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Spotify、ミュージックパイラシーのオルタナティブとなるか

以下の文章は、TorrentFreakの「Spotify, An Alternative to Music Piracy」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Spotify, An Alternative to Music Piracy
著者:Ernesto
日付:November , 2008
ライセンス:CC by-sa

音楽産業は海賊行為に対抗するために強固な手段を講じたものの、それは決して特効薬となることはなかった。重要なことは、ミュージックラバーのニーズを満たすサービスに追いつかなければならないということ。それはともすれば、ハードコアな海賊さえ受け入れるだろう。Spotify、これまさにそれを実現するかもしれない。

Spotifyは、iTunesとLast.fmのいいとこ取りな見た目の軽量アプリケーションで、膨大な音楽ライブラリにアクセスできるという音楽サービスである。音楽は一部P2Pテクノロジーを用いてストリーミングされているが、これまでに経験したことがないほど即座に再生をはじめる。

Spotifyのソフトウェアエンジニアの1人は、uTorrentの作者でもあるLudvig Strigeus。アプリケーションが極めて少ないリソース(我々がテストしたときには12KBしかメモリを消費しなかった)で動作するのも、納得である。uTorrentがBitTorrent Inc.に買収された際のお金の一部が、この海賊行為と競争しうるアプリケーションSpotifyにつぎ込まれたという噂もある。

我々は、このサービスについての詳細をSpotifyのAndres Sehrに伺った。彼は「Spotifyは音楽を楽しむための新しいかたちです。私たちは、ミュージックパイラシーに代る現実的な代案を提供していると信じています。海賊行為よりも優れたサービスを作ることこそが前進であり、それによって、(訳注:海賊)ユーザたちは、合法的で、持続可能なオルタナティブに転向するだろうと思っています。これはミュージックエクスペリエンス全体をより豊かにするのですから。」

Spotifyの音質は、160kbpsのMP3に相当する。これはストリーミングアプリケーションとしては十分だろう。さらにそのライブラリを充実させるため、EMI、Warner、Sony BMG、その他3つのメジャーレーベルとの契約を交わしており、これらレーベルはこの新たなコンセプトにポジティブに反応している。また、興味深いことに、Spotifyは頻繁にアクセスされる楽曲のストリーミングにP2Pテクノロジーを採用している。

「SpotifyはハイブリッドP2Pシステムを利用しています。これは音楽が我々のサーバとP2Pによって運ばれているということです。」とAndres Sehrはいう。「これによって我々は、それほど人気のないロングテールな音楽を提供すると同時に、多数のユーザが聞きたいという最新のヒットを即座に届けることも出来るのです。P2Pによって、我々は音楽を送信する速度を向上させ、さらにストリ―ミングコストを抑えることも出来るのです。」

Spotifyは音楽ストリーミングアプリケーションであることに加え、ユーザがプレイリストを作成し、互いに共有することを可能にする。たとえば、Pitchforkのエディターが2008年のトップ100を共有しているようにね。さらに、Spotifyのインターフェースは、“similar artists”、そして“artist radio”機能によって、新たなアーティストの発見を助けてくれる。

Spotifyユーザの全体的な反応は、非常にポジティブであるようだ。しかし、海賊行為と争うことは出来るのだろうか?もちろん、それは時が経たなければわからないだろう。しかし、SpotifyのインビテーションはBitTorrentコミュニティ内で活発にやり取りされており、それは最高峰の音楽トラッカーでも受け入れられている。

音楽トラッカーWhat.cdのあるユーザはこう記している。「正直言って、これは本当にすごい。今日の午後はずっと、終わりの見えないくらいの音楽カタログをブラウジングしたり、再生したりしてたんだけど、ローカルファイルを再生してるみたいにすごく早くて簡単だよ。これだけすごくてまだ初期ベータっていうんだから、これからどうなるか想像もつかないな。専用ラップトップでも買おうかなって気になっちゃったよ。」

とはいえ、Spotifyはまだ完全ではない。既にあがっている欠点としては、iPodやその他のポータブルMP3プレーヤーとの互換性がないということ。Spotifyチームは、将来的なiPod互換バージョンの可能性を否定しなかったが、現在のところはWindows/Macアプリケーションの最適化にフォーカスを向けるという。

総合すると、Spotifyには確かに可能性があると言えるだろう。ただ、海賊行為にうまく競争することが出来るかどうかは、時が経たねばわからないだろう。Spotifyは現在、招待制のサービスであり、この無料(広告付きの)バージョンは英国、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、スペイン、フランスでのみ利用できる。ただ、こうした制限は、海賊の前にはほとんど役に立たないものだが。

Update:我々は、あといくつかのインビテーションを持っているが、覚えておいて欲しいのは、これが英国、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、スペイン、フランスでしか利用できないということ。インビテーションが欲しいという方は、タイトルを"spotify"とつけたメールを送信してきて欲しい。ただ、一部の解説によると、インビテーションさえ必要ないとのことだが…。

Video: What is Spotify?

聞いてるだけでワクワクするなぁ。What.cdユーザの過不足ない宣伝っぷりがすばらしい。

にしても…「EMI、Warner、Sony BMG、その他3つのメジャーレーベル」って、その他3つにUniversalもはいってるじゃないの。皮肉かしら?

日本からも利用できればねぇ…。

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