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Moby、無料で提供している曲がiTunesで一番売れているという謎

以下の文章は、TorrentFreakの「Free Download an iTunes Shot In The Arm For Moby」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:Free Download an iTunes Shot In The Arm For Moby
著者:Ernesto
日付:July 06, 2009
ライセンス:CC by-sa

Mobyの9枚目となるスタジオアルバムWait for Meは、6月30日にリリースされた。ただ、そのうちの1曲「Shot in the Back of the Head」は 4月15日にサンプラーとして提供され、ファンは早々にその楽曲を手にしていた。そして現在、Moby自身が伝えるところによると、iTunesでの彼の楽曲の売上の中で、その曲が最も売れているのだという。その曲が今でも無料でダウンロードできるにもかかわらず。

4月14日、Mobyは彼の最新アルバム『Wait for Me』の詳細をアナウンスした。 この16曲入りのアルバムは6月30日に彼の所有するLittle Idiot/Muteレーベルからリリースされることになっていたのだが、彼は待ちきれないファンのためにサンプラーを提供することにした。

このアルバムのファーストシングルは、『Shot in the Back of the Head』。この曲のPVは、あのDavid Lynchが監督を務めている。しかし、Mobyはこの曲を利用してファンのポケットから金をむしり取ろうとはせず、彼のウェブサイトから直接、無料でダウンロードできるようにした。さらに、アルバムがリリースされた現在でも、この曲は無料で、そして完全に合法的に入手することができる。

Moby、未来を見据える

もちろん、数万、数十万のMobyファンたちがその曲をタダでダウンロードしていることで(まさに多くの人々がファイル共有ネットワークで行なっていることだ)、Mobyは経済的損失を被っている。

なんてことを音楽産業の連中なら言い出すだろう。しかし、それがくだらないことだと知れば、TorrentFreak読者のみなさんも勇気づけられるに違いない。Mobyは楽曲が無料で提供されているにもかかわらず、それをダウンロードしてくれた人たちに、感謝の気持ちを伝えている。いや、むしろそれが無料だからこそ、なのかもしれない。

Mobyは米国音楽業界人Bob Lefsetzへのメールの中で、実に興味深いことを述べている。

「アルバムがリリースされたばかりだけど、ユーロチャートで第1位になった。といっても、Michael Jacksonの再リリースを抜きにすれば、だけどね。まぁ、なんにしても満足しているよ。ただ、ここでちょっと面白いことが起こったんだ。それは、iTunesで一番売れてる僕の曲が『Shot in the Back of the Head』だってこと。どうして面白いのかって?」

「だって、その曲はもう2ヶ月も前から無料で提供してきた曲で、今でもその曲を無料で提供しているんだから。ほんと不思議だよ。」

さぁ、みんなもMobyの「Shot in the Back of the Head」を無料でダウンロードして、彼の更なる成功を後押ししようじゃないか。彼のブログのコメントから判断するに、Mobyのファンたちは彼の音楽を愛し、心からの感謝を表明している。

フリーダウンロードは、ロストセールスと等価どころか、実際にはセールスを上昇させるのか?さぁ、彼らが次に何を仕掛けてくれるのか、楽しみにしようじゃないか。

斜体部分は訳者が勝手に補完した箇所。

おそらく、iTunesでお金を出して「Shot in the Back of the Head」を購入した人の多くは、Mobyが無料で(しかもMP3で)その楽曲を提供していることを知らなかったんじゃないかなと。シングルのみを購入するリスナーであれば、それほどのファンというわけではないだろう。では、そうしたリスナーたちが損をしたかというと、そうでもないと思う。確かに、それを事前に知っていたら「得した」と思うのかもしれないが、かといってそれを知るために情報の観測範囲を広げたりするというのも、効率的ではない。実際、フリーで提供するかどうかなんてわからないし、もしかしたらシングルがリリースされるかもしれない、という淡い期待のためだけにサイトをチェックするというのも面倒だ。それよりなら、さっくり0.99ドル支払って購入した方が、遙かに無駄がない。

リスペクトが足らんといわれるかもしれないけど、手に入れる音楽はすべからく(万人に認められるかたちで)リスペクトされるべし、とは思わないし、気軽に聴くというリスニングスタイルがあってもいい。気に入って聴くだけでも、その人なりのリスペクトのかたちだと思うしね。

それはさておき、次にサイトもよくチェックしているある程度以上のファンの人たちはどうか?おそらく、彼らはMP3で入手したからといって、アルバム購入の際に1曲だけ抜いてダウンロードするか、というとそんなこともないだろう。たとえ重複するかたちであったとしても、ファンとしてはアルバムを丸ごと購入したいと思うだろうし、さらに言えば、その1曲だけを抜いてダウンロードするよりも、アルバム丸ごとダウンロードした方が安くつく。

たとえインターネットがオープンな特性をもっているとしても、そこに能動的にアクセスしない限りは、存在しないも同然。このケースはそういう部分があるのかもなぁと思ったりする。

ただ、こうしたケースは実に興味深くて、単にレアケースだと切って捨ててばかりいてはいけないんだろうなぁ。

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