2009.03.19 Thu
Thing 4: 訪問者があなたのサイトに求めるもの (New Music Strategies)
原典: The
20 Things You Must Know About Music Online (pp.21-23)
著者: Andrew Dubber
Website: New Music Strategies
Thing 4: カスタマイズ(Customise)
ここでは、音楽産業がオンラインで見落としがちな1つの単純な事実をお話ししよう。やり方は1つだけではない。たくさんのやり方がある。1つのサイズが万人に合うということはない。
あなたが良く目にするウェブサイトは、このような感じではないでしょうか。トップページには写真が貼ってあって、ちょっとした宣伝文句が書かれています。そして、ページの上部、またはサイドバーに簡単なナビゲーションがあります。そのリンクには、About Us、Gallery、Downloads、Contact、Our MySpaceと書かれています―そのリンク先に何があるのかはだいたい想像がつくでしょう。
もちろん、こうしたウェブサイトが悪いというわけではありません。実際、わざわざ一から作り直すのは賢明なことではありませんし、訪問者は通常のナビゲーションに慣れているわけですから、あなたのサイトのためだけに新たにナビゲーションシステムを学習したくはないでしょう。ここで私が指摘している問題はそういったことではありません。
ここであなたに気づいてもらいたい問題は、サイトがどうあるべきかについての無批判な、デフォルトの姿勢にあります。実際、ウェブサイトでは、あなたの存在とあなたがしていることを伝えなければなりません。更に重要なのは、あなたがターゲットとするオーディエンス(訪問者)に、あなたが望むような形で、あなたを認識してもらわなければならないということです。
あなたの音楽会社は他のどの音楽会社とも異なっていますし、あなたは他の誰もがしないことをしています。意図的に他の人がしていることを避けることだってあるでしょう。もし、他の誰もがやっていないのであれば、あなたの音楽は(うまくいけば)ユニークなもの、といえるでしょう。でも、紋切り型のウェブサイトでは、そんなことは伝わりっこありません。
つまり、あなたがウェブサイトでしなければならないことがいくつかあるのです。その中でも、おそらく最も重要なのは、あなた自身の存在を、そして、あなたがどのようなコミュニケーションを望んでいるのかを反映させるということです。そのやり方は100人いれば100通りのやり方があるでしょうから、ここでは「その意味することをよく考えよう」としか言えません。
とはいえ、私が言わんとしていることを理解してもらうために、いくつかの例を挙げてみましょう。
たとえば、ボードにメモを貼り付けるような感じで、ファン同士がメッセージボード上でコミュニケーションをとれる、というアーティストのページはどうでしょうか。それがフロントページです。その他すべてのものはそこから始まります。なぜなら、掲示板こそが訪問者にまたきてもらうために重要なものだからです。であれば、それは『ディスカッション』ページにではなく、最初に、一番に表示させるのです。
サイトのトップページを『TONIGHT』フライヤーとして、最初のページに今晩のギグの情報を掲載するライブハウスもあります。そのページがブックマークされたり、再び訪問してもらえるのは、そのためです。訪問する人たちは、そのウェブサイトに「今晩は誰のステージ?」を求めているわけですからね。しかし、その情報を見つけるために5回も6回もクリックしなければならないのであれば、バーの前で笑顔のスタッフと撮った愛らしい写真も見逃されてしまうでしょうし、それどころかライブアクトやスケジュールのページすら見てもらえないことになるでしょう。
音楽出版社の中には、彼らのアーティストたちをシンクロさせることを重視したいというところもあるでしょう。そのために、異なるジャンルのアーティストのミュージッククリップを多数掲載することで、訪問者が他のアーティストや他の音楽に興味を持つことを促そうとしています。
レーベルのウェブサイトを設けることせず、その代わり個々のアーティスト毎にウェブサイトを構築させ、互いにリンクさせているレーベルもあります。これは、人々は特定のレーベルから音楽を探すことはないが、相互に関連した音楽を探そうとする、ということに基づいています。
ただ、あなた自身のサイトを自力で構築しなければならない、というわけではありません。最近では、オンラインで数多く提供されているパーツをあなたのフレームに埋め込むだけで、自前のウェブサイトを即座に、簡単に作り上げることができます。これはWeb 2.0の喜ばしいところでしょう(これについてはもうすぐ詳細をお話しします)。
Google Mapsをあなたのウェブサイトに埋め込むことも可能です。ツアーのページに表示させることで、人々はあなたのギグを簡単に見つけることができるようになるでしょう。また、カスタマイズしたAmazonストアをサイト内に置き、紹介料からお金を得ることもできます。さらに、Spreadshirtのようなところを通じて、Tシャツの販売を行うこともできます。
RSS Feed(これについてももうじきお話しします)で、ウェブ中からやってくるあなたのオーディエンスに、あなた独自にカスタマイズされた最新のニュースやコンテンツを埋め込むこともできます。
さらに、『Skype Me』ボタンを設置することで、あなたのウェブサイトのユーザはマウスを1クリックするだけで本物のヒトと会話することができるのです。もちろん、それがあなたがやっていることに役立つのであればの話ですが。また、それはあなたのウェブサイトの訪問者に、いつあなたが不在にしているのかを知らせることにもなります。
これは、まさに手始めに行うことです。ウェブはオーダーメイドであり、あなたが望めばまるでレゴのように組み立てることができます。ほとんど自由に、あなたの好きなようにコンテンツを並べることができるのです。ただし、デザインの側面も見落としてはなりません。たとえ、良いパーツを見つけられなくても、あなたはいつだってそれをゼロから作成することができるのです。これら2つの組み合わせによって、最良のものを作り出すことができるのです。
ここで最も重要なことは、あなたは単にレディメイド(既成)のものを手に入れただけではない、ということです。確かに、それがオンラインにあって利用できるようにすれば十分だと思われるかも知れませんが、もしこれがあなたの収入源であるのだとすれば、よりポジティブなやり方で、あなた自身を他の人と区別したいはずです。他のみんなと同じウェブサイトで、ありきたりな古い手法に従っている、ということはあなたを助気てくれるものではありません。そんなことは望んでいないでしょう?
The 20 Things: You Must Know About Music Online 目次
- はじめに
- イントロダクション(Introduction)
- Thing 1: 誇大宣伝を信じるな(Don't Believe the Hype)
- Thing 2: 聞く、好きになる、購入する(Hear / Like / Buy)
- Thing 3: オピニオン・リーダー・ルール(Opinion Leaders Rule)
- Thing 4: カスタマイズ(Customise)
- Thing 5: ロングテール(The Long Tall)
- Thing 6: Web 2.0
- Thing 7: 繋がること(Connect)
- Thing 8: クロス・プロモーション(Cross-Promote)
- Thing 9: クリックは最小限に(Fewer Clicks)
- Thing 10: プロフェッショナリズム(Professionalism)
- Thing 11: 希少性の死(The Death of Scarcity)
- Thing 12: アイデンティティを分散させること(Distributed Identity)
- Thing 13: SEO
- Thing 14: 承諾(Permission)
- Thing 15: RSS
- Thing 16: アクセシビリティ(Accessibility)
- Thing 17: 報酬とインセンティブ(Reward & Incentive)
- Thing 18: 頻度がすべて(Frequency is everything)
- Thing 19: 感染させよう(Make it viral)
- Thing 20: 製品は過去のもの―関係を売るということ(Forget product--sell relationship)
- 結論(Conclusion)
- あとがき
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| RSSフィード | 2009/04/02 10:43 | URL |