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AmazonMusicStore、DRM freeで開始の噂

GIGAZINEのAmazon、著作権保護技術フリーの音楽配信事業に参入かという記事より。今の時点では噂に過ぎないみたいだけれど、ただ状況を考えると今後の音楽配信サービスはDRM Free以外の選択肢はなかなか難しいかも、というお話。Appleが自前のDRMだけでiTMSをやっていけるのは、iPodのシェアがあってこそだったりする。

れしのお探しモノげっきのやはり、amazon、音楽配信参入する?という記事でこのことを知りました。なかなか興味深い記事です。DRMの存続の本当の理由が背景にあるのですから。

で、なぜ選択肢がないかというと、現在のDRM事情というのは、単にユーザに海賊行為をされないために使っているという以上に、異なるデバイス間のやり取りをさせないため、それによって携帯デバイスを制限し、更に配信サービスの固定化を促進するのに利用されていたりするからです。

一番わかりやすい例で説明すると、Appleの行っているiTMS、ここで配信されているmp3AACですが、これApple独自のDRM「FairPlay」が施されておりまして、iPod以外の携帯デバイスでは利用ができないようになっています。名目上は違法コピーの防止だそうです。まぁ、クラックすればできないこともないみたいですが。

で、ここで問題なのが、AppleはこのDRMの技術を一切ほかの配信サービス事業者に利用させていません。勝手に利用しようとすればものすごい勢いで激怒します。で、iPodは「FairPlay」以外のDRMを受け付けません。

これが何を意味するかというと、iPodで利用可能な配信サービスはiTMSだけ、iTMSで購入した曲を再生できる携帯デバイスはiPodだけということです。つまり、囲い込みですな。

現在の携帯デバイスでのシェアは圧倒的にiPodなわけですが、iPodで利用可能なDRMつきの楽曲はAppleのiTMS以外では販売できないわけです。そのようにしてiTMSの利用が増せば、そのユーザはiPodしか選択肢がなくなるわけです。相乗効果ですね。

でもそうすると、iTMS以外の配信業者とiPod以外の携帯デバイスのメーカーが困るわけです。そこでApple以外のメーカー、配信者は考えわけです。どうすればAppleの牙城を切り崩せるかと。そこで白羽の矢がたったのが、Microsoftだったのです。

Microsoftには「PlayForSure」というDRMがあります。NapsterなんかもそのDRMを利用していたりします。Appleの独占に立ち向かうためには、その他のデバイスで利用可能な比較的統一されたDRMが必要になると。Yahoo! Music, Napster, URGEなどなどがPlayForSureを利用した配信サービスを展開し、あとはそれに対応したデバイスが増えれば、Appleの牙城を切り崩せる、そう信じたのでしょう。

しかし、期待はあっさり裏切られます。Micrsoftが満を持して投入したZune、配信業者が期待を膨らませて待ち焦がれたZune、これでAppleの一人勝ちを打破できると胸躍らせたZune、そのZuneがPlayForSureに対応していなかったのです。

そうなれば、PlauForSureを利用している配信業者は腰砕けです。いったい自分たちは、どの携帯デバイス向けに配信しているのかと。

そんな状況でAmazonは、配信サービスを開始しようとしているわけです。なぜ、AmazonがDRM Freeにしたがっているのか、これで理由がよくわかっていただけたと思います。DRM Freeのmp3だけが、全てのデバイスで利用可能なのです。iPodでもZuneでも、その他の携帯デバイスでも。

さぁ、問題はこれからで、業界団体のお偉方は未だにDRMを信奉しているわけです。その彼らを説得できるのかどうかはAmazonのネゴシエート能力次第。でも、音楽関係者の一部には気づき始めている人もいるのです。結局DRMは配信サービスと携帯デバイスの囲い込みに利用されているだけで、それが更なる利益の障壁になっていることに。まぁ、ネゴシエーターが大巨人のAmazonですから、他の弱小配信業者が説得に当たるよりは、成功の可能性は高いともいえます。そうなれば、ある程度はなし崩し的に、DRM Freeが一般的になるかもしれません。

海賊行為を抑えようと躍起になるのはいいけれど、明日のご飯のおかずが減っていることに、そろそろ気づいてもよさそうなものですけどね。余計なことをしなければ、よりよい利益につながってたはずなんですから。ここでまた選択肢を誤れば、全てをAppleに持っていかれてもおかしくないと思うのです。だって、わざわざレーベルを通じて音楽配信をしてもらう必要はないのですから。最初から直接Appleと契約をすれば、使用料は今まで以上に手に入りますよね。

Trackback

やはり、amazon、音楽配信参入する?
この話、今年の2月くらいから出ていたはずだけど、ここに来て再燃ということは、やはりそうなのかね?「米Amazon.comがデジタル音楽配信サービス事業に参入へ」,英米メディアが報道(IT Pro 2006.2.17)GIGAZINEAmazon、著作権保護技術フリーの音楽配信事業に参入かComput..
2006.12.22 16:47 | ふっかつ!れしのお探しモノげっき
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Comment

dekubar | URL | 2006.12.22 02:35 | Edit
はじめまして、いつも興味深く拝見しています。

DRMってのは、レコード業界の人を説得するための方便で
ホントは配信業者側も、プレイヤーや対応機器の制約がない
MP3の方が良いと思ってるのかもしれないですね。
(その方が売れるだろうし)

個人的には1曲いくらのAppleやAmazon方式より
NapsterやYahoo Music Unlimitedの定額聞き放題制が
日本でも広まると面白いと思ってます。


あと、重箱の隅を突付くような事ですが、
iTunes Storeで配信されてるのは、MP3じゃなくてAAC(.m4p)ですよ。
heatwave | URL | 2006.12.22 14:57
dekubarさま、コメント・指摘ありがとうございます。

うっかりiTMSのmp3などと書いてしまいました・・。修正させていただきます。

確かにAppleも日本版iTMS開始に当たっては、著作権団体から甘いDRMであることを指摘されて、なかなかスタートできなかったという経緯がありました。その当時のことを考えると、どうも業界団体はコピーさせないことばかりに注意が向きすぎていて、デバイス間の交換を不可にすることが、より利益に繋がると考えていたのだと思います。結局はそれがAppleの独占に繋がっているともいえるわけですが・・・。

私自身もサブスクリプション制が普及すれば面白いと思いますが、やはりそうなると、新譜頼みの日本の音楽業界では難しいんじゃないかなと思ったりもします。そうなると、現在の時限再販のように、半年までは1曲売りのみ、それ以降はサブスクリプションもOK、という感じになるのではないでしょうか。サブスクリプションというシステムでは、聴かれた分だけ支払いが増えるとしても、一定の金額を奪い合っているという感じですからね。単曲で売れるならそうしたいといったところでしょうか。
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