2006.10.22 Sun
P2Pファイル共有人口、安定のまま推移
原典:Slyck.com
原題:P2P Population Remains Steady
日時:October 20, 2006
著者:Thomas Mennecke
URL:http://www.slyck.com/story1314.html
Napsterを覚えているだろうか?P2Pの創世記、Napsterはいつのときでも150万人のユーザを同時に抱えていた。標準的なネットワークとして正常なサイズは、その後現れたWinMX、Gnutella、FastTrack、eDonkey、BitTorrentによってもたらされた。この議論を支持するような証拠があるわけではないけれど、確かに企業系P2Pが壊滅状況にあることを考えると、まぁ妥当な推測かなと。簡単にいってしまえば、可視的な状態から非可視的な方向に進んでいるってことかな。可視的なトラッカーという存在があって、それを通してみることの出来た全体が、全体でトラッカーの代わりやってるってな状況とでもいうか。赤信号みんなでわたれば怖くない、ってなもので、以前は、一部の交差点で誘導係が信号無視を促してたという状況だったのが、今は街中のいろんな信号でみんなが信号無視をしてるって感じ。
P2Pのトラッキングデータは、P2P史を見るとしばしば様変わりしている。Clip2とJigle.comはP2Pデータを扱う突出したサイトであったが、どちらもそのサービスを停止している。唯一の、とまではいかないが、Big Champagneは、残存する独立したP2Pトラッキング会社の数少ないうちの一つとして残った。3年以上もの間、BigChampagneはP2Pトラフィックの増大とボリュームを推定し、そのロウデータ(生のデータ)を目に見える人口に変換しようとP2Pトラフィックのdeepなパケットを調査してきた。
その結果は魅力的なものだった。2003年6月のRIAAによるP2Pによる海賊行為に対する訴訟の第一波をアナウンスした後、ファイル共有人口は停滞した状態であった(2003年10月の突然の上昇という面白い例外もあるが*1)。その時点では、およそ380万人が各P2Pネットワークに接続していた。
P2P人口は飛躍的に増加していった。そして、2005年6-7月では900万人を突破した。BigChampagneのデータによると、P2P人口は2006年3月にピークに達し、999万2千人にものぼる。ちょうどP2P人口が1000万を突破するかに見えたものの、停滞を続けた。むしろ、9月現在のデータを見る限りでは若干の減少を示している。
OMG Slyck does that mean P2P is losing?!111
(なんてこった、SlyckはP2Pが負けているとでも言いたいのか?:OMG=Oh My God!!)
BigChampagneが何のP2Pネットワークを調査しているのか、そして人口統計学上の変動を理解することは重要である。BigChampagneのデータを見ると、P2P人口は2005年7月から900万人のユーザの範囲内にある。2004年12月のSuprNovaの強制的シャットダウンの後、BitTorrentのコンセプトは、インターネットから一掃された。SuprNovaの後継者(たとえばThePirateBayは、発展の中心となり、その結果巨大なネットワークとなった。
But Slyck, doesn’t BigChampagne’s numberz consolidate for BitTorrent traffic?
(でも、Slyckよ、BigChampagneの調査結果は、BitTorrentのトラフィックをあわせたものじゃないの?)
それは"補正"のことを言ってるのだろうか?実は、その統計を編集するときに、BigChampagneはBitTorrentコミュニティを考慮に入れていない。そのため、対象となるのは、Gnutella、Ares、DC++、とその他eDonkeyなどのようなネットワークの合算となる。
Well why not?
(それの何がおかしいのよ?)
BigChamoagneに聞いてみればわかるだろう、Slyck.comがP2P統計に手を出さないのも同じ理由なのだ。P2Pトラフィックが集中化したサーバやロケーションにおいて管理されるということは稀であり、詳細な、またはおおよその数をその中に見ることは非常に難しくなった。BitTorrentコミュニティ内にDHT(Distributed Hash Tables*2)が出現したことで、全体的なネットワークの統計は、より合理的な冒険となった感がある。
BitTorrent President Ashwin Navinによれば、Azureusが100万人のユーザを抱える一方で、2006年6月のMainline DHTネットワーク人口はおよそ500万人であった。DHTネットワークを調査するときでも、BitTorrentコミュニティに接続している人、全員がDHTを走らせているわけではないという点に注意する必要がある。
But what does it all mean Basil?
(んで、何が言いたいのよ?)
明らかにBigChamoagneの最新のP2P統計に反映される傾向は、ファイル共有コミュニティが以前のファイル共有アプリケーション/ネットワークから移行し、メインストリームとしてBitTorrentを採用したことを示している。それでもファイル共有コミュニティは、手っ取り早くMP3を入手するという点で、いまだGnutellaのようなネットワークを高く評価している;しかし、アメリカでのrust beltからsunshine beltへの人口シフトと同じように変化は存在する。多くの人にとってそうであるように、常に同じ場所にあり続けるというわけではない。*1この時期は、2003年9月11日に初の提訴があり、ファイル共有者が戦々恐々としていたころ。12歳の少女が和解金を支払わされたり(P2P業界団体が肩代わりした)、RIAAが提訴を取り下げたり(人まちがいだかなんだか知らないけれど、Macユーザの72歳の老婦人をKazaaを利用して違法にファイル共有をしていたと訴えたものの、KazaaにはMac版がないってんで慌てて取り下げたというもの)、意図せずに違法なアップロードをしてしまう可能性を示唆した記事が掲載されたり、恩赦かのような"Clean State"プログラム(P2Pを使用し、違法にファイル共有していたことを申し出て、そのファイルを全て削除した人に対しては法的措置は取らないというもの)を提示したら訴えられたとか(たとえ申し出たとしても、恩赦するという法的裏づけもなかった。つまり、申し出てきた人を問答無用で訴えるということも、法的には可能だった。それと、RIAA以外の権利団体が訴え出たときにRIAAが保護してくれるかという点でも不明だった)、ものすごく混乱していた時期だったりする。もしかしたら、P2Pに関するニュースが踊っていた時期だったこともあり、興味を持った人がとりあえず使ってみたといったところかもしれない。あくまで推測に過ぎないけれど。
*2こちらを参照のこと。
簡単にいってしまえば、ネットワーク全体でハッシュを保持しようぜってとこかと。要はトラッカーを必要としない、全ての端末がトラッカーの代わりになるということ。
ちょっとわかりにくいたとえかしら?
まぁ、現状だとやったもん勝ち、訴えられたら運がなかったね、って感覚なのかな?止める奴はとっくにやめてるだろうし。残ってるのはそれでも続けてる人ってのは、RIAAやIFPIの法的戦略も知った上で続けてるんだろうし、なかなか激減ってのはないのかな?業界団体も怖いけど、止めるよりなら、見つからないように・・・ってとこなんだろね。
とりあえず、この調査結果から推測されることは、BitTorrentユーザを加えると、P2Pファイル共有人口は軽く1,000万人を超えるユーザ数を抱えることになるのだろう。さらに、この調査の対象殻外れたP2Pファイル共有ネットワークは数多く存在する。少なくとも、この調査には、WinnyもShareも含まれてはしないだろうしね。
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