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P2Pファイル共有広告企業Skyrider、ファイル共有スパムがうまくいかないことを体現

以下の文章は、P2P Blogの「Skyrider’s Demise Shows P2P Spamming Doesn’t Pay」という記事を翻訳したものである。

原典:P2P Blog
原題:Skyrider’s Demise Shows P2P Spamming Doesn’t Pay
著者:Janko Roettgers
日付:October 16, 2008
ライセンス:CC by-nc-sa

カリフォルニア州マウンテンビューのスタートアップSkyriderは、当初広告によるP2Pネットワークのマネタイズを試みるとしてヘッドラインを飾ったが、VentureBeatの昨日の報道によれば、そのSkyriderはビジネスをたたむことになったという。この記事を書いている今現在、同社は我々のメール、電話に応じず、依然として公式なコメントをもらえてはいない。 Skyriderは合計2,500万ドルを調達していたが、今年初めの一連のブリッジファンドの際に、CEOおよびマーケティングVPが同社を去っており、 トラブルを抱えていた。その翌月以降、複数名の従業員が同社を去り、7月にはCFOも離脱した。

Skyriderの最後の2ヶ月間に何があったのかは依然不明である。共同設立者でありCEOのOri Cohenは今年始め、Skyriderはが今夏Webベースのサービスのローンチを準備しており、そのWebサイトは「オンラインミュージックに革命を引きおこす」プロジェクトであると述べられていた。おそらく、革命を前に資金が尽きたというところだろう。VentureBeatのEric Eldonは、Skyrider独自のP2P技術が「無駄にならないことを望んでいる」とし、匿名の同社投資課からの発言を引用して、「驚くべき」「非常にすぐれた」ものだとしている。ただ、私はそうは思わない。

このSkyriderがどのようなビジネスであったのかを説明しよう。

まず1つめとして、彼らはLimeWireを含むGnutellaサーバントの検索結果リストの上位を広告枠(広告バー)として売る、ということをしていた。これは、特定の検索ワードという形で販売され(Adwordsのようなもの)、このファイルに引っかかってしまうとユーザは着メロサイトなどに飛ばされてしまうことになる。

ただ、彼ら自身はGnutellaサーバントを開発しているわけではなく、他社のクライアント上に表示させなければならない。そこで彼らがどうしたかというと、Gnutellaサーバントを開発している企業とパートナーシップを結ぶのではなく、Gnutellaサーバントを偽装したサーバをネットワーク上に接続し、当該の検索ワードの引っかかるファイルを大量に保持するということで解決を図った。これは、LimeWireのデフォルト設定では、検索結果のリストは入手可能なファイルをグループにしたものが表示されるのだが、より多くのユーザが共有しているファイルがより上位に表示される、という点を利用したものだった。ただ、そうなればユーザは単純にファイル名やビットレートでリストをソートし直すだけのことで、デフォルトで上位表示されるというだけではそれほど効果があったとは思いがたい。また、これにしては、LimeWire側からも対策が講じられていた

また、同社はWindows Mediaファイルを利用したテキスト広告なるものも販売していた。これは、当該のWindows Mediaファイルがダウンロードされ、それが再生されると自動的にWebページが開く、というものであった。しかし、これはユーザからすればスパム以外の何者でもなく、実際にマルウェアをユーザのPCに仕込もうとするスパマーの常套手段でもあった。さらに、こうしたファイルの名前には「スポンサードリンク」とつけられており、ユーザは容易に回避することができた(スパマーたちはもっと誤ってダウンロードしてしまうようなファイル名にするのだが)。

結局のところ、Skyriderが提供していた広告サービスは、少なくともユーザから見ればスパム行為以外の何者でもなく、その回避は比較的容易であったといえる。

そんなわけで、おそらくSkyriderのビジネスの実際はそれほどうまくいっていなかったと思えるのだが、それにとどめを刺したのは、LimeWire自身の広告サービスの開始のアナウンスであっただろう。同社は、Skyrider同様に、LimeWireの検索結果リストの上位に広告を表示し始めた。これらは通常の検索結果とは区別できるようにされており、さらにWebページを勝手に開くようなファイルをダウンロードさせるというものではない。現在は、自らのミュージックストアの広告として表示しているが、いずれはそれ以外の広告の販売も行っていくという。LimeWireが公式にこうしたサービスを開始した以上、Skyriderとしてはスパムのような手口でうまくやり抜くということは(元々困難であったものが)もはや絶望的に困難になったことだろう。

NewTeeVeeの記事で、Jankoはこれについてこう感想を述べている

おそらく、Skyriderの最大の問題点は、そのテクノロジーが間に合わせでしかなかったということにある。ただ、そうした事実は、(同社の)投資家たちが同社のしていたことをよく理解していなかった、ということを示しているだろう。

スパム的手法を用いていたことを考えると、 いずれは淘汰される運命にあったのだと思う。

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