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新生The Pirate Bayの描く胡散臭い未来

以下の文章は、TorrentFreakの「A Glimpse at The Pirate Bay’s Uncertain Future」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:A Glimpse at The Pirate Bay’s Uncertain Future
著者:Ernesto
日付:July 01, 2009
ライセンス:CC by-sa

Global Gaming Factory Xが780万ドルでThe Pirate Bayの買収を進めているとの発表後、同社のCEOはTPBに対する革命的なプランでプレスを爆撃した。 同社は、著作権者とファイル共有ユーザの双方にペイすることで、デジタルメディアシーンを再構築するのだという。我々はこれを疑問視している。

昨日、世界最大のBitTorrentトラッカーがGlobal Gaming Factory X (GGF)に買収されるというニュースは、BitTorrentコミュニティに衝撃をもたらした。これまで長きに渡り、The Pirate Bayは自由なファイル共有と同義のものと見られてきたが、近い将来、何かが―多くの人が恐れている方向に―変わることになるようだ。

しかし、これまでのところ、GGFが今後どのようにサイトを運営していくかについては曖昧かつ不確定である。まず第一に、The Pirate Bayの設立者たちが考えるこれからの変化と、GGFが公表していることとの間に大きな溝がある。

The Pirate Bayの共同設立者のPeter SundeやFredrik Neijはいずれも、The Pirate Bayがしばらくの間はこれまでとほとんど同じように運営されていくと考えているとTorrentFreakに話している。ただ唯一異なるのは、(彼らが関知している範囲では)The Pirate BayがサードパーティドメインにホストされたTorrentにリンクを張るようになり、さらにそのTorrentはサードパーティトラッカーによってトラッキングされるという点だけだという。

彼らが言及しているTorrentホスティングサービス、トラッカーは現在開発中であるという。彼らは同サイトを合法ベンチャーに変える具体的なプランについては話されていない。この点を明らかにするため、我々はGGFに対し、将来の詳細なプランについて質問をした。その返答は驚くべきものであった。

GGFは我々に対し、彼らがプレスにしたコメントが「corporate bla bla」以外の何物でもないと話す(訳注:bla blaはあまりまともな返答とも思えないのだが、文脈がわからないと正確な訳がしにくいので翻訳せず。TorrentFreakとしては、GGFの喧伝、売り込み文句、誇張、与太話といったニュアンスを出したいように思える。)。

では、それが何を意味しているのかを見てみるために、昨日明らかとなったそのbla blaの一部を見てみることにしよう。重要な提案のいくつかを以下に挙げる、

1. 新生The Pirate Bayは違法ダウンロードをさせない
2. The Pirate Bayは、同サイトでコンテンツを公開する著作権者に補償する
3. The Pirate Bayファイルを共有するユーザにペイする

確かにこれだけ聞けば素晴らしく思える。しかし、よくよく考えれば控えめにいってもいくかの点で懸念せざるをえない。

基本的に、彼らが主張しているのは、iTunesが音楽を共有するユーザにお金を支払うというのと同じことである。GGFがファイル共有ユーザとコンテンツプロバイダー双方にお金を支払うというのであれば、それ以外の第三者から莫大な資金を集めなければならない。では、そのお金はどこから来るのだろうか?

そう、広告だ!GGFは、これまで世界のどんなウェブサイトでも提供したことのない素晴らしい広告を、これから販売しようとしているのだという。彼らの皮算用では、年間6億7200億ドルの利益を上げるのだとBusinessWeekに話している。

GGFはさらに、ISPからもお金を得ようとしている。彼らの理論によれば、ISPは彼らのプランに貢献しようとしてくれるだろうという。ほとんどのファイルがローカルに、または直接キャッシングサーバから送信されることになれば、帯域コストを節約することができるからだという。しかし、それだけでは、ISPにとってそれほど魅力的ではないだろう。更に彼らは、もしThe Pirate Bayが「合法的」な存在となれば、今以上の更に膨大なインターネットトラフィックを生み出すことになると言う(訳注:現時点でもThe Pirate Bayが生み出すトラフィックは甚大であり、それに輪をかけて増大するのだ、ということなのだろう)。しかし、それでもISPが説得されるかどうかは疑わしいところだが。

さらに重大な問題は、現在The Pirate Bayを利用しているユーザを保ちつつ、同時にコンテンツプロバイダーとも契約しなければならない、ということにある。違法なコンテンツがサイトから姿を消さなければ、コンテンツプロバイダーは契約を結んではくれないだろうし、一方でユーザは無料かつ制限のないDRMフリーのコンテンツが利用できなければ、継続してサイトを利用し続けてはくれないだろう。

このことは、最初から大手音楽レーベル・映画スタジオと契約を結んで置かなければ、生き残りのチャンスすら掴めないことを意味する。たとえそれにうまくいったとしても、ユーザと著作権者に補償するために数百万ドルを用意しておかなければならない。

にもかかわらず、The Pirate Bayの買収を発表してからほんの数時間のうちに、GGFはこれまでTPBと法廷で激戦を繰り広げてきたエンターテイメント企業が関心を示してくれたと主張する。おそらく、我々が思っているよりも4大メジャーは懐が広いのだろう。GGFは同社が2007年に結んだVivendiとの提携を足がかりにできると思っているのだろうか?

GGFが触れ回っている輝かしい未来が確実に訪れないことを示す説明は、もうこれで十分だろう。彼らのプランは少なくともこの世界では完全に妄想的であるし、実際にサイトを買収するために780万ドルを支払うということ自体、ミステリーである。たとえ彼らが買収に成功したとしても…

広告で何とかしようという「捕らぬ狸の皮算用」は、現時点では伝統的ダメパターンと言っても差し支えないだろう。Huluのようにビッグコンテンツを扱い、それまでの取引実績があるならともかく。

語られていない別の思惑がありそうだけど…。今後の展開に期待。

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