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世界最大の教科書TorrentサイトTextbook Torrents、閉鎖を決断する

以下の文章は、TorrentFreakの「TextBook Torrents Turns The Final Page and Closes Down」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:TextBook Torrents Turns The Final Page and Closes Down
著者:enigmax
日付:October 10, 2008
ライセンス:CC by-sa

世界最大のテキストブックBitTorrentインデックスサイト、Textboox Torrentsは、当初は比較的知られてない存在であったが、2008年7月に世界的な注目を集めることとなった。そして、彼らはサイトのホストによって停止を余儀なくされた。その数週間後にサイトは復活したものの、それから2カ月がたった現在、サイトは永久に停止することとなった。

2007年1月、Textbook Torrentsはひっそりと誕生した。当初サイトは、テキストブックのインデックスのためのBitTorrentサイトを提供した。サイトは6カ月のうちに、10,000名ものメンバーを集めた。それからちょうど3ヶ月後、ユーザの数は2倍の20,000人となり、2008年1月にはさらにその2倍の40,000人のメンバーを抱えることとなった。2008年6月末までには、ほぼ70,000人のメンバーがTextbook Torrentsに登録しており、ますます多くの人がサイトの存在に気付きつつあった。

2008年7月1日、The Chronicle of Higher EducationのライターJeff Youngは、Textbook Piracy Grows Online, Prompting a Counterattack From Publishersというタイトルの記事を書いた。記事はTextbook Torrentsにフォーカスを当てており、すぐにSlashdotやその他のメジャーが取り上げることになった。この大規模なパブリシティーによって、サイトのメンバー数は急増した。しかし同時に、アンチパイラシー・ホークがその上空を旋回しはじめた。

数日のうちに、Textbook Torrentsのホストとドメインレジスターはテイクダウンノーティスを受け取った。その際、トラッカーの管理人GeekmanはTorrentFreakにこう話している。「1週間ほど前にPearson Educationから、DMCA警告状を受け取り、我々はこれに応じています。ただ、今回、我々のホストに連絡を取ったのは、出版社のグループでした」。7月5日、Dreamhostは、Geekmanのアカウントを停止し、彼との対話を拒絶した。さらに、ドメインの一週間の時間を要した。サイトが復帰したのは1ヶ月後のこととなった。

8月、サイトの復帰の際、我々がGeekmanにそのモチベーションについて伺った時、彼は「いずれ我々が必要とされなくなるくらいに、教科書産業が変わってくれることを願っています。」と述べていた。

そのちょうど2ヶ月後の現在、Textbook Torrentsへのビジターは、サイトがなくなっているという衝撃の事実に直面することとなった。「Textbook Torrentsが復帰することはないでしょう。」とGeekmanはTorrentFreakに語る。「2年間続けました。その2年間は素晴らしい時間でした。ただ、私はここで引退して、誰かが後を継いでくれるのを期待して待っているところです。」

GeekmanはTorrentFreakにこう話している。サイトやそのホストに圧力をかけるだけでは、トラッカーを止めるためには不十分であることがライツホルダーにも理解される段になって、必然的に彼自身がターゲットとなったのを感じたのだという。「複数の信頼のおける関係者によれば、私個人に対する訴訟も考慮されていたのだそうです。」と彼はいう。

もちろん、プロジェクトに大量の資源を投入すれば、その終りに際しては誰しもがその痛みを感じるであろう。それはGeekmanも同様である。「非常に痛ましいことです。Textbook Torrentsは私の子供であり、最も誇らしいプロジェクトだったのですから。同時に、サイトを運営するということは、非常のデマンドの高いものでもありました。昨年の夏に注目されて以来、サイトは60,000人から100,000人以上と、4か月のうちにそのメンバー数はおよそ2倍となりました。正直なところ、メディアからのインタビュー要請だけでいっぱいいっぱいというところでした。」

Geekmanは、突然にサイトを閉鎖したのは申し訳なかったが、今すぐにでもサイトの運営を引き継ぐ人がいなかった以上、他に選択肢はなかったのだと述べる。また、彼は8月にTextbook Torrentsが3週間にわたって停止した際に、誰もその代わりとなるサイトを提供しようとしなかったことを残念に思うという。そして、それ今後、誰かがTextbook Torrentsの後を継いでくれることを望んでいるという。

出版社がこの一連のことから学ぶことができたかと問いかけると、Geekmanは、疑わしい、と答えた。「知的財産権を扱う企業は、重要な点を捉え損なうことで有名です。以前に述べたように、できるだけ多くのものを自由に利用できるよう我々は訴えてきました。もちろん、もっとサイトの運営を続けていれば、もっと影響を与えられたかもしれませんが、それでも確かに、私たちの訴えは人々の耳に届き、語られるものとなったと思っています。海賊行為は決して教科書産業にとってサステナブル(持続可能)なものではないでしょう。しかし、これは将来のサステナブルなモデルのための第一歩であるのだと思います。」

Torrentサイトが閉鎖されたとき、とくにそれが急な閉鎖であったときには、サイトのログが悪しき側の手に渡ってはいないだろうかとユーザがナーバスになるのは不可避である。ただ、元ユーザたちはこの点については心配しなくてもよいようだ。「Textbook Torrentsのログ、バックアップを含むファイルは、それらが保存されていたサーバから完全に削除されました。」とGeekmanはいう。「我々にはサイト、そしてそのユーザに関するいかなるデータも手元にありません。」

サイトに寄せられたすべての寄付金は、法的な防衛のために確保されている。ただ、Geekmanの法的潔白が確認されれば、残ったすべてのお金は、教科書または教育関連の非営利団体に寄付されることになる。そして彼は、その中から12ドルだけを儀式的に受け取るという。これは彼がこれまでサイトのために行った唯一の支払い―ドメイン登録料―をカバーするものとなる。

「私は活動家です。それは素直に認めるところです。ただ、私は行動こそが、主張を掲げて喧伝する以上に多くの意味を持つものだと信じています。」とGeekmanはTorrentFreakに語った。「人々の注意を得るために、より効果的な方法があるのです。」

Textbook Torrentsがまさにそうしたのだということは、否定しえない。

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