアルバムではなく、無許諾の『Death Magnetic: Better, Shorter, Cut』と呼ばれるバージョンを用いていた。これは、オリジナルと同じ曲ではあるが、ショートバージョン化されたものであった。非公式バージョンのレビューはお気に召してもらえなかったらしく、Mr JeppsonはThe Pirate Bay経由でコピーをダウンロードしたことを認めたことで、Universalを激怒させることとなった。

MetallicaのレーベルUniversalは控えめに言っても快くは思っていないようだ。Universal SwedenのPer SundinがDagens Mediaに語ったところによれば「このレビュアーは、何者かによってオリジナルの曲を改変したtorrentについて言及しています。このレビュアーは、完全に著作権侵害のファイルをダウンロードするためにどこに行くべきかまで説明しているのです。しかも、これは違法なファイルと言うだけではなく、改変されたものでもあるのです。あまつさえ、このレビュアーは、アルバムがこの改変されたバージョンのようであれば良かったとまで書いているのです。」

たとえLarsがロードトゥーダマスカス(回心への道)スタイルを取り戻したようであったとしても、Universalは海賊行為に対しては不満をあらわにしている。Sundinはこう述べている。「音楽のファイル共有は違法です。議論の余地はありません。Sydsvenskanには音楽を違法にダウンロードするライターがいて、そのレビューの中で違法サイトについて言及までしているのです。我々には全く受け入れがたいことです。」

Universalがレビュー用の販促素材をSydsvenskanに送付することを止めるかもしれないとほのめかしつつ、彼はこうまとめた。「我々は互いに共存関係にあり、私たちはレビューのために、無料でアーティストのレコードを送付しています.しかし、彼らがその代わりに違法にダウンロード舌アルバムを用いるというのであれば、我々が送る意味はありません。」

一方そのころ、『Death Magnetic』はUKチャートの第1位に輝いた。

このライターの記事はスウェーデン語なのでよくわからないのだが、こちらのエントリを見る限りでは、海賊版のショートバージョンと正規版とを比較して、海賊版の編集の方がいいじゃないか、と述べているようだ。まぁ、海賊版だけを聞いてレビューしていたわけではなくて、比較して海賊版の方がいいと言ってしまったというところだろうか。まぁ、レーベルとしては抗議せざるを得ないところではあるのだろう。

ただ、「音楽のファイル共有は違法です。議論の余地はありません。」なんてことはない。権利者の許諾を得ずに音楽をファイル共有することは違法です、ならまだわかるんだけど。

Metallicaのアルバムリークの話題は日本でも記事にされていて、

ドラム奏者のラーズ・ウィリッヒはサンフランシスコのラジオ局Live105で「さほど腹は立ててないよ」と発言した。

「もう10日後にはリリースするんだ。今日明日に流出するのならむしろハッピーだ。」

メタリカ、最新作がリークされP2P逝きも「流出するのはむしろハッピー」|NMN 音楽ブログメディア

と、ちょっぴり寂しい感じ。Larsが元気なら、インタビューにこのレビュアー指名して大げんかして欲しいところなのだが…。

また、LarsがNapsterの頃の騒ぎについてRollingStone誌に語ったところによれば

「10人のうち9人が“何のためだって? 金だよ”って言うだろ。馬鹿にすんな。金じゃない。コントロールの問題だ。あんなもん全部、ただでくれてやる。でも、それがいつ、どこでどんな風にってことは、俺が決める」

 Metallica : メタリカ「ダウンロード訴訟は金のためじゃない」 / BARKS ニュース

とコントローラビリティの問題だったんだ、という。個人的には以前に言ってた「暇だったからいっちょ嫌われ者にでもなってやろうかと思ってな!」というコメントの方がグッと来たんだけどなぁ。もちろん、この発言も悪くはないんだが昔の発言ほどガツンと来ないというか…。

ただ、アンチパイラシーを声高に叫ぶアーティストたちまだまだいる。Metallicaがアルバムチャート第1位を飾っているころ、シングルチャートで第1位を獲得していたKings of LeonのボーカルCaleb Followillは

「朝3時に起きて何かを書き留めようとする時がある。オマエたちはアルバムを書くために孤独な作業を続けてることを判っちゃいない。オフィスで一日仕事をするのと訳が違うんだ。神経や魂を注いている者に対する敬意がまるでない、クレイジーだよ。」

キングス・オブ・レオン、違法ダウンローダーへ激怒「ミュージシャンへの敬意に欠ける」|NMN 音楽ブログメディア

と、アルバムのリークに怒りをあらわにしている。 この記事でも言われているように、ちょっと「ナイーヴ」な感もあるが、アーティスト自身がこうした発言をするのは悪くない、むしろどう思っているかを積極的に聞かせて欲しいと思っている。みんなが自分の音楽を聞いてくれたら幸せ、どうやって手に入れたかは気にしないよ、というアーティストはいるし、そうした発言によく言った!という声があることも事実だけど、そうじゃないアーティストだってたくさんいるんだよね。「ふざけんな!そんなもんNOだ!」って考えでもいい、それを話して欲しいと思っている。(もちろん、自分の音楽を聞いてくれるのは嬉しいけど、その手段が違法ファイル共有ってのはちょっとなぁ…とアンビバレントな感情を持っていて、それ故に声を上げられないアーティストが少なくないことも考えられるが。)

OasisのNoelみたいに自由奔放に話すのはさすがに難しいだろうけど、

「オアシスの作品は今後フリーになる可能性はあるのか?」という問いに「それはないだろうね。イギリスで一番高いスタジオを一年間押さえて、アメリカの最も高価なプロデューサーとロンドンで最も素晴らしいグラフィック・デザイナーを雇ってそれをタダにするなんてF×××(Fワード)だろ?」

オアシスのノエル、レディオヘッドを痛烈DIS&Fワード発言|NMN 音楽ブログメディア

これくらい言い放ってくれるとファンとしては気持ちがいい。

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