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パブリックドメインは利用されるのか?

以前のエントリでは、著作権が消滅しパブリックドメイン化することで、その著作物から利益を上げていた人たちが、何とかそれを阻止しようとするあまりに幼稚な議論を揶揄してみたものの、では実際にパブリックドメイン化したものがどれくらい利用されているのだろうか?というと、それほど利用されていない気もする。個人的にはリスニングの勉強もかねて、publicdomaintorrent.comなどで面白そうな映画を探しては視聴しているのだけれど、実際そのような使い方が一般的になっているかといわれれば、Noだろう。たしかに現状ではパブリックドメインのコンテンツは非常に少ない。しかし、それが増えてきたとして、本当に利用されるようになるのだろうか?

結局のところ、いかに著作権の保護期間を過ぎた著作物がパブリックドメイン化して自由に利用できるようになったとしても、利用されないのでは意味がないし、実際そうなっていかないと、現在日本で行われている著作権保護の議論での反対派の意見の説得力もないだろう。

ただ、説得力を持たせるためという理由で利用されるべきだなどというわけではなく、実際に古きよき作品を自由に無料で利用できることは、非常に望ましいことだと思う。無料だから見るという行為が、著作者を軽視している、とか動機が不純だ、などという批判をされたことがあるけれど、私は決してそうは思わない。好きなものを好きなだけ利用できる人なんて、世の中のホンの一握りの人でしかない。一般の人は、限られたお金で見たいもの、読みたいもの、聞きたいものの一部を、その制限の中で選択して利用している。少なくともパブリックドメインのコンテンツは、その制限に縛られずに利用可能なのだ。それだけでもすばらしいことであるし、それによって機会が増えることで知られる作品もあるかもしれない。

ただ現在のところ、なかなかパブリックドメインのコンテンツを扱ったサイトを見つけられない人もいるかもしれない。有名どころではあるけれど、とりあえず2つほど紹介。

1つはもはや説明する必要もないくらいに有名な青空文庫

こちらはパブリックドメインとなった作品や著作権者から許諾を得た作品を、有志(通称工作員)の手によって、入力、校正、ファイル作成、入力ミスの指摘などを行い、コンテンツを充実させている。芥川龍之介や太宰治といった著名な作家の作品から、勝海舟といったまさかこんな人のまであるんだ!という作品から、著者も題名も全くみたこともない作品まである。私自身は太宰治が好きなので、彼の作品の多くを読めるのはとてもうれしく思う。しかも、全集くらいにしか掲載されていないような作品もあって非常にありがたい。まぁ、図書館に行けば読めるよ、などといわれそうだが、そういう暇も手間もかけられない、かけるのが億劫でも機会が得られるというのがよいわけで。

そういう考えは作品に対する敬意が足りないといわれれば返す言葉もないけれど、廃刊・廃盤にしてしまったり、それでお金儲けをしていることも足りないんじゃないの?と言い訳をしてみる。

さてもう1つは、PublicDomainTorrentsというパブリックドメイン化した映像作品を扱ったサイト。

このサイトの特徴としては、パブリックドメイン化した映像作品をBitTorrentを利用して配信している。更に面白い特徴があって、通常のビデオ形式に加えてPDA用、iPod用、PSP用にコンバートされたものもダウンロードできる。また、全てではないけれども、一部のファイルはダウンロードしなくてもGoogleVideoで楽しむこともでき、そのリンクも張られている。

ただ1つ注意が必要なのは、このサイトに置かれているtorrentが確実にパブリックドメイン化した作品であるかどうかは確実ではない点。確かにほとんどがパブリックドメイン化した作品で、明らかにパブリックドメインにないものがあるというわけではないけれど、不注意によって誤ってtorrentがあげられることもあるので、その点は利用者も気をつけなければいけないかもしれない。

現時点で、トップページには

LAUREL AND HARDY PREVIOUSLY POSTED HERE WERE MISIDENTIFIED
I am told they are not in the public domain and they have therefore been removed from this site

と書かれている。簡単に訳すと「以前にここにリストされていたLaurel and Hardyは、誤認でした。私はこれらがパブリックドメインにないといわれたので、このサイトから削除しました。」とのこと。間違って紹介してしまった模様。まぁそういうこともあって、そのちょっと下には

ALL MOVIES LISTED HERE ARE BELIEVED TO BE IN THE PUBLIC DOMAIN!

(ここにリストされている全ての映画は、パブリックドメインにあると信じられています。)
という微妙なニュアンス。もっと自信を持って言っておくれよといいたいところだけれど、なかなかそれも難しいのだろう。それでもほとんどのものはパブリックドメインにあるわけで、そこまで深刻に身構えて利用する必要はなさそうかも。

と、2つのパブリックドメイン関連のサイトを紹介してみました。とりあえず、パブリックドメインという文化の下地を作ることも大事だとは思うけれど、そうやって作られた道を誰も歩まないのであれば、何の意味もない。ということで、今後は私が見つけたパブリックドメインの作品をたまには紹介していきたいと思います。

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