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カナダ著作権委員会、ブランクCDの私的録音補償金レートを38%引き上げる

以下の文章は、TorrentFreakの「Canada Increases ‘Music Industry Subsidy’ on Blank CDs」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Canada Increases ‘Music Industry Subsidy’ on Blank CDs
著者:Ben Jones
日付:December 13, 2008
ライセンス:CC by-sa

カナダ著作権委員会はブランクCDに掛けられる複製補償金の額を38%引き上げたことで、カナダユーザは再びブランクCDのコスト増大に直面している 。 この引き上げは、 音楽不況の拡大及びソングライターロイヤルティの引き上げをうけて認可された。この引き上げにより、音楽産業自体は潤いはするだろうが、同著作権委員会は1999年以来全ての技術的進歩を無視し続けることになる。

好むと好まざるとに係わらず、複数の国で複製補償金は法によって定められている。カナダでのそうした法律は1999年、音楽のコピーによって失われたとされる損失を補填するものとして導入された。理論上は、人々が音楽をブランクメディアにコピーすることで、その音楽に対して支払いをしない、ということになっている。たとえば、ドライブ用にであれ、仕事用にであれ、あなたが個人的に作成したコンピレーションCDに入れたNirvanaのトラックは、そうしたコピーできなければ(明らかに)購入されていたはずのものである、ということ。したがって、その損失を補償されなければならない。

カナダで販売される全てのブランクCDは21セントの補償金が掛けられており、それは音楽産業の手に渡り、カナダのアーティストを補償する。しかし現在、これは29セントに引き上げられた。問題となっているのは、販売されているブランクCDはどの程度カナダの音楽のコピーのために用いられているのか?さらに、別の目的でそれらブランクCDを購入する人々から『徴収する』ことはフェアであるのか?ということである。

しかし、大半のプライベートコピーがブランクCDではなく、MP3プレーヤーにおいてなされている現在においては、こうした徴収は時代遅れとも思える。MP3プレーヤーが普及し、それらをオーディオ機器に接続する方法が多様化している中、ブランクCDはますますオーディオの世界との関係を失いつつある。さらに現在、大半のコンピュータはDVDライターを装備しており、CDは時代遅れのストレージメディアとなったフロッピーの後を追っているようにも思える。少なくともカナダにおけるこの徴収額の引き上げは、CDの終わりの始まりであるのかもしれない。

もちろん、テクノロジーの進展は、著作権委員会によって全く無視されている。唯一、テクノロジーに触れたのは、圧縮に関するものであった。この引き上げに関して、カナダ著作権委員会の事務局長Claude Majeauは、2つの理由を挙げている

2つの理由から、当委員会はCDの徴収レートを29セントに引き上げることとなった。第一に、レコードレーベルが既に録音されたCDに楽曲を録音する際のメカニカルロイヤルティが引き上げられたこと。第二に、消費者が音楽を録音する際に利用する現在の圧縮技術は、CDにコピーされる平均楽曲数を15曲から18曲に増大させたこと。

ミスターMajeauにとっては残念なことであろうが、彼が指摘した第二の点は以下の事実により全く的外れである。オーディオCDスタンダード(Red Bookとして一般に知られている)に従えば、CDは全く圧縮されることはない。また、彼がMP3について言及しているのだとしても、平均サイズが43MBから36MBに減少したなど(650MBのブランクCDと仮定して)ほとんどありえないことである。

また、徴収がフェアであるかどうかにも議論の余地がある。第一に、これがアーティストを補償することを目的としているとする一方で、Canadian Private Copying Collective (CPCC) のFAQでは、その受け取り資格があるのは、カナダのパフォーマーとレコード会社に限られると明言されている。これは非カナダ人アーティストにとって、あまりに厳しいといえよう。さらにひどいことに、徴収額の分配は、ラジオでのエアプレーとリテールセールス(フィジカルとダウンロード)によって決定される。したがって、駆け出しのカナダ人アーティストが自らのでも曲を1,000枚のCDに焼いたとすると、彼/彼女は実際には、既に確立したミュージシャンやレコードレーベルに290ドルを支払うだけとなる。

また、支払いの問題もある。彼ら自身が公表している数字によれば、CPCCは1999年から2007年の間に2億4200万ドルを徴収し、そのうち支払いにまわったのは2億700万ドル弱としている。しかし、分配されたのは1億4880万ドルであり、残りの5800万ドルが宙に浮いている。これはざっくり言って2006年と2007年分の徴収額に相当する。

しかしおそらく、この件で最も異常なのは、消費者がこの徴収について全く知らない、ましてやその引き上げなど知るよしもないところで、今回の話が進んでいるということである。徴収レートが21セントから29セントに引き上げられたにもかかわらず、newegg.caは100枚スピンドルを20ドル未満で販売している。引き上げられた徴収レートをこれに適用すると29ドルとなる。これはかなりの打撃となるだろう。ブランクCDの価格は補償のためにすぐにでも引き上げられるかもしれないが、そうなれば徴収のないDVDに近い価格帯にまでなってしまうかもしれない。消費者にとっては幸いなことであるが、最近のDVDプレーヤーの多くは、MP3を扱うことができる。これもまた、著作権委員会が無視した1999年以降の大幅な技術的進歩の1つであろう。

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