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なぜ、IFPIとEircomのアンチパイラシー協定がクソッタレか

以下の文章は、TorrentFreakの「Why the IFPI/Eircom Anti-Piracy Deal Sucks」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Why the IFPI/Eircom Anti-Piracy Deal Sucks
著者:Ernesto
日付:January 31, 2009
ライセンス:CC by-sa

今週、アイルランドのISP Eircomと音楽産業は、高くつく法廷闘争を避け、著作権侵害の容疑をかけられたユーザを遮断するという合意を取り交わすという法廷外での和解に至った。Eircomは海賊行為を抑制するためにフィルタリングテクノロジーを導入することを嫌い、それゆえレーベルとの協定を結ぶこととなった。実にクソッタレだ。

Eircomは当初、これに反発し、その姿勢を固持したものの、最終的には音楽産業に屈した。アイルランド音楽マーケットの90%を占める団体との和解は、同社加入者の要件に対する要望を含んでいたが、これに関して、同社加入者に適切な説明がなされることはなかった。

Eircomがこうした完全に自発的な合意に至ったことで、音楽産業は加入者を訴え切断するために用いる手法に、政府が介入してくることを危惧せずとも済むようになる。音楽産業は単に、疑わしき著作権侵害ユーザを(DtecNetやRIAA、BPIのアンチパイラシーパートナーを通じて)訴えるだけで、同ISPは単純に同意された利用規約違反だとして加入者の接続は遮断される。

これは控えめに言っても、気がかりな展開といえよう。この合意によって、政府が『3ストライク・レジーム』の適用を法的に定めずとも、それを実行することが出来るようになる。したがって、たとえ政府が一般市民に対する3ストライクの導入を否定したとしても、Eircomは完全に自発的に、その全ての加入者に対して、その根拠を説明することになる。

著作権侵害容疑をかけられたユーザを法廷に引きずり出すという必要もなくなるだろう。音楽産業は、誤って訴えてしまった人々からの『しち面倒な』 弁護戦略が含まれる米国モデルが、もはや通用しないことを理解している。裁判で地獄を見るよりなら(少なくとも、彼らには勝つ可能性はあるが)、加入者を推定無罪ではなく、推定有罪にしたいのだろう。つまり、罰としての遮断を実行するのに妥当な法手続を回避しようということだ。

ユーザへの遮断措置に対して、法的な申し立てを行うのは容易なことではないだろう。Eircomとしては新たに、接続が『濫用』された場合にはサービスを停止することを可能にするという厳しい条項を追加した利用規約に変更するだけでよいのであろう。ただ、議論の余地はあるにしても、これまでの利用規約でもこれは可能である。それでも現時点までの加入者に対して送付される警告が、新たな利用規約に基づいて行われるということには注意が向けられるべきである。

友人や家族とインターネット接続を共有していたり、スタッフ間でファイルを共有する全てのビジネスを行っている(または無線LANタダ乗りされているなど)全ての人々が、その中の誰か(たとえ子供であっても)が著作権侵害を行ったことで、その回線全てをダウンさせられる。この種の遮断は、接続の契約者がその接続において生じた全てのことに対して、たとえ当人があずかり知らないことであっても責任を問われるということを意味している。

ISP は、キャリアとして、個々の加入者の活動に責任を有してはいない。しかし、音楽産業はそれを否定する。Eircomはこれについて法廷で争うことを決意したが、この新たな合意を結ぶに至っては、その機会は失われたと言える。また、4大メジャーレーベルは、アンチパイラシー・テクノロジーを有効なツールだとしてEircomにインストールさせることを求めていた。こうした誤った俗説を正す機会も同様に失われたと言えよう。

より懸念されることとしては、今回の件は、ほんの始まりに過ぎないかもしれないということである。IFPIはおそらく、アイルランド国内のより小規模なISPに対しても同様の合意を結ぶよう強制するため、このEircomとの協定を持ち出してくるだろう。もしそれに成功すれば、IFPIは政府がレギュレーションに関与してくるという厄介ごとを回避しつつ、『3ストライク』レジームを達成することになる。

この合意の下では、音楽産業が人々のインターネット接続を奪い、そして、音楽産業に対する民事訴訟の機会を奪うことに抗する術はない。

この合意が、人々のファイルを共有したいという習慣に変化をもたらすことはないだろう。変化があるとすれば、IFPIとEircomによって導入された措置を回避する方法を模索するよう人々を促すくらいで。そう、終わりのないいたちごっこは続く。

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