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2009年、ファイル共有に関わる5つの予測

以下の文章は、TorrentFreakの「Five File-Sharing Predictions for 2009」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Five File-Sharing Predictions for 2009
著者:Janko Roettgers
日付:January 01, 2008
ライセンス:CC by-sa

この新しい年、BitTorrentユーザと彼らのお気に入りのサイトにどのようなことが起こるのだろうか?音楽産業はISPの助けを借り、海賊行為との戦いにどのような新しい手を打ってくるのだろうか?ファイル共有の合法化の動きはどうなるのだろうか?我々はゲストコラムニストとして、Janko Roettgersに2009年の予測を伺った。

予測するだけなら、簡単なことだろう。ただ、その正しさを求めるならば、ますます予測は困難なものとなりつつある。しかし、いずれにしても私はそれをここに記そうと思う。皆さんには、どうかこの1年、私の予測がどうであったのかをチェックしていって欲しい。また、この1年がどんな年になるのかというあなた自身の考えを、コメント欄に記してもらえれば幸いである。

ファイル共有は成長を続ける

OK、これは鉄板だ。The Pirate BayのようなTorrentサイトは毎年劇的な成長率を示している。そして、2009年にそれが変化すると考え得る理由は存在しない。あるとすれば、世界的な経済危機が、消費者に節約を強いる、ということだろう。では、お金を節約する簡単な方法とは何だろうか?そう、その通り。無料の音楽、映画、テレビ番組だ。2009年、ファイル共有は不況によって大きな後押しを受けるだろう。

最大手のBitTorrentサイトが閉鎖する

どのサイト?なんて質問は無しで。2008年がそうであったように、2009年もサイトの管理人やホスティングプロバイダへのプレッシャー続くだろう。そして少なくとも、あるよく知られたサイトが、その圧力によって閉鎖を余儀なくされるだろう。短期的にはファイル共有の世界が終わりを告げると思われるだろうが、結局は元の状態に戻る。

RIAAの新たなスリーストライクポリシーは失敗に終わる

ちょうど2週間前、音楽産業は大規模訴訟キャンペーンを止め、ファイル共有ユーザを罰するためにISPと協力するとアナウンスした。その際、Wall Street Journal は、繰り返し侵害行為を行なうユーザを『遮断する』という『原則の合意』に至ったISPの名前も、その数も明らかにせず報じている。それは、ISP自身が、2,3の楽曲を交換したといって顧客を失うのを好まないためである。このことは、半年前に同様の合意にいたり、相当な批判を浴びた英国ISPが、未だエンフォースメント措置を持ち出さないところからもよくわかるだろう。同様のことが米国でも起こると思われる。実際、一部の小規模ISPでは、P2Pのために顧客を遮断することはないと約束することで、加入者を増やそうとするところも出てくるかもしれない。

P4Pは実際にうまくいく

P2P転送がISPネットワークに与える影響を軽減しようとするこのテクノロジーは、いささかの議論を引き起こしているものの、フィールドテストの結果、かなりうまく機能することが示された。しかし、それはパーソナルファイル共有ベンチャーのPandoが提供する1つのビデオファイルに限定された結果でもある。2009年には初のマススケールでの実装が予定されており、ともすれば、一部の人々は知らず知らずのうちにP4Pにアシストされたファイル転送を利用することになるかもしれない。もちろん、優れたインフラテクノロジーはそのようにして機能するべきものである。

我々はみな社会主義者になる

2008年春、Warner Musicが初めて、定額制の合法P2P音楽共有への支持を明らかにしたことは、大きな騒ぎとなった。TechCrunchはこれを強要だと揶揄し、他の人々もこれは社会主義、大きな政府、不公平な音楽税だと警告した。その後、世界規模の金融危機が生じ、米国などの国々は銀行を国有化したりしている。そうした中、人々は、政府介入や課税は必ずしも悪いものではないという事実を受容してきている。これは2009年も続くだろう。

インフラプロジェクトに数億ドルもの税金が投入され、政府は主要な産業の利害を調整するだろう。ある意味では、危機の終わりを待つだけでいるなら、我々はみな社会主義者になるということだ。そのプロセスにおいて、我々は集合ライセンス(訳注:集合ライセンスについてはこちらを参照のこと)のアイディアを受け入れることになる。現在、レーベルが実際に生き抜くことができるのか、年末までに最初の包括的ライセンスのトライアルを開始できるのかは不明であるが、消費者側にはその用意が既にできていると私は思っている。緊急援助のために数十億ドルを費やすという状況にある中、誰が月5ドルに反対するというのだろう?

Janko Roettgersはロサンゼルス在住のジャーナリストである。また、彼はP2P Blogのエディターでもある。

JankoがTorrentFreakに寄稿したことに新年早々ビックリした。とはいっても、ファイル共有界隈の注目を一手に集めるTorrentFreakに、同じくP2P/ファイル共有界隈に多数のコネクションを持つフリーランスのジャーナリストJankoがリソースを提供するってのは、何も変なことではないけどね。お互いに"Sharing is Caring"なんて思ってそうだし。

それはさておき、この5つの予測は、ファイル共有に関わる主なトピックそれぞれに触れているものでもある。上から、「全体としてのユーザアクティビティ」、「BitTorrentサイト(またはリンクサイト)の法的ポジション」、「アンチパイラシーメソッド(ISPへのプレッシャー)」、「トラフィックの問題とソリューション」、「コンテンツ産業のこれからのあり方」についての予測だとも言える。まさに私が追いかけているトピックだ。

なお、著作権に関わる話は出てきてはいないが、これはそれぞれのトピックの1つのレイヤーとして存在する話なので、全ての領域において関連する話ということでもある。

個人的に注視しているところとしては、ISPに対するゲートキーパーとしての役割の強制、がある。これは上述されているスリーストライクポリシーの導入も含まれるが、IFPIを始めとする著作権団体によって昨年辺りから強く提起されているような、ISPネットワークを流れるコンテンツのフィルタリング、主流P2Pプロトコルのブロック、特定サイトへのアクセスブロックなどの措置も含まれる。この問題は、不正利用者を排除するのみならず、正規の利用者にまで影響が及びかねないという点で私は強く反対したい。

もう1点は、コンテンツ産業のこれからのあり方。特にCreative Commonsライセンスにてパブリッシュされるコンテンツのこれから。私は『共有』の素晴らしさを身をもって体験しているが、しかし社会主義者になろうとは思わない。『共有』は自由なオプションとして選択されてこそ意味があるものであり、全てのものが共有される必要はないと思っている。共有を選択することのメリット/デメリット、共有を選択しないことのメリット/デメリットが存在し、トレードオフの関係にあることで、多様な機会が生まれるものと考えている。

また、コンテンツ産業のこれからを考えるに当たり、しばしば「産業側が変わらなければならない」と主張してきたが、最近では「ユーザもまた変わらねばならない」と考えるようにもなってきた。我々は常に自由な選択をしているつもりではいるが、しかしその自由は与えられた選択肢を選ぶだけのものでしかないのかもしれない。結局、その選択肢は、以前として旧世代の産業構造が生み出すものとなっている。(違法であれ合法であれ)ユーザ間のファイル共有によって自由にコンテンツをやり取りしていると感じていても、その選択の基盤は旧世代の構造に依拠していることになる。

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