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BitTorrent Inc.、BitTorrentビデオストアを閉鎖

以下の文章は、TorrentFreakの「BitTorrent Shuts Down Video Store, Brings Back Search」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:BitTorrent Shuts Down Video Store, Brings Back Search
著者:Ernesto
日付:December 07, 2008
ライセンス:CC by-sa

2007年2月、BitTorrent Inc.は、ユーザが映画やテレビ番組をBitTorrentを介して合法的にダウンロードできるというTorrent Entertainment Networkをローンチした。ダウンロードツールとしてのBitTorrentは依然として人気を高めているにもかかわらず、同ストアは黒字化することはできず、そして現在クローズすることとなった。同ストアはBitTorrent検索ポータルに置き換えられている。

オンラインビデオコンテンツへの投資が高まる一方、BitTorrent Inc.のTorrent Entertainment Networkは同社が期待したほどの成功を得られずにいた。数百万人のBitTorrentユーザをお金を支払う消費者に変えることは、彼らが思っていたほどには容易なことではなかった。また、ハリウッドによって強制されていたDRMの制限も、足を引っ張る形になったことだろう。

BitTorrent Inc.は、厳しい経済状況の中で(同社は既に複数名の従業員のレイオフを行なっている)、同社ビデオストアを完全に停止することが最良の選択であると決定した。BitTorrentのプロダクトマネジメント部門代表のSimon MorrisはTorrentFreakに「これまでの経過を何度も討議した結果、Torrent Entertainment Networkコンテンツストアを完全に閉めることに決めました。」と話す。

「これはフォーカスと経済状況を加味しての決定です。」とMorrisは付け加えた。「私たちはマーチャンダイジングよりコアテクノロジーにフォーカスを向けたいと考えており、現在の厳しい経済状況にあっては、収益分岐点までに近いとはいえない事業に投資し続けることは難しいということです。」

同社はエンターテイメントネットワークの停止と同時に、BitTorrentユーザ向けの検索ポータルを再導入した。以前と異なるところとしては、全てのTorrentは同社のサーバにてインデックス/トラッキングされてはいないということである。その代わり、その検索ポータルはAsk.com検索エンジンのブランドバージョンを用い、BitTorrentサイトの検索結果を優先的に表示する。

BitTorrent Inc.が自身の検索エンジンを有していたときには、MPAAとの合意により、検索結果をフィルタリングしていた。しかし、Morrisによれば、もはやこうしたフィルタリングは必要ないという。「私たちがTorrent検索をビジネスとして行なっていたときには、検索結果をフィルターするという取り決めをしていましたが、その必要は現在なくなっています。これはAskの検索エンジンであって、私たちのものではありません。」

「Askと協同するという決定は、クライアントをダウンロードしにきた人に次のステップを提供したい、というだけのことです。」とMorrisはいう。検索エンジンは多少の利益を生み出すものの、BitTorrent Inc.は将来的な収益の大部分を、BitTorrent DNAを用いるコンテンツパブリッシャーや、デバイスメーカーとのライセンス契約から得ることを期待している。

BitTorrent Inc’s New Search Portal

個人的にはTorrent Entertainment Networkには期待していたのだけれど、同サービスがローンチされて以降、あまりに環境が変わりすぎたということも同サービスがイマイチだった理由の1つかもしれない。同サービスがローンチされたことは、まさか各ネットワークやHuluが放送直後の人気番組を直ちに(高画質で)オンラインで公開するなどという流れが、これほどまでに積極的になされるとは思ってもいなかった。こうしたサービスは海賊行為対策という側面もあるのだろうが、それ以上に新たな時代のコンテンツビジネスにおいて、コンテンツプロバイダ側がイニシアチブを得るために必要なステップであったとも思える。

そんな中にあっては、どうしてもBitTorrent Inc.のようなプレイヤーがうまく立ち回っていくというのは難しかっただろう。コンテンツ配信事業似合って支配的なiTSですら、ビデオ配信では苦労を強いられていたわけで(今年に入ってからやや伸びてきている感もあるが)。そんな中で新規のユーザも取り込みがたく、既存のBitTorrentユーザもそれほどリーチすることができない、さらにはライバルはますます増えてくる、となれば、BitTorrent Inc.がその戦略を見直すのは当然のことかなと。

ただ、Torrent Entertainment Network自体は、BitTorrentによるコンテンツディストリビューションのショーケースといった側面の方が強かったことを考えると、今回の決定はそれほど悲観的にもならないし、逆に驚くことでもない。BitTorrentのテクノロジーが万能ではないことは百も承知だが、今後も期待したいところだ。

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