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海賊党宣言:海賊党の政治課題および理念

スウェーデン海賊党が欧州議会にて議席を獲得した話題は多くの人の目に触れ、その存在が知られることとなったが、その名前だけが一人歩きして、ネタっぽくとらえられている感がある。というわけで、スウェーデン海賊党の政治理念に関するページを翻訳した。こちらのページで公開されている文章は要約版であり、詳細については末尾のPDF等の文書にあたっていただきたい。

原典:The Pirate Party/Piratpartiet
原題:Introduction to Politics and Principles
著者:The Pirate Party
ライセンス:No copyright

政策および理念について

海賊党は、著作権法の改革、 特許制度の廃止、市民のプライバシー権の尊重を確実とすることを求める。我々はこれらの政治課題のみを掲げ、欧州およびスウェーデン議会の議席獲得を目指す。

我々はこれらを目指すべき理念でしかないと考えている訳ではなく、欧州を基盤として、現実的に達成可能であると信ずる。スウェーデンにて海賊党を結党に至らしめた気運は、欧州の至るところに存在している。既に複数の欧州連合加盟国でも同様の政治的イニシアチブが進行している。我々は手を取り合い、現在、極めて危険な方向に向かいつつある欧州を、新たな方向に向けることができるだろう。

海賊党は、以下の3つの政治課題のみを掲げる。

著作権法の改革

著作権制度の本質的な目的は、文化の創造、伝播を促進するためのバランスをとることにある。しかし今日では、著作権法が想定しているはずの文化の促進そのものに対しても極めて制限的であり、そのバランスは完全に失われている。海賊党は著作権法の改正により、そのバランスを取り戻すことを求める。

すべての非商用コピーおよび利用は、完全に自由なものとされねばならない。ファイル共有やP2Pネットワークは、違法とされるのではなく、むしろ促進されるべきである。文化や知識はよいことであり、それらは共有されればされるほどにその価値を増す。インターネットは、歴史上、類を見ない規模の公共図書館となりうる。

著作権者が芸術作品を独占的に商用利用できる期間は、公開から5年間に制限されるべきである。今日の著作権保護期間は、全く不合理である。自らの命が尽きてから70年もの間、お金を儲けなければならない人などはいない。映画スタジオ、レコード会社であっても、100年間に渡ってその製品が興味を持たれ続けるかどうかという低い可能性の下に、投資の判断を行なっているわけではない。文化的作品の商業的生命は、今日の世界では極めて短い。公表から1,2年のうちにお金を回収することができなければ、永遠にそれが達成されることはないだろう。商用利用に対する5年間の著作権保護期間でも長すぎるくらいである。また、非営利の利用に関しては、期間にかかわらず自由にされるべきである。

また、我々はDRM技術、この領域における消費者の法的権利を制限する契約条項についても、全面的に禁止することを求めている。バランスを取り戻し、法による調整を試みたとしても、大企業が自ら任意の規則を作成し、それを強制させることが可能である限り、それは無意味である。

特許制度の廃止

製薬特許は日々、第三世界の人々を殺している。たとえ科学者が新たな知見を発見したとしても、科学界にて共有されるのではなく、特許として出願させられてしまい、人の命を救うための研究が阻害されている。最近の例としては、鳥インフルエンザがあげられる。研究機関は、世界的パンデミックの脅威ですら、特許を利用して大儲けする機会としか見なしてはいない。

海賊党は、製薬特許に代わる建設的で合理的な提案を行なう。それにより、これらの問題が解決されるばかりか、製薬研究により多くのお金が渡るようになる。さらに、医療品にかかる公共投資も半減させることができる。我々はこれを欧州レベルで議論すべき問題であると考える。

その他の領域の特許は、道徳的に不快なもの(生きている生物に関する特許)から、ひどく有害なもの(ソフトウェア・ビジネスメソッドに関する特許)、そして単に無意味なもの(十分に発達した製品工業における特許)など多岐にわたる。

欧州は特許を完全に廃止したとしても、失うものはなにもなく、すべてが利益となる。我々が世界をリードすれば、最終的には残る国々もそれに追随するだろう。

プライバシー権の尊重

米国で9/11が起こった後、欧州はパニック反応に流されるままに、すべての悪を排除せんと自ら欧州全市民に対する監視・規制を拡大した。我々欧州市民は、もっと分別がなければならない。未だベルリンの壁崩壊から20年と経ってはいない。欧州の近代史を見れば、悪しき監視の例は枚挙にいとまがない。監視社会に繋がる個々の議論は、それ1つだけを取り出して見れば非常に説得力があるように思えるかもしれない。しかし、我々欧州人は、それがどこに続いてゆくかを経験からよく知っており、そこが我々が望まざる社会であることを承知しているはずである。

我々は、望まざる社会へと突き進む暴走列車の非常ブレーキを引かなければならない。確かに、テロリストは開かれた(オープンな)社会を攻撃することはできる、しかし、それを完全に破壊しうるのは政府だけである。海賊党はそれを防ぐことを求めている。

 

我々との対話を望む方は、我々のフォーラム(英語フォーラム)よりどうぞ。

我々の宣言の完全版はこちらのPDFまたはOpenDocumentよりどうぞ。

製薬特許の対案についてはこちらを参照のこと。

なお、知財権に関連して1つだけ補足しておくと、海賊党は商標に関しては消費者保護のために必要であり、また今日も適切に機能しているため、変更を必要としないとしている。

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