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The Pirate Bay、スウェーデン出版社組織から非難されるも反撃

以下の文章は、TorrentFreakの「The Pirate Bay Clashes with Book Publishers」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:The Pirate Bay Clashes with Book Publishers
著者:Ernesto
日付:September , 2008
ライセンス:CC by-sa

スウェーデンの書籍出版社は、スウェーデンにおける本の海賊行為がいかに蔓延しているのかという研究を公表した。出版社は、こうした著作権侵害によって彼らの収益が破壊的な影響を受けているとする一方で、The Pirate Bayは、出版社側が違法に同サイトのTorrentデータベースを利用したことに驚いている。

スウェーデンの書籍出版社組織は、スウェーデンのベストセラー本の85%がThe Pirate Bayにて利用可能であることを明らかにしたレポートを公表した。さほど驚くべきニュースではないものの、The Pirate Bayの共同設立者Peter Sundeは「100%ではないのが、ちょっと残念だね」とTorrentFreakに語っている。

おそらく、より興味深い点としては、出版社組織がデータを集めるために用いたテクニックであろう。レポートによれば、データ収集のための既存のツールが存在していなかったことから、彼らはThe Pirate Bayのデータベースから本のタイトルをかき集める(スクラップ)ためのコードを書く必要があった。

Peter Sundeは現在、彼らが許諾なしにサイトを複数回にわたってスクラップしたことによって、法を犯していたと主張する。彼は自身のブログにて「The Pirate Bayは、所有するtorrentのデータベースに著作権を有している」と記している。さらにSundeは、The Pirate Bayの利用規約に言及し、書籍出版社組織はそれに違反したという。

真のMPAAスタイルにおいて、Sundeは彼の知的財産権のために戦うことを決意している。「彼らの電話をして、技術的なことについてもっと詳細な情報を提示するよう求めたよ。法廷に引きずり出されたくないなら、っていって請求書を送ることもできるだろうね。」とSundeはTorrentFreakに語っている。

一方、書籍の出版社の研究の真の目的がなんだったのかは、漠然としたままである。我々がこれまで何度も指摘してきたことであるが、海賊行為は実際には書籍のセールスを増大させる。その好例として、ベストセラー作家のPaulo Coelhoがいる。彼は自ら、自身の作品の海賊版を流し、それによってより多くを売ることができたと述べている。Coelhoの成功はその後、出版社とLeander Kahney-2冊の書籍の著者-に同様の手法をとることを促し、他にも数名がこの例に続いている。特に書籍の著者にとって、海賊行為は脅威というよりはむしろ、役に立つプロモーションツールであるようだ。少なくとも、今のところは。

もし誰かKindleレディの海賊版サイトをローンチしたら、どうなるかは定かではないがね。これについてはまたいずれ、確実に。

私ももっと100%に近い数字だと思っていたので、85%は少ないと思ってしまった口だが。ちなみに、日本では書籍のデジタルパイレーツの主流といえば、おそらくはコミックなのだろう。昨年には、週刊少年ジャンプ、週刊少年サンデーの漫画をスキャンしてWinnyネットワークにてアップロードしていた3名が逮捕されている。コミック以外のジャンルでは、ゲームの攻略本や雑誌、一般誌などのスキャンをアップロードしている人もいるようだが、それほど大規模な活動ではないようだ。まぁ、それはそれとして。

記事の最後の一文については、Peter Sundeが自身のブログの中で、欧州ではKindleを購入できないから、誰か譲ってくれないか?という依頼をしていて、その理由として、何か「面白いサービス」を開始しようと思ってて、と述べている。おそらくは、Kindleレディな海賊版サイトを作るつもりなんだろうなぁと思っている。

少なくとも書籍に限定していえば、PDFやJPGなどでPC画面上で読むよりも、実際に書籍として手にとって読んだ方が、遙かに利便性が高い、というところにメリットがある故に、たとえ海賊版であろうとも広告効果が高い、というのは経験的にも理解しうるところではある。それは一方で、PCや何らかのデバイスにてデジタルデータとしての書籍を読むことが、未だ利便性の高いものではない、というところにその理由があるともいえる(さらにいえば、現時点で、購入の代価としてデジタルデータを入手している人も存在するかもしれない。)その点でいえば、Kindleなどはそうした読書習慣の新たなスタイルを作らんとするものである。もし、その利用になじんだ人がいたとすれば、その人にとって購入すべきものはデジタルデータ化された書籍、ということになる。

これまで私は海賊行為は少なくとも今の時点では、それほど大きな損失をもたらすことはないだろうと述べてきた。しかし、その前提にあったのは、デジタルデータが現在人々が購入したいと考えているものを大凡代価しえないであろう時点での話でしかない。音楽であればMP3よりCDを、本であればデジタルデータ化された書籍よりも製本された書籍を、ビデオであればPCの画面よりもテレビ画面での視聴を求める限りにおいては、の話である。

もし、デジタルデータが既存のフィジカルな製品の完全な代価となるような時代になれば、現在の海賊ネットワークは恐るべき脅威となる。

もちろん、フィジカルな製品が将来どのような扱いになるかで様々な可能性が考えられるが、もし将来、コンテンツの入手元の大半がオンラインでの配信となった場合、海賊版のデータはもはやお試しではなくなる。製品と全く同じもの、もしくは(DRMがかかっていない等の理由で)もっとすぐれたものとなりうる。もはやお試しですらなくなった海賊版に誰がお金を支払うことになるのか。ドネイションベースではうまくいかないのは目に見えている。

それにしても、The Pirate Bayの反撃の仕方は相変わらずだねぇ、良くも悪くも。

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