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IFPI Digital Music Report 2009:音楽ダウンロードの95%が違法ダウンロード、では損失は何%?

以下の文章は、TorrentFreakの「Music Piracy Not That Bad, Industry Says」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Music Piracy Not That Bad, Industry Says
著者:Ernesto
日付:January , 2009
ライセンス:CC by-sa

音楽産業にとって、インターネットは願ってもないものであっただろう。RIAAやIFPIはしばしば海賊行為に対してクレームを述べているが、彼らの自身の研究でも、全ての違法ダウンロードの僅か10%がセールスの損失と考えられることを示している。一方、海賊行為はいかにしてオンラインで音楽をマネタイズし、利益に変えるか、を彼らに示している。

毎年、RIAAのグローバルなパートナー、IFPIはデジタルミュージックレポートを公表する。これは現在のデジタルミュージック消費の状況をある側面から捉えた最良のものと言えるだろう。ここ数年の間、同レポートではデジタルミュージックのセールスが上昇していることを示していたが、一方で産業側は、海賊行為のために全体的な収益画損なわれていると批判し続けてきた。

毎年のことにはなっているが、このレポートの統計の中では音楽ダウンロードにおける海賊版の比率が誇張されている。IFPは、昨年の全ダウンロードのうちの95%が違法にダウンロードされたものである、と特にこの数字のソースを示すことなく推測している。興味深いことに、このレポートのフルテキスト(pdf)を詳細に読んでみると、この批判されている違法ダウンロードの僅か10%がセールスの損失に影響を及ぼしているとされていることに気づく。

RIAAが法廷にて声高に主張してきたことに反して、BPIとIFPIは「全ての海賊版ダウンロードが失われたセールスである」という神話を信じてはいないようだ。BPIの広報責任者Matt Phillipsは、TorrentFreakへの電子メールにこう答えてくれた。「いいえ、私たちは全ての違法ダウンロードが喪われたセールスであるとは考えていません(私の記憶が正しければ、そうであったこともないはずです)。売上収益の損失の推定は、これとは別のものを用いて行っています。」

英国マーケットにおける真の損失の「推定」するために、音楽産業はJupiter Researchに委託した。Jupiterは、損失がデジタルセールスからの収益とほぼ同程度であると見積もった。これを『20曲のうち1曲だけが購入されている』ということ(訳注:95%が違法ダウンロードだということ)と合わせて考えると、違法にダウンロードされる10曲のうちの1曲を損失と見なしていることがわかる。

もちろん、我々は音楽産業自体によって委託された調査から結論を導き出すのは、あまり気が進まない。しかし、それらの損失とは見なされないダウンロードの効果がどのようなものであるのかを知ることは、興味深いことだろう。果して、それらのダウンロードは消費者が新たな音楽を発見するために用いられ、長期的に見たときに収益を生み出しうるのだろうか?

このレポートから明白にわかることは、『海賊たち』が音楽産業に、消費者が本当に何を求めているのかを示しているということだろう。音楽産業は、高品質の製品を提供することによって海賊行為と競争しなければならないことに次第に気づきつつある。たとえば、2009年のレポートでIFPIは、現在数多くのサービスがDRMフリーで音楽を販売したことを誇らしく伝えている。彼ら自身が、これらの制限をまず第一に要求したにもかかわらず。

このレポートにて、IFPIは以下のように記している。「2008年の大きな進展としては、より多くのオンラインストアとのデジタルライツマネジメント(DRM)なしでの楽曲販売ライセンシングがありました。これは消費者がどのようなポータブルデバイスでも再生できるようになることを意味しています。2009年1月には、Appleが同社がライセンスを受けている800万曲を、DRMフリーかつ柔軟な価格設定で提供するという契約を、主要レコード会社と交わしたとアナウンスしました。こうした動きによって、ダウンロードセールスが大幅に促進されることが期待されます。」

ISPは海賊をインターネットから排除する手助けをしなければならない、といういつもの戯言は抜きにしても、このレポートにはもう1つ、興味深いトレンドが記されている。音楽産業は明確に彼らの過去における過ちを認めており、現在、無制限のダウンロードサービス(広告モデル、または低価格の月額料金)を促進しているという。もし彼らがうまくやれれば、この『パイラシー・インスパイアード』モデルがまさに未来のミュージックリスニングとなるかもしれない。また、そこまでいかなかったしても、海賊行為に十分競争を挑めるものにはなるだろう。まぁそれでも、遅かれ早かれ誰かが不満を言うことにはなるだろうけれどね。

これは気づかなかった(笑)

といっても英国での推定なので、世界規模の拡大するのも問題はありそうだけどね。それでも、目には目を歯には歯をじゃないけど、プロパガンダで来るならプロパガンダで返してやるぜ!ってのはありかなと。

あと余談ですが、EliteTorrentの裁判でちょっとした動きがあったようです。今回のお話と近いようで遠いようで。

■ 1万曲の不正ダウンロードは1万曲の売上減とはならない、米裁判所 - Technobahn

RIAAの損害賠償請求に対して、裁判官は「ダウンロードできなければ被告が楽曲を購入するモチベーションを持ち得たことはあり得るが、1万曲以上の楽曲をダウンロードしたからといってそれがそのまま1万曲分の経済的損失につながったとする原告の主張は論理の飛躍」と判断したとのこと。そりゃそうだよね。

EliteTorrentについては以下のエントリを参照のこと。

■ P2Pファイル共有による著作権侵害で米国初の刑事摘発を受けたEliteTorrentsを振り返る - P2Pとかその辺のお話@はてな

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