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The Pirate Bay裁判 3日目:『キングコング』ディフェンス

以下の文章は、TorrentFreakの「Day 3 - The Pirate Bay’s ‘King Kong’ Defense」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Day 3 - The Pirate Bay’s ‘King Kong’ Defense
著者:enigmax
日付:Febrary 18, 2009
ライセンス:CC by-sa

The Pirate Bayの裁判は速やかに進行しており、審理は2日目も早々に打ち切られた。 3日目にして検察側は訴えを修正し、提示した。被告全員が無罪を主張する中、 Carl Lundströmの弁護士は既に伝説と化した『King Kong』ディフェンスを持ちだし、相手をやり込めた。

裁判の3日目は、検察官Håkan Roswallが訴えの変更/修正を法廷に提出することから始まった。これは昨日の展開(訴えの半分を取り下げる)を考慮してのものであった。彼らはこれらの修正を「ちょっとした変更」とした。

被告側弁護士は、これについて「我々はこれが単なる微細な調整だという主張には同意しない。ただこれについては、後に問題として取り上げることにする」と反応している。

IFPIのPeter Danowskyは、The Pirate Bayに対する損害賠償は、もし同サイトが世界中に音楽配信するための『合法的な』ライセンスを得た場合の金額であって、ダウンローダーがダウンロード後に楽曲を購入したかしないかということとは無関係であると主張した。これは事実上、「1ダウンロード=1ロストセールス」だと主張しようとしていることになる。彼らはTPBの「グローバル・ディストリビューション・ライセンス」にかかるコストを求めているのだと主張する。

IFPIはThe Beatlesの楽曲「Let It Be」に関して10倍の損害賠償を求めている。これは同バンドの楽曲が公式にオンライン配信されていないためであるという。これは実に興味深いロジックである。The Beatlesの楽曲が公式に利用可能なのであれば、人々は海賊行為によって手に入れる必要がなかったかもしれないのだから。

同様の10倍法(10X multiplier)が、公式リリース以前に『利用可能にされた』全てのコンテンツについても用いられ、この場合はスペシャル「プレビュー・ライセンス」に対する請求であるとされた。

Peter Danowskyは、被告らは資金を持ち合わせておらず、損害賠償を支払うことは不可能だ、という被告側の主張に対して反論している。彼はThe Pirate Bayが「大規模な犯罪を組織し」、それによって「莫大な収益」をあげていると主張した。

これについてPeter Sundeは「もし彼らが主張するように、僕がこうしたお金を全部手にしているのなら、間違いなく誰かが僕からそのお金をくすねてるんだろうね。」とTwitterにコメントしている。

「おそらく請求されている損害賠償の全て(を支払う)というわけにはいかないのでしょうが、それでもかなりの額を出せるはずです。」とDanowskyは言う。4名の被告に要求されている損害賠償額は、1億1700万クローネ(1300万ドル)である。

Sonyは、The Pirate Bayがこれまで著作権者の要請にしたがってTorrentを削除したことはなかったと訴えた。同サイトは、当該のTorrentがリンクしているコンテンツとは異なる名前をつけられたTorrentを削除しており、そうするだけの能力はあったはずだという。また、The Pirate Bayはこうしたクレームに対しては不遜な態度をとり、クレームを送ってきた側をからかってきたことも付け加えられた。Sonyは、TPBのせいで多額のセールスが失われ、さらに彼らの信用も傷つけられ、その他にもマーケットに対しても打撃を与えられたという。

Svenska Antipiratbyrån (スウェーデンアンチパイラシー局) のHenrik Ponténは、彼らのポジションがIFPIのとっているポジションに近いと話した。彼らが主張する損害の算出は、The Pirate Bayがグローバルな配信を行うために必要となるライセンス費用をベースにしているという。さらに、これは「信用の損失」を引き起こしたために2倍にされたという。

続いては、映画産業のMonique Wadsted。彼女は『プリズン・ブレイク』などのテレビ番組を含む映像コンテンツに対する侵害容疑について話した。彼女は著作権の侵害が、メディアの公式リリース以前に生じていることから、スペシャル「グローバル・プレビュー・ライセンス」コストに基づいて計算されるべきだとした。

午前のセッションの後半、被告側弁護士に反論する機会が与えられた。訴えの大幅な取り下げにより、4名の被告は、残る訴えに対する責任を有してはいないと言う。被告4名を代表する弁護士は、法廷に対しクライアントの無罪判決を求めた。

Fredrik Neijの弁護士は、サイトが報告するダウンロード数は決して正確なものではなく、したがって証拠として用いられるべきではないと指摘した。さらに、Torrentをアップロードすることは、著作物を『利用可能にする』ことを意味しているわけではない、という主張もなされた。これは、たとえTorrentがアップロードされたとしても、その後、シードされなければならないためである。また、TorrentファイルはThe Pirate Bayに独占的に置かれているわけではなく、たとえばGoogleなどの検索エンジンにおいても発見することができる。

Gottfrid Svartholmの弁護士は、サイトのユーザはThe Pirate Bayにてコンテンツを生成することができ、被告はそれをコントロールしえないのだという。Peter Sundeの弁護士は、彼のクライアントが単にサイトのスポークスマンであり、彼はその他のいかなることに関しても責任を負わないのだと主張した。さらに、ダウンロード数と著作権者が被ったとされる損害との相関は存在しないとも主張された。

Carl Lundströmの弁護士Per E Samuelssonが発言し、検察官の主張の弱点を指摘した。弁護側は、検察官がLundströmが著作物の転送に関与したことを立証できていないと主張し、King Kongディフェンスを行った。

「EU指令 2000/31/EGでは、インフォメーション・サービスを提供する人は、転送される情報に対して責任を負わない、とされています。責任を負うとすれば、サービスプロバイダーが転送を開始した場合でなければなりません。しかし、The Pirate Bayの管理人たちは、自ら転送を開始しているわけではありません。それを行うのはユーザであり、物理的にアイデンティファイすることのできる人達です。彼らは自らの名前をKing Kongといった名前で呼んでいます。」とSamuelssonは法廷に語った。

「法定手続きによれば、起訴は個人に対してのものでなければならず、犯罪の犯人とそれを幇助する人物との密接な繋がりがなければなりません。しかし、この繋がりは示されておりません。検察側は、Carl Lundström個人によるユーザKing Kongとのやり取りを示さなければなりません。きっと彼はカンボジアのジャングルにでもいるのでしょうが。」と弁護士は付け加えた。

King Kongディフェンスが終わり、裁判官は審理を明日に持ち越すとした。明日、4日目に続きが行われる。これまでのところ、審理は予定より早く進んでいる。

Peterは本日の訴訟を終え、ピザを取りに行ったところ、そこで彼らと対立する側とあったのだという。Peterはおごってくれないかと頼んだところ…「断られちゃったよ」とのこと。

相変わらず、相手を挑発するのがうまいようで(笑)。

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