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イタリア、スペイン:慈善基金を巻き込んだ音楽著作権問題

以下の文章は、TorrentFreakの「Music Piracy Controversy Surrounds Charity Fund Raising」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Music Piracy Controversy Surrounds Charity Fund Raising
著者:Ernesto
日付:May 10, 2009
ライセンス:CC by-sa

イタリアでは、アーティストやミュージシャンたちが、最近発生した地震の被災者のためにチャリティソングを制作し、スペインでは、アーティストたちが深刻な病気を患った少年のための基金を設立するためにパフォーマンスを行った。いずれのイベントも、音楽産業のロビーグループのおかげで、著作権論争に巻き込まれることとなった。

今年4月、イタリアのラクイラを襲った地震は、数百名もの犠牲者をだし、数万の人々が家を失った。被災した人々を援助するため、様々な、そしてたくさんの募金イベントが開催されている。その中に、56名のアーティストやミュージシャンが共同し、『Domani 21/4.09″( Tomorrow 21/4.09)』と題された楽曲を制作するというものがあった。レコーディングから3日の間は、その6分間の楽曲の収益が、地震の被災者を助けるものとなるだろうと思われていた。

こうした取り組みが被災した人々を助けるためであることを考えれば、その楽曲をできるだけ早く店舗に並べ、それによってその基金が最も必要としている人の手に渡ることが望ましいということは疑いないだろう。しかし、イタリア音楽産業は、P2Pを叩くことができるとなれば、その機会を逃す手はないと考えてしまうようだ。

Domani 21/4.09は、その他(全て)の楽曲同様に、既にP2Pネットワーク上に流れている。イタリアからRIAAへの回答は、早急にこれを活用せよ、ということなのだろう。イタリアの2,500の音楽製作・流通企業を代表するFIMI(Federazione Industria Musicale Italiana)は、そのリークを即座に批判し、ファイル共有ユーザがこの楽曲をダウンロードすることは、本質的にチャリティにお金を出すことを避けようとすることであると主張した。私にはにわかには信じがたい主張なのだが。

チャリティにお金を出そう、その運動をサポートしようという人は、そうするだろうし、それを望まない人はそうしないというだけなのだが、ある種の人々にとってはこれは格好のプロパガンダの材料になるのだろう。我々はこれまで「1曲ダウンロードされれば、1曲分の損失を生む(ワンダウンロード・イコール・ワンロストセールス)」という信じがたい主張を聞かされてきたが、「1曲ダウンロードされれば、チャリティへの募金が1回分失われる」という主張を聞かされるのは、初めてことになるだろう。

「現在、たくさんの楽曲やビデオのコピーがP2Pネットワーク上で利用可能であり、その数十倍もの違法ダウンロードが行われてます。」とFederation Against Music Piracyの事務局長Luca Vespignaniは言う。更に、Vespignaniはこの問題を更に拡大させるため、現在の状況をイタリアのGuardia di Finanzaに説明しているのだという。「今回のケースでの損害は、単なる音楽著作権の侵害を越えて、チャリティに対して損害を与えているのです。」

一方、イタリアから西に移ってスペインでは、アグレッシブな著作権団体Spanish General Society of Authors and Editorsが時代遅れの小細工を画策している。『チャリティへの損害』どころではない奴をね。昨年12月、SGAEが著作権使用料を支払わずに結婚式がおこなわれているという証拠を集めるために、その結婚式に違法に潜入した、と我々は報じた。このトラブルにより、SGAEは82,000ドルの罰金を支払わされることとなったが、同団体は更にどうしようもないことをしている。

Juanma López Fenoyはアレキサンダー・シンドロームと呼ばれる変性脳疾患に苦しむ若者である。Juanmaが渡米し治療を受ける資金を集めるため、チャリティコンサートが催された。出演したアーティストたちは手弁当で出演した。コンサートは4月25日に開催され、チケットセールスは56,000ユーロ(75,000ドル)にも上った。

もちろん、SGAEは著作権料を支払えと、きっちり彼らの分け前10%を要求した。SGAEに対する批判が起こると、同団体は彼らの行為は、誰であっても支払いなく勝手に著作物を利用することを認めない著作権法に乗っ取ったものであるという声明を発している。しかし、そうしたSGAEのスタンスが一般に知られるところとなり、SGAEの非情さに対する反発は同団体が無視するにはあまりに大きいものとなった。

SGAEはこうした批判を受けて、同団体は収益の10%を徴収するが、それと同額を自発的に同基金に寄付するという声明を出し、うまく相殺することを図った。

遅くてもしないよりはまし(Better late than never)とは言うが、SGAEが慈善的な寄付を行うのであれば、批判を浴びるより先に、進んでそうする方がもっと好意的に見てもらえただろうに。我々TorrentFreakは、人々がP2Pダウンロードをしていようがしていまいが、地震被災者基金への寄付を行っていると信頼しているし、そうした人々が悪魔化され、こうした著作権団体によって圧力をかけられる筋合いはないと信じている。

寄付に関する詳細はこちらから。

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