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カナダ調査:全ての大手ISPがP2Pトラフィックを規制中

以下の文章は、TorrentFreakの「All Major Canadian ISPs Slow Down P2P Traffic」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:All Major Canadian ISPs Slow Down P2P Traffic
著者:Ernesto
日付:January 20, 2009
ライセンス:CC by-sa

ネット中立性は最近ではホットなトピックとなっている。FCCがComcastに対しBitTorrentユーザに対する減速を改善するよう強く求めたのに続いて、カナダでも国内ISPのネットワークマネジメント実行に対する調査が行われている。当然ながら、CRTCの調査の結果、カナダの大半のISPが積極的にP2Pアプリケーションを使用する加入者の接続を減速させていたことが明らかとなった。

米国ではComcastの失態を発火点として、ネット中立性の概念は確実にメインストリームに押し上げられた。ISPは帯域の抑制、制限、または干渉についてほとんど明らかにはしてこなかったが、カナダでのCRTCの調査によって、彼らは白状せざるを得なくなった。

カナダラジオ・テレビ・テレコム委員会(CTRC)は、カナダ国内ISPとそのホールセールプロバイダーBellのトラフィックマネジメント実行(これはCAIPとの論争の結果として頂点に達した)についての調査を行っている。調査の主たる目的は、使用されているインターネットトラフィックマネジメント実行を調査すること、そしてテレコミュニケーション法に従っているかどうかを確認することとなっている。

CRTCは、通常の加入者およびホールセラー双方へのフィルタリングの影響に注目しており、その調査の第1ラウンドの結果が明らかにされたばかりである。回答の一部が機密扱いされたものの(Chris Parsonsによる要約)、全てのメジャーISPが、特にピアツーピアトラフィックをターゲットとして、加入者の接続を減速させていると結論するのに十分な情報が含まれている。

Bell、Cogeco、Rogers、Eastlinkの全てが、CRTC調査に対して、P2Pトラフィックがネットワークパフォーマンスにネガティブな影響をもたらすために、その速度を減速させていることを認める回答をしている。もう1つのビッグプレイヤーであるShawは、加入者の接続を減速させていることを認めたが、その回答のほとんどは機密扱いとされ、その減速の対象がP2Pであると特定まではされなかった。

Bellはその実行に関してよりオープンであり、個々の加入者、ホールセラーの帯域を絞るためにディープ・パケット・インスペクション(DPI)を使用していることを認めた。Bell Wirelineでは、P2Pトラフィックは午後4時30分から午前2時まで速度を低下させられる。同社は、増大を続ける加入者の帯域デマンドに対処するため、ヘビーユーザを遮断し、加入者が利用した帯域の分だけ支払いをするという従量制の導入を予定している。

Cogecoは、2001年からP2Pユーザの規制を開始した。当時は、現在と比較するとごくわずかな加入者をターゲットとしていた。しかし、ユーザがネットワークにかける負荷が増大したため、同社はより広範な帯域規制を迫られることになったのだという。その他のISPと同様に、Cogecoは従量制プランといった別のオプションを考慮したが、それによってP2Pユーザのネットワーク『濫用』が解決されることはないだろう。さらに、同社のマネジメント・ソリューションを回避せんとするP2Pユーザとの現在進行中のバトルは、ISPにディープ・パケット・インスペクションをも導入させてもいる。

Rogersは、同社のネットワークが「世界のビュッフェ」(彼らはこの呼び名が気に入っているようだ)となるのを避けるためには、P2Pユーザを規制しなければならないと主張する。BitTorrentやその他のファイル共有ネットワークの人気の増大は、彼らのネットワークに影響を及ぼすだけではなく、彼らの帯域コストをも増大させている。Bell、Cogecoと同様に、RogersもDPIを使用していることで知られている。上りP2Pトラフィックは混雑とは無関係に、常時ネットワーク全体で減速させられている。

Shawは、その回答の大半を機密事項という了解の下で提出したが、彼らはむしろ逆説的な記述によって、上りトラフィックを減速させていることを明確に示している。「トラフィック・マネジメント・テクノロジーは、アップストリームの消費のレートを、より制管理可能なレートにまで押し下げています。」と彼らは記し、これによって、加入者は契約速度に到達することができると主張する。他のISP同様に、Shawは帯域使用の増大を予測しており、帯域制御がネットワーク管理において重要であるとしている。

まとめると、カナダにはネット中立性などというものはないのだ、と結論づけることができる。全ての大手ISPが、加入者の接続を減速しており、その大半のものがディープ・パケット・インスペクションを通じてP2Pトラフィックをとりわけターゲットにしている。このため、P2Pユーザは彼らが約束されただけの速度を享受することができず、さらにBitTorrentやその他のファイル共有ネットワーク経由でコンテンツの配信を行うことで収入を得ている合法的ビジネスは、それ以外の相手との競争をできなくなってしまう。正しい結論に達するかどうかはCRTC次第である。

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