スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハリウッド、スパイに海賊行為をさせ それを証拠としてISPに対処を迫る

以下の文章は、TorrentFreakの「Movie Studios Spied On ISP’s BitTorrent Users」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Movie Studios Spied On ISP’s BitTorrent Users
著者:enigmax
日付:December 17 , 2008
ライセンス:CC by-sa

先月、7つのメジャーハリウッドスタジオがオーストラリア第3位の大手ISP iiNetを訴えるために手を組んだことを我々は報じた。これらのスタジオはBitTorrentを利用するiiNetの加入者をモニターしたというのだが、その中には彼ら自身がiiNetに送り込んだ『著作権侵害』加入者も含まれていた。権利者が第三者に著作権侵害をさせる、なんてことはあり得ないのだけれどもね。

ハリウッドスタジオの主張を以下に。オーストラリアのISP iiNetは「iiNet加入者が同社ネットワークを通じて、ハリウッドスタジオの映画やテレビ番組を無断使用していることを知りつつ、それを防ぐためにiiNetの利用規約を適用するといった適切な処置をとることを怠った」。

スタジオ側は著作権侵害をしたとされるユーザの遮断を望んでいるが、iiNetはそれを拒否している。Australian Federation Against Copyright Theft(AFACT)代表のAdrianne Pecoticは、iiNetが加入者に対し適切な措置をとらないために、スタジオは訴えざるを得ないのだという。ケースはまもなく連邦地裁に戻されるが、これまでの動きは非常に興味深いものがあった。

AFACTが認めているところでは、ハリウッドスタジオは今年6月から秘密裏に調査を開始した。彼らは調査者としてAaron Herps(AFACTは彼をiiNetに加入させた)と、ソフトウェアリソースの提供に関してにコペンハーゲンのアンチパイラシー会社DtecNetと契約を結び、7月2日から10月30日までオンラインでの調査を行なった。そしてHerpsは、iiNet加入者による著作権侵害活動をiiNetが黙認していることを証明する証拠を集めるため、BitTorrentを利用して積極的に著作物を共有した。しかし、どうやって彼らはこれを証明したというのだろう?

18週間の調査の末、スタジオは数千名のiiNet加入者のIPアドレスを収集し、それをiiNetのボスMichael Maloneに提出した。Malonelは後にこれについて「彼らはIPアドレスのリストを送りつけてきて、こういうのです。『このIPアドレスは、この日付に違反に関与していました』、と。私たちはそれを見てこういうしかないのです。『はぁ、で、私たちにどうしろと?私たちは、あなた方が疑わしいと訴えているだけでは個人情報はお渡しできませんし、何処ぞの誰かがかけた疑いに基づいて加入者の方を追放するなどということもできやしないのです』。」とコメントしている。

確実に、スタジオは調査者として、そして現iiNet加入者としてのAaron Herpsを「奥の手」だと感じていただろう。Herps自身の『著作権侵害』は他の加入者のものと同じようにiiNetに報告された。しかし当然ではあるが、iiNetは彼に何の措置もとらなかった。それに対してスタジオは、ISPは海賊行為を知りながら何ら措置を講じなかったという主張を強めた。

面白いことに、Herpsは実際にはスタジオから映画やテレビ番組を共有する許可を与えられていため、彼は著作権侵害を行なってはいないことになる。とすれば、もしiiNetが彼を遮断していたら、iiNetは誤った行動をしていたことになる。(訳注:彼は許可を得て共有していたのだから)彼の行動がこの件に何の関係があるのか、全く不明である。

iiNetは自らアクションを起こす代わりに、スタジオから提供された全ての証拠をそのまま警察に提出している。「ですから、あとはこういうしかないですね。『あなた方はこの人物が法を犯したと主張なさる。それを私たちは警察にお伝えする。あとは彼らにお任せしましょうよ』。」とMaloneはいう。

結局のところ、iiNetが著作権侵害を『黙認していた』のかを決定するは裁判所になるのだろう。しかし、スタジオ側の主張はいくつかの思い込みから来ている。iiNetは同社ユーザが著作権侵害をしたことを知っていた、同社はそれに対して何ら対策を講じてこなかった(たとえば警告や遮断)、同ISPは定められている利用規約を適用しなかった(著作物を共有してはならない)、こうした自由な環境がiiNetユーザがよりファイルを共有することを促した、とかね。

Business Spectatorによると、明日、審理が開かれ、iiNetの抗弁の期限を決定するとされている。iiNet側としては争う構えをとっている。

米国におけるDMCA同様に、オーストラリアのISPはCopyright Act 1968 - Sect 112Eにて守られている。コミュニケーションを可能にする、またはそれを促進する設備を提供する人物(キャリアや転送サービスプロバイダー)は、何物かによって著作権で保護された何らかの行為を目的として提供する設備を使用されたというだけでは、オーディオ/ビジュアルの著作権侵害を認めたとはされない。

しかし、Copyright Act 1968 - Sect 116AH statesは「転送サービスプロバイダは、適当な状況にて、著作権侵害を繰り返す利用者のアカウント停止規定のポリシーを導入し、適切にそれを実行しなければならない」としている。

しかし、誰かを著作権侵害者でだとするための証明は、単に疑いをかけるだけでは不十分である。今回の状況は、上記の原則に則ったとしても、遮断が適切であったとは考えにくい。Dennis Cowdroy判事が判決を下すまではね。

少なくとも、ユーザが違法行為を働いた、というのであれば、ハリウッドが送り込んだスパイも違法行為を行なっていることになる。となれば、その彼に違法行為を行なわせたハリウッドも違法行為を働いたことになる。つまり、ハリウッドはハリウッド映画の著作権侵害ケースの主犯となる。…え?

それは別としても、スパイAaron Herpsは、たとえいかなる目的であったとしても、著作権者からの許諾を得てBitTorrentにてハリウッドのコンテンツを共有しており、それ自体は違法行為ではない。しかし、ハリウッドは彼を著作権侵害ユーザとして報告し対処を迫った。となれば…著作権を不正に利用しているのは誰なんでしょうね。もし、これでiiNetがHerpsを遮断するなりしていたら、それこそ大問題だろう。

Trackback

Trackback URL
http://peer2peer.blog79.fc2.com/tb.php/1361-0c1e7a13

Comment

Comment Form
公開設定

プロフィール
heatwave Author
:heatwave

RSS Jamendo twitter tumblr Creative Commons Attribution 2.1 Japan
ブログ内検索
記事リスト
最新の記事
全記事一覧
他所で書いてるブログ

P2Pとかその辺のお話@はてな

アーカイブ

カテゴリー
最近のコメント
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。