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Creative Commonsを受け入れるオバマ次期米大統領

以下の文章は、TorrentFreakの「Obama Embraces Creative Commons」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Obama Embraces Creative Commons
著者:Ben Jones
日付:December 02, 2008
ライセンス:CC by-sa

次期米国大統領Barack Obamaの発するメッセージ、それは彼の遊説中のスピーチでもしばしば語られた『Change(変化)』である。そうした変化の1つには、クリエイティブ産業やそのロビーグループへの冷遇もあるのだろう。そしてCreative Commonsライセンシングの許容も。

Obamaはいくつかのエニグマが存在する。ほとんど完全に無名であった状態から、彗星のごとく現れ、数年後には大統領にまで上り詰める、それはまさしく『アメリカンドリーム』そのものであろう。ただ、彼は大統領としては(むしろ上院議員としてすら)若く、そして『変化』を約束するなど、彼を大統領府へと導いた若い投票者たちに証明しなければならないことは数多くある。

しかし、Joe BidenをVPに選んだという決定によって、多くの人が著作権ロビーと彼との関係を懸念し、彼が既に厳格な法律をよりいっそう強化するのではないかと感じているかもしれない。しかしそれにもかかわらず、彼はLawrence Lessigや米国海賊党のいずれからも支持されており、Lessigの妻などはObamaのキャンペーンに加わってさえいる。

選挙の後、彼はすぐさまchange.govに『政権移行』サイトを開設した。ただ、一部の人をがっかりさせたのは、そのサイトの著作権表示が、これまで通りの厳格なものであったことであろう。しかし、それは現在変化し、サイトはCreative Commonsを掲げ、CC-BYにて公開されている。ObamaがCreative Commonsを知らないわけではないのだろうが(彼のflickrの写真はCC BY-NC-SAライセンスで公開されている)、こうしたライセンスがフォトアルバムからサイト全体へと広がったことは決して小さなステップではない。

これは著作権にとって何を意味しているのだろうか?まぁ、Creative Commons自身がブログにて指摘しているように、change.govの背後にいるグループは-今はまだ-政府の一部ではない。それは非営利団体であって、従ってサイト全体に著作権表示をつけることができた(し、実際にそうした)のだろう。それでも、次期大統領がCreative Commonsライセンスを採用したことは、良いことだといえる。最も重要なことは、大統領がより制限的ではない著作権メソッドの知識を有しているということ、そして、その最初のエクスペリエンスが、CC下での提供でうまくいったというだけではなく、それを利用したことで問題が生じた、害を及ぼしたというわけでもないことである。選ばれたライセンスは、Lessig曰く「最も自由なライセンス」であったことも喜ばしい限りだ。

RIAAやMPAAといった人々が著作権のさらなる強化を求めてきたときには、彼には毅然とした態度で言い放って欲しい。「私はこれら優れたCCライセンスを使用している。君らはこれらのことを耳にしたことはあるかい?」と。6回目のバースデイを祝わんとしているCreative Commonsにとって、これは強烈なブーストとなることだろう。

TorrentFreakの記事は、Creative Commons Attribution-Share Alike 2.0 licenseにて公開されている。

ITMediaエンタープライズの記事にも

同サイトの著作権の項目には、「特に記述がない場合、このサイトのコンテンツはCreative Commons Attribution 3.0 Licenseを採用する。コンテンツとは、Obama-Biden政権移行プロジェクトが掲示したすべての資料を含む。Webサイトの訪問者は、自分が 提出したものに対し、このライセンスの下で非独占的、取り消し不可、ロイヤリティフリーのライセンスを提供することに合意する」という文章が掲載されてい る。

とあるように、かなり積極的にCreative Commonsを利用している模様。まぁ、メリットデメリットを考えれば当たり前の話。商業的損失を考える必要はなく、自らの主張をより広めたいと考えるのであれば、わざわざ拡散可能性を制限するなどナンセンスなことだ。むしろ、より多くの人に伝えてもらうことで、その声を広めようとするならば、「All Rights Reserved」などではなく、「Some Rights Reserved」のほうがよい。少なくとも『これが私の主張である』ということが伝わればよいのだから。

もちろん、悪用される心配もないわけではないだろうが、それでもCreative Commonsでパブリッシュしたために望まない結果となったということも考えにくい。結局、悪用されるときは悪用されるし、そういった人はどんなライセンスだろうがお構いなしだろう。

何にしても「私の主張を広めて下さい!」というのであれば、特に理由もなく「All Rights Reserved」を掲げることは意味がないどころか、逆にその主張の拡散を妨げる方向にしか働かない(もちろん、転載できないから拡散しないということではないが)。ツールは効果的に使わなければ意味がない。

余談であるが、当サイトがしばしば翻訳するTorrentFreakは(先日のエントリでも述べたように)CC by-sa(表示-継承)で公開されている。だからこそ、当ブログでも「訳していい?」と確認することなく翻訳、公開することができるのだが、このライセンスの元で作成された二次作品(つまり当ブログの翻訳パート)はオリジナルの作品と同様のライセンスにて公開されることになる。したがって、上記翻訳を営利であれ、非営利であれ、CC by-saの元であれば、いかようにでも利用することができる。

たとえば、そのままコピペして転載しようとも、この辺の訳がおかしいなぁと思える箇所を修正し公表しようとも、当ブログと同様のスタイルでブログを書こうとも、書籍に掲載しようとも、どんなものでも許諾される。そしてその際は、TorrentFreakに対しても、私に対しても、何ら問い合わせる必要はないし、気兼ねする必要もない。

確かにTorrentFreakの筆者たちは記事を書く労力を割いているし、私はその翻訳に労力を割いている。ただ、その利用に際して「他人の労力にフリーライドするのはちょっと…」と思われるのであれば、それは間違いだ。それは決してフリーライドではない。私は(そしておそらくTorrentFreakも)、情報を広めてくれること(欲を言えばそれに対して意見を付け加えてくれること)をこそ、労力への見返りと考えている。あなたのアテンションを得ることも、あなたにアクションを促すことも、いずれもタダではないのだから。

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